バラの黒星病の初期症状について
ぽん
【関東】
2015/06/04(木) 08:45:12
黒星病の初期症状とはどのようなものでしょうか?
ミニバラ鉢植えをベランダ栽培しており、黒星病の経験がありません。
昨年黒っぽいしみができて黒星!とあわてたのですが、詳しい方に見ていただいたら「栄養不足」とのことで黒星ではありませんでした。
過去ログ検索しましたが、ご本人が黒星と思っても、周りの方から違うのではと指摘された書き込みなども見ましたが、初期症状の見分け方は見つけられませんでした。
ウドン粉病の場合は、葉表から見て気づいたときには葉裏はかなり白くなっていますが、黒星病は葉表・葉裏のどちらから目視でわかる症状が出るのでしょうか?また、黒さは大抵黒く丸い点状に発生し始めるのでしょうか?水やりが遅れた場合や生理的な葉の黄変とは明らかに違うのでしょうか?
ネット画像検索しましたが、初期症状のキーワードでわかりやすい画像はみつけられませんでした。
今年はうどん粉病がひどいので、実験的に何株か軽く雨にもあてて育てています。そのため黒星病の初期症状の見分け方を知りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
バラばら薔薇
2015/06/04(木) 12:04:20
今まで発病(見た)したことがなければ、発病してから調べたほうが良いですよ。
黒星病が直接の原因で、バラの株が枯れることはありません。
ただ、一度発生すれば、伝染力が旺盛であり、不治の病と思い込んだ方が無難です。
感染すれば、枯れる事が無くても、葉が汚くなり、すべての葉が、落葉する場合もあります。
治療は、専用殺菌剤を新芽時から、毎月散布すれば、抑制されます。
1)発生したら、発症株は、捨てる。育てない。耐病性株を選ぶ。
2)農薬散布して、抑制する。
勇気があれば、冬場の大幅剪定し、全ての葉をむしりとり、初期化して、農薬散布し始める。隔離別居させる気持ちで、ミニバラと花バラを混植えしない、ミニバラを持ちこまない。株間は大きく広げる、
3)其の儘放置し、自然治癒にゆだねる。
この3つの選択技しかありません。
一番の禁じ手は、中途半端に、あれやこれやと試したり、消毒をしたりしなかったりを繰り返す事です。
それと、世界一平和な日本であり、死活問題たる営農ではなく、趣味のバラ栽培ですから、神経質になりすぎたり、マニアックにこだわらない事です。
共産体制が正しい、いや自由主義が正しいとか、いやいや君主制であるべきであるとか
や
イスラム原理主義か、日蓮創価学会か、神道神社か等、それぞれが崇拝する人にとっては絶対的なものですが、意見は水と油のごとく相容れないものです。
同じように、バラもこだわれば、それぞれの言い分もあります。
実際は、これこそ絶対であると言い張り、お互いの利点ばかり強調し、欠点には触れられていません。本人も、欠点には、気が付いていないし、追求しょうとはしないのが普通です。
ということで、各自が好みに応じて、いろいろと試して、納得する方法を見つければよい。
さて、ご質問の、黒星病初期の状態は、日本中のだれも解りません。
不治の病の一つ(少なくとも、商品価値がなくなる脅威の一つ)黒星病であろうと想像して、
神経を集中して、対応しているだけです。
症状が進んで、明らかに黒星病だったと自覚しているだけです。
刺し虫の傷跡か、日焼けか、シミなのか、病原菌培養しない限り解りませんし、仮に培養しても、自然浮遊許容菌なのか、病巣コロニーとしての駆除すべき菌なのかも解りにくいものです。
空気清浄器の過大広告のようなものです。
私は、個室に2台入れていますし、知り合いには、プレゼントしたり、買いなさいと進めていますが、果たして、普及率はどの程度なのか、フイルターメンテの好感率はどの程度なのかは、不明です。
このようなものです。
初期症状らしき画像サイト
http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/70/0000766270/24/img6d26fc1dzikezj.jpeg
下の画像をよくよく見れば、葉の緑にマダラ模様として、丸い緑の濃淡が観察されます。
上の画像なら、丸い黒点の円周が、習字の墨が星状に滲んで見えます。
葉が枯れて黄変しても、落葉しても、この病気の痕跡たる黒星が残っています。
