魚の頭、内蔵、骨は肥料として使えますか?
チィー
【東北】
2016/01/29(金) 19:38:58
昔、田んぼの肥料としてイワシを使っていたという話を聞きました。
仕事柄、魚の頭、内蔵、骨等、容易に手に入る環境にいます。これらは果樹の肥料として使えますか?
穴を掘って埋め込んでおくだけで、効果はありますか?
実践経験の有る方、いらしたら、教えて下さい。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2016/01/29(金) 21:47:34
止めておいた方が良いと思います・・・。
もし実践すれば野良犬猫やネズミ、環境によってはキツネやタヌキ・イタチなどの肉食獣に穴を掘られて荒らされ、出没可能な所なら最悪クマが臭いに引き寄せられ出没するようになります・・・。魚は鮮度が落ちるのが早く悪臭を放ちますし、特に内臓はいち早く腐敗するので人が掘る程度の深さの穴では、人の鼻では感じられなくても獣の鼻はとても感度が良いので微かな臭でも嗅ぎつけられ荒らされます。もし一度荒らされたらもう何をしても防ぎきれないですよ・・・。
一度味をしめた動物は以降もそれを求めて何度も出没し魚のアラを使わなくなっても訪れ続け果樹が熟せばそちらにまで害が及びます。穴が暴かれればカラスやトビなどが沢山やってきて咥えては周辺に運びますので近くに民家があると屋根の上で食べていらない部分は放置されてしまったり、果樹園からは腐敗臭が漂い、穴周辺ではウジが湧き異常なほどの数のネズミやハエの発生を招いてしまい大変な近所迷惑になる事もあります・・・。
また、土は少量の肉塊(小動物の死骸など)なら分解が早いですが、許容量を超えた量や、水気が多すぎて腐敗しやすい物だと分解が遅くなりずっと匂います。植物の根も腐敗時増えてしまう良くない菌類からの悪影響を受けやすくなります。なので、魚を未加工で果樹の傍には埋めない方が良いのです・・・。
昔田畑の肥料に使われていたと言うのは主に「魚カス」の事と思います。昔は魚油を行燈に使ったりしたので、畑の肥料としては人糞の他に魚油を採る時の副産物である、油っ気ゼロで煮え切ってボソボソの残り物を天日で乾かし、砕いて元肥などに使いました。
私の親戚の農家が、私が幼い頃に川でウグイを採ってきて大鍋で煮て油を抜き(こちらの方の当時の使い道は不明)煮たカスを乾燥させて砕き、畑の元肥肥料に使っていました。当時私の姉が交通事故で入院し母が病院に付き添っていたため預けられていた私は、この作業を全て見ていましたがウグイは魚卵だけを取り出し人が食べる為に塩漬けし筋子の様になったら保存しながら食べ、これが子供心にとても美味しかったのを覚えています。当時の農家はこの魚カスを作るために漁業権を貰って川の下流に網を仕掛けてウグイ(こちらではウグイを食べる習慣は無い)を獲っていました。
魚の身や内臓骨は全て大鍋で崩しながら煮て、煮た後に油を採り茹で汁からあげた油も養分もほぼすっかり抜け骨も柔らかくなったカスは、外にムシロを敷き上に広げて干していましたが、ここまで養分の抜けた物は動物には価値はないのか、野良猫が近づいても食べていきませんでしたし、カラスやトビさえも食べませんでした・・・。
どうしても魚の廃棄部分を肥料に使いたいのなら、このような自家製の魚カスを作って完全に乾燥させ、保管しておいて施肥時期に適切な量を与えると良いのでしょうが(与える量は多くありません)、肥料成分の事を良く知らないまま使用すると果樹の実成りに影響しますので、あらかじめ果樹の有機栽培の「魚カス使用による栽培法」をしっかりと覚えておく必要があると思います。
あと、注意したいのは魚を煮ている時の匂い・・・。貰い物だとすでに腐敗が始まっていると思います。新鮮なものでも大量に煮るとかなり匂いのですが、腐敗が入っている物を煮れば余計に匂います。もし家の中で行えば臭いは間違いなく室内中に染みつきしばらくは匂い続けますし、よほど敷地の広い農家で無ければ屋外で簡易的な方法で行うと近所中に匂いを撒き散らしたり、長時間火を焚くので煙も出ますし(屋外での長時間の火の使用は消防に煙を発見されたり通報されたりで、消防車が来る事もあります・・・。)、臭いに寄せられ物凄い数のハエが寄ってきて大鍋の中に飛び込む物も出てきて、魚の「廃棄部分だけ」を煮れば見かけも臭いも酷くて衛生的にも決して良く無い物が出来上がります・・・。魚油を抜くのに長時間放置する必要もあり内臓が多いと屋外で干す時の匂いも凄まじいかと思われます・・・。また、現代では魚油の使い道もほぼ無いために分離させた後の魚油の処分にも困ります。生半可な処分では、それこそ動物やハエ等をよせてしまう事になりえますし・・・。
