バラ鉢の水遣りは,どのくらい鉢底から水が出ればいいのですか

[園芸相談センター]の過去ログです

nelton 2016/10/09(日) 11:27:12
 バラ鉢の水遣りについて質問します。
 「水遣りは,たっぷりと,鉢底から水が出るくらい」と言われています。
 私は,その言葉を信じて,鉢底から少しでも水が出てくれば水遣りは足りたと考えてやめているのですが,疑問もあります。
 というのは,かなり土が乾燥している場合でも,鉢の上から水を柄杓で掛けるとすぐに水が鉢底から出てくるのです。どうも,水の通り道ができているみたいで,鉢の土全体に水分が行きわたらなくても鉢底から水が出てくるのです。
 鉢底から水が出てくるというのは,ジョロでゆっくりと水をやった場合のことを想定しているのでしょうか。
 次に,ジョロでゆっくりと水をやった場合,鉢底から水が出てくれば,すぐに水遣りはやめていいのでしょうか。
 ネットでの書き込みで以前目にしたものには,土で濁った水が鉢底から流れ出てこなくなるまで十分に水をやること,と書かれていました。
 おそらく,老廃物を徹底的に流しだすことを意味しているのだと思うのですが,そうすると肥料分までも流れ出てしまいますし,かえって問題があるのではないかと思うのですが。
 皆さん,鉢の水遣りは,どのくらい鉢底から水が出た段階でやめればいいのでしょうか。
 

ロゼリア 2016/10/09(日) 13:06:04
草花の水遣りは、状況や人により様々ですから、一概には言えませんが
このような方法もあるという事で・・・・

>かなり土が乾燥している場合
極端な一般論として、このように管理する事に手落ちがあります。
といっても、諸事情により多々見受けられますから、この場合には、

1)バケツ又はビニール袋に植木鉢を入れて、鉢を水没させればよい。
植木鉢の上から、水遣りせずに鉢底から揚げ水をする
なぜなら、土の中に撥水気泡ができ、土への滲み込みが阻害されムラができるからです。10分程度放置すればよいでしょう。

2)尚、水やリ後、竹箸などを土に突っ込んで、固まった土や根を解してあげると排水路が破壊され満遍なく水が染み渡る。

大原則として、肥料ではなく、根は、水分と酸素で、生長します。
肥料ではありません、栄養素として水とともに吸収されます。
肥料を与えなくとも、それなりに育ちます
又水遣りは、土に水を含ませるものではありません。
根を湿らす為と、酸素を供給させるものです。根の表面に十分な保湿と酸素があれば、土は乾いていても良い。
根の制限が有る鉢植えでなく、制限の無い地植なら、根は暇を見つけて、保湿の有るほうへ酸素の豊富なほうへ無制限に根を伸ばしていきます。
根の健康状態は、植え替えるときに根を良く観察し、どの位置の根が元気に新陳代謝をしているか確認しておいたほうが良い。(分布密度)
根の具合を見れば、栽培者の性格が良くわかります。
勿論、慣れれば根を見なくても、枝葉を見れば解るようになってきます。

根の保湿と酸素供給を十分にしたければ、連続して水遣りするよりも、間欠温泉のように、与えては滲み込ませを数回繰り返したほうが望ましい。

>水遣りは,たっぷりと,鉢底から  滝のごとく 水が出るくらい
手間隙の余裕があれば、そのようにしたほうが良い。
>老廃物  や悪玉雑菌 有毒ガス などを徹底的に流しだすことを意味している
便宜的な表現であって、見えない根の保湿状態をより確実にし、新鮮な酸素ろを隅々まで、供給する意味合いです。
老廃物は、分解リサイクルされ再び利用されます。 悪玉菌も善玉菌と自然調和します。 有毒ガスも比重により気圧差により大気放出されます。 もしいずれかが土の中に蓄積残留すれば、短時間で傷み枯れてしまいます。 ほったらかしのズボラな人は、直ぐに枯れてしまって育てられなくなることになります。

>肥料分までも流れ出てしまいますし,かえって問題がある
与えた肥料の殆どは、根に吸収されずに、残留したり、流失してしまいます。
揮発ガス化も含めて流失するから、追肥という手段を採用しています。

表現を変えて、植木鉢が、野ざらしならどうでしょう。5分か10分で雨が止むばかりではありません。 外に出られないほどのドシャ降りが2-3日続く場合も多いです。この場合に、いつも肥料が流れ去ると心配しますか

