甘夏の木が枯れてきました
ブルースカイ
【九州】
2018/04/10(火) 18:10:12
畑に一本植えてある甘夏についての質問です。
この甘夏の木は、高さ3.5m×直径4.0m、幹の太さが20cmほど、日当たりは3時ごろから日陰になる場所に植えています。
植えてから20年以上たっていますが、5年ほど前から徐々に枯れだして、現在では約半分ほどが枯れ枝となっています。(甘夏の木には15個ほどの実がなっています。)
先日も地上30cmほどの幹部分で、カミキリムシの幼虫を2匹見つけ直ちに殺虫し、その後にテッポーダンを埋め込みました。
雑駁な説明で申し訳ありませんが、回復に向けた手段がありましたらアドバイスをよろしくお願いいたします。
柑橘 甘夏
2018/04/11(水) 14:17:03
>回復に向けた手段がありましたらアドバイスを
カミキリムシの幼虫が原因なら、残念ながら、回復の手だてはありません。
気休めに、一時的に収まる程度で、じり貧衰弱壊死。
これが柑橘系の宿命です。
甘夏を、何が何でも、意地でも回復させることが、趣味でないならば、
アッサリと諦めて、新たな柑橘系をしょく買って植えた方が、遥かに、短期間で、捨てるほど収穫に至ります。
手間暇、薬代を考えれば、遥かに安く付きます。
愛着や思い出があり、意地でも、回復させたければ、接ぎ木部分から上で、カミキリムシの穴より下で、伐採し、カミキリムシの住穴がなくなるまで、下方向へ向かって、幹を輪切りしながらすべて取り除く。その後、園芸用の防腐乾燥防止剤を切り口に塗る。
そうすれば、今の時期なら新芽が生えてきます。
万が一に、新芽が生えてこなかった場合に備えて、残った株根っこに、健康そうな枝を継いでおけばなお安心かもしれません。
柑橘 甘夏
2018/04/11(水) 14:22:55
接ぎ木の仕方サイト
http://www.ars-edge.co.jp/pro/2013/09/13/%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%91%BC%E3%81%B3%E6%8E%A5%E3%81%8E/
http://www.ars-edge.co.jp/pro/2012/08/23/%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%81%AE%E9%AB%98%E6%9E%9D%E6%8E%A5%E3%81%8E/
pine
【九州】
2018/04/11(水) 23:06:39
現状を見ることが出来ませんので明言は出来ませんが、私なら、余計な切り傷を作って衰弱を加速させるなどしません。
まだ4月ですので、カミキリムシは九州本土の例年なら、まだ脱出していないかと思います。沖縄だと出始めるかも知れませんが・・・
仮に新しく脱出したカミキリだとしても、甘夏の木の内部にはいないか、羽化直前で大きな加害はしないかと思われます。
カミキリムシを捕まえるために、木を切るのは「角を矯めて牛を殺す」行為に等しいといえ、本末転倒と考えます。
ミカンの樹が衰弱する一番の理由は、老齢幼虫になるまでに樹皮部分を食べるためで、幹を一周すれば、回復はほぼ絶望的です。
皮が少しでもつながっていれば、食害を受けた部分に「バッチレート」や「トッップジンMペースト」を傷より広めに塗布します。私的には「バッチレート」をおすすめします。傷が小さければチューブ入りも市販されています。
もう一つの方法は、シークワーシャーなどの「根接ぎ」ですが、実生台木の入手が困難です。どうしても救いたい場合は、探してみてください。
方法はネット検索してみてください。ただ、解りやすいものはあまりヒットしませんね。
なお、乾燥年には根に入ることもあり、特に衰弱している樹では注意が必要です。樹がぐらぐらするようなら、回復は望み薄です。
柑橘 甘夏
2018/04/12(木) 10:44:15
補足
>回復させたければ、接ぎ木部分から上で・・・・
この場合に、「接ぎ木部分より上」と条件付けした理由は、
接ぎ木部分(地表間際に有って、根と茎の連結部分で複雑な形をしている)に、産卵されたら、まず助かりません。いずれは枯れてしまいます。
最近の傾向として、主たる栽培管理者の高齢化、施設入り、死亡、や後継ぎがいない(自営独立業や勤労所帯、別所帯独立)や空芯村、放棄地などで、果樹園が雑草雑木化し、農薬のエコ化(農薬の規制強化)などもあり、以前にもまして、よりこまめで繊細な防衛管理をしないと、毎年、約1割の確率で、カミキリムシの産卵食害によるミカンの枯れ被害が急速に拡散しています。
単純確率1割と言えば、10本に一本、10人いれば、一人が殺されるという事です。
地域一帯が、それぞれに置いて、それなりに管理努力を続けていれば、良いのですが、孤立化し分散すれば、対応できなくなります。うんざりしてしまいます。愚痴の一つも言いたくなってきます。
今では、陳腐化言語、化石言葉ですが、シャッター商店街やゴミ屋敷のイメージ。
出は、どの季節になれば、良く目立つかと言えば、秋から冬にかけての、ミカンが色着き、収穫前後になってから・・・
それまでは、そこそこそれなりに、葉は色艶良く緑で、カメレオン錯覚し、元気そうに見え、木が傷んでいる事を気にしない。
明日の事は、誰も解りません。
一歩進んで二歩戻る方が良いか、一歩戻って二歩進む方が良いかは、人それぞれです。
私のポリシーは、三歩下がって、脇道へ反れ、一歩進んでは、昼寝する方です。
いずれにしても、平和な日本では、あまり大した違いがありません。
故に、箸が転んだだけでも、楽しく、誰でも、どこでも、朝になれば、再び陽が差し込んできます。
そのように割り切らなければ、疲れてしまうだけです。
ブルースカイ
2018/04/14(土) 20:19:43
[[解決]]
柑橘甘夏さま、pineさま、アドバイスありがとうございます。
お二人のアドバイスを受け、今年秋までは木の手入れや施肥など回復に向けた努力を行い、それでも目に見える効果が現れなければ、接ぎ木などの手段を施したいと思います。
甘い判断かもしれませんが、一縷の望みをもって当面は対処していきたいと考えています。
ありがとうございました。
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