ホタルブクロの芽が出ません

[園芸相談センター]の過去ログです

ハヤサチ 2015/04/24(金) 23:13:00
昨年、ホタルブクロという名札が付いていた山野草を購入し、庭植えしました。その時には既に花が咲いていました。ホタルブクロは多年草と聞いていましたが、この時期(4月下旬)になっても新しい芽や葉が出来ません。地下茎で伸びて、丈夫な品種だと思いますが、何が原因なのか分からず、困っています。植えた場所は日当たりのよい所です。どなたか原因と対処法などについてお教え頂きたく、よろしくお願いします。

ハヤサチ 2015/04/26(日) 19:48:36
このホタルブクロを購入した時のラベルが保存してありましたので、改めてこれを見てみますと、「多年草」とはっきりと書いてありました。
それなのに一年草のように消えてしまったのは何故でしょうか?
管理方法に問題があったのか、ホタルブクロには「多年草」と謳っていながら、実は一年草だったりするケースがあるのでしょうか?

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/04/27(月) 12:05:51
う〜ん。ホタルブクロは普通良く殖えるので環境が合えばいくらでも生えてくるはずなんですがねぇ・・・。

昨年のいつごろに、どんな土質の日当たりはどの程度の所に植えましたか?おそらく購入時はビニールポットか鉢に植えられていたと思いますが容器の号数と(直径3センチに付き1号増)何本ほど生えてましたか?
容器から抜いた時に土の外側に細根が見えていましたか?
買った時に苗が小さめだったり根の張りが良くなかったりすれば新規の場所に植え替えても冬が越せない時はあると思います。
でも、花が付いていると言う事はもう成熟した株で根の張りも程良かったのなら、普通は多少合わない土質でも一応は定着してくれる(後の数年で徐々に弱る)と思いますが・・・。
ただ、根が回りすぎ容器の底穴から根が出ているほどの物を根を崩して植え付けると、時期や環境によっては根痛みで定着しない事はあると思います。でも、植え付け後にも元気に育っていたのならそれは考えにくい事と感じます。

昨年植えた物なら、植え付けた時の庭土とホタルブクロの元の土との境目がまだだいたいわかると思います。
掘りやすい場所の一部だけ庭土の方から掘って、根の状態を見てはいかがでしょうか?広範囲で掘ると株がダメージを受けますが、一部程度ならホタルブクロなら大丈夫と思います。
少し離れた部分を移植ごてなどで掘り、境目に近づいたら手で少し優しく土を取り除いていってみて下さい。
ちゃんと生きていれば、境目に近づくと植え付け後にお庭の庭の方に伸びてきた新しい細根が確認できると思います。庭土とホタルブクロの土の境目まで掘っても細根が伸びてきていないのなら、ホタルブクロの元の土内の根を少し千切ってみて下さい。元の根がまだ生きている様なら、まだ株が一時的に休眠していて暖かくなるこれから新たに根が出てくれる可能性もあります。根さえ生きていれば芽が遅れて出てきてくれるかもしれません。

ホタルブクロの土内の根が生きていない様なら、購入した時点でもう根詰まりしていた可能性もあるかもしれません。こういう物は根鉢を崩さないと新たな根が出にくいです。
荒療治ですが一度掘り上げて根をほぐしてみて下さい。生きている根が少しでもあれば枯れた根を丁寧に取り除いてから残った根の大きさに合わせた大きさの鉢に植え付け、半日陰で暫く養生すると株は小さくなりますが生き残ってくれるかもしれません。もしそれで花茎が伸びてきても残念ですが今回は咲かせず早めに花茎を切って、根の方に養分が回るようにすると2年くらいで花が咲かせられるほど回復できると思います。株が育つにつれしばらくは鉢栽培で楽しみ根の伸びに合わせ鉢増しして育てていき、株がしっかりしてきた翌春に鉢から抜いたら根の周りの土を軽く落として庭に定植すると良いでしょう。