黒星病は、新芽幼葉の時代には、黒星菌が付着していても、若葉の保護膜(ワックス、葉油、クチクラ層)で、守られていますが、葉の成長が進むと保護膜が弱ってきます。濃淡や亀裂も発生してきます。
その時期が、ちょうど蕾が付き花が咲くころで、4月ごろかも。更に気温も高く陽射しも強く、雨風も強くなってきます。これもワックスを風化させます。
だから、完成葉に近づけば、発生しだします。
ここで、まず一番花は、黒星病対策より、新芽初蕾の害虫駆除がより大切です。
2番花以後、秋バラまでは、害虫駆除より、黒星病対策がより、重要と考えています。
その他、暑さ対策もありますが・・・・
真夏に発生しなければ、ほぼ抑制したものと考え、秋のバラには、期待できます。
>ミニバラを持ちこまないの意味
ミニバラが好きな人には、酷な話ですが、
ミニバラ自体は、昨今では、無菌状態で栽培出荷されていますが、生産期間が短いために、自然順応化されていません。
そこで、現代ミニバラの耐病性が弱く、流通過程や消費地の栽培で、汚染され発病し、これが、黒星病の震源地になってしまいます。
昔のミニバラの中には、病気知らず、害虫知らずの品種もありましたが、華やかさが無いので、
自然淘汰されてしまいました。
次のような人も、おられます。
http://www.goodluckcharm.jp/wordpress/practice/blackspot/
料理も仕事も育成ゲームも、一寸したポイントさえ解れば、随分と違います。
紙一重の違いです。
最後に、発生する前から、あれこれ詮索し、中途半端に理解すれば、逆効果になる場合が、多いです。
理解するのは、タイミングと対処方法の一寸したことです。それしかありません。
クチクラ層の概説
http://www.yamaiki.com/sawagurumi/files010.htm
ワックス
ナメクジから、ヌメリを取り除けば、黴が生えて死んでしまいます。
人の皮膚から、皮膚油を脱脂すれば、アカギレができる。アカギレができれば、痒いし痛いし化膿したりもしてきます。
このような感じですね。
gardenfan
2015/06/04(木) 23:07:43
黒星病の初期症状は下の葉の黄変です。黒い点がありませんがそのうち落葉します。水切れでも同じ症状になりますので、毎日水遣りしていても黄変した場合は黒星病と考えてください。
黒星病が発病する条件は限られていますので、アメダスで葉が濡れている時間が六時間以上であれば殺菌剤の散布が必要ですが、ミニバラなら雨が当たらない場所で管理出来易いのでそんなに気にしなくても良いのではないかと思います。
ミニバラが病気に弱いという発言もありましたが、そんなことはありません。昔の品種では、安曇野、宇部小町、のぞみ、ポールズヒマラヤンムスク、高尾台、姫乙女、ミセス和子などは病気に弱いと思ったことはありませんし、最近のメイアンのノックアウトやドリフトシリーズはほとんど農薬散布無しで育てられるバラです。
ぽん
2015/06/05(金) 08:45:50
[[解決]]
バラばら薔薇さま ご回答ありがとうございました。
>1)発生したら、発症株は、捨てる。育てない。耐病性株を選ぶ。
幸い さし芽苗を株分けして育てているため、予備株があります。
黒星と判断したもの、これから購入するものはなるべく1)で対応し、それ以外の株はご指摘頂いた一番の禁じ手に陥らないよう、ご回答内容をよく読んで対処したいと思います。
gardenfanさま
初期症状についての明確でわかりやすいご回答ありがとうございます。
今まで発病がなかったので、甘く考えていました。最近軒下でも雨がかかる強い降雨日があったので、6時間を越えた可能性大です。
コバエ対策で乾燥気味に灌水しており断定しにくいものの、黄変も多く今回数鉢は限りなく黒に近いグレーとわかりました。
早速対処し、今後はより注意しようと思います。
点検したところ、下部黄変なく上部に黒っぽい葉がある鉢がありました。
その中には、葉裏より表に黒い跡強い葉が混じっていました。
今年の強烈な日差しで降雨後などの日焼けか、あるいは・うどん粉完治跡・栄養不足などが混じって黒い可能性があるのかなと思いました。
下葉が黄色くないものは、葉を取り除かずに予防に努めようと思います。
またミニバラの耐病性のご説明、今後の購入候補を考える上でも大変参考になりました。ありがとうございました。
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