花桃の殺虫剤

[園芸相談センター]の過去ログです

もこ 【東海】 2006/03/10(金) 16:01:36
こんにちは。教えて下さい。
花桃に毎年アブラムシがつきます。いつも、後手に回って、気がついてから殺虫剤を撒くのですが、店で勧められた同じものを使い続けていたせいか、あまり効かず手間がかかります。
今年は先手を打ちたいと思って殺虫剤について調べています。
今さらながら疑問に思ったのですが、農薬に書いてある「作物名」「適用病害虫名」というのは、どのように解釈すればいいのでしょうか?
あくまでも目安として書かれているものなのですか?
ベ○カX乳剤を使いたいと思っているのですが、花桃に使っても大丈夫でしょうか?

ぽんた 2006/03/10(金) 16:49:49
原則論から申しますとラベルに書いてある植物以外に使うことは全て違法です。
使用制限回数に関しても同様です。
ただ、観賞用の植物など、いわゆる「非食用作物」は罰則規定はありません(ココが微妙です)。
さらにこれは農業者のみでなく、家庭園芸にも同様に法の網が被せられていますが、抜き取り検査をされるわけではないのでよほど怪しい薬品で入手経路から調査されない限り、植物が枯れようが家族の健康に悪影響が出ようが全て事実上自己責任です。

適用病害虫に関してはメーカが多くの実験によって実証された保証対象です。たとえ似た病害虫がいたとしても、生理・生態或いは抵抗性の有無(場合によってはメーカーの思惑)により範囲が限定されています。載ってないから効かないと言うわけではありません。(この場合専門用語を使って「○○と同時防除が可能」等という言い方をします(○○が発生しているかどうかは問いません)。

そして適用外の植物に散布するときは、病害虫そのものの抵抗性だけでなく、対象植物との相性、たとえば「キクのアブラムシは茎にしがみついているので散布しやすいが別の植物には葉の陰に影になって効果が劣る」「キクに付くワタアブラムシには効果があるがバラのモモアカアブラムシには効かない」などもあり得ます。

これも自己責任で「とにかくやってみる」しかありません。
もちろん散布した結果枯れてしまってもやはり自己責任です。

たちつ 【近畿】 2006/03/10(金) 19:57:05
ベニカXはいいですが高いし臭い。同じ成分でも、値段が安いものもあります。メーカーや配合率が異なりますから、商品名も違います。
適用農薬は、適応作物に限り使う事ができる。他はダメということです。安い物は、大抵登録申請料を節約する為に対象植物の表示が少ない。又、外国製は、品質の安定性もないかもしれない。耐震強度と一緒で、書類審査ですから、品質実験検査はしていない。
農薬は世論もうるさいし、危険なもの。
農薬だけが唯一取扱者に免許も、指導も義務付けられていない代物ですから、この機会に良く取扱説明書を理解し、適正使用に心がけしましょう。ご先祖様に申し訳が無い。この伝統を死守しましよう。
あくまでも、効果はあるでしょうが予防薬ではありません。
卵にも効果がありません。
従って、発見しだい、1-2週間間隔で、2-3回繰り返し散布するのが効果的。広範囲に、葉の裏表や新芽や枝又強いては付近や地表も。
危険なものですから、付近の環境や身の防衛も必要です。
 とかく効果効能書きや取扱説明書を毎回よく読み理解することです。
 危険物ですから、字を見たということでは事では、そのうちに事故になる。
 家のかなでも滑って転び死ぬ人もいる。庭と言えども危険は多い。
 風にない晴れた日が良い。巻き風で自分を消毒することになる。   (^_^;)
 アブラムシやダニは産卵孵化が早すぎる、ので繁殖も旺盛です。
 
 昆虫受粉を別にすれば、花の時期なら人体には影響ない。収穫までに2-3週間経てば殆ど分解される。殺虫効果も長くて3-4日程度と思う。乾いたり、雨が降れば終わりと考えています。
人の薬でも半日か一日しか効かない。だから、2回とか3回飲み続ける。
植物は動物と違って、抗体を作らないので、予防接種などが無い。植物の抗体は進化・変異を待たないと仕方が無い。所謂遺伝子交換。(自然的・人為的に関わらず。)
脱線ついでに、鳥インフルエンザも自然変異と言うより、人為的に作ったのが逃げ出したと思う。イルカに魚雷を搭載して遠隔操作しょうかと考えるくらいですから、簡単に作れる。パターンも4-5つで、10-20の組み合わせしかない。RANの適合性の問題さえ解決できれば、作るのは簡単ですが、防御・制御が解らない。(^_^;)
 と言うことで、御安全に !!

