シンビジュームを池の水で

[園芸相談センター]の過去ログです

菜の花 【九州】 2017/04/06(木) 08:35:25
シンビジュームは軽石表面の微生物を大切にすることが基本で、高濃度になると有害な液肥とか油かすの使用加減が重要になると思いますが、散水をメダカやタニシが生息している透明な池の水にすれば、池の水の微生物が用土で増殖し、肥料なしでシンビジュームは立派に生長し花を沢山着けてくれるのではないでしょうか。

百花繚乱 2017/04/08(土) 00:05:02
>花を沢山着けてくれるのではないでしょうか。
この意味が、どのような開花状態が希望なのでしょうか?

取敢えず、現在育てているシンビジュームの鉢数と毎年の一株又は一鉢当たりの平均開花本数はどうなのかが不明です?。

吸収性栄養素や微生物の管理も大切なことですが、その事柄は、より一層の開花(一株に1-2本が普通ですが、10本以上咲かせる)を望むのなら、一から事細かく見直さなければならなくなってきますが・・・

シンビジュームの花を高確率で咲かす管理の初歩として、一般的な手ほどきは

開花鉢植えを貰った場合
1)桜の咲く今頃に、それなりの培養土に一株づつばらして、植え替える。 間口の狭く深い器に植え替える。 親株は葉数の多いものを選び、
新芽は、夏前後までに葉数10枚以上に育てると花が咲く成人株と見なされる。
2)上の1を、水攻めと薄い肥料で真夏(設備が無い場合)までに、狭い鉢内を新しい根で根つまりさせると花が咲きやすい。

A)夏場低温冷涼、冬場温暖管理・・・成長の停滞休眠させない。
B)年中陽光サンサン・・・常に成長させ続ける。
C)冬場の短日と管理温度により花蕾の成長開花が左右される。

1.2)とA,B.C)を常に一致させないと、成り行き任せ開花となる又は、花が無くて悩むことになる。
従って、私も得意ではありません(手間暇のいらない海老根春蘭系が好きです)が面倒な管理ができないので、なんとなく花が咲いてきたとなる。

参考書は、親切丁寧な解説がなされていますが、花を確実に咲かせる解説ではないように思われます。

私流の説明は、最初の一回だけ口径の大きい鉢に、根を解して古い根を掃除して、株を整理し、葉色の元気な親株を混み込みの混雑植えにして、瑞々しい新しい根で、根詰まりしたら、それなりに花が咲く。
次に、最初に出た元気な新芽を残し、後芽は芽欠きし新芽を早く大きくする。
管理場所は、朝日が当たり、季節風の当たらない、落葉樹の株元。
で後は、ほりっぱなし管理すれば、植え替え後花が咲いた年から、毎年花は見られる確率が上がる。
この方法が、一番簡単な方法と思っています。

年中の日当たりと温度管理20〜28℃?、ただし花のためには10℃?程度に落とさなければならないとか・・・・まずムリなことです。
新根による根つまり・・・これが3-4年毎に植え替える必要性。根つまりが悪いのではなく必要条件と思いますが、新しく瑞々しい根であること。
開花新芽を早く充実させる。(日本の栽培環境では、90日間しかない。鉢植えであり、 30℃を連日続くと成長停滞と花が飛ぶ)花芽を成長させるために、時間日数が足らないので、最初の元気な新芽を2つ程度に制限しないと仕方がない。

後球など一つあればよいように思います。
一度咲いた親に花は付かないのだから、元気な新芽を吹かせるだけの初期栄養タンクとしての働き?

尚、御存じとは思いますが、どのような蘭にも前後(表裏)があります。

最後に、ご質問に関してですが、できれば、湧水や石清水でない、雨後の濁りの取れた、谷川のイワナやアマゴかアユの住んでいるような清流が良いように思います。
通常は、水道水ですが・・・・

>軽石表面の微生物を大切にすることが基本
の微生物?
理屈的には、らん菌の繁殖促進をするには・・・・
肥料分が濃ければ、又雑菌が繁殖すれば、らん菌が死ぬ(一般草花なら産毛根が枯れる)
水切れすれば、根に蝋が吹き、吹かなければその根は、干からびて死滅する。
新根は、常に、数多く長く成長繁殖させなければならない

>透明な池の水・・・水の微生物が用土で増殖し、肥料なしで
生長が遅ければ(隔年開花)、それでも良いでしょうが、促成栽培させるためには、栄養成分が偏ったり不十分だったりするような気もします。
真夏までは、液肥原液の10万倍希釈をせめて月一か毎週与えた方が良いように思われます。

ランが気難しい事は、その多くには、短所である茎が無いということと、根が独立しての根の働きがなく、根の中にいる共生菌のラン菌の助けがいることです。

今の時期には、球根のチューリップが咲いていますが、球根にも茎が無
く一球一花が原則です。当然充実していない球根には、花が咲きません。
ランの場合には、一株一花と言い換えれば、充実していない新芽株には、花が咲きません。

菜の花 2017/04/08(土) 19:34:08
詳しく教えて頂き感謝しています。
実はシンビジュームの仲間のキンリョウヘンを20鉢程持っていますが、例年は10鉢程は花芽を着けていたのですが今年は4鉢に減っています。

原因としては
1、長く植え替えをしてこなかったために目詰まりしている。
2、液肥を適当に考えて濃度の高い倍率で数回施した。
3、東南向きの自宅軒下に大波スレートで造った台場に遮光なしで直射を当てていた(夏は朝から午後2時頃まで、以後は日陰になる)
4、夏の毎日の散水を怠った日が多々あった。
5、肥料は液肥の他に骨粉入り油かすを多めに置いていた。

