亜麻の件

[園芸相談センター]の過去ログです

ハコちゃん 2015/06/24(水) 08:51:31
昨年送った亜麻の種を家で芽だしして、花壇に友人が植えた亜麻が10センチ位の長さ位で花もついていないとの事。我が家の亜麻の花は70センチにもなり移植したものも、そうでないものも開花中です。
友人は花を育てるのが趣味なので、手抜きはしておりません
どうして背丈が伸びないのでしょうか?
気候条件は似たようなものです
北海道後志

イメチェン 2015/06/25(木) 01:35:00
何かの原因で、ルートがメイジングしている可能性も考えられます。
原因の一つに、例えば、種子が発芽し成長する能力に対し相対的に、土が固く根が育たない。浅根現象。
発根根が短くしか成長できないと、浅い位置で、根を広げようとします。
浅い位置は、表土付近の位置で、雨による過湿と日射や風で乾燥され、過酷な不安定な位置です。根の成長が遅くなる。
反対に、芽の部分は、光と温度で成長とします。が十分な栄養素が吸収されずおのずと限界があり、根の生長待ちとなります。
一般的には、この場合には、ひ弱に育つはずと先入観で判断してしまいがちですが、これが茎も葉もしっかりと育っている場合も多い。
しっかりと育っているが故に、なぜ?そうなのと疑問と不安が湧く場合にもつながります。

そこで、その真偽を確認するために、1-2本引き抜いて、根の生長(根域の分布)具合を確認することも必要かもしれません。

折角引き抜いたのですから、茎の葉を半分程度取り除いて、深く埋めてみてその後の成長速度を比較してみましょう。
2週間後から、深く埋めた方が、急速に成長するかもしれません。

一般的に、種蒔後、本葉が生え揃ったら、枯れない程度に手荒く引き抜いて(丁寧ではない)、植え替えた方が、早く育つ場合も、多いです。
根を切るとか、根に刺激ストレスを与えると良い結果がでます。
私は、移植を嫌うものでも、タイミングを計って、手荒く牛蒡抜きして、植え替えています。
植え替えする必要のないもの、直播し、その後間引きしても、育つものは、植え替えしませんが。
種子が大きいものや直根性の強いもの等は、比較的根が深く広く潜り込むものが多い。

聞いたところ、亜麻も種子の大きいものと小さい品種があるようです。

気象条件が似たようなものであっても、それは人としての環境判断で有って、植物にとっては、全く異なると感知するかもしれません。
厳密には、1m離れても、それぞれ苗の個性は違ってきます。
その根拠として、全ての苗の大きさが、全て異なっていて、全く同じものは無いでしょ。時と場合により1cmも離れていません。
花の色も、一花一花違っているはずです。
電子カメラで写して、色を微調整加工してみれば、良く解ります。
電子カメラは、人の目の曖昧さ精度と比較して、性能が悪く画一ですから、正直に映し出されます。
同じと思っているのは、人の曖昧さと許容範囲(妥協)のあまさです。

同じような曖昧さは、モンシロチョウのオスメスの違いは、同じような物ですが、モンシロチョウには、オスメスは全く違うように見えるようです。死活問題ですから、間違えたら大変なことになります。
http://www.nikon.co.jp/channel/kids/wonder/butterfly/img/pic_know06.jpg

ちなみに、私は、亜麻を育てたことも見たこともありません。
従って、亜麻の性質も、全く想像もつきませんが、多くの植物を包括して、判断すると、相対的に根が浅いのではないかと考えます。
着眼点は、全ての苗が低い。
丈が低い事と、花が咲かない事とは、別の問題ですから、遅くなっても
それなりに咲くものと思われます。

今年も、年初来、例年とは又違った意味での、気象異常が続いています。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/06/25(木) 11:27:56
御友人がご自身で種子から育苗し、苗を別の場所に移植したと言う事ですよね?普通、一年草の亜麻であるなら種子を直蒔きして育てる類の植物なので、育苗と言うのはしないはずなのですが・・・。
花壇に植えたと言うのなら、おそらく1株づつ株をある程度離して植えているのでは?もしそうなら、それが育ちの悪い原因である可能性も・・・。

