胡蝶蘭の白赤品種
なっつ
2019/07/17(水) 06:29:28
胡蝶蘭の白赤を育ててみたいと思っています。
「セミアルバ」「マウントリップ」などの品種?があるようですが、色や花の大きさはどう違うのでしょうか?また育て方に違いや難易度はあるのでしょうか?
初心者のため、いろいろ調べてみたのですが分からず、詳しい方がいましたら教えていただきたいです。
ひろし@小南部
2019/07/17(水) 21:35:29
胡蝶蘭やカトレヤなど交配の進んだラン科植物の品種は花の外見では全く分かりません。毎年多数の新品種が作られていて、ラン科交配種の元締めである英国王立園芸協会(RHS)に登録されています。したがってきちんとしたラン園で購入されたものは販売されるものには品種ラベルが必ずついていますが、ホームセンターや園芸店で売られるものは未登録品種も多数あり、品種ラベルが無いものも多いです。
特に胡蝶蘭の場合、園芸店で売られるものの大半は品種ラベルなしのものが多く、これは戦時中に敵対関係にあった英国と連絡を取れなかった関係なのか、交配親が分からない個体がさらに交配され、戦後も交配親不明のために品種登録できない優良花がそのままギフト用などに生産されているなどの事情もあるようです。
また、交配親がはっきりしていて品種名があるもので、同じ品種名でも個体差があり、同じ品種名でも花が異なる場合もあります。そこで品種名に加えて個体名が重要になります。
セミアルバという用語は品種名ではなくて白い花弁で唇弁が赤い花を総称するものですので、多数の品種、個体を含みます。もちろん花の大きさや形はさまざまです。マウントリップという品種は登録されていませんので何かの品種の個体名であろうかと思いますが、一件しかヒットしないですね。
単純に白弁赤リップのものを育てたいのであれば、「胡蝶蘭セミアルバ」で画像検索したうえでお気に入りの個体を選ぶしかありません。その際花の大きさなどは問い合わせするしかないですね。
育て方は赤みの強いものと純白のものでは多少の違いがあることがありますが基本的に高温期/雨期が成長期で低温期/乾期が成長休止、花芽分化、乾期の終わりごろ開花という周期ですので、管理はその自然に(原産地の気候に)出来るだけあわせる必要があります。
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