根鉢はどうするのがいいのでしょうか

[園芸相談センター]の過去ログです

たろう 2005/02/19(土) 16:21:34
苗を購入したとき根鉢を崩して植えるのがいいのか、そのままそっと鉢増して植えるのがいいのかいつも迷っています。
植え替えの時期が摘期だとして植物別、生育状態別などうまく分類してくださる方が居られたらと思い書き込みました。
私は、ラベルに指示がある場合はそれに従いますが、ない時は根鉢一杯に根が回っている苗はほぐしてから植え替えています。

たちつ 【近畿】 2005/02/20(日) 00:27:43
たろうさんの植え付け方が一般的で安全な方法です。

(尤もセリーナ側もPL法か親切か大抵「根土を崩さず」と表示しています。植え付け後、最低10日は持たせなければクレーム処理が大変ですからね。後は消費者が諦めるか、管理が悪いで済みますから。植木は1年のメンテ付きも増えつつありますが。)

この場合の根の働きは吸水の問題と考えます。
根の吸水と葉等からの蒸散のバランス、及び植え付け後の根の増殖の問題ですね。植物自体の体力持久力と根の成長や体力回復するまでの時間の競争。脱水やエネルギー欠乏が早いか、補充が早いか。生命維持のOS等基幹部分が壊れないかと言うことです。

話の前提条件
[植え替えは根を切ったり、傷をつけますから。根と土の癒合を剥離させます。根の細かい部分は土を抱えています。]

これは、植物がそれぞれ固有の形態(性質)を持っていますから、対処方法はそれぞれ違ってきます。一般的に若苗や髭根タイプは少々乱暴に取り扱っても活着し易いものです。野菜は枯れた後の始末や成長を早める為に丁寧に取り扱います。直播の間引き、幼苗をポット等で仮植え育生(保温育生・種からの場合もあります)等。ケシ系等直根性のものは移植を嫌いますから土を大きくつけます。大抵直播を勧めています。葉が大きく、次の新しい毛根が出難いためです。土と根の癒着が悪いため。
樹木等は細毛根を出すために、根切りや枝払いを前もって行い移植前の下準備をします。出来るだけ軽く・活着し易くする為です。又休眠期や新芽前(芽吹一月前)にしたりします。丁度時節も春や秋や冬場となります。植え付け適期と言われる時期です。

欄系やバラは古い根の整理したり、ガン腫を確認するために根洗いする人も多いです。

松は共利共生菌(白土)を保持するために、移植前後の潅水は控えたりします。

球根は芽が出たら、移植を嫌います。根を切れば根の数が減るためです。

花が付けば移植はしません。花ビラの再生力や保水が弱いためやエネルギーを使い果たしている為です。花ガラを摘んだり、摘花、摘果するのは負担軽減のためです。

個別の植え替え適期は、先祖の人々が色々と試行錯誤して、経験伝承してきたものです。開国後、特に戦後、西洋の科学が導入されて「(・・?」が究明され、その理屈が究明されてきました。

活着の問題は移植に限らず、発芽や挿し木・株分け・取り木・接木などの癒合や発根・栄養繁殖にも影響してきます。時期や場所(茎か葉か根か・又茎にしても新芽や当年枝か前年枝か)等なにが良くて、何が悪いのか。一般的に、良し悪しを考える時は園芸の場合、「悪し」を考えずに、「良し」を優先して考えます。「より良く」を考えるのみ。「悪しき」を無視できないのは嫌地[連作障害・pHと気象・自然関係(特に陰陽地の不向き)]程度。と少ないものです。 散文的ですがこんなものでしょうか。

たろう 2005/02/20(日) 20:02:44
たちつ様有り難うございました。
根鉢を崩すかどうかは単純な場合分けなさそうですね。
崩すべきだったかは植え替えてからかなり長い気にしながら育てています。
崩したり崩さなかったりを比べながら実験すればいいのでしょうが、場所が限られているのでやっていません。


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