グラジオラスを使った寄せ植え

[園芸相談センター]の過去ログです

コップ 2016/03/11(金) 13:37:54
夏咲きのグラジオラスを5球購入しました。
うすいピンクです。
寄せ植えの中にでも球根を入れようかと思いましたが
よく考えるとグラジオラスの球根の入ってる寄せ植えって
難しいかも・・・・・
あまり見かけないし。

グラジオラスに合わせるお勧めのお花がありましたら
教えて下さい。
よろしくお願いします。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2016/03/11(金) 16:42:15
グラジオラスを使った寄せ植えって私は難しいとは思いませんよ。ちょっとたとえが悪くて申し訳ないのですが、私が以前花屋で働いていた時はお盆時期にお墓詣りに供える花束の注文があった時は、大きな花束を組む時に必ず後ろの方にはグラジオラスを2〜3本使うのが定番でしたから。そういう感じの花束をイメージすれば寄せ植えの大雑把なイメージが出来ると思います。グラジオラスをメインと考えての組み合わせなら割と他の花と合わせやすいと思います。
ただ、供え花に使われるような花を一緒に使ってしまえばそれこそお墓参りの花束のように見えてしまうかもしれませんので、一緒に使う花の方は工夫が必要と思います。そういうわけでお墓参りの花束に使われがちなユリと大輪ダリアとスターチスは使わない方が良いと感じます。
あと、花色が薄いピンクと言う事で他の植物との色の合わせ方は難しいかもしれません。夏の花の色って原色系ではっきりした物が多いですから・・・。できるだけ色は原色は避けて、黄色ならレモン色、橙色より薄めのオレンジ色、赤やピンクよりは薄めのピンクなどを選び、色の濃さも上から徐々に濃くしていくなど考えてみると良いかも・・・。

あと、使う植物は基本一年草か春植え球根植物だけ。宿根草を使うと宿根草の種類によっては勢いが強すぎ一年草の育ちに影響が出たり、寄せ植えを楽しみ終わって鉢から中の土に埋まっている球根を掘り出す時に宿根草の根を痛めてしまう可能性があるからです。

まず、丈のある植物を寄せ植えに使う時は普通の形状(口径と高さの比率)の鉢だと格好が付きにくいです。おそらく一般的な形状の鉢が使いにくいから丈の高い植物の寄せ植えをしない事も多いのかもしれません。
丈の高い植物を植える場合、鉢はロングポットと呼ばれる高さが結構ある形状のが合います。グラジオラスは球根なので植え付け時に決められた深さで埋めないとならないので、その点でも丈の高めな鉢が必要と思います。
高さのある鉢に植えると、その全体を見て楽しむ距離は近くではなく遠目からとなります。近くから見るのであればただ植物を斜め上方向だけからながめる事となってしまい、丈の高い植物を使う寄せ植えの場合真横から見て綺麗に見える植え方をする為、近くから見るだけでは寄せ植えにした意味が無い。つまり目線が遠くからに成るように室内から見える場所に置くのでなければ(庭自体は狭いスペースでも室内のリビングの方から見えるところに置けば格好が付きます)屋外で眺めたいのなら広めの空間が必要(庭に据え置きの台座の上に置くので無いのなら少なくとも5メートルくらいは離れて横方向から見られる場所に設置)に成るので、日本の一戸建てだと庭面積を狭く取りがちで大きい鉢に植えられた丈の高い寄せ植えがどんと庭に置かれると存在感が強すぎるので(開花時期には鉢の高さを含む全体で150センチくらいに成る)、そういう点で日本ではグラジオラスが寄せ植えにはあまり使われないのかもしれません・・・。外国では丈の高い植物の寄せ植えやロング鉢の物は広い庭園にシンボル的に置いたり、庭に設置した台座の上に置いて通る時に横目線や見上げる目線で見る事が多いです。

