バラの消毒&誘引
るな
【近畿】
2006/01/10(火) 11:16:37
こんにちは、いつもお世話になります。
バラの初心者です。去年の春につるバラの新苗を鉢植えで育てています。(つるバラピース、つるブルームーン、ゴールデンシャワー)の3鉢です。それに加えミニバラが2鉢あります。全ての鉢が黒星病に侵されています。石灰硫黄剤で消毒しようと思っています。ミニバラは剪定後消毒しようと思っているのですが、もう既に新芽が伸びている部分が多くあるのですが、石灰硫黄剤を塗っても大丈夫でしょうか?
それと、つるバラの方はゴールデンシャワーはよく伸びて2mぐらいになっていて、枝も赤くなり誘引も出来そうですが、後の二つは1mぐらいしかなく、枝も太くて誘引できそうにないのですが、こういう場合はどうすれば良いのでしょうか?ブルームーンは殆ど落葉していますが、後の二つはまだたくさん、葉がついています。全部むしり取ってから薬を塗れば良いのでしょうか?それと、いつ頃までには作業すれば良いでしょうか?
沢山質問しまいましたが、宜しくお願い致します。
gardenfan
【近畿】
2006/01/10(火) 23:31:23
るなさん
はじめまして
つるブルームーンがあることを始めて知りました。
HTのような芳香や四季咲き性があるのでしょうか?
購入先も含めて教えて下さい。
>もう既に新芽が伸びている部分が多くあるのですが、石灰硫黄剤を塗っても大丈夫でしょうか?
新芽が動いているようでしたら20〜30倍希釈で噴霧されることをお勧めします。私は10倍希釈を刷毛で塗布していますが、これは12月の後半の話です。
>後の二つはまだたくさん、葉がついています。全部むしり取ってから薬を塗れば良いのでしょうか
この時季には葉は必要ありませんので消毒前にすべての葉を取り去ってから塗布/噴霧して下さい。
>後の二つは1mぐらいしかなく、枝も太くて誘引できそうにないのですが、こういう場合はどうすれば良いのでしょうか
私は新苗を植えた経験がありませんので、間違いコメントになるかもしれませんが、1昨年に植えた大苗のニュードーンが5m以上のシュートを伸ばしています。
鉢植えとのことですが、HTやFLの8−10号鉢と違ってつるバラの鉢植えはもっと大きい鉢を使うのが大事だと思います。1m程度だということは何か他の問題があるように思います。
土の交換をしてみてコガネムシの幼虫がいないか/シュートの伸びることを間違って選定したとか/
今年のシュートの伸びた部分の保護に注意されたらと思います。
R・ひろき
【関東】
[URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham]
2006/01/11(水) 08:45:06
こんにちは。
・ミニバラに石灰硫黄合剤を塗る(噴霧する)ことについて
ミニバラの場合、根元に薬液が垂れてしみこみますと、根を傷めることがあります。新芽のほうは、枝が伸び出していなくて、新芽が割れたくらいの状態なら、最初に出てくる葉が縮れるというような害はありますが、次の芽が出れば、なんとか事なきを得ることが多いです。ミニバラの場合、どちらかといいますと、根のほうに垂れないように、気をつけてみてください。
・つるピースとつるブルームーンの鉢植について
昨年の春苗とのことで、まだ1メートルとのこと、今は冬ですので、できれば、葉をむしって鉢替をしてみて、根の様子をみてください。根に瘤のようなものがないかどうか、ぐらぐらしていないかどうか、調べてみてください。
根に異常がなければ、今年のところは誘引をせず、そのまま、大苗だと考えて、育ててみてください。枝の上のほうの芽に、いくつか花がつくと思いますが、誘引していませんので、枝全体にはつかないと思います。枝全体に花をつけることは、木にとって、力を消費することになります。今年、あまり花を咲かせなければ、その分の力が、新しいシュートのほうに回ったり、枝の伸びに回ると思います。そうしましたら、その枝を立てておいて大事にして、来年誘引して、たくさん咲かせることができます。
鉢替や誘引は、近畿地方の場合は、1月中にはやったほうが良いと思います。
一般的にですが、つるばらの春苗は、最初から大きな鉢にせず、7〜8号程度から始め、根が回ったら鉢を大きくしていきます。いきなり10号以上に植えても育つのですが、その場合、ごくたまに、水のやり方により、根腐れしたり、育ちが悪くなったりすることもあります。我が家のつるばらは、10号菊鉢から、13号果樹鉢の間です。その大きさの鉢で、品種によりますが、枝は長いのが3本くらいあります。