たちつ 【近畿】 2006/03/10(金) 20:01:38
書きもれ。

注意する時期は、花後の新芽(葉茎)が萌える時期から硬くなる固まる時期まで。

Iwasaki 【近畿】 2006/03/10(金) 20:46:09
他の方々のコメントの補足として書いておきますが 農薬取締法の適用の他に 劇毒物の指定薬品が使用されている場合は 毒物及び劇毒物取締法の適用も有りますから保管等や薬品の廃棄には注意が必要です。
元々 農薬取締法は 農水省の省令で 農薬の散布や残留及び保管に対する法律ですから 人的被害等が起これば 毒物及び劇物取締法の適応も有ります。
又 不適切な使用を行なうと 農薬取締り法で罰則規定が無くとも 毒物及び劇物取締法の罰則規定で対応される事も有ります。
後一つ 補足として書きますが 使用濃度が指定の半分以下の濃さであっても一回散布すれば一回使用した事に成ります。
又別の商品であっても 使用されている成分が同じ場合は同一薬品として使用回数にカウントされます。

もこ 2006/03/10(金) 22:51:59
皆さん、ありがとうございます。勉強になりました。
適用作物を調べてハナモモに使えるものがあるかどうか、探してみました。ハナモモの名前は見つかりませんでしたが、あてはまりそうなものに「樹木」「街路樹」「もも」の記述がありました。これらがあてはまるという考え方で間違っていないでしょうか?

たちつ 【近畿】 2006/03/11(土) 02:31:55
あっています。 この「もも」は食用果実の事なのでより適正。

食用にしなければ、樹木の表示でも良い。樹木とすると、軽く目立たない場所でテストしないと、葉が変色・落葉・芽枯れがあるかもしれない。これは注意事項に表示されていると思います。ホームセンターで売っているものなら、大抵は薬害は少ない。(古いタイプの農薬で歴史もある。)

その他、スプレータイプのそのまま使えるものは別として、希釈倍率を間違わないように。
それと、殺菌剤と殺虫剤を混合するときの適否相性。(化学変化による農薬たる効果の無効化や危険物質の生成)
噴霧器の腐食、特に金属部品。ノズルが腐食する。圧力パッキンの硬化で減圧され霧にならない。減圧安全弁の接着で有効に働かない。開閉弁が働かない。・・・・使用後に良く洗っておく。

混合希釈でよく間違う・迷う 事
 1000倍は農薬1ccを水1Lに混ぜる。先に水を入れる。良く振る・攪拌する。
 殺菌剤1000倍と殺虫剤1000倍の混合液を作る場合には、
水1L+殺菌剤CC+殺虫剤1CC+展着糊・・・・正しい。
 殺菌剤1000倍希釈液と殺虫剤1000倍の混合液を先に作って、2希釈液を混合するは2Lの水を使うことになり、2000倍となり効き目が無い。
 
 農薬は、規定より濃い過ぎると草花が枯れる。薄いと効果が無いので、希釈倍率は 厳守 すること。・・・・・良く濃いければよく効くと勘違いする、これは枯れる。逆に、もったいないとケチる、これなら、散布しない方が合理的。