>鉢の水遣りは,どのくらい鉢底から水が出た段階でやめればいいのでしょうか。
私は、出鱈目でムダ ムラ ムリの3拍子揃っています。
培養土の資材や配合、鉢底石、植木鉢の素材大きさ形状や四季折々の環境で一概には言えませんが、コンパクトで、好みの花の一つでも咲けばよい程度ですから、根の一本でも生きていればよいとする無神経なズボラです。

今年は、配置換え移動が疲れるので、重い土から軽い土に全部入れ替えたのが、スパルタ式横着派としては、失敗だった。
反面、大きな鉢に、鉢底石として、1/2-1/3程度軽石を採用したのは大変良かった。これなら、水受け皿を水溜皿としても利用でき横着できるし、ボウフラの発生・夏の高温湯煎化・冬の凍結過湿は別として、不快虫は抑制される。根は鉢底から飛び出すも大した不都合はない。

重複しますが
鉢底からドボドボと滝のごとく流れ出すのは、殆どの場合、植え替え直後最初の一回だけは、鉢底流失水が、透明になるまで土を洗う気持ちで流し続けたほうが良い。微塵粉土のヘドロ化を防ぐ為。

葉が萎れず瑞々しければ、そんなに神経質にならなくても良い。
たとえ葉が萎れても、水やリ後すぐにシャキンと瑞々しく元気に戻ればさえすればそれで良い。

バラ栽培は、水遣りも大切ですが、一番は、温度管理と思います。
温度管理の是非で、花色も豪華さも随分違ってきます。なによりも、花保ちが倍以上長くなります。

nelton 2016/10/09(日) 15:07:59
 非常に丁寧で分かりやすい回答ありがとうございます。
 「土で濁った水が鉢底から流れ出てこなくなるまで十分に水をやる」のは,最初に植え替えたときだけでいいということが分かり安心しました。
 また,鉢の内部が乾燥して,排水路が出来ている場合には,竹箸などを土に突っ込んで、固まった土や根を解してあげればいいことを聞き,試してみることにしました。根が傷まないか心配はありますが,やってみる価値は十分にありますね。
 有難うございました。
 

Hiro 【関東】 2016/10/10(月) 21:05:54
こんばんは!^^

一般的な植物の水やりについて,下記の動画が参考になると思います.
プロトリーフチャンネル,観葉植物の水やりの方法 ;https://www.youtube.com/watch?v=cbfMP9x3tII

オレはバラについてあまり知らないのですけど,大体の鉢植えへこの動画の 3 - 5 倍くらいやってるような気がします.
培養土,植物,植物の状態によりますけど,根腐れなどの病気でない健康な植物について,バラを含むだいたいの鉢植えの場合,一回の灌水量が多いのは,植物にとって問題ないと思います.
オレは,作業がめんどくさくなければ,ヒトが口から水を飲むように,植物が通り過ぎる水を根から吸収するイメージで,多量の水を水やりしてます.

>肥料分までも流れ出てしまいますし,かえって問題がある
理論的に,灌水量が多いと肥料分がなくなるのが早い,と思います.数か月とか1年とかの期間かな?一定の期間で植物の成長に違いがあると思います.(実験してないので,論理的に命題の真偽はわからないです).

そこで対策として,
@肥料がなくなったと思うころかつ成長期などバラの施肥に適切な時期に,表土へ追肥する.(水やりすると追肥が水に溶けて,肥料分が根から吸収されると思います)
A水やりがわりにごく薄い液肥を施す
などで流亡した(と思われる)肥料分を補う,という考えはどうでしょう?

hiro 2016/10/10(月) 22:07:21
を鉢の水遣り 底から出てくる程度と良く言われますが、それよりも撒き方の方が大事です。スリット鉢なら上面の一段受けている部分から潅水して水が鉢の周りを回るようにして壁面から水が下に浸み込むような方法がベストだと思います。
また肥料は、バラ会ではマガンプを鉢の下部 鉢壁面近くに一つかみほどまいて植えると一年分の肥料がほぼ満たせますというように説明させていただいています

Hiro 2016/10/10(月) 23:43:59
ごめんなさい
質問読み飛ばしてました.

>かなり土が乾燥している場合でも,鉢の上から水を柄杓で掛けるとすぐに水が鉢底から出てくるのです。どうも,水の通り道ができているみたいで,鉢の土全体に水分が行きわたらなくても鉢底から水が出てくるのです。
オレは流速の異なる大小 2 個のハス口を使ったジョロで水やりして,同じ現象を見ました.この現象について考えるため,便宜的に水やりの培養土の状態を下記の3つの過程に分けます.

