10年生レモンの木に花・実がつかない

[園芸相談センター]の過去ログです

あいちゃん 2016/09/18(日) 10:08:20
庭に地植えして10年になるレモンの木があります。
殆ど選定はいていない状態で、高さ1メートル未満の樹高に育っていますが、一向に花が咲かず、勿論実もなりません。
枝を下向きに固定したり、ほぼ毎日つく蝶の卵も落し、柑橘類に良い肥料も3か月に1回程度与え、日当たりも良いのですが、一向に。。。( ;∀;)
何故なのでしょうか?
どうかご教授下さいm(__)m

幽霊家 【東海】 2016/09/18(日) 13:17:34
>庭に地植えして10年になるレモンの木
市販されている接ぎ木苗ですね、実生ではないですね。

>殆ど選定はいていない状態で、高さ1メートル未満
滅法界小さい・・・植物の質問には「居住地」を入力しましょうね。それにしても小さいように思うのですが。

>柑橘類に良い肥料も3か月に1回程度
これはどうですかねえ、肥料の袋にそんな回数施すようにと書いてあるのでしょうか。・・・・これらを解説する前に ↓

 植え付け10年で花が咲かない、これだけをとれば別段おかしなことはないです。15年、20年で初めて咲いたなんて話も其れほど珍しくないし、そんな木をみたこともあります。
 できればレモンの栽培書(図書館でもよろしいし)、ネット検索すればソコソコ見つけられる栽培法全般を先ずは読破されてはどうでしょう。全部書いていたら本一冊分ですし、“剪定”ひとつとっても絵・写真でないと無理ですから。

檸檬 2016/09/19(月) 03:05:11
>殆ど選定はいていない状態で
剪定をしたことが有るということですね。
どこを切ったのか?
主幹を切ったら低くなり横幅が広くなる。
主幹を切らずに、横枝を切れば縦長に成り、今頃には3m以上になっているだろう。
最初の剪定の仕方で、栽培者の癖が木に移ります。
剪定するのなら、毎年、我を捨てて、規則正しく教科書の説明どおり基本姿勢で、剪定しないのなら、絶対にしない意地でもしないなど、どちらかに決めてしまわないと、ムラのある気分しだいでは、面白くありません。
といっても、今更解決しませんから

取敢えず、花が咲かなければ、始まりませんから、ショック療法でもしましょうか。
レモンとキンカンは、四季咲きですから、新芽が生えれば、3-5割の確率で、花が咲きます。
逆に言えば、5-7割は、花が咲かない新芽であるという事です。
そこで、肥料成分のNPKのKカリ成分のみに切り替えてみれば面白いかも。60日間隔で、規定量より少ない目薄い目に施す。
面倒なら、N少ない目のPK多い目の液肥を1万〜10万倍希釈を毎月一回とか、

ついでに、葉の裏表に、噴霧器で液肥を噴霧する。・・・ショック療法
ホルモン剤の噴霧もありますが、慣れないと難しい。ホルモン異常の見極めが出来ない、高価で難解。

それと晩冬から初春にかけて、根を傷めない様に、掘り返して、腐葉土を掘り返した土3割ほど混ぜて埋め戻すなどの根域改善。
深さ60cm、円周幅枝の横幅の3割り増し程度まで
レモンなど柑橘系は、根を傷めると少し弱り、根域改善した年には、花が少なくなる傾向がありますが、どのみち花が咲いたことが無いのだから、1年位先延ばしになったところで、たいした事では無い。

次に、念のために防寒対策をする。寒冷紗でも、簾でもして季節風や降霜を防ぐ
夏には、土壌乾燥水切れを防ぐ、という事は、排水保湿のバランスが問題となる。・・・・重要特に土壌の乾燥と真夏の高温や真冬の低温は、レモンの花芽分化に重大な影響を残す

後は、足蹴りするなり、平手打ちするなりして、最初の一花を早く咲かせましょう。
一花咲けば、後は毎年咲く。

花が咲いたら、どこに咲くのかを良く見極めましょう。・・・着花習性と花芽分化
この見極めが枝の剪定(選び定めて取り除く)や新芽の芽摘みに影響する。
常に観察するのは、葉の厚みや大きさや緑濃さの健康診断と株元異常気配。・・・・直接眼で見えない、根張りや栄養素の過不足を推測確定しその適期対策をする判断材料

病気害虫は、無いに越した事はありませんが、花も無ければ実もならないのですから、今更たいした影響はありません。
但し害虫のうちカミキリムシの産卵は、致命傷です。
アゲハチョウや葉ダニなど余り影響はありません。
これらの対策は、花が沢山咲いてからの話です。

蝿が湧くかもしれませんが、果物の皮を株元に捨てておく、できれば、リンゴの皮などがよい。・・・オマジナイ
卵や鳥魚の骨を一晩塩抜きして、株元に埋める。・・・気休め
根野菜の皮を1週間くらい乾燥させて株元に捨てる・・・気休め
タバコの灰や吸殻も捨てる・・・気休め