購入時に花が咲いていても、ご自宅で同じ頃に咲くとは限りません。生産業者は早くからビニールハウスなどに取り込み早めに芽出しして開花を早め出荷します。なので購入時の開花を見て芽だし時期を予想し次の年に芽が出ないと思ってしまう事もあり得ますので、もう少し待ってみて5月中旬くらいまでは芽が出るか様子をみてみて下さい。お住まいの地域やお住まいの環境などによっては芽出しが余所よりも遅くなる事も考えられますから。

私にも似た様な経験があります。鉢植えの木ですが買った翌春他の木はとっくに芽が出て葉が展開しだしているのにその木だけは芽が動く気配さえないのです。木が枯れたと思い鉢から抜いたら根詰まりしていたのでこれが原因だなと思い、鉢から抜いてそのまま庭の隅に捨てておいたのです。
それがしばらくして近くを通った時に、ふと見ると枝から葉が出ているではありませんか!あわてて大き目の鉢に新しい土で植え直したっぷり水を与えました。
元々かなり丈夫な性質だったらしくその後は全く問題なく育ち、引っ越し後に庭に地面植えしたのが2メートル越えの木となり毎年見事に花を沢山咲かせ良い香りを漂わせてくれています。あの時水不足で枯れてしまう前に葉の付いているのを見つけられて本当に良かったと思いましたよ。

新規の植物をお庭に迎えるのはどんな性質か把握できていないので不安な物ですよね。北国だと地元で売っていても実は耐寒性の弱い植物で翌年枯れていた・・・と言う事はしょっちゅう。おかげで最近は同じ北海道の業者から買う事が多くなりました。
でもホタルブクロは強い植物ですからまだ望みはあると思います。境目近くの土を掘って見て根の状態を確かめる事は是非おこなってみて下さい。根さえ生きていてくれれば今年の育ちは良くなくても来年に期待できます。 

ハヤサチ 2015/04/29(水) 23:00:35
ばんざいうさぎ様、詳細なご教示ありがとうございます。購入した苗は3ポットで、日当たりのよい場所に庭植えしました。土質は普通のもので他の種類の苗木はちゃんと育っていますので、土そのものは問題ないと思っています。3本の苗がすべて今年芽が出て来ません。教えて頂いた通り、根の周りから掘り起こしてみましたが、ホタルブクロの根と思しきものはまったく見つかりませんでした。3本ともです!このホタルブクロは地下茎で伸びて、丈夫な品種だと言われていますので、何故このような事態になってしまったのか理解に苦しんでおります。一説にはホタルブクロという商品名で販売されているものの中には、西洋ホタルブクロなるものがあって、この種では(多年草とうたっていながら)時に一年草のように冬に枯れてしまう場合があるとの聞いたことがあります。今回の場合は、それに当たるのではと妄想しています。
余りにも“1、0”でダメですので、ダメになった原因に思い当たる筋もなくお手上げの状態で、質問させて頂いた次第です。再度、よろしくお願いいたします。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2015/05/01(金) 01:47:00
ハヤサチさんこんばんわ。お返事ありがとうございます。
掘ってみても根がありませんでしたか・・・。望み薄かもしれませんが念のため5月中旬まで様子をみて下さいね。そこまで待ってみても芽が出なかったら、残念ですが枯れてしまっていることは確定と思われます・・・。

こちらとしては花の実物(画像があれば見分けられたかも)が見られないのと何時頃植えたか、ビニールポット号数も解らないことから憶測ですみませんが、実は種類が違い冬越しのむずかしい種類であったことの他に、時期が植え付け時期には遅かったとか店に置いてあった間にビニールポットが途中で小さくなりポット内でホタルブクロの根が回りすぎていた(販売時点で根詰まりしていた)事も考えられるかもしれません・・・。

西洋ホタルブクロと呼ばれる植物は私も検索してみましたが、おそらくカンパニュラと呼ばれる仲間の事と思います(ホタルブクロも学名はカンパニュラ)。でも、日本のホタルブクロとは花の形も色も違いますので(大体、明るい薄紫〜ブルーっぽい薄紫が多くホタルブクロほどすぼんでいない)、購入後咲いていた花がホタルブクロそっくりだったならおそらくホタルブクロそのものだったかもしれません。
開花後枯れる可能性のある種類はフウリンソウ(ツリガネソウ)と呼ばれる外国種の2年草の物かと思われますが、画像検索してみて似ていたかどうかお確かめになってみて下さい。