・石灰硫黄合剤についての余談
バラの栽培本には、これを勧めるものが多いので、薄め方や使い方は、栽培本を見るとわかるようになっています。
でも、石灰硫黄合剤は、バラに適用がありません。
また、噴霧器や刷毛を腐植し、周囲を白く汚すので、扱いが難しいものでもあります。バラの本には、噴霧器を洗うときに、酢を入れた水でと書かれたものもありますが、石灰硫黄合剤と酸性のものを混合するのは危険です。薄めた酢で洗うときは、じゅうぶん水洗いしてから、ごく薄くして、吸い込まないように屋外でやられたほうが良いかと思います。
刷毛で塗る場合は、バラの棘で薬液がはじかれ、目や顔に飛ぶことがあります。とくに、目に飛んだ場合は、危険ですので、防御が必要と思います。 というようなことがあり、私は、これをお勧めしておりません。
るな
【近畿】
2006/01/11(水) 09:46:05
ひろきさん、はじめまして。
詳しい回答ありがとうございました。大変助かりました。(~o~)
つるブルームーンについてですが、HTの枝変わり品種で、返り咲き性がありHTより一回り大きな花をつけるそうです。大変良い香りがしました。
購入先を含め参考までにURL貼り付けておきます。
http://store.yahoo.co.jp/engei/b6km0022.html
ブルームーンの鉢ですが、大き目の新苗だったので、11号鉢ぐらいの大き目の鉢で植付けしました。秋頃に花を咲かせてしまったのが、悪かったのでしょうか、それからあまり生長しなくなったような気がします。心配だったので根にぐらつきがないか等チェックしましたが、しっかり根付いていてネキリムシの心配はないかなぁ?と思っていたのですが、鉢は大きめなので今年は植替えはするつもりはなかったのですが、瘤のチェックも含めて植替えした方が良いですか?
後の2鉢は小さな新苗だったので、8号鉢で植付けしました。根はまだ回っているような感じではないので、植替えは来年にしょうかなぁと思っていましたが、つるバラは生育旺盛なので10号鉢くらいに植え替えしておいた方が良いのでしょうか?
後、石灰硫黄剤についてなのですが、強い薬剤なので私もあまり使いたくないのですが、全鉢黒星病に侵されてしまっているので致し方ないかなぁと思ってます。テラス栽培なので、噴霧器は使用できないと思います。ひろきさんならこのような場合は他の薬剤を使用なさいますか?
またまた、たくさん質問してしまいましたが、お手すきの時にでも返答頂けたら幸いです。宜しくお願いします。
るな
【近畿】
2006/01/11(水) 09:52:01
すみません、gardenfanさんとR・ひろきさんと入力するつもりがひろきさんとだけ入力してしまいました。どうもすみませんでした。m(__)m
R・ひろき
【関東】
[URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham]
2006/01/11(水) 19:05:48
こんにちは。
つるブルームーンですが、同じつるタイプでも、2種類あると聞いたことがあります。秋に返り咲きをするタイプと、返り咲かず、よく伸びて春のみに咲くタイプです。るなさんがお持ちのつるブルームーンは、秋に咲く方ですね。その場合は、秋に咲くため、やや木が小さくなります。根がしっかりして、枝も硬く充実していれば、さほど根に病気や虫の問題があるとは思えません。11号鉢ということで、もう一年くらい、伸び方や調子を見てのほうが良いかもしれません。11号鉢でも、全部土を替えず、三分の一くらい掘って、新しい土に替える方法もあります。我が家では、つるエンジェルフェイスと、つるプリンセス・ド・モナコが、あまり伸びず、秋も咲くタイプです。
つるばらを10号にするかどうかですが、現在8号で、あまり根が回っていない場合は、根の調子を見たほうが良いと思われます。つるばらの春苗は、小さくても、9ヶ月ほどで、8号くらいの鉢でしたら、根がびっしり張るくらいに成長することが多いのです。根の調子や量を見た上で、今年は8号から始めるか、10号でやってみるか、考えてみてください。あまり根が小さい場合は、8号で始めて、鉢増ししたほうが良いこともあります。
つるピースは、育てたことがありますが、かなり太く、よく伸びます。
石灰硫黄合剤の代用については、バラに適用のあるものでは、これは! というものはありません。
