5月に寒肥大丈夫?

[園芸相談センター]の過去ログです

ささやん 【近畿】 2015/05/07(木) 09:24:34
昨年秋プリペットに寒肥を与え新芽(新葉)がいっぱい出ました。
気を良くして、今年5月に又与えました。大丈夫でしょうか?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/05/07(木) 10:09:02
私の調べたサイトでの施肥時期は2月と9月でしたが・・・。
昨年秋の分が9月の施肥分と考えれば2月の方の施肥時期のが寒肥にあたるのだと思います。そもそも寒い時期に与えるのが寒肥で、その時期に与える意味があるのだと思われます。だとすれば与えるのが5月ではもう芽も動いていて遅いですよね・・・。
肥料の種類と量によっては時期が遅い事による何らかの不都合が出そうと感じますが・・・。

まず、情報が少ないので与えた肥料の種類(又は成分比)と、どのくらいの大きさ(生垣なのか否か)の株にどのくらいの量をどんな風に与えたかなどを書かない事には、明確にお答えがいただけないかと思いますが・・・。

寒肥え 2015/05/07(木) 12:48:40

寒肥とは・・・

デジタル大辞泉の解説
かん‐ごえ【寒肥】
寒中に、農作物や庭木に施す肥料。

百科事典マイペディアの解説
寒肥【かんごえ】

冬季に施肥する肥料。果樹,クワなど永年生の樹木に12〜2月に施す。堆肥,油かす,骨粉など分解の遅いものがよい。寒肥の利点は,農閑期が利用でき,冬は樹木の根を多少痛めても害が少なく,春に樹木が養分を必要とする時まで土中に養分を残しておくことができる,などの諸点である。

殆どの辞書や解説本には、上のように解説されています。
が、しかし実務施用上には、正解ですが、意味は間違っています。
 不正解 。

この不正解が、独占的に、一人走りしていることが、問題です。
そもそも、日本における古来の肥料の考え方は、西洋的な科学的に、化学分析し認識し(窒素リン酸カリなど細かく分析し、細かいものの集まりが総合と考えられてきた。共通性を追求してきた。)導きされたものではなく、経験値体験値として、包括的に総合的に効果があるととらえ伝承されてきたものの一つです。(科学分析し、化学と生物の因果関係のような細かいことは、知らなかった、考えなかった)
その時代からの言葉で、現代風に言えば、どちらかといえば「肥料」という概念より、「土壌改良」や「地力回復」と言った方が、理解しやすい。
この場合の材料は、家畜堆肥、人糞糞尿、灰の事で、つい最近まで、各家庭では、大量にできた。
田畑を持っていれば、機械の代用品や食糧として、家畜を飼い、飼えば餌は雑草を食べさす。これが糞となる。
人が生活すれば、糞尿や生ごみが出る。
電気ガスが無いので、草木を燃やして、炊飯や照明や暖房と利用し、灰(灰分ミネラル)が出る。
反面、江戸大阪など大都市でない限り、ゴミ回収の制度もないので、
その処理として、各家庭や群落共同のゴミ捨て場があり、そこで、一時的に、山積みにされ、最終処分地が、田畑へ運び出され始末された。
一年間のうちいつなのかといえば、一番暇な農閑期の冬場に、又は、溜れば、必要に応じて、植え付け時の元肥や追肥として、費消された。
冬は、農家も田畑も(穀物野菜のほとんどは、冬には収穫済・枯れる)暇であり、仕事がやりやすい。
寒肥とは言いませんが、農作物の端境期(夏物と麦や豆や菜種など冬物)切り替え時期には、同様の事がなされた。

結局のところ、「肥料」という概念ではなく土壌の地力回復、田畑を「肥やし、こやす」という概念でした。
当然、化学肥料のように、表土に、パラパラと撒きっぱなしということではなく、土に混ぜ込む、耕すということも同時になされた。

従って、
寒肥とは、今風に翻訳すれば、「肥料」を施肥することではなく、有機質を土壌に漉き込む「土壌改良」のいみです。
本来なら、植栽場所の土をすべて耕し、有機質を万遍なく漉き込み(混ぜ込む拡販する)事ですが、樹木が植わっていれば、不可能なことです。

その簡易版として、樹木の場合には、穴や溝を掘って漉き込む事の解説として、今も残っている。
漉き込む事(土を解し撹拌して、混ぜ込む)と、埋める事(混ぜこまない、穴を掘って、投げ込んで、覆土する)は、意味も本質も違います。

このように、理解すれば、冬に限らず、いつ行っても良いことです。
しかし、一年間のうち一番効率が良い時期は、多くの植物が、冬眠している冬にの時期に、寒肥を施せば、有機物(寒肥)と無機質(土、岩石の小さいもの)と馴染む。
その馴染むころに、ちょうど春になって、植物の根の成長時期に当たるということです。

馴染むとは、その実験として、醤油に砂糖を1:1で、「埋めて」、蒸発を防ぐために、ラップで覆っておけば、日にちが経てば、次第に、醤油と砂糖が馴染んで、とろみのある醤油砂糖シロップになる。
これが、寒肥の理屈。

