玉咲きサクラソウ

[園芸相談センター]の過去ログです

an 【近畿】 2016/11/28(月) 17:46:36
今年9月、玉咲きサクラソウの苗を購入しました。
育て方には、秋冬に地上部が一回枯れ、来春芽吹くとあります。
ネットでも園芸書でもそう書かれてました。
ところが、今日現在枯れるどころか、蕾、まだちっちゃいちっちゃい花も確認できます。
気になっていることは、これはもしかして玉咲きサクラソウではない?違う品種?
それとも、これから枯れ始めるのでしょうか?
鉢植えです。日当たりの良い場所に置いています。
よろしくお願い致します。

サクラ子 2016/11/29(火) 13:22:20
詳しく生態調査しながら、育てた事が無いので、良く判りません。
どちらかといえば、育てた事が無い。
一時は、花屋で販売されているものを、なりふりかまわず買いあさった事があるので、育てた事はあるかもしれません。


>秋冬に地上部が一回枯れ、来春芽吹くとあります。
これは、社会通念上の概説です。
主に、屋外管理として
従って
>ネットでも園芸書でもそう書かれてました。
となる。

>現在枯れるどころか、蕾、まだちっちゃいちっちゃい花も確認できます。
花が咲くことと、冬に枯れる(休眠、宿根する、葉がなくなっても、地下部?では翌春の新芽として生きている)こととは、別の問題です。
狂い咲きなのか、人為的に開花処理してあったのかのどちらかと思います。

>これから枯れ始めるのでしょうか?
一般的には、冬の寒さで枯れるでしょうね。
そこで、気温に反応して開花する植物であると思って、平均気温15℃前後の場所に置いて、管理すれば、このまま咲き続けることでしょう。
但し、素直に咲いていないので、一般的な春の開花時期には、株がひねて、株別れ(分ケツ)して、葉ばかりに成るかもしれません。(生い茂った葉の中に、花が沈む)
仮に、葉が枯れたとしたら、春に新芽が大きくなったとしても、春に花が咲いても自然株のように、綺麗に咲くとは限りません。花が咲かないかもしれない。
というのは、花を咲かせる体力が無い、開花は、子孫繁栄の子作りのひとつですが、他にも株別れもあります。
開花がダメなら、株別れでもしょうかというサクラ草自身の選択の問題。

そう言った諸々の事を一言で言えば、「環境性耐寒常緑多年草(宿根草)」とでも言えるかも。
このことは、全ての植物にも当てはまりますが、比較的人為的にコントロールしやすい植物であるともいえる。
簡単に言えば、キク(光反応性植物)は、輸入しなくても年中販売されています。
夏に咲く朝顔は、一寸した工夫で、1-3月でも咲かせることが出来ます。

という事で、一度花が咲いたのなら、温度と日当たりに注意して、そのまま咲かし続けたほうが無難なように思います。

ここで問題となるのは、室内管理の問題して、暖房による歪み(大気乾燥・葉花は乾燥すれども根や土が湿りすぎと大気循環・風が無い、暖房のon offなどによる寒暖差)、屋外の陽だまりなら夜の冷たく乾いた大気になる。いずれも傷み短命に陥り易い。ハダニやアブラムシや野鳥の食害などの問題も有る。

玉咲きサクラソウにも、主に2系統あり、又交配ハイブリッドもありますから、一つ一つ育ててみないとなんともいえないのが、今の草花の現状です。
誰でも簡単に、育てて長持ちさせる(育てる楽しみ、変化の過程を楽しみ結果を利用する)から、変わったものを見て楽しむ使い捨て(手軽に手短に、結果さえよければそれで良い)、へと変わってきた。
しかも、種類が多くなってきた。共通概念の減少もいちじるしい。
しかし、一般的な解説は、古い太古の昔のままである。

耐寒性宿根草としか言いようがない。
中には、耐寒性常緑多年草という表現のも有る(多分間違った表現と思う、良く調べているものの、園芸販売店サイト)、中には、休眠させずに、年中緑緑させて、育てられている人もいるかもしれませんが。

言葉尻を取れば、多年草という表現は、間違いと思う。
多年草というのなら、木も竹笹も多年草。草とは植物全般の事。

このサクラソウは、平地でも手軽に育てやすい、高山植物(夏涼しく冬は寒すぎる)。日本サクラソウは、平地性落葉態山麓植物(夏涼しく冬に日当たり良く、根水が清らか)。
高山植物ですから、寒さに強い。気温低く(茎葉花根)新鮮で湿潤な根周り環境。
言い換えれば、夏の高温と根周りの乾燥に弱いだろうから注意してねということです。
暑いとはいつなんかといえば、梅雨前後から秋虫の鳴く頃まで。
暑いとは、枯れる死ぬを意味し、寒いとは、冬の間には、生きているけれども暖かくなるまで耐えて、冬ごもりしている。

このようなイメージでしょうね。

an 【近畿】 2016/11/30(水) 09:56:39
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サクラ子さん、

ご丁寧なお返事ありがとうございます。とても参考になりました。
これから温度と日当たりに注意しても平均気温15℃前後をキープするのは厳しい環境下です。
室内で育てる気はありません。
なので、このまま見守りながら育てるしかなさそうです。
サクラ子さんがおっしゃるように来春は花を愛でることができないかもしれません。
残念です。でも開花の希望は捨てずに大切に育てますね。
優秀な子より、手をやかせる子のほうが愛着わくかもしれません。
この度は、貴重なご意見ありがとうございました。勉強さしていただきました。


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