越冬に向けたハイビスカスの植え替え
nelton
【関東】
2016/12/18(日) 10:52:49
ハイビスカスの地植えが2株,鉢植えが11株あり,越冬の準備に取り掛かりたいと考えています。
昨年は,霜の当たらない軒下に地植えして越冬させたのですが,うまくいきませんでした。大多数が枯れてしまうか,枯れなかったとしても花付きがよくなく,ゴールデンウィークになってもあまり成長しなかったのです。
今年は,屋内で越冬させることを考えていますが,屋内で陽の当たる場所は限られていますので,できるだけ小さめな鉢に植え替えようと思います。
現在,8号鉢に植えているものを4号スリット鉢に植え替えようと思っていますが,小さすぎでしょうか。
株を3分の1程度まで剪定すれば,可能でしょうか。
また,バラの強剪定のように,すべて葉を落として,株もとから10センチ程度の高さで茎を切り落とすという方法はどうでしょうか。
よろしくお願いします。
ランド
2016/12/18(日) 13:28:06
今からの植え替え、時期がよくありません。置く場所の環境にはよりますが。成育期と同じ環境であればいかようにもできます。
越冬だけすればいいのであれば、花は望めないので短く切り詰めて越冬させます。ハイビスカスは芽吹きがいいのでかなり短く切っても大丈夫ですが、葉は残してください。
ハワイアンタイプの接木で生産されたものは接木より上を残すよう注意してください。
植え替えする場合も鉢は小さくするので切り詰めることは必要です。
挿し木で増やせるタイプのものは夏以降小さな苗をい作っておき、そちらを越冬させ、本体は1年限りと割り切る方法もあります(越冬に場所がない場合は有効ですし、どんどん大きくなるハイビスカスをコントロールする方法でもあります)。
本格的な植え替えは5月(関東)以降と思います。
マイナー
2016/12/18(日) 13:44:43
適当に植え替えれば良く、できれば、今の時節なら根の土は、できるだけ崩さない方が良い。
植え替えるのなら、暑くもなく寒くもない春分(活発に進む)秋分(惰性で生育する)あたりが良かったかも。少なくとも植え替え時に傷んだ根の再生が充実し易く花付き(充実した新芽)もそれなりに維持される。
越冬だけを思えば、温度さえあればそれだけで良い。
枝葉は、邪魔にならない程度に始末すれば良い。
室内なら、5℃以上ありますから、花葉細く若い緑色の枝は、傷んでも越冬する事でしょう。
日当たりは、在るに越した事はないですが、北側でも玄関でもどこでも良い。
ハイビスカスの根は、旺盛に生長拡張していますから、8号そのままのほうが良いでしょう。
諸事情で仕方がなければ、小さい鉢に植えるしかないですね。
基本的に、ハイビスカスは常緑周年開花植物ですから、冬でも落葉させず、開花させ続けたほうが、翌年の生育や開花状況も良いです。
因みに、横着な私としては、65の一般長プランターに挿し木したままで、10株から15株植えっぱなしで、今でも小さいながら花が咲き続けています。今の日当たりは、晴天でも1時間程度。
潅水は、霧吹きで土は乾かし気味(月に2-3回与えるか与えないか)
注意事項として、植え替えたら、持ち込んだら、持ち込む前に、殺虫殺菌消毒はするべきです。乾いたら持ち込む。・・・・屋外と違って室内では、ダニやアブラムシが猛烈に繁殖する事もある。
更に、ナメクジ誘引殺虫剤も2-3粒(子供家族とペットに注意、危険をろ感じたら、鉢↑10cm程度は簾かビニールで囲っておいた方が良い、支柱の先で眼を付かないように、大きなキャップで保護しておくか、太い針金を曲げて両端を土に差し込んでおくと怪我しない)
他にも、植え替え土を1-2日干して寒晒しするとか、植木鉢を半日、殺虫剤液に沈めてムカデ団子虫ヤスデやナメクジを駆除しておかないと、室内を歩きまわり、家族とのトラブルになる。
ハイビスカスの連続開花促進のポイントは、冬暖かく(全身)夏涼しく(下半身と土は、涼しく、上半身は温かく日当たり良く、強烈な日当たりでなく、8割程度以下木陰の日当たり)が良い。
花が咲くためには、充実した新梢を成長させる必要があります。
