広範囲の黒星病対策

[園芸相談センター]の過去ログです

てるてる坊主 2015/04/18(土) 01:36:42
ミニバラについてです。新芽が出てすぐ、予防のためカダンセーフをこまめにスプレーしていましたが、ここ2週間ほど雨が降り続き、全ての葉が黒星病に感染してしまいました。落ち葉と枯れそうな葉はとりあえず取り除いたのですが、広範囲に感染してしまった場合はどうすれば良いでしょうか。なるべく強い薬は控えたいのですが…。アドバイスどうぞ宜しくお願いします。

gardenfan 2015/04/19(日) 21:11:01
ご質問が非常に微妙です。

ミニバラの品種は? 鉢か地植えか?
二週間ほど雨が降り続き どこにお住まいですか?
広範囲に感染とは、一株全部なのか、お庭のミニバラ全てということか?

てるてる坊主 【近畿】 2015/04/20(月) 03:10:03
説明不足ですみません。

品種はレッドシンフォニーだったかなと思います。
近畿地方なのですが、最近は雨の日が続いておりました。
鉢植えで育てていて、一株全部の葉が感染してしまっています 。
ご教示頂ければ幸いです。

迷彩と擬態 2015/04/20(月) 14:44:26
>全ての葉が黒星病に感染してしまいました
いろいろな思い出や愛着もあるでしょうが・・・・

残念ですが、廃棄処分して、捨ててください。・・・・推奨

ミニバラと黒星病は、熱烈な恋人同士ですから、切っても切り離すことは不可能です。
出逢ったその時が、運命の始まりです。

一抹の喜びは、ミニバラが黒星病にかかったとしても、キャンカーと違いますから、ミニバラが枯れることは、まず少ないことでしょう。
汚らしく見苦しいだけです。

>なるべく強い薬は控えたいのですが
控えたいも何も、黒星病を完全撲滅させる薬そのものは、この世に存在しません。
唯一の方法として、高圧高温加熱滅菌のうえ、無菌室で、管理しなければなりません。
趣味の園芸では、無理なことです。

更に、長雨と黒星病の羅漢もあまり関係がありません。
多くの人は、そのように考え発言し、参考指導書にもそのように解説されているものも多いですが、全く関係がないといっても、さしつかいは無いでしょう。

感染源の多くは、お手持ちのバラがあれば、それから伝染した。
あるいは、流通段階で伝染した。
これが、ほとんどです。

インスタントミニバラの宿命ですね。
というか、今流通している全ての商品は、ミニバラといえども、電子機器並みに、責任者チェック義務ではなく、消費者にチェック機能負担を転嫁していますから、致し方がありません。
リコール・クレーマーも消費者のうち、枯葉も山のにぎわいに準ずる。

次に起こるであろう最大のリスクは、そのミニバラを感染源として、
他のバラに伝染することです。
その結果、バラ間で、黒星病を共有し合うことです。・・・キャッチボール現象とも言います。

防ぐ手立ての一つとして、
殺菌液の中に、48時間以上、全草ドボント沈めて、様子見るかですね。
当然、葉は一枚残らず、新芽まで、丁寧に、剥ぎ取ることです。

今のまゝなら、多分
これから、夏場に近づき、又幼葉も完成葉に育つころには、
ほとんどの葉は、落葉してしまうことでしょう。
秋になり、気温が下がってくれば、ある程度の緑は、生え揃いますが
斑点が気になってきます。

製造元の出荷段階では、ほとんど感染していませんが、そのあとで保菌する。
他の大バラと違って、インスタントミニバラ独特の性質があります。
大バラの方がやや強く、新世代インスタントミニバラは、弱い。

従って
大バラにしても、ミニバラにしても、入手するときに、デザイン好感度選択基準より、耐病性を確認した方が望ましい。

バラの価格より、農薬の方が、格段に高価なのですから・・・・・
しかも、その高価な農薬を投与しても、完治する保証もありません。
安価・お手軽・効果絶大な農薬は、次々と禁制品として、使用製造販売を禁止制限しています。

一時は、強制もされていないのに、むしろマスクをしないように、広報していたにもかかわらず、国民総マスクフェイス時代でした。
日本って、恐ろしい国ダナァーとインド人もビックリどころか、
米ソも震え上がっていましたよ。

このように、対応すれば面白いかもしれません。

gardenfan 【近畿】 2015/04/20(月) 16:44:43
我が家も近畿ですが、今の時点というか先週の日曜日が今年で二回目の消毒でしたが、黒星病はまだ出ていません。ですから薬剤もウドンコとアブラムシ対策だけです。
レッドシンフォニー うちにもありますがそんなに弱い品種ではありませんよ。

