欄の育て方について

[園芸相談センター]の過去ログです

南房総のおばさん 【関東】 2015/11/14(土) 10:41:34
二年前定年退職の際、胡蝶蘭をふた鉢いただきました。一つはミニです。花が終わってからは、しばらく葉のみでしたが、ミニではないほうが葉に黒いしみのようなものができて中心部から脱色し、葉肉がなくなりぺらぺらになりました。このように汚い葉ですが、奇跡的にふた鉢とも花芽が出ているのです。古い家屋なので南房総といえども真冬は零度くらいになります。昨日ミニ温室なるものを買ってきましたが、花を咲かせることができるでしょうか。よろしくご教示ください。

ひろし@小南部 2015/11/14(土) 15:31:42
葉が薄くぺらぺらになるのは、通常は古い葉(一番下の葉)が寿命を迎えて枯れ落ちる際のありさまですが、そのほかに健康な葉が何枚あるのでしょう?少なくとも健康な葉が4枚以上あれば、花はそれなりに、でも咲かせられます。

気を付けていただきたいのは水やりです。花芽が出始めても花芽花軸の伸長は胡蝶蘭にとっての成長ではありません。胡蝶蘭は亜熱帯の雨期と乾期のある気候帯の原産で、雨期には葉を伸ばし、乾期になって葉の成長留めて花芽を出し、雨のほとんど降らない環境で(霧はときどき出ます)花軸を伸ばし開花させます。ですから花芽が出たのを喜んで水やりを増やしたくなるのですがぐっと抑えて、水やりは、鉢内がすっかり乾いてから与えます。花芽伸長期の施肥は禁物です。肥料は通常葉が成長している春夏初秋の間しか与えてはいけません。

あとは気温ですね。胡蝶蘭は明方の最低気温で少なくとも10度は必要です。明方10度を割るような環境では、夜間だけ発泡スチロールのトロ箱に納めて蓋をしておき、朝に暖房を入れて10度を超えるようになったら取り出してレースカーテン越しの日光に当てると良いでしょう。
ミニ温室は加温できるタイプならそれに入れておいても良いのですが、加温で湿度が下がるので過湿できる工夫が必要です。日中は20度〜22度くらいの気温になるのが望ましいです。高温で蒸れてしまう事態は避けることです。

南房総のおばさん 2015/11/14(土) 21:28:42
[[解決]]
ひろし@小南部さん、早速のご指導有難うございます。先日花芽に気づき水やりと緩行性の肥料を与えてしまいました。乾季と雨季での胡蝶蘭の周期的な生態についてとても参考になります。もともと欄については育てる自信がなく、祝い事で頂いたものが生き延びてた次第です。加温については、対策を考えて挑戦してみます。花が咲く望みが出てきて嬉しいです。有難うございました。


[園芸相談センター]の過去ログです

園芸相談掲示板@園芸相談センター園芸相談センター