事などが考えられます。

反省を踏まえて花芽を着けていない鉢の全てについて蘭用の軽石小粒タイプを用土として植え替えを済ませました。

今年は肥料としてはIB化成と油かすを少量使うつもりです。
散水は花崗岩からのボーリング水を自宅の飲用水として全て賄っていますので、キンリョウヘンの散水もこの水を使っています。

今回。池の水を考えたのは、液肥は濃度を高くして失敗しやすいために、透明に澄んでいるビオトープの水を与えたらどうかと考えたのです。池にはメダカと日本在来のタニシを生息させていて、メダカ用の餌とタニシを考えて煮干しの粉を与えています。
ビオトープとしての微生物は正常にバランスを取っている感じですが、栄養はともかく雑菌が多いかもしれません。
やはり、ボーリング水にしておくのが無難でしょうか。

それと遮光ネット(50%の寒冷紗)は不可欠でしょうか。葉は灼けても花を着けてくれるなら無遮光で行きたいのですが、キンリョウヘンの場合は遮光が必要になるでしょうか。

スレートの上では熱射が強い点も問題になるかと思いますが勾配を取っているので、上流側からスレート面だけに1時間おきにでも散水は可能です。キンリョウヘンへの散水は夏は夕方に限ることは勿論実行していますが。スレートの台場は問題になるでしょうか。

何卒よろしくお願いします。

百花繚乱 2017/04/09(日) 13:52:28
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%98%E3%83%B3
を一覧するに、小型多花性の品種とありますから、去年以前の管理方法から、それ以降の管理方法を大幅に変えた事が、花芽の壊滅に影響したとしか言いようがないように思われます。

慣れてきた? 飽きてきた? 気が緩んだ? 欲をだした?等魔が差した結果あれこれと拘りすぎた。

もう一度初心に戻って、ランの原産自生地の自然環境やランの生理生態を振り返った方が良いように思います。
シンビジュームは、地上に生える地性着地ランと解説されていますが、
そもそも、この 地性 ランという解説は、間違いではないですが混乱させる元凶です。

シンビジュームを含め、本来、南洋ランに着地地生する性質は、

全く存在しない、

言い換えれば、全ての洋ランは、樹皮や石に着生する地衣類苔と同類の着生である。しかし、地植えでも(環境を整えれば)容易に育てられると言替えた方が良いように思います。
だから、ラン栽培の鉢土は、他の草花と違って、相当拘った培養土を利用しなければならない。・・・根の環境を整えている。

保湿、通気、清潔な水(雨水)と極めて質素な肥料分を回数多く(枯葉の埃や昆虫の糞死骸、滴)が、好適環境で、嫌気環境下(主に寒暖と乾燥季)では、休眠して次の機会迄耐え忍ぶ。・・・・着生時の自然環境。

この事から、補足の2)と5) 高濃度の液肥の施用によりラン菌が弱った。
強いては、葉芽の生育が好ましくなく、花芽の生育するには、不十分であった。個人的には、腐葉土少々の培養土だけでも良いし、微量栄養素を補足する意味で、液肥を10万倍や100万倍希釈で十分てあると思います。
それと、1)の植え替えしなかったは、根詰まりの改善ではなく、古い根を掃除することによって、衛生面が改善される。
水苔栽培なら、根を掃除し、古い水苔はすべて取り除き、新しい水苔と取り換える事が、定番解説です。

余談として、シンビジュームの植木鉢も、一部では、和盆栽のような口径広く浅鉢栽培が、一部で話題になりつつあります。
これは、自然に近い環境ですが、保湿管理が面倒なので、シンビに関しては、深鉢栽培の方が簡単です。

>遮光ネット(50%の寒冷紗)は不可欠でしょうか。
梅雨明けから、朝晩が涼しく感じられる初秋までは、遮光した方が良いように思います。
これは、直射日光による葉焼け防止ではなく、真夏の高温から守る目的で、併せて風通しを良くする。
遮光ネットでも良いし、木陰でもよい。日当たりよく涼しければそれでよい。 
営農家の一部には、避暑目的に、山へ疎開させている方もおられます。

拘れば、
遮光ネットの色は、黒や白より、緑色が良いように思います。
一枚一重より、多段の八重重ねが良いように思います。
その理屈は、木陰の葉の色は緑で、折り重なっており、程よく陽射しが射し大気の流れも乱れて、程よく涼しい。この事から公園の避暑設備は、屋根方式(雨を防ぐ)から、格子方式(清涼感)へと変わってきつつある。

>スレートの台場は問題になるでしょうか。
台による空間づくりは、あるほうが良いですが、スレートは、照り返しで焼けるように思われます。
絨毯や簾の古でも敷くのも面白いかと。・・・ナメクジ不快虫の食害に注意。
植木鉢に、スダレを巻くだけでも十分緩和されます。

いずれにしても
日頃から見守っている栽培者さんでなければ、細かい原因は解りません。
従って、花付が悪いという結果論からの想像です。
少なくとも、去年の6月から今日までの管理が悪かったとしか言いようがありません。

キンリョウヘン
http://keiko65.sakura.ne.jp/monthly2/ran/kinryohen05.html
セッコク
http://www.geocities.jp/sikinosato_home/page103_3.html


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