植木の虫予防の件でお尋ねします。
キナコ
2005/01/10(月) 11:46:47
寒肥料後にトモノールで虫予防をしようと思っています。
どんな植木にでも散布をして良いのですか、それとも決まった植木
のみ散布するのですか、宜しくお願い致します。
たちつ
2005/01/10(月) 17:08:06
基本的に、どの農薬も、散布には、登録樹木しか使えません。
効果・効能・取り扱い・周囲の状況や環境・廃棄処分に注意して、取り扱い効能書きを良く理解する習慣を付けましょう。・・・基本原則
基本原則の理念。
人・動物・植物に対する安全・事故防止・・・・短期理念。
環境破壊を防止する・・・・長期理念。
自己責任主義。
農薬は危険物でありながら、先祖代々の歴史的事実により、唯一「取り扱い免許」のいらない制度です。この制度を大切に守りましょう。
免許の区別
人畜その他動物の保険衛生・生命・教育を対象とする。・XXX師。
財産権の安全と知識の有無を対象とする・・・・・・・・XXX士。
免許は登録(番号)の事で、喪失すれば、一からやり直し。免許証は登録の証明書の事で、喪失しても、比較的簡単に再発行ができ、なくても身分は保証される。
以上を認識の上、適当に散布しちゃえば良いでしょう。
通常は野菜・果実・草花と書いてあれば、植物の薬害は少ない。
後は、残留農薬の問題(食用)と対象病害虫に効果があるかどうかということ。
参考HP
http://www.greenjapan.co.jp/tomonols_n.htm
pinetree
2005/01/10(月) 19:23:56
薬剤防除を必要とする背景が皆無ですので、非常に答えにくいのです。次に書き込まれる時は対象病害虫や樹種を具体的に書き込まれる事をおすすめします。
たちつさんもお書きですが、農薬取締法上、農薬は対象作物が決まっています。同法は対象病害虫に関してはグレーゾーンですが、濃度や散布方法など、環境や人畜等に影響する部分は厳密に決まっています。
で、お尋ねのトモノールですが、調べた範囲では同じ会社の製剤トモノールSや私が知る他のマシン油乳剤を含め、庭木である「樹木類」の登録がありません。登録のあるマシン油乳剤でなければ、法律上は散布してはならないわけです。
このＢＢＳにも色んな考え方の人がおいででしょう。登録外使用や未登録農薬の使用を「自己責任」と言われる方もいらっしゃいますが、違法は違法です。タイトル一覧画面の書き込みマナー、共通一般マナー(禁止行為)にも「・違法行為を助長するような発言」とありますので、おすすめする事はできません。
ただ、マシン油乳剤は無農薬栽培でも使用が認められる不思議な位置づけの農薬で、鉱物油原料の安全性の高い農薬と国が認めていると、私自身は理解しております。もっと積極的に使われても良い農薬と思います。
登録のあるマシン油乳剤も探せばあるのかもしれませんが、前述に矛盾するので、あくまでも使用を勧めるつもりはないのですが、注意点を参考までに書いておきます。ただし、庭木(樹木類)の話ではなく果樹での一般論です。
マシン油乳剤は、使い方によっては著しい薬害を生じます。特に、高温、乾燥、強日射時に高濃度で散布すると、ひどい落葉などを生じる事があります。夏場は、日中の高温を避け、早朝の温度の低い時期に散布するのが良いでしょう。逆に、冬の低温時は、常緑樹では寒傷みを助長しますので、低温時にも注意が必要です。植物が乾燥している時は薬害がひどくなりますので、散布前に十分なかん水や葉水を打ちます。
対象は、カイガラムシやハダニなどの越冬成虫が主でしょう。これらの害虫では、冬に防除する事で春以降の発生を抑え、その後の化学合成農薬の使用を少なくする事ができます。
マシン油は虫体の気孔をふさいだり、カイガラムシではロウ物質を溶かすなどして窒息させて殺します。このため、きちんと虫に付着しないと効果が出ません。散布は、洗い流す様なつもりで、まんべんなくたっぷりと行う事が必要です。カイガラムシなどが多発している場合は、薬剤をはじきやすいので、筆塗り(登録は無いと思いますが)やハンドスプレーではなく、ある程度噴霧圧の高いきちんとした散布器具を使われた方がよいでしょう。
なお、マシン油乳剤は基本的に濃度の違いで２種類有ります。95％製剤(冬マシン)と97・98製剤(夏マシン、精製マシン)などと呼ばれますが、一般的には、不純物含有量の関係から夏マシンの方が薬害が軽いです。登録の問題はありますが、両者ともに使える場合は、私なら夏マシンを使います。価格は夏マシンの方が高めですが、家庭園芸レベルで使う量なら、薬害の危険を増大させる可能性をおしてまで使う事も無いと思います。
お書きのトモノールは冬マシンですが、トモノールSは夏マシンです。他にもスプレーオイル、ラビサンスプレー、高度マシンなどがありますが、家庭用の小瓶で売られているかは解りませんので、ボトルラベルで成分濃度が97％または98％のものを選ばれたらよいでしょう。
初心者用掲示板＠園芸相談センター