ホタルブクロが途中で枯れてしまった事で、私が考え付くのは植え付け時期か根の状態が良くなかったのかもしれないと言う事です。もしかすると出荷された頃はポット内にはそれほど根が回っていなかったのに、売れ残ったなどで花が咲く時期まで店にあった。ここで良心的な店なら開花時期までには鉢増ししておく所もありますが、普通は入荷した時のビニールポットのままにする店も多いので根詰まりしてしまっていて、購入した後の移植後に新たな根が周りの土に伸びて生けなかったのかも・・・。

花屋に勤務していた経験があるので、入荷した物をいろいろ見てきて感じたことですが普通開花できる状態で売られている物なら、結構大きな号数のビニールポットに植えられていたり、プラスチック鉢にビニールポットごとすっぽり入れて売られていたり鉢に直接植えてあるのが普通なんです。もしもあまり大きくないビニールポットに植えられていて花が咲いていたら、植物の種類によっては植え付け時期が過ぎたまま売られている場合も少なくないんですね・・・。
この場合一年草は花が咲いていても、まぁ大丈夫な事も多いのですが、宿根草で特に強健ですぐに殖えてしまう(地下茎で殖える)種類だと、ビニールポットの容量に対して根が多く出すぎてすぐに根詰まりしちゃうんですよね・・・。
私は自分で育苗している物で、ミントの仲間の鉢への植え替えで似た様な事をやっちゃいます。ビニールポットで育苗し移植適期を迎えても他の植え替えなどに手がかかると、ミントは丈夫だからと後回しにしてしまい遅くに根鉢を崩さず(崩せず)そのままを植えてしまうと、翌年春に芽が出てこないのが・・・。掘りかえしてみると根鉢のまま枯れています。
丈夫で殖えるスピードが他の植物から比べると速すぎて起きてしまう事で、移植時期を逃すと新環境に馴染みにくくなると言うのは、案外盲点かもしれません。ミントとホタルブクロ、種類こそ違いますが性質は良く似ていて油断すれば蔓延ります。もしお心当たりがあれば、案外これが原因かもしれません。

今後ホタルブクロを購入する時種類が確実で移植も失敗したくない、確実に入手したい場合は、他の植物と一緒にインターネット通販を利用するのも手と思います。できれば店舗の他に圃場ももっているような大手の種苗会社やお店が良いです。ネット通販は基本的に時期物や移植最適な状態の物しか売らず販売時期が違う物や質の悪い物を売る事は少ないです。その分売切れやすいので、メールマガジンのある店なら購読しておくとか、ブログがあればお気に入りに入れたりフィードしておくと、販売時期が解りますしいろいろと栽培の勉強になります。予約のできるシステムなら予約したり(大手だとチェックしておくと販売時期にメールで自動的に入荷を知らせてくれるところも。お知らせを受けとった時点で買うか買わないかは自由なので便利です)。
自分の所では圃場を持たない、種苗会社では無い店だと(いろんな生産者と契約して販売を請け負っている)、たまにあまり良くない苗を贈ってくることはあります。でも、それに気づけばすぐに問い合わせると良心的な所では交換可能な時期や案件なら良い物と交換してくれますし、交換が無理なら他の物と取り換えてくれたり返金してくれます。買ってしばらくしてのトラブルでは(花が咲いてみたら別の種類・品種だったなど)でも、注文時の記録が残っていますから問い合わせ必要なら画像を送ると、明らかに手違いと解れば正しい種や品種の苗を新たに送ってくれたり返金してくれます。