ただ、黒点病だけに限ってしまえば、3月〜4月、そろそろ黒点病が目を覚ました時期(感染して黒点が始まるずっと前)に、ダイセン系の農薬を何回か使うという手があります。ダイセン系は、耐性がつきにくい予防剤であるため、完全な代用にはなりませんが、耐性のあるものが残る可能性も減ります。バラに適用があるもので、園芸店で販売されているものは、「ビスダイセン」、「マンネブダイセンM」があります。劇物毒物指定はありませんが、やや毒性が高めです。説明書に従って使います。
石灰硫黄合剤を使用しなかった年で、4〜5月から黒点病が発生した場合、週一回か十日の散布をして、7月頃には黒点病が出なくなったこともあります。使った年でも、つい油断してしまうと、9月に出たこともあります。ということで、使っておいたからかなり楽かというと、黒点病については、そこそこには楽かな、春先に出る時期が少し遅れるかもしれない というくらいだと思います。これは私の庭の場合なのですが。
また、鉢替しない鉢も、去年の土の上のほうを5センチくらい取り除いて捨ててみてください。根元の皮も、剥がれるようでしたら、剥がして捨ててください。葉をむしるときは、葉だけではなく、葉柄(付け根)から、手でもぎとります。気のせいか、黒点やハダニがやや越冬しづらくなるように思っております。
るな
【近畿】
2006/01/12(木) 10:19:50
R・ひろきさんお返事ありがとうございました。
つるブルームーンには2種類あるんですね。なるほどそれで、あまり大きくならなかったんですね。こちらの方は植替えはしないで様子を見てみることにします。
後二つのつるバラですが、根が回っていないように感じていたのですが、鉢底を見ると根が出てきていました。という事は植替え要という事でしょうか?コンパクトに育てたいんですが、それなら一回り大き目の鉢の方が良いのでしょうか?つるバラを購入してはみたものの、そんなに大きくなるとは思わなくて実は少し困ってしまっています。
石灰硫黄合剤の代用ですが、私の場合仕事が忙しく休みもまちまちで週1の消毒が出来ない事の方が多いと思います。時間があったとしても天候の問題等もからんでくると難しいかなぁ?と思います。となるとやはり石灰硫黄合剤を使用するしかないですね。(>_<)
後、土の上部を入れ替えもやってみます。葉をむしるのも葉柄全てむしりとって消毒しますね。
R・ひろき
【関東】
[URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham]
2006/01/12(木) 14:25:25
こんにちは。
あと二つのつるばらについてですが、ゴールデンシャワー、この品種は植えたことがないので、鉢植9ヶ月でどのくらい大きくなるものなのか、わからないです。本やカタログにも、木の高さは載っていますが、それは鉢植で9ヶ月のデータではなく、平均的な成木の大きさです。
このバラについては、根のようすや、鉢底のようす、窮屈そうになっているかどうかをみて、鉢替が必要と判断されましたら、同じ大きさの鉢にして、来年様子をみるという手もあります。実際にその鉢を見てみないと、こうとは言えないところがありますので、窮屈そうかどうか、枝のぐあいなどをみて判断してみてください。
つるピースの場合、8号くらいの鉢で、あまり肥料をやらずに、苗から半年くらい置いたことがあります。2メートルよりやや大きくなっていました。そのあと、地面に植えましたら、三年くらいで、6メートルに成長しました。
というように、かなり大きくなるものです。6メートルになるバラを、剪定や鉢の大きさなどでコントロールできるのは、最初の一年くらい、あとは、鉢いっぱいに根が張ったり、枝が伸びてしまったりと、本来の大きさになりたがります。種類として大きくなる犬を小さいままおくことは出来ないように、つるばらも、コントロールは出来ないものなのです。ここをどう判断されるかなのですが……。
つるピースの鉢替、わたしでしたら、やってみると思います。根に異常がなければ、同じ大きさの鉢にして、来年様子をみるという手もありますから。
前回、書き方が足らなかったのですが、黒点病については、庭全体に出たものを春から夏にかけて何とかするために、週一回から十日に一回くらいの散布が必要でした。
通常は、雨などもあり、真夜中に散布しておりますので、もう少し、いえ、かなり(かも)、間があいてしまっております。
環境はそれぞれですが、一週間に一度の散布ができないので、石灰硫黄合剤を使用するしかない ということは、ないと思います。
使っておいても、梅雨時になれば、使わない場合とさほど変わらなくなります。
散布をやめて、黒点病が軽く出始めるのは、我が家の場合、約18日〜20日です。これは、ためしに、秋の花が終わってから実験してみたのです。
