固形肥料の溶け方について

[園芸相談センター]の過去ログです

マル 【関東】 2016/10/20(木) 14:16:46
すごく初歩的な質問だと思うのですが、初歩的すぎるためかGoogle検索でもこちらの過去ログ検索でも情報を見つけられなかったので質問させてください。

固形肥料(いわゆるフツウの固形肥料、1cm位の白やグレーの粒状のものなど)は水やりで徐々に溶けていきますが、だんだん粒が小さくなってもなかなか完全には溶けきらないですよね?
この、「粒が小さくなった(または粉々になって土の表面に白く残っている)」状態はまだ肥料の成分が残っている状態なんでしょうか?
私の感覚としては、「完全に消えてなくなってからしばらく(水やり10回程度?)は土の中に溶け込んだ肥料成分が効いている」と思ってました。
しかしこれだと固形肥料をやってから3ヶ月以上溶け残っていることもあり、もしかして粒が小さくなって来たらもう残りカスでその粒には肥料成分は残ってない??

育てているのは5〜8号鉢のアメリカンブルーやフウセンカズラなどごく一般的な植物で、水やりは表面が乾いてから底穴からジャージャー水が流れる位やっています。
しかし上記の疑念がいくら調べても&自分なりに実験してみても(天気や害虫など他の要因の影響か見極められず)わからないので水やりに毎回薄〜い液肥を混ぜる方法に移行してしまいました。
固形肥料いっぱい残っているので上手に使えるようになりたいです。
粒が完全になくなってから新しい固形肥料を撒くのか、溶け残りがあってもしばらくしたら(袋の説明に従えば二〜三週間に一度)また撒いていいのか教えてください。

ペケ 2016/10/20(木) 16:23:32
 固形肥料の袋をご覧になってください、例えば8−8−8なんて記載があります。ご存知かと思いますが、記載を義務付けられているNPKの量率です。
 8+8+8で24%が肥料分で、不正確な表現ですが残りの76%が肥料分ではない・・例えば鉱物粉など・・役物です。(特に有機肥料なんかですと微量で多彩な肥料が含まれていますから 引き算で76%というわけでは断じてありません)
 多くの化成肥料でいつまでも溶けない固形物は、極論ですが「石の粉」と考えればいいと思います。目安は肥効が一ヶ月など記載から読み取るか、経験しかないでしょう。 多くの成分は水溶性ですが、「く溶性」と記載のある成分は「クエン酸」で溶ける成分です・・・ご存じでなければ、お調べになってください。

肥料問題 2016/10/20(木) 16:24:57
複雑に考えずに、素直に読み込んで、単純に割り切ればよい事に尽きます。
学者は、学者としての、目的と基準や前提条件を宣言した上で、解説しています。更に、他人と同じ事を発表したのでは、学者たる資格がなくなるだけでなく、盗作として、批判排除されます。

農業園芸造園科系の解説は、営農家プロ向けに解説しています。この世界では、毎日草花のご機嫌伺いしながら、微調整しています。
画一的なものでは有りません。
又、この世界では、我々が想像する上級の基礎知識と熟練度は、当然知っているものとしての解説です。我々のように、何でも屋(広く浅い知識)ではなく、専門専門の野菜や草花に関して、極めて狭くより深い経験熟練度が要求されています。
ここで、問題となるのが、熟練が優先されるのか、市場性が優先されるのかで、もめます。そこで、ブランド規格統一と表彰等で、整合性のバランスをとっています。

資材系は、長所を誇張して差別化を計り、夢を見させるように、表現しています。短所欠陥を表現する事は、失望させる事であり、ダレも買いません。

ネット情報は、それなりに役立ってはいますが、どの立場に立っているのかが曖昧です。
概ね、教科書初等科の転写羅列であり、人気の有る方向での表現が多いです。
といって、詳しすぎても誰も理解できないですから、スルーされてしまいます。
それらを理解したうえで、あちらこちらとネット検索し、自分なりに理解しないと迷う事になります。
自分としては、どのサイトも同じようなものですから、適当に選んだ、最初のサイト70%で、後の30%は、30のサイトから、1%づつ寄せ集めないと仕方がありません。
トランプの7並べのようなもの。赤や黒の分野とかハート、ダイヤ、クラブ、スペードの分野など
趣味の園芸としての、トランプの意味解釈
https://curazy.com/archives/16746

さて、固形肥料の残渣について
肥料には、簡単に成分が表示されています。
主に、NPKの含有率と付随成分含有率
又肥料の性質も表示されています
水溶性、可溶性、く溶性、不水性、増量添加物(石粉などで成分調整、コーティング材、変質防止料)など