花の数は、新芽の数であるとともに、新芽が生長しながら、花を咲かせます。
花が咲いているときには、新芽の生長が一旦止まり、栄養補充したら、再び生長する。丁度蕾が出来たときから、開花するまでは休み、開花すれば、再び生長する。ゴーストップのメリハリがある。・・・樹全体ではなく花枝1本の話。
鉢土や下半身が暑くなりすぎると、根が傷んで、蕾が黄色くなり開花せずに落ちる原因となる。
蕾が一つ落ちれば、全体的にも花つきが悪くなるし、その修復に期間もかかり、不調な年となるかもしれない。
近頃は、品種改良もすすみ、室内専用の陽光が悪くても、花付が良い品種のシリーズも市販されています。
比較的コンパクトなシリーズや真夏の炎天下でも花付きの良いシリーズも・・・・
>株もとから10センチ程度の高さで茎を切り落とすという方法はどうでしょうか。
今の時節には、根を切る、土を落とす、枝茎を短くする、葉や蕾すら落とすことはお勧めできません。
理屈的には、真冬でも、室内なら挿し木発根します(何回も実証済み)から、不可能では有りませんが、剪定はお勧めできません。
生死の判別が、コントロールできない。生きるものは生きるし死ぬものは死ぬとしか言いようがありません。なにもこればかりは、冬場でなくても、年中いつの時節でも言える事ですが・・・・
人も花も、逆境には脆く、いくら援助しても、弱いものは弱く、いくら苛めてもシブトイ奴はしぶといものです。援助が実ったり、改心するキッカケになれば良いというささやかな願いなのかも・・・
これが自然界の掟なのかもしれません。
人に、知恵がある限り、自然界の頂点に立ち続ける限り、過激に爆走する習性もある。
中庸というかバランスというか重心というか支点とは、極めて小さく狭いものである反面、許容範囲が広いという難儀な事象が並存することに、不安定で、迷う事になる。
又この不安定を人為的に積極的に作らないと、バランスを崩さないと面白くない面もある。
nelton
【関東】
2016/12/19(月) 01:25:50
マイナーさん,詳しい回答ありがとうございます。
奥深い内容が含まれていて,理解するのに時間がかかりました。
株もとから10センチ程度に切り落とすことを考えていたのですが,お勧めではいということですので,残念です。
植物園勤務
【関東】
2016/12/19(月) 23:22:17
neltonさん、室内冬越しはどのような環境をお考えでしょうか? ガラス越しの日光が当たり
かつ最低10℃を保てるなら大きく剪定することも一応は可能ですよ。
個人的にオールド・ハワイアン合わせて10品種ほどのハイビスカスを所持していますが、
植え替え・夏場の水遣りが面倒なので霜の心配がなくなったら花壇に鉢ごと埋めてしまっています。
古いものでは10年以上植え替えをしていません。鉢のサイズは5〜6号です。鉢はプラ鉢ですが、
底穴は小さめで数が多いものを使用しています。これは土中に張る根が太くなると掘りあげるのに大変だからです。
冬には掘り上げ、鉢底から飛び出した根を切り、地上部も大きく切り詰めて、株の大きさ(古さ)にもよりますが
鉢土から15〜40cmほどにします。ただし『良い位置・良い向き』の新芽を残して切っています。
この新芽、つまり活性のある芽を残していることで、最低温度が3℃くらいになっても、春の気温上昇とともに
すぐに成長を始めてくれます。この辺りは本質的に落葉樹であるバラの冬剪定とは異なります。
夏場はひと鉢につき3〜5本くらいの枝を伸ばすようにしています。生育期には盛んに新芽を出しますが、
余分な枝は剪定で落とし開花用の枝に養分を集中させます。樹高は秋には1〜2m程になります。
と、自身の余計な話を書きましたが、neltonさんの場合、地植え・8号鉢から4号へ、というのは
かなりの労力ではありませんか? ハイビスカスは割と大胆に根を整理しても活着しますが
(上の栽培方法を始める前は植え替え時にノコギリで根鉢を小さくしていました)、これは温度があればのこと。
先述のように10℃を保てれば活着するとは思いますが… でもせめて5号鉢にできませんか?