予防剤の効力は、ものにもよりますが、二週間程度のものが販売されています。かけむらがなく、雨でも落ちにくいようにかければ、二週間は効いています。新しく出た葉や、かけむら部分、雨で洗われて落ちた部分が無防備になります。それに秋で低温だったということもあり、三週間くらい出なかったのではないかと思います。
gardenfan
【近畿】
2006/01/12(木) 15:52:43
るなさん
>つるバラを購入してはみたものの、そんなに大きくなるとは思わなくて実は少し困ってしまっています。
ひろきさんも書かれていますが、
>種類として大きくなる犬を小さいままおくことは出来ないように、つるばらも、コントロールは出来ないものなのです
剪定でシュートを半分にして様子を見ながら我慢させるしかなさそうですね。
購入される時に誘引するスペースがあるかどうかをよくよく考えることが重要ですね。でももう既に購入されていますので今更言われても...という気持ちも判ります。
私がバラを始めたのも最初は、つるバラの扱いに困り果てた知人が自宅の芝生の庭になにもないことを良いことにして、塀にラティスを取り付けて塀から1mほどの芝生をめくって、暗渠して土を入れて無理やり植えていったという滅茶苦茶な話からでした。
普通の住宅の庭では楽しむにしてもスペースの限りがありますので、つるバラに対して剪定して我慢させるか、スペースのお持ちの知人にプレゼントして自由な成長を見れることを期待するか...
gardenfan
【近畿】
2006/01/12(木) 16:00:20
石灰硫黄合剤の刷毛におる塗布については
自宅の横が産婦人科とその駐車場になっているために、噴霧するとその臭いや微粒子が拡散して大変な迷惑がかかるというのが一番の理由です。しかし噴霧するよりも塗布する方が、自分に被爆する量もかなり少なくなると考えてそうしています。
勿論塗布後には即シャワー直行していますが、噴霧する場合の完全防御体勢と違って普通の服装で出来るという利点もあると思います。
私の場合は一般家庭で高々20株程度の消毒に場合という条件付きです。
るな
【近畿】
2006/01/13(金) 10:35:15
R・ひろきさん、gardenfanさんお返事ありがとうございました。
つるバラをコンパクトに仕立てるのは難しいんですね。色々調べてみましたが鉢植えで育てていくのには限界があって、結局手放す方も多いみたいですね。今まで育ててきたので、愛着もあり手放すのは心苦しいのですが、植物にとったら地植え出来る環境で育ててもらえる方がきっと幸せなんだろうなぁと思います。でも、今年はとりあえず植替えをして様子をみて手放すか考えたいと思います。
後、黒点病の消毒の問題なのですが、去年実は3種類程の薬剤を購入してローテーションして消毒するつもりだったのですが、時間がなくて結局2回くらいしか出来ませんでした。結果全ての鉢が黒点病になってしまいました。(>_<)でも石灰硫黄合剤で消毒したからといって、予防しないと結局また出てきますよね?R・ひろきさんに言われて気付いたのですが、夜に散布するという方法もあるのですね。それなら私にも出来そうかと思います。なので、石灰硫黄合剤の使用は避け、出来る限り周期的に消毒出来るように心掛けたいと思います。そこでもう1つ質問なのですが、その場合でも、落葉せず残っている葉はむしりとる方が良いのでしょうか?(黒点病になっていない健康な葉)
お忙しいと思いますが、またお手すきの時にご返答頂けたら幸いです。
R・ひろき
【関東】
[URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham]
2006/01/13(金) 18:17:31
こんにちは。
落葉せずに残っている健康な葉についてです。
バラは落葉樹なので、基本的には、真冬に落葉しなくても、葉を取ってしまって大丈夫です。
黒点病がどこかに発生していた場合は、健康に見えても、実際には、保菌していることがあります。また、葉の付け根部分で、越冬している場合もあります。
そのため、健康な葉も、むしって来年に備えた方が良いと思います。
るな
【近畿】
2006/01/14(土) 23:24:01
[[解決]]
R・ひろきさん、レスありがとうございました。
健康な葉も取ってしまっていいのですね。
全てむしりとってしまいます。
春が来て花をつけるのが楽しみです。
今回は色々とアドバイス頂き本当にありがとうございました。
初心者用掲示板@園芸相談センター