チューリップの球根について
きんた
【東海】
2016/05/09(月) 13:58:04
昨年の秋に植えたチューリップの球根は25球
花が咲いたのは4本だけ
植えた球根は昨年の咲いた後の球根です
植えたものすべて発芽したが20本は葉っぱのみでした
原因は何でしょうか?
葉っぱのものを掘り起こすと球根がついてます
使い物になりますか?
よろしくお願いいたします
リオ
2016/05/09(月) 16:05:59
私もチューリップは毎年、育てています。経験的なことから言いますと、理由は2つあります。
一番大きな理由は、秋に植える時点で、花が咲くほどまでの充実した大きさになっていなかったからです。
また、次に、冬場に根が成長している間に、花芽ができるほどに養分を吸収できなかったということです(肥料)。
花が咲かなかった球根を堀り上げてみると、まだ小さいものばかりであることからも分かるでしょう。
ただし、堀り上げる時期はもう少し先で、葉が半分くらい枯れた頃になります。それまでは来年のために球根を充実させます。
きんた
2016/05/10(火) 00:07:36
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リオさん ありがとうございます
ご意見を参考に
ばんざいうさぎ「解決後」
2016/05/10(火) 11:36:27
お住まいの地域からすると、同じ球根でのチューリップ栽培は難しいと思います・・・。
チューリップの種類はリオさんがお書きになられている様に秋の植え付けまでに球根は大きくなれません。
これは秋までにと言うよりは、葉や茎が枯れ始めるころにはもう球根が大きくなるのはすでに終わってしまっているため。
これが起きる原因は関東以西では春が来てからの気温の上昇が早すぎて本来は冷涼な地域でゆっくりと球根が育っていくはずのチューリップの性質だとすぐに球根の成長が止まってしまうからなんですね・・・。
球根の成長が足りないと花芽も出来ず、翌年春には葉しか出てこない物ばかりとなりやすいのです。それと、本来好む栽培環境では無いので株自体が弱りがちでウイルス罹患株も出て来やすくなります。これが出てしまうと他の株や、酷いと別の植物にも感染する可能性があります・・・。
これはチューリップの持つ性質と栽培する地域の気候の問題なので、よほど設備が無い限りは(例えば温室内に大型クーラーを設置して茎葉が枯れてくるのを遅くするなど)防ぎようのない事なんです・・・。
なので、そういう地域でチューリップを楽しむ場合は言葉が悪くて済みませんが「咲き捨て」にする方も多いそうです。つまり大きく肥培されている球根を購入し秋に植え付け、春に花が咲いて終わったら球根ごと抜いて処分するとの事・・・。つまり毎年新たに球根を買い付け一年草扱いで楽しむのです。これはもったいないと残しておいても翌年は良い花が咲きにくく見た目が悪い、もったいなく思い残しておきたくても場所が無いなどの事情や、ウイルス病が発生しない様にとの予防の意味もあると思います。
原産国やチューリップ栽培と改良とが盛んだった国からすると日本の関東以西と言う環境はギリギリ開花は期待できるけれども、翌年も咲くようにと栽培し続けるには向かない(富山あたりが商業肥培の南限?)のでしょう。実際球根の生産は現在ほとんどが新潟や富山や、昔は私の住んでいる地域でも大規模な球根生産をして外国に輸出していたのだそうで、オランダが花卉産業に力を入れた影響で商業栽培は廃れてしまったそうです。
同じ球根で2年目以降も花を咲かせるというのは、お住まいの地域では難しく、幾本かでも花が咲いてくれたのなら運がよかったと言うことで、でもそれが来年も咲いてくれるとは言い切れません・・・。肥培して蕾が出てきても摘んで3年くらい意識して球根を太らせる様にするとまた咲いてくれる可能性もあるかもしれませんが、お住まいの地域で肥培に詳しくないまま行っても努力が報われるかどうかは解りません・・・。
それで、試してみていただきたいのは普通に売られている球根から好みの物を選んで植えるのではなく、別の系統の品種の球根を入手して植えてみてはと言う事です。
チューリップには実際はいろんな系統があり咲く時期にも幅があります。一般に売られているチューリップの品種よりも早く咲く早生の品種や、原種に近い草丈が低い(幼児が書くチューリップの絵に似ています)カウフマニアナ系やフォステリアナ系あたりからお好きな見た目の物をお選びに成り入手されて栽培されてみてはいかがでしょうか。
これらの花が咲く時期は一般の物よりも早いので、そのぶん球根が育ってくれる期間が長めになるのです。うまく行けば翌年も花が付くぐらいの大きさに球根が育ってくれるかもしれません。
あと、お好みに合うなら原種チューリップがお勧めです。こちらは一般のチューリップとは性質が異なり、関東以西でも普通に育ってくれることも多く毎年花が咲き易いようです。植えたら植えっぱなしでも良く球根を毎年掘りあげる手間もありません。
株自体が小さめで茎も短いし種類や品種によっては華奢だったり花も小さめですが何よりも丈夫で、種類によっては種子から増えやすい物もあって(花の特徴は変わりません)我が家では枝咲きのトルケスタニカと言う種類が毎年こぼれ種子から沢山芽が出て育ち3年くらいで花が咲いてくれます。