番号;水やりの前後,培養土の乾湿,培養土の体積
@;前,乾燥,小さい
A;中,乾燥から湿潤へ変化,大きくなっていく
B;後,湿潤,大きい

下記は実験してないけど,オレの意見,というか妄想です.乾いた培養土は,構成成分に撥水性があったり,粒が大きくて中心部が乾燥していたり,部分的に乾いた塊になってて,吸水したり,中心が濡れるまで時間がかかるのに時間がかかる.水やりの過程Aで培養土が水を吸水して,体積が大きくなるまで時間がかかる.ある量の水を水やりするとき,流速が早いと,培養土が膨潤して,体積が大きくなる前に水やりが終わる.培養土の隙間が小さくなってないので,灌水した水が培養土の隙間を通って,鉢底穴から抜ける.その結果,吸水してない培養土が部分的にある.同量の水で流速が遅いと,培養土が膨潤して,体積が大きくなった後に水やりが終わる.培養土の隙間が小さいので,灌水した水は培養土へ吸水されて,置き換わった水が鉢底穴から抜ける.その結果,吸水してない培養土はない.全体的に吸水してる.そこで,水やりの流速が早くて鉢底からすぐ水が抜けるときは,a)水やり後10分くらいして培養土が膨潤したころ,もう一度水やりする,b)なんらかの工夫をして水やりの流速を遅くして,1 回の水やりですます,などの対処を考えた.b)の場合,培養土へ水をかけてる時間はa)より長い.水やりに使用する水の量はa)より少ない.

>鉢底から水が出てくるというのは,ジョロでゆっくりと水をやった場合のことを想定しているのでしょうか。
そう思います.

>次に,ジョロでゆっくりと水をやった場合,鉢底から水が出てくれば,すぐに水遣りはやめていいのでしょうか。
お書きのように老廃物,根の呼吸で排出された空気などを排出するため,鉢底穴から水が大量に流れ出るくらい水やりしたほうが,植物にとっていいのではないか?と思います.オレは,上のレスの動画くらいはやったほうがいいと思います.

Hiro 【関東】 2016/10/11(火) 02:14:31
上のレスの訂正
水やりの前後で培養土の体積はほぼ一定でした.
×
番号;水やりの前後,培養土の乾湿,培養土の体積
@;前,乾燥,小さい
A;中,乾燥から湿潤へ変化,大きくなっていく
B;後,湿潤,大きい


番号;水やりの前後,培養土の乾湿,培養土の隙間
@;前,乾燥,大きい
A;中,乾燥から湿潤へ変化,小さくなっていく
B;後,湿潤,小さい

ばらファン 2016/10/12(水) 03:39:21
私は界面活性剤のサチュライドを使ってます。

http://www.oceanblueberry.com/html/page4.html

効果については良くわかりません。使わないよりいいだろう、という
ことで・・・・

肥料と同じで、効果はわかりにくいですね。

水が多過ぎれば、肥料が流れてしまう、という理屈はおっしゃる通り。
でも、具体的にどれくらいが流れてしまっているのか、確認した人は
いないと思います。

水やりには、空気の入れ替えという機能も要求されているので、肥料
は別途補うことにして、たっぷり水を与えたほうがいいと思います。

なお、サチュライドの類似製品はいくつかあると思います。”界面
活性剤 植物 水やり” で検索してください。サチュライドは
外国製ですが、日本製もあったと思います。

私は、植物関係の本でサチュライドが推奨されていたので、それを
採用しただけです。農文協という出版会社の”コンテナ園芸テクニック
101条” という本です。古い本ですが、なかなか面白い。付きがため
法を推奨しています。

ばらファン 2016/10/12(水) 03:44:54
ジョウロで水を与えることの意味は、空気の補給ですよね。

横から、そろそろ水を入れたのでは、空気の補給はされないのではない
でしょうか?

ハス口にして、上からかけることの意味は、空気の補給だと思います。
少し離してかければ、水が大量に空気を含んでいることがわかります。

nelton 【関東】 2016/10/16(日) 08:02:22
[[解決]]
様々な観点からの書き込みがあり参考になります。
空気の補給の観点からジョロでの給水が良いようですが、ジョロを使うと葉に水がかかり病気の原因になるのを避けるため柄杓で給水しています。
給水方法としてはどのようにするのがいいのか悩むところですね。


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