金柑につく、ありについて

[園芸相談センター]の過去ログです

ばこ 【関東】 2006/07/31(月) 12:49:36
どなたか、教えて下さい。
去年の秋、金柑を植えました。

現在、大きさは40〜50センチくらいの大きさになり、
今、白い花が咲いています。

気になっていることに、
その花に、たくさんのありが群がっているのです。

このありは駆除した方が良いのでしょうか?
また、駆除する場合、薬品で駆除した方が良いのでしょうか?
教えて下さい。

ウミユスリカ 2006/07/31(月) 13:12:12
花に群がっているとすると、花の蜜目当ての可能性が高そうです。基本的に多くのアリはカロリー源としては植物などの蜜、幼虫を育てる蛋白源としては他の昆虫を捕食するという食生活を送っています。ですから、植物自体の出す蜜を目当てにアリが集まってきている場合には、むしろ葉を食べる芋虫や毛虫、さらにはその卵を蛋白源として狩り、駆除してくれる効果があります。多くの植物が花外蜜腺といって新芽や花のつぼみに蜜腺を持ち、わざわざアリを誘引しているほどです。

ただし、アリはアブラムシやカイガラムシを保護し、養うこともあります。これらの昆虫は植物の篩管の液を餌としており、この食物は糖分過剰で他の栄養分が少ないため、もっぱら糖分の濃縮液(甘露)を排泄します。この甘露をアリが活動のためのカロリー源として利用するわけです。それでも自然の植物群落ではこれすらも、植物が芋虫や毛虫に葉を食べられるのを防ぐ効果があり、アブラムシを排除してアリが来ないようにすると、葉がどんどん食べられてしまうという研究報告もあります。

ただ、人工的な庭園などではアブラムシやカイガラムシが過剰繁殖することもあり、そうした場合にはこれらを保護しているアリに実害があるということになります。

つまり、アリは基本的には植物を葉を食べる害虫から守る益虫、ただし植物に著しい被害が出るほどのアブラムシやカイガラムシの保護をして、これらの大発生が起きているなら害虫ということになります。とりあえずの判断ポイントとして、新芽にアブラムシが大量発生して葉や芽が縮れたりすす病が発生し、それをさらにアリが保護しているようならアブラムシを駆除することでアリを抑制、そうでなければ益虫よりで活動していると判断して放置ということになろうかと思います。

ばこ 2006/07/31(月) 18:18:04
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親切な内容、ありがとうございました。
今後の状況を見て、判断します。

うまく、実がなることを祈っています。


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