肥料の醗酵はいつまで??
やすこ
【関東】
2006/04/15(土) 23:28:35
園芸一年生です。どなたかお教えください。
この前「骨粉30%入り油粕」という肥料を買ってきました。その袋の説明には、「入れ物に肥料をいれ、水を入れてねって、醗酵がすんだらつかえます」(このほうが効果が早いとのことでした)と書いてありました。
醗酵が済んだ状態というのは、どうやったらわかるのでしょうか?
あのくさいにおいがなくなったときでしょうか?
それと、説明の絵は、水練り肥料の容器にはカバーがかかっている絵で、密封されていないような絵なんですが、密封しないほうがいいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
gardenfan
【近畿】
2006/04/15(土) 23:48:48
やすこ様
>醗酵が済んだ状態というのは、どうやったらわかるのでしょうか?
あのくさいにおいがなくなったときでしょうか?
ペットボトルに油粕と水を入れて3ヶ月ほど置いておくとボトルの形状が変わるほど膨らみます。それが発酵の証でしょうか。
勿論物凄く臭いです−−−−。一般的に言われている腐汁というものです。液肥を窒素リッチにするのに使えると思います・
EM菌の発酵ではpH3.3以下が目安だと言われています。
構成している菌群によって臭いも変わりますので臭いだけでは発酵の目安にはなりません。
ハッピ−マン
2006/04/16(日) 12:19:04
やすこさん、こんにちは。
発酵させてから使うほうが確実ですが、元肥として多量に使用しないかぎり、そのまま使用されても問題ないと思いますよ。油粕は臭いのでハエの仲間が寄って来ますし、浅く土に埋めてあげるほうが発酵が進みやすく肥料としての効果がでてきますよ。発酵に挑戦されるのも面白いでしょう。頑張りましょう。
タネツリ
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2006/04/16(日) 13:46:16
>醗酵が済んだ状態というのは、どうやったらわかるのでしょうか
量的にまとまれば、好気発酵熱が50〜70℃になります。乾いて低下してきたら、水を加えて撹拌すると、また高温化します。これを繰り返すと、徐々に最高温度が下がってきます。殆ど上がらなくなったときが、発酵がだいたい済んだ状態です。
>密封しないほうがいいのでしょうか
好気発酵には、酸素が必要です。
次も参考にしてくださいますか。
http://homepage2.nifty.com/tane-tak/fmsg/f_taihi.htm
園芸初心者の方は、鉢には発酵済みとして売られているものを使い、未発酵のは、ハッピーマンさんが書かれたように使うのが、よろしいかと思います。
deepsea
【東北】
2006/04/16(日) 14:26:42
ちょっと私ありの意見を少し。
油粕や骨粉や安いのですが、私は基本的に使いません。どんなに深く混ぜこんでもハエややってきます。沸きます。腐葉土でふかふかにするほうがいいと思いますけども..。
買ってきたものをどうしても使いたいというのでしたら、先達のご意見を参考にしてください。尚その場合、くん炭を混ぜれば醗酵がいくぶんか進みやすくなります。
中村
2006/04/17(月) 02:54:16
なぜご自分で油粕を醗酵させようとなさるのでしょう。
大量に要るものでもないし、醗酵済みのものを購入されてもさほど高価なものでもないと思いますが。
お野菜でもお考えなのでしょうか。
花なら窒素の多いものは花付きを悪くします。燐が多いほうがよく咲きます。油粕は窒素多いです。
東北地方では骨粉はお安いのかしら、羨ましい。こちらではかなり高価です。薔薇に欲しくても我慢してます。
たちつ
【近畿】
2006/04/17(月) 13:21:03
発酵と腐敗の区別が必要です。
発酵は、どちらかといえば、アルコールとか酢系の良い香りがします。
腐敗は、オエッっとエズク悪臭(硫黄・アンモニア臭)がします。概ね、たんぱく質系が腐敗しやすい。脂肪は不純物が多いと腐敗して悪臭がするし、腐敗し難い。デンプン系は酵母や乳酸菌等発酵菌が繁殖しやすい。
どちらも同じ分解菌です。いずれ聖水となって、無色透明無臭の水になります。細菌も、酸素が好きな菌と酸素によって死滅する菌もあります。その他温度や乳酸など酸やアルコールの濃度で自滅したり、他の細菌に食べられたり、追い出されたりもします。
魚粉は蛋白質が多く、不純物の魚油が臭い、比較的分解が早い。
骨粉は焼かないと、中の隋が臭い。骨自身は、リンカルクなので無臭で発酵しません、自然風化(酸)で分解する。従って、弱酸性の土がいる。
油粕は微生物細菌で分解される。又はアルカリで分解される。根も多糖類繊維なので、アルカリで溶ける。このためにも弱酸性の土が良い。
昔は、油粕や米ぬかは、水でドボドボに混ぜて、腐らし、上澄み液を薄めて使いました。古典的な液肥。
又ぼかしといって、心持湿った土と混ぜて、土が白く白土化すれば、十分です。最も蝿や不快虫もアルコールの臭いに・腐敗臭で集まってきます。鉢植えや室内栽培には向きません。屋外の花壇や田畑向きの肥料。
この時代は、肥料の意味を植物の栄養に成るとともに、土を軟らかくしたり、有用な微生物をも寄せ集めると云う多方面的な効果も含めて肥料といっていました。土を豊かにし、植物を元気に育てましょう、微生物とも仲良くしましょう。という関係。所謂「滋養強壮」の精神。栄養補給だけではない。「枯葉も山の賑わい」自然任せの考え方。
腐葉土は、枯れ葉を摘めばボロボロっと砕ければよい。
油粕と骨粉の関係は、水を混ぜて、こねて、団子(マカロニ・スバゲティ状)にして、冬場(2月上旬)の寒風に晒して乾燥脱水させる。冬以外は腐る・粘る・カビが生える・ひびが入る。
この様にして作ったペレットを、表土に撒けば、乾燥しながら(腐らないから、悪臭がしない)雨水でエキスが溶け出し、やがてゆっくりと風化し土になる。団子虫とゴキブリとナメクジが集まるので、鉢植えなら網キャップを被せる。
中には、ホウ酸とかオルトラン農薬を混ぜる人も居る。
程よく湿らし、程よく乾燥させないと、腐敗するし発酵もすすまない。鶏糞と藁を少し混ぜれば、腸内細菌や酵母で、発酵したり、温度を上げやすい。 今はEM菌群と便利なものも有ります。
昔は、土を触ったり、臭いを嗅いだり、たまには口に含んで、5感を駆使していましたが、今は、科学といって、数値化計量しないと理解できないものです。どちらが正しいかは、解らない。
だれでも・いつでも・簡単に・短時間で再現できるという面では、科学的なほうが楽です。ただ科学的=全て正しい とか それ以外の方法は無いと考えるのは間違い。科学とは、人気のあるものから・部分的に・限定して・特別に究明されているもの。「感」は包括的に・一瞬に全部を理解すること。しかし、「勘違い」といって、全く筋違い・無関係なことも混じる。「あてが外れる」ということもある。
ということでしょうか。
ハッピ−マン
2006/04/17(月) 18:24:53
中村さんのご意見はごもっともです〜♪。 でも、やすこさんが肥料を購入された袋にいろいろ書いてあった。出来たら買う前にそれを読めばよかったのでしょうが、現実問題として買ってしまわれた。園芸一年生さんですから、後学のために、何かをしないより、何かをするほうが良いと思います。実験です、少しだけ、発酵にもぜひ挑戦してみましょう。
初心者用掲示板@園芸相談センター