ペチュニアの香りについて
vivaldineko
2015/06/07(日) 15:44:29
ペチュニアをいくつか育て始めました。「ギュギュ」という名前の紫色のペチュニアがとても良い香りがします。お店で選んでいるときには、香りに気づかなかったのですが、ペチュニアの花は香りがあるものが多いのでしょうか。それともこの種類だけが香るのでしょうか。ご存じの方がおられたら教えて下さい。
vivaldineko
2015/06/07(日) 15:46:09
「ペチュニア」「香り」「ギュギュ」で検索したり、タキイのギュギュのページを見たりしたのですが、香りについての記載を見つけることができませんでした。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2015/06/07(日) 18:50:59
「ペチュニア 芳香性」で検索すると「ペチュニアの園芸品種の一部に香りのある系統がある」と言う事のようです。
ペチュニアの野生種のPetunia axillarisと言う種類が花に香気成分を持ち、その血を継いでいると時として花に香りがある個体が出る様ですね。
住化農業資材 と言う会社が発売しているエミネニアと言うシリーズには香りのある品種があり、それは「香エミネニアと呼ばれて‘スパークブルー’と‘スパークイエロー’があり、八重咲きエミネニアの方にも香りのあるものがあるそうです。
ギュギュシリーズはタキイの作成した品種のシリーズ名で、実際はいくつか花色がありますね。私も読んでみましたがタキイの品種紹介では香りがあると言う記述が無かったので、シリーズ内では別段香りに注目するほどではなかったのでしょう。
今回の株はお店から苗で購入した物ですか?
この品種の増殖方法によっては、個体差で花に香りが出てくる可能性はあります。
日本での生産で多いメリクロン増殖だと皆同じ遺伝子を持つので滅多に個体差は出ません。でも細胞を増殖させるときに稀に変わってしまう事があり100パーセントとは言い切れません。
挿し木増殖しても基本的に元の株と同じものが出来るはずなのですが、これも確率は低く稀ですが時に生長点が何らかの原因で変化し「枝変り」と言う現象が起きる事も。
そんな栄養増殖で殖やしたものでも、その株から種子を採って蒔いて育てるとペチュニアの様な交配が複雑な植物だと個体差に幅のあるものが出ますので過去の改良で使われた種類の特徴などが再出現する事もあり得ます。
日本のペチュニアの品種で、種子から育てる品種の物は大抵性質が固定化(何年も世代を重ねて同じ特徴が出るように選抜された物)されていますが、そういう物でも時々違う特徴を持つ物が出る事もあります。
ギュギュシリーズの紫花の品種名は
↓から調べられると思います。
http://www.takii.co.jp/flower/gyugyu/color.html
来年、同じ品種の苗を購入し育てて咲かせ、花にやはり香りがあるなら、おそらくその品種にだけ香りがあるのでしょう。
同じ品種のはずなのに、新たに買った方は花に香りが無いのなら、生産者の所で出現し気が付かずに出荷された「たまたま香りが出現した変わり物」(苗のうちだと違いは分からない)を運よく入手できたと言う事だと思います。
現在の株の花の香りを確実に来年も楽しみたいのなら、枝を切って挿し木で殖やすと良いです(「ペチュニア 挿し木」で検索してみて下さい
)。地域によっては越冬が難しいかもしれませんが・・・。
今の株から採った種子から殖やすのは香りの無い花が咲いたり、見た目の違う花が咲く可能性があります。それでも「香りのある花は出ない」とは限らないので、沢山の株を育てる環境が可能であれば試しに種子から育ててみて確かめてみるのも良いかもしれません。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2015/06/07(日) 19:07:01
スミマセン、訂正があります。うっかりしていました。
調べてみるとタキイのギュギュシリーズは品種登録出願中の品種でした・・・。
なので権利者の許可無くの増殖は個人でも違法となり、基本的に挿し木で殖やすことが出来ません・・・。
中には自己責任で、自分で栽培する分だけを殖やす人が居て黙認されている事もありますが、個人が栽培している物は世代が変わると栽培状況から株が劣化してくることも考えられ(特に病気の罹患由来が心配)、できれば行わないで毎年買い直す方が、確実に綺麗に沢山咲いてくれるでしょう。
おそらく品種の固定化はされていないでしょうが、種子蒔きする事もやめておいた方がよさそうです・・・。
宿根化するような記述は無いのでおそらく現在の株は花が咲き終われば枯れてしまうと思います。
品種名を覚えておいて来年もまた同じ品種のをご購入下さいね。
vivaldineko
2015/06/07(日) 19:58:35
ばんざいうさぎ さま
詳しくわかりやすい回答を下さって有り難うございました。感じていた疑問が全部ストンと落ちてとても嬉しいです。
原種の遺伝子から、枝分かれした品種を越えて個体に香りが出るとしたら、なんと面白い、素敵なことでしょうか。
置き忘れていたネームタグを探して見たら、ギュギュの「バイオレットアイス」という色だとわかりました。
1株しか購入しなかったので、他の株も香るのかどうかはわかりませんが、あまりに強い香りだったので、HPに芳香の説明がないことに疑問を持ち、質問をしてみました。香りの強さは、「バラも終わっているのに一体どこから香っているのだろう」と鼻をクンクンしてギュギュだと突き止めたほどです。
挿し木や種はしない方が良いとのことですので、今年いっぱいたくさん花を咲かせるように頑張ってみたいと思っています。
とてもお詳しい興味深いお話で、きっと専門職の方なのでしょうか。本当にありがとうございました。
園芸相談掲示板@園芸相談センター