また、葉のない幹の状態で10cmというのも本来常緑であるハイビには良くないです。オールド系はなら
根をいじらなければ芽吹きそのものは良いのでそういう剪定も可ですが、大きく根を切り蒸散を気にして
葉数を減らすにしても、大きな葉なら2〜3枚、新芽の小さな葉なら5〜6枚残すのが賢明です。
もし低い位置に小さな新芽があればそれを残し、枝があれば下葉を残すなどしてください。ハワイアン系では
芽吹きは劣るので極力新芽を残すべきです。
長くなってしまいましたが、私の栽培法は庭木を植え替える際に予め行う『根回し』に近いものと考えています。
なお職場ではハイビスカスは扱っておりません。
nelton
2016/12/20(火) 01:29:59
植物園勤務さん,ご丁寧な回答ありがとうございます。
室内越冬の環境は,東側に向いた出窓のある洋室で,木造住宅の2階に位置します。南側には掃き出し窓があり,日中の日当たりは良好です。
室内温度は,最低でも7度はあります。暖房なしの日中温度は,12月20日現在で約14度です。
出窓の奥行きは約45センチで,幅は約2.5メートルです。
この空間に,ハイビスカスの鉢をできれば10鉢程度並べようと考えています。
ですから,できるだけ小さな鉢に植え替えようと考えた次第です。
4号のスリット鉢,バラの大苗を購入した際に入っていた鉢です。幅は4号ですが,深さがあるのとスリットがあり,空気に触れやすいので,根も育つのではないかと考えてのことです。
4号鉢に植え替えると,株の高さが高いと不安定になるので,高さを抑えた剪定を考えています。10センチというのは少しやりすぎかもしれませんね。20センチ程度にして,葉を5枚程度残してやるのはどうでしょうか。冬の間の生長は期待していません。5月ころからすくすくと大きくなってくれればありがたいと考えています。
植物園勤務
2016/12/21(水) 01:06:58
関東では5月が戸外搬出の適期ですからね。ただその直後からすくすくと、となると、
搬出前の4月には生育再開が始まっていることが理想です。置き場からすると4月には
けっこう室温が上がり生育も始まり、状態によっては少し新芽が邪魔になるかもしれませんね。
10cmとか20cmとか数字は目安にはなりますが、少しの葉を残した上で4月には室内で新芽が
伸び始める余地も…と考えてお決めになるのがよろしいかと思います。
根をほぐす程度の植え替えは、通常は生育開始直前くらいが理想とされています。
ハイビスカスなら4月頃でしょうか。しかし大きく根を整理するとなるとそれでは不都合も多いものです。
根を整理する、すなわち切断するということは、その後新根が発生するまでは
水切れを起こしやすくなるわけで、しかしそれを警戒するあまり水遣りが多くなると
今度は根に腐れが生じやすくなってしまします。樹種によっては春の植え替えでは
特定の病気に罹り易いものもあります。新根発生にはある程度の高温が必要ですが、
その前提としての傷口の癒合には高温はむしろ害になるのです。
冬の間に根の傷が癒え4月頃に新根が発生すれば、5月からは順調に生育できるはずです。
ただし8号→4号という落差…さすがに傷口が広いというリスクは避けられません。
太根の切り口には草木灰やハイフレッシュなどの粉末珪酸白土をまぶすなど必要かもしれません。
また毎年のことになるなら、生育期も6〜7号に留め(夏場の水遣りは大変ですが)、
鉢のサイズダウンは11月中には済ませるなども考慮していただくほうがよろしいかと思いますが、
いかがでしょうか?
じったん
2016/12/22(木) 09:48:21
今の時期に植え替えをする、というのが何より難しい、というのがおおかたの意見で。
ハイビスカスは南の島の植物ですから。弱る時期にさらによわるようなことをしてみたいとスレヌシさんはおっしゃってるわけで、しかも大きく育った株を小さく切って小さい鉢に植え替えるという。
無理を通すことによりも、計画的にもうすこし植物にとって無理のない方法をとられるのがいいと思いますよ。
nelton
2016/12/23(金) 23:38:28
[[解決]]
様々な方からご意見を頂き非常に参考になりました。
ハイビスカスは非常に生命力のある植物だと考えていましたが,越冬する際は環境が厳しくなるので,大切にしなければならないということが理解できました。
薔薇の花は,冬には強剪定するのですが,ハイビスカスは薔薇とは大きく異なることが分かりました。
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