捨てる方は貰ってもらえれば廃棄費用が減るのでよろこんで「いくらでもあげる」と言ってくれるのでしょうが、加工せずに果樹の肥料に使おうとしても果樹には悪影響なうえ、ご本人にはそのつもりが無くても実質的には「自分の土地に魚の加工廃棄物を分散して不法投棄している」事と変わらない形となりえます・・・。
匂いやハエの発生などでご近所に通報でもされれば保健所や警察が絡むトラブルへとなりかねないので、廃棄方法が法律で決められている類の廃棄物はわざわざ貰ってこない方が良いと思います。
魚アラ堆肥化
2016/01/29(金) 22:06:14
可能です。
しかし、水分や魚油の多い未処理生の場合には、水田の表面に撒くなど
其の肥料としての効果は、考えるほど期待できません。
肥料となるためには、果樹の根から吸収できる大きさの分子又はイオンにする必要があります。
一般的には、乾燥させる、発酵腐敗させるなどの微生物の働きで堆肥化分解させます。
地中20cm以下になれば、殆ど分解されません、堆肥化するまでに一年以上かかります。仮に化石化といえるかも。
堆肥作りには、天地返し攪拌切り返しは、温度湿度管理以外にも、微生物の切り返しが必要です。
そこで、蒸す煮るなどをした後に、軽く水洗いし魚油を取り除き、乾燥させるなどの前処理が必用になります。
油分は、酸化をしても腐ることはないとものと割り切ることです。
身の回りで、油が腐った経験がありますか?
黴や異臭がするのは、使用した不純物が腐ることで、油は腐りません。
又、果樹野菜の根張り位置は、深さ20-60cm程度で、根の口たる産毛根は、油分や血糊悪臭で傷む場合もあります。
浅く埋めれば、鳥獣が掘り返します。掘り返せば被覆土からむき出しになり、蝿蛆や悪臭が漂うことにもなります。
魚粉肥料の作り方抜粋
http://horti.jp/2526
ゆでたイワシやマグロ、かつおなどの魚を圧搾機にかけ、水分や油を取り除いて乾燥し、粉末状にした動物的肥料の1つです。窒素7〜10%、リン酸4〜9%を含み、比較的速効性があることから、元肥や追肥として利用されています。また、アミノ酸を多く含んでいることから、果樹へ与えるといいとされています。
キーポイント、脱水、脱油、乾燥、粉末
もし、海の近くで、苦情が無ければ、今は寒いので、薄く広げて寒晒し雪晒し凍結乾燥すれば、面白いかも。
鳥の餌になるかもしれませんが、内臓を持ち去る程度で、大きなものは持っていかないだろ。
強風に注意して、古いスダレでサンドイッチにするなど、覆えばよいかも。
なお
生ゴミコンポストでも、発酵腐敗の腐敗汁を抜くために、バケツと違って、底がありませんし、空気の循環や脱臭が自然になされ、腐敗発酵を促しています。
土の中は、空気の循環は、雨水の置換法しかありません。
まして、血糊や魚油で水分多くヘドロ化すれば、人工爆気しないと分解微生物も窒息溺死してしまいます。
多少の魚肉付きでも骨だけなら、そのまま埋めても面白いかも。
海老蟹や烏賊の甲羅、牡蠣ホタテの貝殻や塩分抜きの漂着海草を乾燥させたものなどの方が利用価値は、有ると思われます。
チィー
2016/02/12(金) 14:14:20
一度大鍋で煮る。生ごみコンポストに暫く入れる。米ぬか等も入れて、発酵を促す。
悪臭、虫、動物への対策をすれば、使えそうですね。
魚アラ堆肥化
2016/02/12(金) 20:28:36
コンポストでも野積でも、又雑草でも、生ゴミでも何でも、堆肥化するには、一度干して、乾燥させるとか、含水率を下げた方が望ましいですよ。
保水率(含水率)と温度が決め手になります。
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