トマトのつるおろしで連作障害?

[園芸相談センター]の過去ログです

【四国】 2017/08/15(火) 18:51:37
トマトがほぼ終わりに近づいたのでつるおろしをするつもりですが、ここで疑問が出てきました。接木苗を使っていますが、つるおろしすると台木ではないところから根が出てくるわけですから、せっかく接木苗を使ったのに今後連作障害が出てくるように思われます。連作障害を考えたらつるおろしはやめた方が良いでしょうか?

蔓降ろし 2017/08/20(日) 12:47:02
まず、「つるおろし」の意味と目的に限定して、理解する必要があるのではないでしょうか。
一つ一つの要素に限定し、最後に多数ある要素を組み合わせ、その是非整合性をとったほうが、簡単なように思われます。
一度に、沢山の要素を解決相とすれば、混乱するだけです。

まず、蔓降ろしは、作業効率と蔓植物の実成の性質から、変人が編み出し、市民権を獲得しつつある栽培方法です。

キュウリにせよ、トマトにせよ、実成は、下から(先に咲いた方)上へと逐次実成していき、下の側芽を利用して収穫することはないです。
上になればなるほど、空間も限界があり、作業もしんどくなってきます。
そこで、一度蔓を解して、株元にグルグルと輪っか状に束ねれば、有効収穫位置も低くなり、ハウスなら上部天井の空間もできます。
・・・よく似た、別の方法として、切り戻し剪定や斜め誘因や折り返し誘因や蔓なしXX品種などもあります。

蔓降ろしは、蔓を下方向へズリ下げ、折れないように束ねることです。・・・根伏せする、不定根高根を発根させることとは、目的や手段や意味が根本的に異なります。

発根そのものを利用することもできますが、

むしろ邪道的な不必要な余分なことと割り切ることです。発根させないことを原則とする。
株更新、根更新、根の増殖増加補強ではない。
低い位置で、実成させる目的。
最初は、そこそこの位置で収穫し、長く高くなればズリ下げる。
主に、空間(天井の低い)の狭い夏場のハウス栽培向き・・・天井付近は暑いく高温になる、天井が低く伸長に限界が来る。

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/13/6f419b0dd17fea91fe91b4a3993ec40b.jpg
通常、地表は、マルチングされており、更に地面と折り返し点(ワッカ)蔓の間に空間があり、更に蔓は乾燥しているので、高根気根が生えにくい。
更さらに、最近のトマト栽培は、かん水控えめ栽培である。(糖度を上げる、実割れ尻腐れ異形果の発生予防のため)

次に、台木の根は、相対的に頑丈です。
又、接ぎ穂(収穫蔓)からの新根も地表近くしか根張りしません。
地表近くは、土壌も汚染していない(酸素消毒太陽光や太陽熱や灌水で除菌防虫忌避されやすい自然環境下にある)
もし、連作障害があったとしても、その新根が傷んで、成長しないバリア構造になっている。
従って、連作障害は引きおこりにくい、枯れないとなる。

その根拠として、
蔓降ろしのリスクとして、根腐れ、連作障害など関連した注意点や話題は見当たらない。
さらに、そのようなリスクが多発するようなら、面倒な蔓降ろしなどは、誰もしないことでしょう。
風通し病害予防のために、下葉は取り除く


基本的に、空間の狭いハウス栽培用であって、鉢植え(必要なほど大きく育たないし、水切れする)や路地栽培(空間に制限が無く、夏枯れ夏弱りして、収穫効率も悪くなる。自然災害もあるだろうし、手間暇もムダ、産地も変わる、新物好みの趣味の園芸課用であって、専業農家では少ないであろう。私ならそれを見込んで新苗平行栽培するか、季節に合う異なった品種に切り替えるか、違う有用野菜に切り替えます。)では、必要性は低く、単なる暇つぶしや好奇心かもしれません。

古い蔓には、良品か実りにくい(おいしいですが種子が早く付く、市場価値が低い。)多収穫にはなりますが、良品性が低い
とこのように想像します。
営農としては、旬とか採算効率も必要かも。

>連作障害を考えたらつるおろしはやめた方が良いでしょうか?
蔓降ろしをしても、問題はないと思われます。
連作障害のリスクより、余分なことをして、茎蔓を折ったり裂けたりしないように。
更に、結構皮膚に産毛が刺さって、痒くなりそうな気もします。

2017/08/20(日) 22:06:50
[[解決]]
蔓降ろし様
詳しい説明をおうもりがとうございます。よくわかりました。
昨年蔓おろしをトライしたものの、トマトの実は青いままで結局収穫なしで終えました。おっしゃるように別品種を植えた方が良いように思わるれので、春菊でも植えて、トマトの蔓おろしは諦めます。


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