いずれにしても、そのままほっぽりだして待ち続けても、株元(根頭)の太さが、握れるか握れないかの太さになれば、自然と花は咲いてきます。
直径1cmも有れば、花の数個は咲くものですが、各新芽にチラホラでも、万遍に咲かないと、実が付きにくいですが。

とにかく、果樹や木物は、最初の一花を如何にして早く咲かせられるかです。
慣性の法則的なインチキをすれば、挿し木するなり接木したら、翌年には咲きますが一回限りで、又木が樹になるまで、2-3年待たなければなりません。

檸檬 2016/09/19(月) 03:15:24
蛇足的な追加

柑橘系は、普通の草花や樹木と違って、根の活動が一寸異なってきます。
普通の概念での根の生長は、暖かくなれば、根も新芽も同時進行で生長しますが、柑橘系は、根が活動しているときには、新芽が生えず茎葉が活動停止している。根の活動が停止したら、新芽茎葉が生長しだすようです。
このアンバランスさ不器用さが、災いし、根の活動時期に、根を傷めると、茎葉がうまく機能しなくなる。
       親亀こけたら、みなこけた

タネツギ 【関東】 [URL:http://tanetugi.na.coocan.jp] 2016/09/19(月) 14:46:14
>10年になる
実生ではありませんか。
寒冷年にかなりの落葉を経験させませんでしたか。
>レモンの木
花が咲かなくてもレモンと疑わない根拠は何ですか。
>枝を下向きに固定したり
その結果、徒長枝が出ていませんか。
>柑橘類に良い肥料も3か月に1回程度与え
肥料過多になると莟が着きません。今後3年程度は無施肥を試みては。
結実している柑橘類にレモンを高接ぎしました。2年後から、毎年なってくれます。耐寒性も増すようです。

あいちゃん 2016/09/20(火) 09:11:14
皆様、沢山のアドバイスを下さり、大変有難うございます!m(__)m

そうなのです。10年生ですがとても小さいのです。。。

現在、兵庫県西宮市に在住しており、南東の庭にレモンの木を植えています。庭土はとても固く、少し掘ると石がゴロゴロでてきます。
全体の樹形は横長な樹形なので、全く園芸に関して無知な時に主幹を切った可能性が高いです(はっきりとした記憶がありません(>_<)
株元(根頭)の太さは1センチはあります。
(10年の内、2年目頃から転勤で4年間は家を留守にしていたので、その間は完全に放置状態でした。)

姑から&#12314;レモンの木を2鉢買ったから1鉢あげる&#12315;と頂いた物で、姑が実家に植えた方の木はレモンが成っているので、ほぼレモンは間違いないはずなのです。

枝を下向きに固定したところ、大きい徒長枝が1本出てきましたので、先日切り落としたところでした。

最近になって新芽が出てきたのですが、やはり花芽は見当たりません・・( ;∀;)10年、15年かけて初めて咲く事もあるのですね。
その知識も頭に入れながら。。教えていただいたショック療法、是非順に試してみたいと思います!

早く自宅の庭で、レモンを収穫してみたい!!(>_<)

檸檬 2016/09/20(火) 15:18:55
一番の問題はここにあります。
>南東の庭にレモンの木を植えています。
ここは、人の感性で自然と注意します。又採光の関係から住宅の建築設計でも配慮され広く取るようになっています。広ければ、其処へ自然と置くようになる。
>庭土はとても固く、少し掘ると石がゴロゴロでてきます。
栽培の失敗で、金銀メダル獲得方法は、
植え替え植え付け時と・・・・根を無造作に傷める、モタモタしていて根を乾燥させる、土が乾燥していていくら水を与えても、土が水を撥水して、水が根を避けて流れてしまい、肝心の根まで水が行き渡らない

最初に植え付ける穴が小さいことです。・・・穴を掘る事は、大変重労働です、疲れます、腰も痛くなります、衣服も回りも汚れます、瓦礫も出れば、捨てる場所も無い、更にツルハシも無ければ、スコップも無い
そこで、人は横着な方法を素早く器用に思いつきます。
   出来るだけ小さく浅く掘って埋めて置こうと・・・

これでは、鼻先に人参ですね。痒いところに手が届かない、となり、イライラして、ストレスも堪りますよね

やはり、草花と違って、レモンも木ですから、これから長い年月かけて大きく成長します。又、一度植えれば、もう二度と掘り返すことはありません。
最初はしんどいですが、地植なら、半径1m深さ1mは、掘り返して土を良く解しておくことです。
手順
1) 表土10cmを出来るだけ広く、丁寧に削り取りよけておく・・・・雑草の種子が種蒔きされている。後で底に投げ入れる
2) できるだけ広く深く、穴を掘り進み瓦礫をより分けておき、土は良く解す・・・瓦礫も底へ投げ捨てる。
3) 穴の大きさは、2)の瓦礫と1)の表土の量を考えて、より深く掘る。・・・このときに地層や水脈(土の中の川)を確認しておく
4) 水を貯める・・・・排水滲み込みの是非具合を知るため
5) 残った土に、腐葉土やモミガラ、藁屑を適当に混ぜて半分程度埋め戻す
6) ここで、もう一度水を貯める・・・土に保湿を与える
7) 水が引いたら、苗木を置いて埋め戻す。この場合の埋め戻す土は、腐葉土多い目や元肥料を少し混ぜておく。
植え替えの場合なら、苗木を引き抜いたときに、根を乾かさないように、十分湿らせておく。
埋め戻す毎に、少しづつ水遣りをする。
8) 多分土は解した分などで、余るだろ。が凸状台形に盛り土しておく。土が落ち着けば、3割りほど30cm程度地盤沈下し、フラットになってくる。

