イワシャジンの根がカッチカチ

[園芸相談センター]の過去ログです

その 2017/10/02(月) 18:11:11
咲き頃のイワシャジンを購入しました。
自宅に戻り、鉢に植え替えようとポットから出すと根がぎっしりでカッチカチでした。
今咲いているので根を痛めるのは良くないと思い、カッチカチのまま植え替えました。
お聞きしたいのは、次回植え替え時期についてです。
花期後、カッチカチだった根を解して植え替えでしょうか?
それとも、来春の芽出し前に根を解して植え替えでしょうか?
ぎっしり渦巻いてる根は解した方が良いのですよね?
よろしくお願い致します。

山野草 2017/10/03(火) 02:03:47
>ぎっしり渦巻いてる根は解した方が良いのですよね?
基本的に、どの陸生植物でも、根は、四方八方へ広げて、浅く植えることが、自然の摂理(海から陸に上がった宿命)です。
その後、自然調和(弱肉強食)と子孫繁栄の為の試練が待っています。
人間は、知恵と欲があるために、反自然的なことでも、自由に操作することができる故に、新たな試練の解決策を追求しなければならない運命にある。
極端な話、土に埋めなくても、表土の上に並べておいても、植物は、生きていけるはずです。
自然界における全ての種子は、そのようにして自立して生きています。
ここで問題となるのは、種子と違って、植物の根の多くは、根が土に入り込む前に(時間がかかる)、乾燥して死滅してしまう事です。この乾燥さえ防げれば良いだけです。
これが、難しいので(解らないので、面倒なので、先祖からの蓄積された英知習慣等)、人為的に、土に埋めて、保護しているだけです。・・・浅植えにする根拠。⇔ 深植えの欠陥、新鮮な空気の換気が無いと、酸欠で窒息する。
自然界では、雨風乾湿寒暖が、その役目を担っています。・・・人為的には、土の配合、土を解したり水やりで、補完している。
それ故、根域(根張り)には、それぞれ限界がある。

根を広げるためには、絡まり固まった根を、一本一本と解さないと仕方がありません。

その為には、どするのかと言えば、
一つには、土を乾かして、根を萎びれさせてから、解す。
日常的には、瑞々しいネギやキュウリを、湾曲すればポキと折れたしまいますが、萎びればグニャっと曲がります。
二つ目は、流水で根土を洗い流せば、隙間ができてほどけやすい。

次に、いつ植え替えた方が良いのかと言えば、365日いつでも可能ですが、
なにぶん初めての事ですから、芽出し前後の初春の方が、無難でしょう。
春は、多くの動植物が、活動し始める活気がみなぎる時期ですから・・・啓蟄
栽培者にとっても、これから活気を失う冬眠前の秋に植え替えるより、すぐに新芽が生えてくる春の方が、はやく生死が確認出来て安心できる。
寝ているのか、死んでいるのか解らないより、早く目覚めてくれた方がよい。
小さな芽が、確認できる頃。

次は、余談
山野草は、誰でも、いつでも、簡単に育てられる園芸種と違って、環境依存型の草花が多い。
環境が合わないと、死滅しやすい。環境が合えば、犬猫のように、栽培者が犬猫であったとしても、簡単に・・

キーポイントは、山野草の最適環境とは何なのかです。
土は?、温度は?、日当たりは?、水やりは?、肥料はetc・・・
営農でない限り、栽培技術を習得することより、生育環境を理解し、自宅に再現させることの方が簡単です。
その採点は、最初の植え付け植え替えから丸3年間(石の上にも)に、たとえ増やし過ぎて、邪魔になったりしても、どれだけ鉢数(株数)を増やし、花を数多く咲かせられるかです。少なくとも、3年間枯れさせなければ、合格点です。

とりあえず、土に関しては、手持ちの今の土がどうなっているか、なぜそうなのかを理解する。
面倒なら、山野草の土も市販されています。又、土でなくても、ミズゴケ(管理が面倒)でもよい。
慣れれば、その辺の路傍の土も、瓦礫でも、ドブのヘドロ土でもなんでもよい

では、シャジンは、自然界では、どのようなところに住んでいるのか・・・
http://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-fe-42/noraneko7nikki/folder/1514868/03/52213603/img_3?1260505513
10月2日(日)    深山のイワシャジン参り
http://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=620x10000:format=jpg/path/sf8a8d00d654c7ec1/image/ie5a728070ff837bd/version/1475688679/%E5%B4%A9%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%9C%9F%E7%A0%82%E3%82%92%E9%87%8D%E6%A9%9F%E3%81%A7%E9%81%93%E3%81%AE%E8%84%87%E3%81%AB%E6%8A%BC%E3%81%97%E3%82%84%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%9F%E5%B0%8F%E5%B1%B1-%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%81%AF-%E3%81%9D%E3%82%93%E3%81%AA%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%AB%E3%82%82%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%8F%E5%92%B2%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F.jpg
http://www.hanasanpo.org/dairy-hiro%E3%83%80%E3%82%B9/2016%E5%B9%B4%E7%9B%AE%E6%AC%A1/10-2-%E6%B7%B1%E5%B1%B1%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%AF%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%B8%E3%83%B3%E5%8F%82%E3%82%8A/

そのような事を理解したうえでの、植え替えのサイトの例
http://kyon21kumasuke.hatenablog.com/entry/20130222/1361505825
イワシャジンの総合サイトの例
http://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-230/target_tab-2

山野草の多くは、弱らしたり、じり貧になれば、ほぼ終わりです。
雑草のごとく、常に、元気モリモリと鬱蒼化させなければならない植物群と思い込むことです。

よく似た性質の人気ある室内観葉植物に、アジアンタムがありますが、こちらも、元気モリモリと鬱蒼と繁殖し続けないと、自然消滅してしまいます。
アジアンタムの場合には、葉がチリチリと傷んたり、じり貧になれば、ほぼ終わりで、回復しないです。すぐに枯れないでも、翌年か翌々年には、なくなっています。

山野草 2017/10/03(火) 02:15:39
>渦巻いてる根
ループ根と言って、鉢植えやポット苗の宿命ですから、防ぎようがなく、仕方がありません。
がしかし
地植えに切り替える時には、大変な致命傷になる場合があります。
特に、庭木や果樹では、生育が極端に悪くなったり、四季折々の環境の変化で、そこそこ大きくなったころに、様子が急変する場合が多いです。
この場合も、湾曲した根をまっすくに広げるか、思い切って根を切ってしまう方が、後々の為には良い。

その 2017/10/03(火) 10:10:47
[[解決]]
山野草さん、

分かりやすい説明ありがとうございます。興味深く拝読させて頂きました

根を広げるには、教えていただいた一つ目の方法でやってみようと思います。
萎びれさせ具合が難しいよに思いますが、こちらも方が根も伸びてくれそうです。
二つ目の方法は根をポキポキ折ってしまいそうで怖いです。
植え替えの時期とループ根についても良い勉強させていただきました。

この度は、ご丁寧なご教示感謝致します。
このサイトに相談して良かったです。

あの


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