品種を選んでの購入だとご地元の花屋さんやホームセンターなどだとなかなか見つからないので、ご入手はインターネットのショップから購入するのが確実と思います。今のうちから販売しているショップを見つけておいて(品種名で検索すると過去に取扱いのあったショップがヒットします。ただ、毎年取り扱いがあるとは限らないですが・・・)お店のメルマガがあるなら購読し、予約開始や販売開始のお知らせがあり次第注文しておくと良いかと思います。
リオ(解決後)
2016/05/10(火) 21:16:59
ばんざいうさぎさんが書いておられることは、正論だと思います。
ただ、チューリップの球根は値段も高く、あまりお金をかけたくない私などは、家の2か所の花壇で毎年、前年までと同じ球根を15年以上も育てています。場所は四国の平地です。
私の栽培法は、秋植え球根は3年間植えっぱなしにして、年によって少しずつ継ぎ足しします。同じ花壇には、ムスカリ、アネモネ、フリージア、ラナンキュラス、ヒアシンスなどを混植していて、春咲き球根の色や容の調和を楽しんでいます。
花壇の写真を画像板のほうに載せましたので見てみて下さい。昨年の秋、この写真の花壇では継ぎ足しした球根はありません。
球根の肥培の注意点として、プランターよりは地植えの方が良いです。花が咲き終わったらすぐに、種ができないように花柄を摘みます。この時、チューリップの花の茎はほぼ1枚分の葉の光合成をしますから残すようにして、先端のめしべの部分だけを手で折り取ります。手で折り取る理由は、剪定バサミを使うと複数の茎を切除するため病気を伝染しやすく、1本毎に刃先を消毒する必要があるからです。また、雨の日は雨が運んできたばい菌が入ってはいけないので折りません。
同時にお礼肥えで球根の充実を図ります。私は3年間、花壇のすべての球根を植え替えませんが、上からバラまく肥料と液肥だけで、十分見ごたえある花が咲いています。もちろん、秋から開花期までも適当に肥料はやります。その間の肥料は主に緩効性肥料で、成長期に液肥を追加します。
それから、ヒアシンスなどは秋の段階ですでに花芽ができていますが、チューリップは秋にはまだできてなく、冬から春にかけて土の中でできる事もポイントです。ヒアシンスの水栽培はできても、チューリップの水栽培ができないのはそのためです。つまり、チューリップが咲くためには、秋の段階で球根が大きくなっているだけでなく、冬から春にかけての土の中での養分や、葉による光合成も重要だということです。もちろん、売られている球根のほとんどは、翌春に咲くだけの養分が十分あるものが多いです。ただし、植え付け後の栄養状態が悪いと、買ってきた球根でも咲かないことがあります。
球根類は土の中で自然に分球しますから、3年もほうっておくとたくさんになります。もちろん、花が期待できる大きいものや、期待できない小さなものまで大きさは色々です。葉だけしか出ないものもできますが、私は、それらを毎年いじるよりは、数年間はほうっておくほうが良い結果が得られていると思っています。それは、掘り上げると非常にたくさんの球根の保管がけっこう難しくてカビを生やすこともあること、また、ほうっておいたほうが秋の発根や発芽が、地中の中でそれぞれの球根に適した時期に自然に行われるメリットがあると思っています。
そして、3年毎に掘り上げると同時に、3年毎に牛糞を入れて土壌の改良もします。
それから、チューリップのウイルス病は治らない病気で、数百年前のヨーロッパでは絞りが入る珍しい花びらとして持てはやされましたが、それが病気だと分かってからは見向きされなくなりました。ほうっておくと周囲にうつりますので、気付いた時にすぐ、抜き取って家庭ゴミとして焼却処分に出します。抜き取った後も、灰色かび病などと同様にうつるので、庭には捨てないようにします。
私のやり方は大体以上のようなことですが、来年も同じ球根を使うことにはそれなりの注意点がありますし、花の咲きそうにない小さな球根もたくさんできます。毎年新たな球根を買うのはもったいないと思うので私は、今のような継ぎ足し栽培をするようになりましたが、植えた球根のすべてに花を咲かせたいならば、特にチューリップに関しては、ばんざいうさぎさんが言われるように毎年、新しい球根を買い替えることが良いと思います。
きんた
【東海】
2016/05/11(水) 09:15:51
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リオさん ばんざいうさぎさん
ご教授ありがとうございます
チューリップに対する愛情に敬服です
ありがとうございました
タネツギ【解決後】
【関東】
[URL:http://tanetugi.na.coocan.jp]
2016/05/11(水) 23:10:15
私は毎年掘り上げますが、外部子球を処分して分球を減らし、球根を太らせるためです。40年以上も維持しています。
http://tanetugi.na.coocan.jp/fmsg11.htm#7
http://tanetugi.na.coocan.jp/fmsg04.htm#5
画像版にも載せておきます。
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