植え替えが、面倒なら応急処置として、
寒肥の施肥の要領で、穴溝を掘って、土を解し腐葉土を混ぜ込むなど根の周りを土壌改良環境改善する・・・・横幅の枝先の下まで、根が生えているこの部分が大切。 又根の状態を確認して、太い根が数本しかなければ、枝先下から株元まで徐々に掘り進み適当に、円周状に太い根を切れば、株元近くに、大切な根が放射状にたくさん生えてくる。

極端な比較として、このような根は、悪い
http://www.e-fukuzumi.co.jp/images/001-1.jpg
このように、放射状に万遍なのがよい
http://www.e-fukuzumi.co.jp/images/002-2.jpg
多分、太い根が少なすぎると想像します。

http://stat.ameba.jp/user_images/20120328/22/nihonniltushuuryokou/a0/f1/j/o0240032011880592952.jpg?caw=800
http://pds.exblog.jp/pds/1/200902/24/47/c0112447_21264422.jpg
http://pds.exblog.jp/pds/1/200902/24/47/c0112447_2134513.jpg
http://www.pref.kagawa.jp/kankyo/midori/manual/images/4/img006.gif
http://ansin-kouji.com/img/%E8%82%A5%E6%96%99.pptx.jpg

レモンの木がノッポの縦長姿でも、幅広姿でも、小さくてもよい。
要は、充実して、花が咲く新芽新枝が沢山燃えてくるかどうかです。
そして、花が四方八方と満遍なく咲き揃う事です。
満遍なく咲く、一枝だけなど偏って咲くのはまずいです。
根から主幹が生える太さ1-2cm以上、主幹から生えた副枝が生え、副枝から花実枝が生えたら、先ず大丈夫でしょう。
一花咲いたら、翌年から毎年花数を増やしながら花は咲く。
花が咲いたら、花のないひ弱な小枝は、間引きする。
実がなり出したら、重みで副枝は実の重みで下がり、下がれば、次回の花芽が付いてくる。
実が付いたら、実だけ摘まずに、剪定するつもりで枝ごと実を切る
と極端に割り切ればよい。

苗木が小さくてもなっている。
http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/tsuchikko/cabinet/02835022/kaju/f-098_3.jpg
http://www.minsyu.org/kubota/image_dir/butu/1385756201.jpg
https://www.shuminoengei.jp/img_cache/jpg/w275_h275/img_cache_r_6334_c_1447598324_jpg.jpg
挿し木後十数年(接木苗と違って、挿し木は遅く、種蒔きはそれより遅い)
http://strelitzia.jp/entlimsyu.html
ここまで大きくなれば、後はカミキリムシの脅威から守るだけです
http://www.enakawakamiya.co.jp/blog/lemon1.jpg
http://hanaikiclub.la.coocan.jp/blog/wp-content/uploads/2009/02/R0010467.jpg

余談ながら
ズボラな穴を掘るくらいなら、鉢植えの方がよいかも。

鉢植
http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-18-51/minamimatunoyamaneko/folder/521389/12/11048112/img_0
http://www.furusato-noen.com/files/0000003547.jpg?1167813030
この人の栽培方法、植え方は、コンテナを重ねている事が面白い
コンクリートのアプローチや駐車場に便利で、植え付けも撤去も簡単、安価で耐久性が有る。 
http://www.furusato-noen.com/blog/

極端に言えば、主幹+副枝を土台として、副副枝(第3茎)から花実が咲く。
主幹や副枝の第2茎に花実がつくのは、前年の延長線詰まり、前年に伸びて休眠し、翌年に更に延びた枝として、偶々花実が付いたもので、安定性も無ければ、肥大も悪い。
徒長枝でも、翌年か翌々年には、形質変転して花実は付きますが、枝更新目的でなければ、時間のムダとなり、適当に取り除く方がよく全てが悪い嫌み茎ではない。
上の画像をよく見て、どこに花実が付いているか・・・・・

台風さんが訪問しています
このサイトが、わかりやすくて面白くいつまで見ていても秋が来ないですよ
http://www.windyty.com/?57.619,146.534,4
これと日本気象の豪雨レーダーと
これからなら、北海道TVの北極気団の流れとグーグルマップさえあれば
いろいろな植物の環境や管理がよくわかり重宝しています。
アニマルプラネットTVの主役の動物より背景映像も面白く参考になったりします。今なら主演として植物王国を放映しています。


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