梅の花

[園芸相談センター]の過去ログです

山本 晃 【東海】 2015/05/05(火) 15:17:20
市販の苗を植えて十年以上経ちますが、毎年花の付きが悪く、今年は一輪も咲きませんでした。剪定、施肥もいい加減なので花付きが悪いのも仕方がないとあきらめていましたが、全く咲かないのには参りました。どうしたものでしょうか。水はけが良くないので山砂を客土してかさ上げして植えてあります。葉はよく茂り見た目は非常に元気です。アドバイスおねがいします。

青梅ちゃん 2015/05/05(火) 22:25:51
その1)
>市販の苗を植えて十年以上経ちますが・・・
>剪定、施肥もいい加減なので花付きが悪い
これは、なんとなく摂理に合っていますから、理解できます。
花芽分化期(梅の基準は、夏盆前後までに完了)以後の剪定なら、目に見えない蕾を切り捨てることですから、花数は少なくなります。

その2)
しかし、
>今年は一輪も咲きませんでした
は、理解できません。 そんなはずはないと思いたくなります。

いくら出鱈目に剪定したとしても、コンパクト仕立てで、尚且つ、今の時節なら、新芽緑軸をすべて、夏盆以降にバッサリと完全にすべての緑軸を切り詰めない事には、考えられません。
おっしゃるように、いい加減な剪定であれば、いくらなんでも、出鱈目に剪定したとしても、最低1割程度の剪定漏れが、残るはずです。
その緑軸に、前年に咲いた梅なら、花が咲くはずです。
バッサリと完全にすべての緑軸を切り去ることは、剪定後には、葉が一枚も残らない事になります。
それは、栽培者自身が、枯れる事を恐れてしまいますから、怖くて、そこまでの剪定は、落葉後の大幅剪定でなければ、切りたくても、切ることができないのが、人の気持ちです。

後、考えられることは、偶々運悪く、開花前に、開花中であったとしても、蕾が膨らんでいることや開花していることに栽培者が気付かないうちに、スズメが、数少ない蕾を落としてしまうことがあります。
冬場ですから、雀の餌がない。雀自身としては、食べる心算が、不器用ですから、食べられずに、落としてしまいます。・・・クチバシがそのような構造になっていない。
ここが、目白や鶯のクチバシと異なります。
他には、病害虫や生理不順も考えられますが、切がありません。

そこで、今回採るべき方法は、振り出しに戻って、余程萎れる弱る以外は、何もしないで、ほっぼり出しておき、自由放任伸ばしほうだいにしておいたほうが良い。
どのみち、花もなければ、実もない事ですから、殺虫消毒程度は、1ケ月毎に1回を3回程度しておけばよいでしょう。
消毒をするのなら、葉の裏表から枝幹、地表まで隈なく、噴霧器で消毒する。

いま大切なことは、調べ確認することです。
何をか?といえば、梅の生理生態をです。少なくとも1年間のライフスタイルは、理解しておいたほうが良い。

調べることは、今なら果実が付いていますから、(果実は花の咲いた印)
近所の梅を観察して、どの位置の枝のどこに、梅(花)がなっているかや実と実の間隔は、どうなっているか・・・・将来格好よく咲く花の位置を決める基準となる。

沢山なっている枝と、全くなっていない枝の違いは、どうなのか。
・・・・花を咲かせることができない枝(徒長枝)と花を咲かせる枝(短枝)の区別

更に、今の時節なら、早い反応を示す株なら、葉が反っているか、そっていないか・・・葉が反りだしたら、つわりの始まりで、これから臨月(盆前後)その後、晩冬初春に、正産月となり、開花する。
臨月後に、剪定することは、中絶となる。
葉が反り返る時に、大幅剪定せずに、芽先摘みをすると尚よいようです。(腹帯をするようなイメージ)
従って、大幅剪定は、花後すぐに、花又は花カスを3芽以上残して切る。
花の跡(前年枝の落葉跡は、花の位置)から、新芽が生えてくる。
3芽でも、2芽でも良いのですが、枝枯れする場合も多い。

剪定した方が望ましいのは、花は短枝に咲きますから、短枝の数が花の数。
そのままにしていたら、頂芽先端芽優勢の法則で、花の咲く事の出来ない徒長枝として、益々長くなり、短枝が生えない育ちにくい事につながります。

古木なら、老化現象で、短枝も付きやすいですが、樹が若いと血気盛んで、羽を伸ばしたくなるものです、身も心も大きくなる。
意識的に、又無意識的にも、節制が無くなるのは、人も梅も同じです。

植物は、飢餓になれば、疲れれば、公開Hしたくなる(過度な施肥は樹齢に関わらず、若返る還暦になる、Hすら忘却する)
動物は、飽食になれば、Hする。(所構わず素早く済ませる。モタモタしていたら餌になり食べられる)
人は、手をつなぐだけで、・・・・・(地球上では、最高位に君臨していますから、敵は、同じ最高位の人間だけです。だから、生存及び子孫繁栄以外にも、仲間同士殺し合う。他の生物は、2つの必要性以外の仲間内での、殺し合いはしない。追い払うことはする。)
この程度の違いで、本質は同じようなものです。

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿の意味は
桜切る馬鹿蛾、梅切らぬ馬鹿蛾が正式と思う。
しかも今や古い考えで、桜も花後には切ったほうが良い。但し心材が腐りやすいので、防腐処理が必要です。
梅は、徒長しやすいので、選定しながら、剪定した方が、遥かに良い。
大幅剪定は、栽培者として、その梅に愛着もあり、気がとがめるので、見ず知らずの他人にしてもらえということです。但し、剪定適期に選定しながらバッサリと。
見ず知らずといっても、ある程度の熟練者の人であって、何も知らない人でも良いのですが、熟練者の方が、望ましい。

このようなものと、理解しています。

他に、花芽分化時期の意味は、花芽分化が確立し、完了したという意味で、その前の下準備は、花後〜始まり、下準備にもそれ相当の期間が必要です。
花後すぐから、花芽分化完了時までの間に切れば、その分下準備が振出しに戻り、期限切れ未完了という事態も起こります。
流産する可能性もある。
下準備に要する期間や花芽分化完了時は、植物により、又品種により、環境により、それぞれ異なります。
更に、厳格なものと、やや融通の利く植物もあります。

これからの時期なら、アジサイの剪定と花付に何する疑問迷い質問が増えてきます。
調べてみれば、全く異なったいろいろな解説が見受けられます。
これが、実に面白いものです。

青梅ちゃん 2015/05/05(火) 22:56:39
添付漏れ
偶々検索で、引っかかってきた参考サイトの例
他の解説も、似たようなものです。
http://flower777.mimoza.jp/article/109119866.html


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