趣味の園芸なら、残渣は、そのままほったらかしにし無視して、3ケ月毎又は、元肥、幼苗育苗時、花後の実肥やお礼肥等の年3回程度でいいのでは。

極端に言えば、残渣には、肥料分が無いと理解したほうが簡単です。
厳密に言えば、成分としては存在しても、ややこしくなります。
拮抗作用と相乗作用、微生物による分解と自然風化(乾湿膨縮紫外線)などいろいろな性質があります。 他にもアルカリとpHとか・・・・
殆ど無視しても良い程度、土の増量材とでも、理解しておいても良い程度です。

>固形肥料いっぱい残っているので上手に使えるようになりたいです。
施肥なんて、殆ど癖習慣と気分の問題ですから、なくなるまで、説明書通りに利用すればよい。

>袋の説明に従えば二〜三週間に一度
簡単に想像してください、如何なる理由や原因であろうとも、失敗の許せない広大な専業農家(失敗すれば、夜逃げしなければならない)なら、
毎日毎日、肥料やリで一年が過ぎてしまいます。
他にも、種蒔き〜収穫に、選別箱詰め配達や除草や消毒・・・・

適期適量の施肥がプロ仕様なら、趣味の園芸ならば、薄い目薄い目の回数多く、ムダを承知でランダムに。
趣味の園芸としている、99%の人々は、肥料など、関心はあっても施していません。
全員が、過半数が、肥料をやっていたとしたら、ホームセンターは、忙しくて仕方がありません。
肥料メーカーも、儲かって仕方がありません。
というか、地球から、とっくの昔に、カリ資源が枯渇して輸出国は長高額な輸出関税や禁輸処置して、我々には回ってきません。
現に、中共では、肥料高額輸出関税を掛けているようです。
一時、日本でも、鹿沼土や赤玉土の枯渇危機?災害誘発危機?も噂された事があります。

hiro 2016/10/20(木) 20:55:39
化成肥料といっても色々ありますので、質問されたものが何かがわからないと回答できません。

単に炭酸カルシウムなどにNPK成分を混ぜて焼結したものだと、殻の炭カルだけ残りますが全く肥料効果はありません。

マガァンプはリン酸なんとかが溶けにくい成分P40の表示があります、つまりこれでリンが遅行するということになります。しかし窒素成分は可溶性なので最初に窒素成分が流出しますので、元肥として説明されています。つまり遅れて追肥としての窒素成分が必要になります。

単に緩効性と書かれていてもNPK成分によって流出度合いがまったく異なりますので、全ての成分が緩効性だと誤解されないことが重要です。
つまり最初は窒素成分牛肉ばっかり食べさせられてからその後で野菜などが出てくるような肥料ですので注意が必要です。元肥としては優れていますが、その後でボカシ肥料や油粕などの窒素肥料の追肥が必要です。

yabu 2016/10/20(木) 23:44:56
表面がコーティングされた緩効性化成肥料ではないでしょうか。
溶け残っているのはコーティング材かもしれませんね。
http://www.sc-engei.co.jp/siru/h_qanda/q6.htm

yabu 2016/10/21(金) 00:08:44
途中で送信してしまいました。
どんな種類の肥料化は説明書きに書かれているのではないかと思います。
溶け残ったカスを取り除いてから新しい肥料を与えるようにすれば、心配する必要もなくなるでしょう。

Hiro 【関東】 2016/10/22(土) 23:39:22
マルさんと同じような状況で,プロミック,150g入り,1袋が残ってます.
捨てるのももったいないので,今年使ってみました.

>粒が完全になくなってから新しい固形肥料を撒くのか、溶け残りがあってもしばらくしたら(袋の説明に従えば二〜三週間に一度)また撒いていいのか教えてください。
プロミックに関しては,錠剤がボロボロになったら,肥料成分は溶出してしまって,もう肥効はない,
と判断して,捨ててしまってよい,とネットの花の生産者さんのブログで読みました(その記事は今ないです).

本当はどうなのか?気になりますよね!^^
たとえば以下のような方法を考えました.
@メーカーに問い合わせて聞く
(返事はないと思いますけど)教えてくれたら早いと思います.

A肥料成分に対して基材の影響が少なければ,試行錯誤するでしょうけど,
EC計などなんらかの測定器で測れるかもしれないね.
たとえば,水やりと同じように水をかけ,溶出値を経時的に測定し,
測定値が収束すれば,肥料成分はなくなっているのだろう,みたいな感じで.

B化成肥料の追肥の置き肥を施すと,
茎が徒長したり,株はしっかりしてなくてとたんに花が咲いたりで,
てきめんに効果があるとわかるのであれば,
肥料成分がのこっているかどうか疑わしいタイミングで,
残渣を取って,別の植物へ施して,植物を観察すれば,
効果の有無がわかるかもしれないです.

