園芸学的分類について

[園芸相談センター]の過去ログです

はなこ 2005/06/19(日) 17:18:30
園芸学的分類とはどういったものなのか良くわかりません。
いくつかの分類に分けてわかりやすくしていると言われてもなぜそうしなければならないのでしょうか?
その他にも、観葉植物と花木はなぜ同じではないのか?草本植物と木本植物の違いは何なのか?ラン科植物は種類が多いと言うだけで一つの分類とされているのか?などの疑問があります。
お答えしていただけたらうれしいです。
もし、私の質問がこの掲示板の趣旨と違うものであったならすいません。

??? 2005/06/19(日) 21:29:53
園芸的分類は基本的に常に花を楽しもうみたいな感じで分類されてますね。(プリムラ系は一年草になっていますが本当は多年草です)
観葉は葉を楽しむもの。(ゴムの木やパキラ)花木は咲いた花を楽しむもの。(桜や桃など)
草本はその名のとおり草で(朝顔とか)木本は樹木です(松や杉)
ランは独自に進化したもっとも優れた植物だからだと思います。全てのラン情報が記録されていますし・・・。(全ての原種から交配種まで)

水瀬葵 【関東】 [URL:http://id1.fm-p.jp/9/ICIJOU/] 2005/06/19(日) 23:15:28
観葉植物は葉を楽しむ植物の俗称がメジャーになり一般化してしまったもので、木もあれば草もあります。???さんのおっしゃられてるゴムやパキラは「木」になりますね。

kid 【近畿】 2005/06/20(月) 00:20:00
他にも植物の種類が多すぎるので、栽培管理の分類を判り易くする為と、栽培されている方の植物の趣味の分かれ方によるんではないでしょうか?
観葉植物とかは、ほとんど冬越しできないような物を取りまとめていますから、「あぁ、冬場は室内に取り込まないといけないな」と単純に理解できます。ハーブとかいうくくりは、その植物を主に花の観賞でなくて、薬効等に利用したい人が栽培しますよね。そういう人が何万種と網羅されている高い植物事典を買って勉強するよりも、「ハーブ入門」という数千円の安い本を買う方が金銭的にも楽ですよね。そういう市場の分かれ方もあると思います。それに、「私、ハーブを育てているの」という自己紹介のほうが、「私、セリ科とシソ科の多くを主とした草体に薬効成分を含む植物群を育てていますの」などと言われるより一般の人にはどういう植物を育てているかイメージしやすいと思います。
ランに関しては(育てている方ごめんなさい)マニアックな世界だからだと思います。同じ種でもかなりのバリエーションを持った花を咲かせますし、それだけ「ラン」という植物群には、のめりこめる魅力があります。ただ、ランの中でもエビネやサギソウなどは、山野草に分けられることもあり、あくまで趣味の違いで分けられているだけです。
木本と草本は、これは生理学的な分類に近いと思います。マーガレットなど草本的扱いでも育てていると木質化するものは多いですから。一般的に形成層を作って肥大成長するもの、判り易く言えば年輪を作るものが木本として扱われます。
話し出すと長くなりますが、植物図鑑などの分類の仕方は(これも幾つかの分類の仕方がありますが)花の構造によって分類されます。その為、同じ種類でくくられているものの中にも木本と草本が含まれ、耐寒性・耐暑性ののあるものないものが含まれます。それで、園芸栽培をする場合、同じような性質を持ったもの同士をくくるほうが分かりやすいので、園芸的分類ができたのだと思いますよ。

…なんかまとまりの無い話になりましたが、そんなとこでご理解頂けましたでしょうか?

たちつ 【近畿】 2005/06/20(月) 02:28:22
統一を望まれているが、好み(言葉の響きやイメージ)やアレンジで、拡大転移され、名付けられたり・解釈される。曖昧な部分も多い。人それぞれ。

読んで字の如く、分類とは、種類別に別ける事。その分類方法が、便利で有れば、多くの人々に指示を受けて、広がり、基準標準となります。
如何に、学問上矛盾が無く、強制力が有っても、使い勝手が自然でなければ、その内に廃れます。
どれが正しいか?、間違っているかは、本人や関係者が其の都度決めること。
多くの人に、理解されれば、より便利(お互いの語りが理解できる。)なので、一番良いだろうと言う基本を学校や社会(家族・グループ)生活の中で、教授される。
例えば、標準語と方言語・古語・カタカナ語(外来語)・専門用語・流行語・若者語・チャット語(電子文化用語) などなど言葉だけでも、字句は同じでも一寸意味や範囲が違うようなイメージ。
厳格なのは、法律用語。(漢字を変えてはいけない・カタカナをひらがなに書いてはいけない・漢文調を口語調に変えてはいけない のが原則。)
理屈が多いのが、学者や業界用語。
知らないと、仲間はずれになるのが、グループ用語。
知らないと不便なのが、生活用語。
覚える尻から、新しく変わるのが、電子用語、特にコンピューター関連用語。