私の場合亜麻の栽培は一年草の種類も多年草の種類も栽培した経験があるのですが、集団で生えた方が育ちが良く密植させてあげると周りの仲間と競って丈が長くなっていく性質を持つ様に感じます。
北海道は昔は亜麻の大産地で全道各地に大規模な畑がありました。私の住む地域や周辺でも当時亜麻を栽培していた農家の方や、そのお子さんで作業を手伝った経験のある方がいらっしゃり、栽培についてはいろいろ教えていただきましたが、風で倒れやすいのでお互いを支えあわせるように畑に種子をばらまいて育てると聞いていたので、移植して育てると言う概念は全くありませんでした。
おそらく、一本一本の株間の空いてしまっている植え方なのであまり丈が伸びない(結果花芽が付かない)で育ってしまったのかと・・・。

一年草の方の種類の亜麻であるなら、咲かせたい場所に種子を沢山ばらまいて芽が出てから少し間引く程度の株間狭めで栽培していくのが基本なはずなのですが・・・。元々いしょくなぞしない栽培なので根が弱めな可能性もありそうです。

もし宿根性(多年草)の方の亜麻(ペレニアルフラックス)であるなら、こちらの種類は一株での栽培でも育ちは良い性質ですが、根の方が移植を嫌がる事が多いです。
ビニールポットで育苗した物を根鉢を崩さず植えても、他の植物から比べると根付きがしにくい傾向があり、私も購入した苗を植えた後に定着せず枯らしてしまった経験が幾度かあります。
おそらくまだ根がポット内の土の中で伸びかけの時に根鉢を崩さない様に慎重に植える必要があるのかと感じています。ビニールポットに根が廻りすぎていても移植後の定着が普通良くないので(でも亜麻の場合根をほぐすことが出来ない)、ビニールポット育苗の場合は定植するタイミングをつかむのが難しいのでしょうね・・・。

ハコちゃんさんの場合は栽培にも慣れていて、もし育苗して植え替えるのでも無意識にちょうど良いタイミングで移植できているけれど、まだ亜麻の事には不慣れなご友人にとっては移植がちょっと難しかったのではないでしょうか。根が弱い事を知らず良かれと思って根鉢を崩して植えた可能性もあるかも・・・。それでも運よく枯れずに残ったものの、根張りが充分でなく育ちが拗れているのかもしれません。

亜麻の場合、苗の状態でお譲りせず種子のままでお譲りするのが基本ですが、いただく側はよほどお詳しい方で無い限りその植物の性質を良く知りません。お渡しする時に「移植を嫌い密植を好むので育苗せずに、咲かせたい場所に直蒔きしてね」とお伝えしておけばよかったですね・・・。
産業植物ではありますが、元々は野草に近い類の物なので丁寧にお世話する栽培よりも、ばら撒きして自然に生えているようにあまり手をかけずに置いておく方が新たな地に導入しやすく開花時の見た目も良いです。

今の株がもし宿根性の種類であれば、定着が少し良くなく今年は根が傷み気味で思うほど成長しなかった(育ちが拗れた)。でも来年までには根がちゃんと定着できてくる可能性もありますから来年の開花が期待できるかもしれません。
でも1年草の方の種類であれば花が咲かなければ今年はそのままで、秋には確実に枯れてしまいます。そのまま残していても場所を塞いでいるだけなので(元々繊維を取るため栽培されていた物なので試しに繊維を採ってみる事は出来ますが、素人では良質の繊維を採るのが難しいそうです)今年はもう諦めて今のうちに抜いてしまいこれから花が楽しめたり葉模様の綺麗な他の植物を植えるのが良いかと・・・。

もしご友人がまた亜麻を栽培してみたいとご希望であれば、ハコちゃんさんは御友人が栽培したい株数よりも多めの数の種子を差し上げて、「咲かせたい場所にばら撒きして、芽が出れば込みすぎた場所だけ間引く程度で密植させるのが良いみたいよ」とお伝え下さい。


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