南アフリカ産球根
かいれ
【甲信越】
2016/09/19(月) 17:46:06
南アフリカ産の秋植え球根を最近良く見かけます。花もきれいなものが多く、魅力的なのですが、耐寒性が弱いようで、良いなと思うものは半耐寒性と書かれているものがほとんどです。冬は霜が下りるし、鉢土も凍る場所なので、諦めています。でも、南アフリカは日本と真逆の気候なので、日本で球根を早春に植えれば、寒い地域でも冬越しで悩むことなく育てられると思うのですが、これは間違っているのでしょうか?
舶来植物
2016/09/19(月) 22:42:56
諦める必要は無いにしても、栽培地の環境に合う植物を選んだ方が無難で簡単です。
南アフリカ産、豪州産など原産地や球根に限らず、どの植物でも、具体的な固有の品種名(商品名流通名でなく属種名又は一般名)が解らないとなんともいえません。
更に、半耐寒性といっても、販売者が体験した具体的にものか、単なるお決まり文言なのかも不明。
最近は、何でも売れる時代ですから、販売者自信が育てた事もない植物でも販売されています。
まして、ショップにいたっては、植物名より棚の位置やバーコードの方が良く覚えていることも多い・・・・実験農場、栽培農園を持っていない、カタログとか展示会で買い付ける。
通販にいたっては、見た事も聞いた事も無い植物を直送扱いで、販売している。在庫を持たない取次ぎ販社という。
輸入自由化と花博以後、いろいろな植物が導入されてきた。(珍しい,華やかの景観インテリア感覚重視で、長期間簡単に育てられるという意識が薄れてきた)
古典的な判断基準(武士道と供養花と簡単長持ち)から、無いものねだり的な判断基準に変ってきた。
etc
そのような世界ですから、一つ一つ自分で試してみないとわからない。
どのような植物でも、長年育てていれば、それなりの判断基準が、自然と身についてきますが・・・・
南アフリカ産と表示されていても、商品として南アフリカで大量生産されている生産地なのか、本来の原産地群生地なのか、品種改良された園芸品種なのかも不確定。
例えば、チューリップは、トルコあたりが発祥原産地で、オランダや富山新潟が主力生産地とされています。
次に、日常会話の球根(広い意味で、細い根宿根や種子でない地下繁殖態様、根・茎・葉などに栄養貯蔵した独立生命体)と園芸上の球根(狭い意味で、タマネギ状の鱗茎を示しますが、広い意味では塊を6種類にぶんるいされています)とは、其々性質も異なります。
日本にも、高山植物や北方平地系の植物もあれば、南方平地系の植物もあれば乾地系湿地系など、湿地系でも水中系と水辺系などいろいろとあります。 其々性質が極端に違う場合もあります。
同じように、南アフリカでも、寒地温暖地乾地川辺湿地雨季乾季平地高山砂漠荒野もあります。
次に、
>南アフリカは日本と真逆の気候なので・・・
これは、地図上の問題であって、地理上ではありません。
>日本で球根を早春に植えれば、寒い地域でも冬越しで悩むことなく育てられる
間違っているとはいえませんが、短絡的な思い付きです。
球根植物は、生育環境(水・温度・酸素陽光栄養素)に何らかの欠如があり、その欠如を補う機構を確保したものが生き残ってきた植物で、その余分な機構が有るが故逆にあだとなっている。
それは、複雑な機構である。
一番の問題は、休眠期間中若しくは、その前に、繁殖生殖器官である花蕾を準備している。準備したものの、環境が整ったら直ちに目覚めて早く花を咲かせ受精させて、種子を作ろうとする又は、分球して、雨風や動物の助けで、拡散しなければならない。
この一連の作業を短い日数で、終えなければ絶滅してしまい、本能である子孫繁栄につながらなくなる。
中でも、目覚めることを覚醒(乾湿や低温遭遇高温遭遇や陰陽日長短など明るさで目覚める、目覚める期間も短日から数ヶ月と品種により有る程度決まっている)といい、花蕾細胞を作る事を花芽分化という。
これが、本来秋植え球根を早春に、植えたら日本の気候として間に合うかどうかです。道との遭遇でもある雑菌も多いし・・・
といっても、気の遠くなるほど長年生き延びてきた植物ですから、ある程度の耐性や柔軟性は有るでしょうが、この適応性が有無は、長年試験栽培してみないとわかりません。
概ね、初年度一回目の成功率は、高いものです。
なぜなら、既に準備段階は済んでいるからです。(設計して材料集めて加工して、組み立てまで終わっている、)
次年度からは、一から準備しなくてはなりません。(本能たる設計図しかない。)
考え込むより、先ず体験する事です。そのように植えればよい。
出来れば、秋に植え、片や初春にも植える。
高価といっても、生活を脅かすほど高価ではなく、いくら高価なものであったとしても、私は安いと思っています。
生活必需品ではない、道楽ですから、手間隙予算は無制限なのが、趣味と言われるものです。
少なくとも、試してみれば、納得する。
その経験は、知恵となり、広範囲な応用ができ、莫大な利益を生む可能性があります。莫大な損失を抑制する可能性もあります。
1しか理解できないものは、1しか理解出来ない。1と2を理解することが出来れば1,2,11,12,21,22と6倍理解できる。
1と2と3・・・・と完璧に理解できれば、未来がわかるかもしれない。
宝くじの一等も前後賞も独り占めになるかもしれない。
尤も、何も知らなくても、それなりに生きてはいけますが・・・・・
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2016/09/19(月) 23:28:58
南アフリカ産とはいえ、秋植え球根は寒さを経験して休眠が打破されて開花します。
季節が半年ずれますが、また最低気温は日本とは異なりますが、原産地でも秋〜春の気温の変化があります。
何もしないで春に植えたのではうまく開花しないでしょう。
低温処理を行えば春植えも可能ですが、その方法は個々の植物によって異なります。
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2016/09/19(月) 23:37:46
補足です。
秋に用土に植え付けて水を与え、暖房のない室内や軒下などに置いておけばいいのではないでしょうか。
置き場所は個々の植物の耐寒性・休眠打破に必要な温度・お住いの環境によって変わるので一概には言えませんが・・・
Aquiya
【関東】
[URL:http://aquiya.skr.jp/]
2016/09/20(火) 02:25:13
何度もすみませんが、さらに補足です。
日本で秋植え球根として栽培される植物は、南アフリカでも当地の秋(たとえば3〜5月)に生育を開始する植物です。
南アフリカの春(たとえば9〜10月)に生育を開始する植物を、無理をして同じ時期の日本の秋に生育を開始させているわけではありません。
そのあたりを勘違いされているのではないかなと思いました。
かいれ
【甲信越】
2016/09/29(木) 18:03:28
[[解決]]
お二人とも丁寧なお返事ありがとうございます。
やはり休眠打破や花芽分化に低温が必要ということなのでしょうか。
多くの球根が出回っていますが、それぞれ性質が違うわけですから、試してみるのが一番ということですね。
”南アフリカでも当地の秋(たとえば3〜5月)に生育を開始する植物です”という言葉で納得できました。
個別の植物に関して質問をすることがあるかもしれませんが、その時にはまたお願いします。
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