なぜ黒ポットなのでしょうか?
ゴーシュ
【関東】
2005/08/06(土) 07:01:57
いつもお世話になっています。よく使う黒ポットですが、なぜ黒なのでしょうか?最近花の色を見分けるために、ピンクや青などのカラフルなものも見かけますが、園芸店に置いてあるものはほとんど黒です。この猛暑で枯れそうな植物がたくさんあります。黒は熱を吸収し、根にもよくないと思うのですが。落ち着いた色というなら植木鉢のように茶色でもいいのでは・・
個人的には根の状態がよくわかる透明のものがほしいのですが、ほとんど見かけません。黒は安価に作ることができるのでしょうか?ご存じの方がいらっしゃいましたらおしえて下さい。よろしくお願い致します。
pinetree
2005/08/06(土) 11:20:37
あくまでも推測ですが・・・
一番大きな理由は,コストだと思います。再生原料が安くつくのかどうか定かではありませんが,企業責任もあって農ポリなどの再生原料を使うのであれば,夾雑物の色を隠すために,濃色,特に黒が好都合なのではないでしょうか。
更に推測ですが
紫外線に対する耐久性を増すために添加物は加えるにしろ,紫外線を透しにくい黒の方が耐久性は上がると思います。特に,厚手のポリポットなどで違いが出てくるのではないでしょうか。
また,植物の種類によって異なるでしょうが,根の伸長を光が阻害する方が多いと思います。このことを考えると,濃色の方が根の伸びは良くなるのかなと。
なお,地温上昇の抑制に関して,マルチの場合では透明より黒の方が地温は低くなります。
http://www.mkvplatech.co.jp/onepoint/vegetable/page14_15.htm
ポットで同じかどうかは解りませんが,温度を上げたくないのなら白色やシルバー(アルミ混入)のポリポットが効果的ではないでしょうか。
透明ポットは,タキイのカタログで見ると中部農材や東海化成の製品でありますが,3号で1ロットが4000個とかだとちょっと躊躇しますよね。小売りでは確かに見かけないです。
はやと
2005/08/06(土) 12:35:44
透明なポットではpinetreeさんが言われるように、根の発育が悪いもの
が多いと思います
簡単にいうと、多くの草花の根は明るいところには出てこないですよね
カラーのポットが少ないのもやはりコストの問題のようです
同じ理由でラベルの有無もありますね
他の理由としては、ポットが目立ちすぎると、その上にのっかってる?
花が地味に見えてしまって、商品価値が下がる…ということも考えられます
園芸店はいろんな場所にあって、暑さでばてている苗も多いようですが
生産者は、地元でない場合も多く、高地の涼しい場所で生産している
なんてこともあるので、色的には問題ないでしょうね
育苗ポットはあくまでも、植え替えるまでのつなぎですしね
SUB-ROSA
【関東】
2005/08/06(土) 13:09:06
pinetreeさんはやとさんお二方の意見以外ではこのようにも考えられます。
土を使うのでポットは汚れやすいために、汚れを目立たなくするために黒い色になった。或いは 花を引き立てるための色として黒が適役だったなどの理由もあると思います。
ハッピ−マン
2005/08/06(土) 13:19:16
pinetreeさんのご説明を補足しますと、育苗用の黒ポットは再生ポリエステルにカ−ボンを練りこんでポットの形に成形します。このときの温度は250℃〜280℃ぐらいです。一般に植物の根は紫外線に長時間当たると細胞が傷つきます。ポットの厚みは非常に薄いので(0.2〜0.4mm)光を通さない黒色が最適です。またポット成形時に温度がかかるため、安価でカラフルな色を出せる染料も少ないという事情もあります。
ところで、黒ポットの最大の利点は、苗の状態で長期間保管が出来ることです。それと、植替え時の根の活着性が良いことです。
ポリエステルポットの弱点は自然界では分解しませんので、再利用しないかぎり燃えるゴミになります、ということで生分解性(自然に分解される)ポットが開発されつつあり一部商品も出ています。
ゴーシュ
2005/08/06(土) 16:44:06
[[解決]]
pinetree様、はやと様、SUB-ROSA様、 ハッピ−マン様、早速のご回答ありがとうございます。どなたのご回答も「なるほど」と思うものばかり。単純に「黒は熱くなるはず」と思っていたのですが、大間違いですね。確かに根は暗い土の中に伸びていきます。ご丁寧な説明で、ポットのことに詳しくなりました。皆様、本当にありがとうございました。
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