太枝の取り木について
らーゆ
【中国】
[URL:http://m2.upup.be/NNK6BLhFxq]
2015/08/20(木) 16:22:58
はじめまして。
藤の取り木について質問したく投稿させていただきました。
早速ですが、
今年の7月に祖父の所有する山の藤(ノダフジ)に取り木(環状剥皮法)をかけて、8月に発根を確認しました。
セオリー通りであれば休眠期まで待ってから切り離すべきだったのですが、
少々離れた所に山があり、そう頻繁に水やりに行くことも出来ず、
乾燥させて枯らせてしまうくらいなら・・・と思い、
8月12日に思いきって切り離し、傷口を癒合剤とアルミホイルで塞ぎ、自宅のプランターに植えました。
(赤玉土6:バーク堆肥4。風通しの良い日陰で管理。水やりは表土が乾いたらするつもりですが、今のところはしていません。)
http://m2.upup.be/f/r/ZAkmJz6ODS.jpg
http://m2.upup.be/f/r/hKyMDZ0lZI.jpg
根は画像のような状態で、少し頼りありません。
幹の直径は9cmほどで、長さは70cmほどあります。
取り木をかけたのが下の方だった為、芽も葉も残さず、手頃な長さの所で切り取ってしまいました。
(葉はかなり高い位置で繁っていた)
そこでご教示願いたいのが以下の2点になります。
1.幹の大きさに対して根が少な過ぎるが、ちゃんと根付いてくれるか?
(葉のない状態で根はしっかり成長するのか?)
2.ちゃんと根付いたとして、葉も芽も1つもついていない状態で、不定芽が現れるまで木の体力が持つか?
です。
もう切り離してしまったものなので今更聞いてどうこうと言う話ではありませんが、
希望が薄いなら薄いで覚悟をしておきたいですし、
逆に『問題ないよ』と言う意見をいただければ気持ちが楽になります。
藤に限らず、太枝を取り木にかけて、この時期に、葉や芽を残さず切り離したと言う記事(blogやホームページ)も見当たりませんでしたし、
自分がバカなことをしたと今になって後悔しています。
藤に限らず、同じようなことをしてしまったと言う方や、
取り木にお詳しい方が居ましたら、コメントお願い致します。
※ちなみに蛇足になりますが、春先に採ってきた藤(直径3〜5cm。長さ1m弱)は、
芽も葉もなく、根もほとんど残っていない状態でしたが、しっかり根付いて成長しています。
その成功体験から、この時期に、今回のようなことをしてしまい猛省しております。
おっさん
2015/08/21(金) 06:02:41
はじめまして。
画像拝見しました。その太い枝でよく取り木が成功しましたね。
夏場に葉がない状態で挿し木、取り木しても成功する時は成功します。藤は接ぎ木も比較的簡単と聞いていますので生命力は強い方だと思います。この時期に、そのような太い枝の植え替えはした事はないですが、根っこがない状態で切断してしまったのであれば完全アウトだったと思いますが、それだけ根っこがあれば充分に思われます。
赤玉土に植え替えて半日陰で管理すれば必ずや芽は出てくると思います。まあ、実験のつもりで生命力を信じて気長に待ってください。
久
【北陸】
2015/08/21(金) 17:34:39
こんにちは。
フジは大変生命力が強い樹ですね。また藤棚を作るような巻き付いて
上に登る習性があるので支えをどうなさるのか気になりました。
プランターで将来収まるのでしょうか。
今年中に根を出さなくても春、刈り上げられた藤棚から芽吹くように
来年春には元気に根が出るものと思います。
今年は支えを立て根が動いたりしないように心掛け、根の周りに生え
る細根が切れないように気を付けられるといいかと思いました。
しかし、近い将来その成長を持て余されるのではないかと老婆心なが
ら心配になってしまいました。
らーゆ
【中国】
2015/08/22(土) 15:35:35
おっさんさん、久さん、
早速のコメントありがとうございます。
また、返信遅くなり申し訳ありません。
コメントの方は昨夜確認したのですが、家の用事に忙しく今に至ってしまいました。