園芸に参加する人は、色々な立場や生活環境や人生の持ち主の人々が参加します。今までの生活用語・業界用語などを持ち込みます。共通する事は、植物の栽培に関わっている。という事です。
そのような、複雑な環境にありますから、細かい事になれば、人それぞれの判断も、何処まで含めるかは違います。観る方向・観点が違うだけ。お互いに、当事者や関係者が納得理解すれば良い。どれが正しいか、間違っているかはない。(絶対的に間違っている、誤解・勘違い・いい間違いは論外ですが。多少の間隔=範囲が、ずれている程度は寛容範囲。例えば、灰色=グレーと黒の区別や灰色と白の区別の場合何処までが、黒なのか境界線は難しい。所謂グレーゾーンなのです。このようなイロージ。)

多くの人が、「サクラはバラ科」、とよく言うが、一体何を根拠に、なぜそうなのか、その基準や意味を理解している人は極めて少ない。殆んど、習った・調べた・観た・聞いた・記憶で、言っているだけ。話す方も・聞く方も「フゥーンそうなんだ程度。」叉専門用語は、一度知れば、語長も短く・簡単で、理解も早く便利。イメージ・感覚的・なれ程度で、十分通じる。使われている環境が、その意味が、広義的か狭義的か・全体的か部分的なのか程度で十分通用する。

園芸学的分類(慣用・歴史が優先。融通が利く。比較的緩い。)と植物学的分類(厳格で拘る。学者・法律規則・慣用・歴史でも異なる。)と業界分類(業界の慣習や監督者の意思が優先。)は一寸違う。70%は同じ。

観葉植物と花木(花樹・花卉)・・・
花木は、比較的草丈が低い、(低木・身長や視線と比較。)花の目立つ樹木。 
花樹は、大きい花の咲く木(高木・サクラなど見上げるもの。鬱蒼としているもの)。 
花卉は花の咲く草。草花。観賞用に栽培する植物。観賞の対象となる部分により、葉物・花物・実物などに分ける。花卉栽培・花卉市場など。
観葉植物。・・・花より、葉の美しさに、重きを置く。室内用の鉢物で南洋・南国植物が多い。ゴム・バキラ・椰子・蘇鉄は観葉植物の分類。販売される店やコーナーが異なる。ギボウシやバランは、観葉植物には違いないですが、葉ものとか一般草花の部類。北国外国産の針葉樹をコニファーという。

ラン はラン科植物群を意味しますが、その特徴に似ていれば、OOランの名が付く。葉が細い・花が蝶に似ている・香りが良い・綺麗美しい・着生植物・高貴な感じがする。等から。
ラン科植物
単子葉植物の一科。最も分化の進んだ大きな一群で、熱帯を中心に約七〇〇属一万七千〜二万五千種がある。着生または地上生の多年草。六花被片のうち、五個がほぼ同形・同色、下側の一個は唇弁といい、大きく発達して、ときに数個の裂片に分かれるなど、特異な形態と色を示す。

曖昧な、多肉植物とサボテンの分類・区別・表記・感覚もある。
広義の多肉植物は、狭義の多肉植物とサボテンに分類。多肉も多肉と一般草花に分かれる場合もある。

人それぞれの好みと、相手の寛容・理解しだい。便利で曖昧なもの。
と考えています。
ジーパンはズボンであって、ズボンとは云わないようなもの。最近は、上穿きというより、下穿き扱い。
破れた衣服を、「破れている」 とは云わずに、「デザイン」とか「個性の表現」と言うようなもの。時代の流れと解釈・表現の問題で変わる。

SUN 2005/06/20(月) 13:46:45
これまた随分シンプルで大きな疑問をお持ちになられたご様子。
文面から察するに混乱されてしまったのでしょうか。

植物の分類体系において質問にある各項目は必ずしも同居しない、
同居出来ないと言った方が良いでしょうか。
見た目や用途で分類すると必ずそのような矛盾が生じます。
分類ではなく、切り口やふるいに過ぎないからです。

人工栽培が一般的に容易で、その方法も確立されているものを園芸品種と呼称するならば、
それ以外のものを否園芸品種と呼ぶか。呼びません。
観葉と言う切り口で抜き出したり、花木と言う切り口で抜き出したり、
便宜的に用途に合わせて纏めただけ。
きちっと重複しないように分類するなら、科・属・学名での分類が今の世界基準。
私はこんな理解をしています。


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