お庭に置いても存在感が強くなりすぎないようでしたら、寄せ植えは植え方の工夫が必要ですが可能と思いますよ。

まず同じ品種の球根五球全て植えるのなら、各植物の植え方はまずグラジオラス球根を鉢の中の中央に5角形の形で配置し埋える事に成るでしょう。これ以外離して植えるのだと離れてバラバラに生えて落ち着きのない印象に成ると思います。茎が伸びてきたら風で倒れないように支柱が必要に成ります。細めの見かけで折れにくい物を一本一本に添えて紐で茎に余裕を持って縛り付けます。
後ろに茎周りの寂しさをカバーできる、グラジオラスの開花時期丈の5割から7割くらいの高さで育つできれば花が咲いても地味なものか、最初から葉を楽しむ白や黄色系の斑模様が混ざっていたり黄緑や黄色っぽい一色の葉色のカラーリーフ。横に出っ張らない様2〜3株。
両横には後ろの植物よりは低めで、できれば少しボリュームの出る植物を。でも横に張りすぎても格好がつかないのでふわふわしたイメージの葉が細かい物が良いかと。一例としてはユーフォルビア‘ダイヤモンドフロスト’など。両脇はアシンメトリーに違う植物を使うのも良いかもしれません。その場合はわざと結構高さの違う物を植えると格好が付きやすいです。
手前は両脇よりも少し低めの高さのもの。ジニア・リアトリスとかメランポジュームとかサンビタリア(品種には結構這い性のものもあるので注意)など。種類によってはあまり大きくならない物2〜3種を組み合わせても。マリーゴールドの仲間で細身の見かけで小花が沢山咲くホソバクジャクソウ‘オレンジジェム’‘レモンジェム」’あたりも良いと思います。これらはそれぞれオレンジ色とレモン色の小さな一重の花が咲き、不思議な事にオレンジジェムは果物のオレンジの皮の香り、レモンジェムはレモンの皮の香りがするんです。とてもかわいい花で私のお気に入りです。

これだけでも良いですが、一番手前に匍匐性の植物を植えて下に垂れさせるのも良いと思います。こればかりは一年草の物は見つけづらく、アイビーや斑入り葉のグレコマ(酷く蔓延りやすいので他に逃がさないように注意!!)ワイヤープランツなどが一般的でしょうか。

他に一年草の方のハルシャギク(コレオプシスの仲間。こぼれ種子で殖えやすいので注意)、トレニア、ユーフォルビアの仲間のハツユキソウ、ペチュニアの茎が伸びて咲く品種(サフィニアなどの匍匐性の物はが不向き)あたりも色を選べば使えるのではないでしょうか。

なにぶん私は好みの花が宿根草ばかりなもので一年草でももっと良い候補の物があるのかもしれませんが、グラジオラスに合う様に咲く物で比較的丈夫で栽培が容易なものと言えばこんな感じでしょうか・・・。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2016/03/11(金) 17:03:33
あ、一番大事な事を書き忘れました・・・。

ロングポットの類は強い風に弱いのでご注意を・・・。突風が吹けば倒れて、陶器製やテラコッタ製などだと勢いと重さで割れて壊れてしまう可能性が・・・。そういう面でも夏から台風が多い日本ではあまり作らないのかも・・・。
その予防のためには外に置く場合でも下にキャスターの付いている鉢台の上に置いておき(丸く切った分厚い板にキャスターの付いた製品。これの上に置くという事は必然的に鉢皿使用となり、皿に溜まった水を取り除くのがまた大変なのですが・・・)。天候が心配な時は風が避けられるように軒下か、玄関にスロープがあるバリアフリー住宅なら玄関内に避難させるなどの必要があります。おそらくキャスター無しだと鉢が重すぎて全く動かせないと思います・・・。

普通、ロング鉢に植わっている植物(大抵が樹木か大型観葉植物)は風が強くなりそうなら鉢ごと横に倒し寝かせてしまい倒れるのを予防するのですが、植物の寄せ植えの場合は植物自体が柔らかいのと、地面近くで風雨に当たれば泥が跳ねて植物に付き痛むのでそれが行えません・・・。キャスターは段差に弱いので避難させる場所にいくには段差が無い事が条件となります・・・。

コップ 2016/03/12(土) 11:12:27
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ばんざいうさぎさん

ご丁寧な回答をありがとうございます。
グラジオラスは滅多に買わないのですが
ホームセンターへ行ったら
「日本で生まれたグラジオラス・純国産」という棚があり
その中の「桃山」という品種に惹かれて購入しました。
寄せ植えにしいという思いが強かったのですが
夏咲きグラジオラスを使った寄せ植えってあまり見かけないなぁと思いました。
自分でも構想を練りましたがあまり思いつかず
こちらで相談させて頂きました。

鉢はロングポットですね!
丁度、一重の宿根マリーゴールド・レモニーが家にあるので
それも使ってみたいです。
匍匐性にはヘリクリサムと家にあるグレコマあたりを使い
足らないお花を購入します。

こちらで相談して大正解でした。
ありがとうございました!


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