http://m2.upup.be/f/r/HsTN9RwvXT.jpg
件の藤についてですが、今朝幹を確認したら芽を吹いていました。
親木から切り離し、芽も枝葉も残っていない状態からたった10日で萌芽し、逆の意味で驚いております。
4月に掘ってきた藤は芽が出るまでに1ヶ月もかかったので、
『早くて1ヶ月、株の体力が持つのか‥』と言うのが今回1番の心配事だったのですが、杞憂に終わったようです。(根付くまではまだまだ安心出来ませんが‥)
こちらでここ数日降った雨の影響で、酷暑にならず、湿度も十分に保たれたのが幸いしたのかもしれません。
おっさんさん
改めてはじめまして。
こう言う言い方をしては藤に可哀想ですが、
取り木自体思い付きで、大した準備もせず、
祖父の家にあった古いナイフ、2リットルの空きペットボトル、絶縁テープを使い、
発根促進剤も、水ごけも、市販の培養土も使わず(近くに堆積していた腐葉土を使用)、
“ダメで元々”で行っていたので、発根を確認した時は私も驚きました。
おっさんさんのおっしゃられるように、まさにリスキーな“実験”となったわけですが、私の経験が誰かの参考になれば、また藤の生命力の強さの証明になれば良いなと思います。
久さん
最初は棚にするつもりで採取してきましたが、鉢やプランターでも十分な花数を得られると知り、鉢植えの立ち木仕立てで栽培しようかな?と考えております。
現在はいずれの株も支柱数本を使い幹を支えていますが、しっかりと根付いてくれればそれも外すつもりで居ます。
4月に掘ってきた株は、つる同士が絡み合ったり、つるが幹に巻き付いたりしないよう時々ほどいていますが、
あと1〜2年は養生の意味も込めて好き放題成長させて、体力が完全に回復したら植え替えや剪定も行いたいと考えております。(とりあえずは葉数を増やしたい=体力をつけたいので、ひこばえなども好き放題伸ばしています)
また私自身も藤の栽培は初めてなので、久さんのおっしゃられるように『持て余してしまう』ことが心配ではあります。
そうならないよう、いかにコンパクトに育てるか‥まだまだ勉強が必要だと思っております。
らーゆ
2015/08/22(土) 15:39:13
[[解決]]
最後に、誰かの参考になればと言うことで、今回の取り木についてまとめておきたいと思います。
樹種:藤(ノダフジ)
地域:岡山県
時期:7月中旬(梅雨明け前)〜8月12日(発根は1週間以上前から確認)
気候:取り木をかけてから切り離しまで雨はほとんど降りませんでしたが、観測地点で35度を超える日も数日程度しかありませんでした。
場所:祖父所有の山の中。周辺に木々が繁っており、完全な日陰。風通しは良。盛夏にも関わらず発根したのは、木陰で比較的涼しかったことも影響しているかもしれません。
取り木をかけた位置:便宜上『太枝』と書きましたが、幹本体。直径9cmほど。根元から120cmくらい上の箇所を環状剥皮。
http://www.asa.hokkyodai.ac.jp/research/staff/andoh/vascular1.jpg
皮が上手く剥げなかったので、師管を削り、導管を残すイメージで削っていたらかなり深くまで剥皮してしまいました。
培土:近くに堆積していた腐葉土を剥皮した箇所に巻き、空のペットボトルで覆い、絶縁テープで固定。隙間に更に腐葉土を詰め、水を注ぎ放置。
何度か水やりに行きましたが、日陰と言うこともあってか、根が巻いてくるまでは乾燥しませんでした。
上記の通り、時期も遅く、また衛生的にも方法的にも決して真似出来たものではありませんが、
『実験の結果』程度の参考になればと思います。
ちなみに切り離し後の株の管理は先述した通り、
切り口を癒合材とアルミホイルで保護し、
赤玉6:バーク堆肥4のブレンドをプランターに入れ、支柱で幹を固定し、
風通しの良い日陰で管理していました。
根腐れが怖かったので浅植えにし、水も過剰に与えないつもりで植えました。
培土はおっさんさんのおっしゃられるように、赤玉土のみにするべきだと思います。
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