次回から、訪れたお店で欲しい物と出会った時はその時期に植え替え可能か解る種類であれば時期外れの場合はリスク覚悟で購入するか、諦めるかのどちらかですかね・・・。私の行きつけのお店(それぞれ違う街にある2店)は、根詰まりしそうになったらお店から下げて圃場に持っていき大きいビニールポットや鉢に植え替えて根が馴染み花が咲く頃に再びお店に並べています。使っているビニールポットや鉢や土が苗の時に生産者が使っている物と明らかに違うので苗で仕入れたのを植え替えた奴だな〜と解ります。確かに最初の値段からは少し高くはなっていますが、お高い見栄えの良い鉢に植えられていない限りは余所のお店で開花時期に鉢植えで入荷し売っている物よりは安い値段設定なので、自分の欲しかったものなら、例え同じ店に同時期同種・同品種の苗が売られていても迷わず植え替えた方を選びます。
こういう店はお住まいの地域によってはなかなかないかもしれません。もしお近くの郊外あたりに農家が資材を買いに来るような、開店から歴史の古い店があれば、まだ行ったことの無い店でも一度様子を見に行くと良いと思います。
今まで私の住んだ街では、必ずそういうお店があって農資材の他に案外沢山花も扱っていたり(花苗時期に店頭に沢山置かれていたり、お店の横にビニールハウスのあるお店は花苗の品ぞろえが良く狙い目です。)、一見おしゃれなお花屋さん(駅前や繁華街にある小規模なお店や大型複合店舗のテナントで「他に支店があるんですか?」とか「こちらが本店なんですか?」と聞いてみたら、本店は郊外などにあり、そちらの方が品ぞろえと管理が良く(私の居た店がそうでしたがアルバイトやパートだけでなく、家族経営で資格もちの人がお店に出ている可能性が高い)ちょっとした質問にも的確にお答えくださったり、テナントのお店で欲しい物が無くても店員さんに聞いてみると、本店の方にもしあれば取り寄せてくれたり。
良い買い物が出来たりすぐ知りたい事がすぐ解決出来たりお店の馴染になるといろいろと便利なものですよ。

ハヤサチ 2015/05/04(月) 17:45:13
ばいざいうさぎ様 詳細に亘り、いろいろとご教示頂きまして、誠にありがとうございます。大変勉強になりました。今回枯れてしまったホタルフクロの購入時のポットサイズや根回り状態などにつきましては余り注意を払っていませんでしたので、ご指摘の件に回答できず、申し訳ありません。しかし、今回ばんざいうさぎ様からお教え頂いた諸件については十分心に留め置きまして、次の購入・植栽時にはよく参考にさせて頂きます。お忙しいところ、ご丁寧で詳細なご説明をありがとうございました。御礼申し上げます。

じったん 【東北】 2015/05/05(火) 23:09:04
ほたるぶくろを、小さいころに、野原から採取して、栽培してました。

その年の開花株はそのあと枯れてしまい、そのわきに地下茎でふえた子株があると翌年はそれに花が咲くのですが、
鉢植えのせいもあってか、繁殖力旺盛とはいいがたく、

詳細はわすれましたが、消えてしまいました。

やつしろそうも植えたことがありますが、環境がわるいと枯れてしまうもののようです。

カンパニュラのなかまは、環境が合わないとそだたない、っていうのが、割とはっきりしてるのではないかと思います。

ほたるぶくろは、
秋の時点で、翌年の分の子株が出ていないとダメなのかもしれません。

となると、ハヤサチさんは、購入した時点で花がさいていたのであれば、そのわきに、子株がなければ、かれてしまう運命だったのかもしれませんよ。

ここらへんは、詳しい人がレスをつけてくれるべきです。その道の権威ではないので、断言はできませんから。

ハヤサチ 2015/05/06(水) 23:18:45
じったん様 ご経験されたお話が大変参考になりました。私の場合、秋の時点で子株の有無を確認しておりませんでしたが、環境によっては枯れてしまうこともあることを知りました。ありがとうございました。

ハヤサチ 2015/05/08(金) 23:14:18
[[解決]]
ばんざいうさぎ様とじったん様のご教示により、本件は解決いたしました。「解決」マークの記入を忘れていました。


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