化学肥料は、同じく、醤油に砂糖を混ぜながら、火で加熱すれば、数秒数分で、醤油砂糖シロップになり、その後、炭化して炭素炭になる。
有機物の無機化という。
このような違いです。

>昨年秋プリペットに寒肥を与え新芽(新葉)がいっぱい出ました。
この現象は、寒肥の肥料成分による影響ではなく、寒肥を施した結果、硬く陳腐化した土を解した結果、土が軟らかくなり、砂と砂の間に、隙間ができ、その隙間に、水分や酸素が供給され、根が張りやすくなった。
根張りが改善されれば、それにつれ、新梢も良く成長したと理解した方が望ましい。
3相(気体液体個体)の改善が、無意識的になされた。

鉢植えの場合、植え替え根付ければ、格段に、植物は、生き生きと瑞々しくなるようなもの。

肥料は、加えるものではない、流失消費された不足分を補うものです。
加えるもの、与えるものと考えは、理解しやすいですが、大きな間違いです。
もし、人為的に積極的に、加えなければならないとするならば、今は死語となりましたが、「ど根性大根など」は、大きくならない筈です。

田畑とはいえ、野菜穀物栽培として、本来は、肥料を加える必要性はない筈です。
しかし、繰り返し繰り返し、田畑を除草し、過酷に利用しすぎるから、
土も無機質となり、陳腐化してしまいますから、有機質を補い、肥料栄養素を補充しなければならない。
人の有用性のみ追及され、選別され、品種改良されてきたものが、野菜ですから、自然のバランスとは、かけ離れていることにもよりますが・・・

ということで、
寒肥?は、適切な方法で、秋にしていれば、以後数年間は、する必要がありません。
したければ、してもかまいません。
栽培者のこのみです。

適切な方法とは、土を耕し、土の塊を解し。有機質をよく混ぜんでいればの話です。  良くなじませている意味です。

同じように、古来の西洋では、接ぎ木とか取り木という概念はなかったよに思います。 挿し木はあったと思う。
主に、交配による品種改良優先だったと思う。

反対に、日本では、交配という概念がなく、接ぎ木や取り木優先だったと思います。
そうでなければ、栽培の歴史として、つじつまが合わないように、思われます。
西洋医学と東洋医学の基本理念も、この違いかもしれません。
各地各国の、地場固有の料理も同じようなものと思われます。
ある意味、その過渡期が、今の時代なのかもしれません。

寒肥え 2015/05/07(木) 12:51:12

補足

園芸資材屋さんの解説ですら、このようなもので、
個人的には、違和感を感じます。
http://www.tokyo-garden.co.jp/ichinennoseityou.html

gardenfan 2015/05/07(木) 16:38:34
寒肥と書きますが、肥料分が少なければいつ施しても問題ありません。

我が家ではこの三年ほどは漉き込むような作業は行わず、米糠・馬糞堆肥・生ごみ堆肥を層状に積層させるように周年で行っていますが、それらは微生物で分解されますのでそんなにレベルが上がることも無く、土がホクホクしています。牛糞や鶏糞は使っていません。馬糞は繊維分も多くて堆肥として最高だと思います。

生ごみ堆肥というのは、市が生ごみを回収してそれにシルバーの剪定枝の粉砕物などを混ぜて発酵させたものです。それが毎週10リットルほど無料で配布されています。焼却場で重油を使って燃やすよりも堆肥でリサイクルしたほうが安いですよと提案した結果です。

passers 2015/05/18(月) 14:03:12
誰がどこへいつ提案したのか
言われなくても
多くの自治体では、ゴミ減量化を啓蒙するためにそのようなことをしています。

gardenfan 2015/05/18(月) 21:19:57
生ごみリサイクルを町に提案したのは十年以上前になります。たまたま兄が広域行政に携わっていましたので、消防やゴミについての問題を聞いていましたので、水分の多い生ごみを重油で燃やすようなことをするよりも堆肥化してリサイクルしたらと提案しました。そのころにそういう自治体は日本では無かったと思います。
全国から視察に来られた自治体は多かったのですが。

gardenfan 2015/05/18(月) 21:19:59
生ごみリサイクルを町に提案したのは十年以上前になります。たまたま兄が広域行政に携わっていましたので、消防やゴミについての問題を聞いていましたので、水分の多い生ごみを重油で燃やすようなことをするよりも堆肥化してリサイクルしたらと提案しました。そのころにそういう自治体は日本では無かったと思います。
全国から視察に来られた自治体は多かったのですが。

gardenfan 2015/05/18(月) 21:44:55
passers様

>言われなくても多くの自治体では、ゴミ減量化を啓蒙するためにそのようなことをしています。

簡単に言われますが、生ごみのリサイクルってそう簡単にできることではありません。わが町 いまは市ですが、回収する生ごみのボリューム確保をするのに数年かかりました。生半可ではありませんでした。
ゴミ袋に入れて出す方がとても楽だからです。住民の意識改革から取り組まなくては成功しません。

多くの自治体が取り組まれているとのことですが、きちんと成功されている自治体があれば教えて下さい。


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