ガラス越の日射について

[園芸相談センター]の過去ログです

taro 2004/10/13(水) 18:42:57
今はまだ屋外で管理できますが、これから先室内に取り込まざるを得ない植物をたくさんかかえています。
幸い、勤務先に南向きの暖かい部屋があり、3月末までそこで越冬させようと思っています。
真冬でも昼間の余熱で最低気温15度、最高気温25度、ちょうど今頃の気温が保てます。
ただ、ガラス越しの日射で好日性の花も同居させる事になります。
ガラス越しの太陽光は直射光とどう違うのでしょうか。
紫外線が幾分カットされることは聞いた事がありますが、それは多くの植物にとってむしろ好ましい事ではないのではないでしょうか。
この時期、部屋の中で管理せず、屋外に置いて十分に日を当てるようにというレスをよく見かけます。
風を当てた方が良いというならわかりますが、私には良くわかりません。
ほとんどの植物が温室で育てることが可能なのではないでしょうか。
ガラス越しの光に植物に必要な光の何かが遮断されるのでしょうか
どなたかご存じ有りませんか

おおた 2004/10/13(水) 19:40:42
詳しくは知りませんが・・・
光合成に紫外線は必要ないかもしれませんが、植物の背丈を正常に保ち(間延びさせない)、葉を厚く、茎を丈夫にするためには近紫外線も必要と言われています。
窓ガラスが吸収する波長域、近紫外線を吸収するかどうかを知らないので、何とも言えませんが。
でも経験的にも「温室育ち」は軟弱なような気がします。

詳しい方にフォローをお願いしたいと思います。

VITA [URL:http://vita.easter.ne.jp/] 2004/10/13(水) 21:37:28
ん〜、大変いいところに着目されましたね♪

光は「可視光線(380nm〜780nm)」「不可視光線(赤外線や紫外線)」に分かれます。
光合成に有効な波長は400nm〜700nmのほぼ可視光の部分ですが、
多少この波長ゾーンから外れていても、使えるものは出来るだけ使うぞ〜と、
どんどん光合成しエネルギーを蓄えようとします。

しかし、窓によく使われているガラスは紫外線を一部吸収しちゃうんですね。
日焼け止めクリームで見たこと有るんじゃないかな?
UV-Bってやつです。
(透過して入ってくるのが美肌の大敵のUV-A)
屋外育ちだったら当然活用している光線が、室内育ちは活用できませんから
生育に差が出るのは当山だと思います。

案外気が付かないのは窓の汚れで、人間には綺麗なガラスに見えても
砂やチリで汚れているものです。
そうすると、がくっと透過量が減りますよ。

このへんの、植物と人間の光の波長の利用の仕方、すごく面白いと思うんですよね〜。
人間が防ぎたい波長は植物が利用したい波長。
普通の単板ガラスでこれだけ違うんですすから、紫外線カットガラスや
複層ガラスにしたら、もっと違うんでしょうね。
人間は肌や家具の日焼け・熱効率のために使いたいのにね。

光の波長と色の関係も面白いですよ。
暗いとき・明るいときの色の見え方とか、色温度と印象の関係とか。
もしおひまだったら、私のサイトですが
http://plaza.rakuten.co.jp/dolcevita/17000
でも見てください。
完全に余談ですが。

こば 2004/10/13(水) 21:38:38
ガラスは光線を約10%位吸収します。(透過率90%位)
また、紫外線も吸収反射し遮断されます。(材質によって違います。)

ガラスハウスでイチゴ栽培等をしてミツバチを受粉昆虫として利用している場合、ミツバチが飛びが悪くなり、イチゴも奇形が増えてしまいます。(一カ所に大量に集まり死んでしまう事もあります。)

植物としては、大きな害は少ないようですが、ガラス越しの太陽光は、無いものに比べて光線量が減少するので、戸外で常に曇っている(遮光している)のと同じような事になっているということです。

ですから、植物は徒長したり軟弱になったりし、生理的にストレスを与えることになります。
また、風を与える事の一因として、ハウス内は病害虫にとっては大変よい環境になりやすいのです。
紫外線が弱く、適度な湿度や水分、栄養源(軟弱な植物体)が大量にあれば大繁殖する要因が大きいのです。

ハウス内栽培(施設栽培)は養水分管理と喚起対策(温度対策も含めて)が重要であり、病害防除が大切になるのです。

冬季間温室で保護をするのは、「低温に弱い植物を守る」事や、「早期に加温をし、生育を早めてやる」のどちらかが目的ではないでしょうか。

植物によっては最低温度や低温、高温に対する抵抗性が違いますので、植物にあった栽培をおすすめします。

taro 2004/10/15(金) 19:42:55
植物には日射量の許容範囲が有るようですね。多すぎても少なすぎても
生育に障害をおこすようです。
それぞれの植物の最低値、最大値がわかればいいのですが、
またVITAさんが指摘されたように波長も植物それぞれで違いがあるのかもしれません。
素人園芸ではそこまで考えなくても、はためには徒長気味と思われようと本人が気にしなければそれで良いのかもしれません。
将来、工場の様なところで野菜や花木が栽培されるようになると(すでに行われているようですが)最適値が必要になるとおもいます。
冷害で米が不作の年が過去に幾度かありましたが、温度よりも日射不足が主な要因だと聞いた事があります。
皆様のアドバイス通り低温に耐えられない物はやむを得ず室内で育て、そうでない物は日の光を直接当て様にします。
ただ、逆らうわけではありませんが、パンジーを室内と屋外と両方で育てて違いを比較してみたいと思っています。

こば 2004/10/15(金) 20:58:38
そうですね。試された方が実感するかも。

過去の米の冷害ですが、同じ温度や日照条件でもどの生育ステージで悪条件に当たったかで結果が大きく違います。

植物は花芽分化や生育促進、休眠化とか影響の受けやすい時期も様々です。
一言(一般総論)では言い表せません。
長日植物、短日植物、日長には関係しない植物、温度に敏感な植物等いろいろありますから・・・。

taro 2004/10/16(土) 20:00:16
おおたさま、VITAさま、こばさまありがとうございました。
たくさんの種類(皆様方に比べればたいしたことはありませんが)を育てていると
それぞれの植物にあった光、温度、水、肥料、培養土、植え替え時期、剪定等を適正値を保つのはむずかいいと感じています。
自分流に適当にやっているとうまくに育つ物や、おなくなりになるのやら色々です。
これではと思い光にこだわってみました。


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