Hiro 【関東】 2016/10/24(月) 05:15:31
Aについて EC 計で測れるか,測ってみました.

●試料
プロミック(使用前);購入後約10年経過した未使用のもの.
プロミック(使用後);プロミック(使用前)を木立性ベゴニアのビニールポットの表土へ置いて,1-数か月経ったもの.

●機器
キッチンスケール;デジタルホームスケール,UH-3204,株式会社エー・アンド・デイ
EC計;HM社 EC4 DIGIT model AP-2

●方法
水道水の EC 値を EC 計で測定した.
プロミック 0.7 g へ水道水 100 g を入れた.水中でプロミックを粉々にした.
ティッシュペーパーで懸濁液をろ過した.ろ液を水道水で 10 倍希釈し,試料にした.
試料の EC 値を EC 計で測定した.

●結果
項目 水道水 プロミック(使用前) プロミック(使用前) 水道水 プロミック(使用後) プロミック(使用後)
- 水道水 - 水道水
測定値 187 436 249 180 298 118(μS / cm)
186 435 249 178 296 118
184 435 251 179 293 114
183 436 253 179 288 109
184 436 252 180 295 115
183 436 253 179 294 115
平均値 184.5 435.7 251.2 179.2 294.0 114.8
標準偏差 1.64 0.52 1.83 0.75 3.41 3.31
最小値 183 435 249 178 288 109
最大値 187 436 253 180 294 118
95%信頼区間- 182.8 435.1 111.4 178.4 290.4 111.4
95%信頼区間+ 186.2 436.2 118.3 180.0 297.6 118.3
*EC 計は未校正で使用した.

●意見
プロミック(使用前)114.8 (μS / cm),プロミック(使用後)251.2(μS / cm)でした.
使用前と使用後でプロミックの溶出液の EC 値に差が見られました.
EC は 電気伝導度で,水道水中にイオンなどの電気伝導性の物質があれば EC 値が大きくなります.
プロミックはなにが入ってるかわからないので,EC 計でなにを測っているかわからないです.
一度は,試料の窒素,リン酸,カリウムを原子吸光かイオンクロマトなどで定量して,
窒素,リン酸,カリウムの量とEC 計の測定値に相関が見られれば,
プロミックの肥料成分の量と溶出液の EC 値に関係があるといえると思います.
原子吸光光度計,イオンクロマトグラフィーは,県の産業技術センターで借りれるかもしれません.
機器分析は価格が高そうなので,EC 計の測定値で説明できそうなら,個人的に納得するなら EC 計の測定値だけでいいか,とも思いました.
EC 計を未校正で使用したのは,引っ越しで校正液を捨てたためです.

Hiro 【関東】 2016/10/24(月) 05:33:32
表のレイアウトが崩れたので,結果を投稿しなおします.

●結果
a b b-a c d d-c
------------------------
187 436 249 180 298 118(μS / cm)
186 435 249 178 296 118
184 435 251 179 293 114
183 436 253 179 288 109
184 436 252 180 295 115
183 436 253 179 294 115
185 436 251 179 294 115 ← 平均値
1.6 0.5 1.8 0.8 3.4 3.3 ← 標準偏差
183 435 249 178 288 109 ← 最小値
187 436 253 180 294 118 ← 最大値
183 435 249 178 290 111 ← 95%信頼区間-
186 436 253 180 298 118 ← 95%信頼区間+
------------------------
a,c;水道水,b;プロミック(使用前),d;プロミック(使用後)
*EC 計は未校正で使用した.

Hiro 【関東】 2016/10/24(月) 05:52:38
↑訂正;(μS / cm)と書きましたけど,校正してないので,単位はなしです.

Hiro 【関東】 2016/10/24(月) 12:05:23
度々すいません.
上の表,計算ミスしてました.
●結果
a b b-a c d d-c
------------------------
187 436 252 180 298 119
186 435 251 178 296 117
184 435 251 179 293 114
183 436 252 179 288 109
184 436 252 180 295 116
183 436 251 179 294 115
185 436 251 179 294 115 ← 平均値
1.6 0.5 0.5 0.8 3.4 3.4 ← 標準偏差
183 435 251 178 288 109 ← 最小値
187 436 252 180 298 119 ← 最大値
183 435 251 178 290 111 ← 95%信頼区間-
186 436 252 180 298 118 ← 95%信頼区間+
------------------------
a,c;水道水,b;プロミック(使用前),d;プロミック(使用後)
*EC 計は未校正で使用した.


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