 病害虫農薬と除草剤や栄養剤・液肥・活力剤と間違って買ったり、希釈倍率を勘違いする人もいる。この意味でも説明書は毎回読み直す事。
 通常  病害虫農薬は500-2000倍。・・・基準1000倍
     除草剤は50-100倍・・・・・・・基準100倍
     液肥等は200-4000倍・・・・・・基準1000倍(私は2000倍にして回数を多くしたりしている。)
     中には5000倍から10000倍というのもある。反面、原液使用とか数倍希釈もある。
いずれもターゲットに応じて使い分ける。
  間違えればトンでもないことも引き起こす。
 夏冬でも使用時間や曇りなど天気により違うものもある。
これも小さい字や壜以外に、説明書きが添付されているので紛失しないように。
 消費機嫌?もある。自分の性格を知る為に、一度、家庭の薬箱や化粧品箱・冷凍庫・引き出しを点検すれば良く解る。中には、アンティークなお値打ち品もあるかもしれません。
 と考えられます。

脱線ついでに、保険規約も読んで見ればよいかも。考えていたことでも、実際には受け取れない場合や貰い忘れもある。私がいつも忘れるのが、郵便為替。いつも気が付いたらゴミ屑になっている。(^_^;)

 

R・ひろき 【関東】 2006/03/11(土) 08:16:08
 こんにちは。取り急ぎ、花桃の適用について。

 花桃の適用については、以下のページを参考にしてみてください。
http://www.afftis.or.jp/QandA/box/mon/mon567.htm
 このページでは、果樹のモモのものを流用するしかありませんと書いてありました。
 (社団法人農林水産技術情報協会のホームページより)

もこ 2006/03/11(土) 17:12:26
[[解決]]
たちつさん、R・ひろきさん、ありがとうございます。
実を食べるわけではないので、樹木用で大丈夫なのかと思いましたがだめなのですね。ここで教えていただいたことを自分で調べようとしたら大変だったと思います。皆様、貴重なアドバイスをありがとうございました。果樹のモモ用のものをさがしてみます。お世話になりました。

R・ひろき 【関東】 2006/03/11(土) 18:00:16
 もこさん、こんにちは。
 今朝は、取り急ぎで失礼致しました。天気が良いので、墓参に出かけておりました。解決済みですが、追記させてください。

 花桃は、適用作物一覧表に載っていません。そういう場合に、どうすればよいかですが、まず、インターネット上で調べてみて、私でしたら、そのあと、農協さんに聞いてみます。
 私の地元の農協さんは、素人が庭に使う場合でも、適用を守った範囲での指導をしてくださいますので、相談に出かけると思います。園芸店などでは、そこまで詳しく教えてくれることはありませんでした。
 つまりその、何が言いたいかですが、適用作物一覧表に載っていなかったりして、迷った場合は、インターネット以外でも、情報を集めてから、判断されてはということなのです。
 もこさんが、果樹のモモ用のものを探してみようとおっしゃるのは、罰則がなくても、事実上、自己責任であっても、法律を守りたいということだと思います。

 以下は、調べたあと、やはり桃のものを使おうと判断された場合についての追記です。
 ベニカX乳剤は、殺菌剤と殺虫剤の混合剤です。殺菌の必要のないときに、殺虫殺菌剤を撒きますと、殺菌剤のほうが無駄に散布されていることになります。もし、ベニカXのなかの殺虫成分だけを使ってみたいということでしたら、桃の適用範囲では、アディオン乳剤があります。
 また、桃の適用のなかには、ベニカ水溶剤というものがあり、これは殺虫剤だけの成分が入っています。これについては、浸透移行性があるということで、次々と伸びる新梢に寄生するアブラムシに効きやすくなっています。
 どちらも、園芸店でよく勧められる有機リン系のものとは系統が異なりますので、もこさんの家のアブラムシにも効くのではないかと思います。

もこ 2006/03/11(土) 21:11:17
R・ひろきさん、ご親切にありがとうございます。よくわかったつもりです。教えていただいたようにしてみます。
教えてもらうということをつい簡単に考えてしまいがちですが、ここでアドバイスしてくださる皆さんは、その知識を得るためにたくさんの時間や、経験、もしかしたらたくさんのお金をついやしておられると思います。私がなんの苦労もなくこのように知識を分けて頂けて、ありがたいと同時にもうしわけないくらいです。本当にありがとうございました。


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