バラ会ではIPM 総合防除というのを説明しています。

1.強いバラを選ぶ。 ミニならノックアウトやドリフトなど
2.冬に石灰硫黄合剤でリセット
3.バラの周辺の消毒 芝生があるならバーナー焼、ブロック塀や犬走りはスーパースチーム洗浄、農薬はバラだけでなくその周りにも散布
4.月一回は米糠散布
5.アメダスで降雨状態を確認 連続六時間以上の降雨があれば黒星病の薬剤散布。今年はそんなに何回もそのような天候にはなっていません。
その他にも色々とありますが、三週間に一回程度でなんとか乗り切れます。
レッドシンフォニーも一旦すべての葉が落ちると思いますが、そんなに弱いバラではないのですぐに新しい葉を展開しますので、ラリーやサプロールなどでしっかり殺菌して下さい。
もみ殻マルチも試して下さい。それと鉢の外側が土で汚れていませんか? これも黒星の原因ですので土はねしない場所に移動するとか、雨がかからない屋根の下に移動するとか、やり方は沢山あります。

前の方が雨は関係ないと書き込まれていますが、ハウス内なら黒星病の薬は撒きません。必要がないからです。そのかわりにウドンコ対策が大変です。追加ですが、ウドンコとアブラムシにはカリグリーンとサンクリスタルがお勧めです。回数制限もなくてしかも人体に無害でトリフミン並みの薬効があります。

てるてる坊主 2015/04/21(火) 00:51:05
[[解決]]
早々のお返事ありがとうございます。

黒星病って一度かかると厄介なものなのですね。他の植物への感染が心配ではありますが愛着もありますし、まずはしっかりと薬で殺菌し、様子をみたいと思います。

園芸はこの春はじめたところで知識も経験も全くないため、病気発生の過程や予防法など、詳しく教えて頂き大変勉強になりました。予防も薬の散布だけではなく色んな方法があるのですね。うどんこ病やアブラムシにも注意して育てていきたいと思います(お勧め頂いた、人体に無害の薬も使ってみますね)。

ご回答頂いたお二方、アドバイスどうもありがとうございました。綺麗に咲くよう頑張ります。

gardenfan 2015/04/21(火) 20:19:47
バラ会でIPM 総合防除の話をしているのはほとんど少数派です。

昨年もIPMの話をした次の週に、そのバラ会の会報が送られてきましたが、そこには毎週50-100Lの薬剤散布記録が書かれていました。

私は4Lしか作液しませんし、それで3-4週間OKです。これだけ極端な違いがあります。

栽培目的の前提が違いますのでどちらもありかなとも思いますが、バラの講習会に参加される方の95%以上は、できるだけ農薬散布せすにそこそこのバラが咲いたら良いという方への解説をしています。

バラの周りの病原菌密度をいかに下げるかということが重要です。

てるてる坊主 2015/04/23(木) 01:59:53
ありがとうございます。

農薬の散布量でも栽培目的によってこれだけ違うのですね。
できるだけ病気にならない程度に、必要最低限で使っていこうと思います。
黒星病やうどんこ病の対策に、希釈不要でスプレータイプの農薬を持っているのですが、注意書きをみると「使用回数5回まで」と書いてありました。これは1年間に5回までという意味ですよね。これから毎週ほど使うつもりでいたのですが、月1程度で良いものなのでしょうか?(ちなみにラリー乳剤が入っています)
またgardenfanさんは作液されているとのことですが、希釈するタイプと希釈済みスプレータイプ、初心者にはどちらがお勧めでしょうか?
「解決済み」にしたのに何度もすみません。

gardenfan 2015/04/23(木) 22:29:06
お持ちのバラ株数によります。30鉢を超えると希釈タイプの方が安くなるのではないでしょうか? 選択はあくまでコストで比較して下さい。

但し私は、バラへの農薬散布を予防的に使うのは反対で、アブラムシやゾウムシなどは来ているのを確認してからスミチオンなんかを使いますし、オオタバコガには別の殺虫剤を使います。ウドンコは温湿度と天気図で発生が予想されるときに散布しますし、黒星病もアメダスで連続降雨時間を確認して散布するかどうかを決めています。
最初はスプレータイプで、そして少しづつ勉強して希釈タイプをつかうようにして下さい。
スプレータイプでラリーを使っているのは知りませんが、初心者には便利だと思います。殺菌剤と殺虫剤が混合されています。

農薬は予防で使うのではなくて、状況を確認して必要な時にしっかり効かすような散布技術が大事です。お近くの地方のバラ会の講習会に参加されることをお勧めします。

てるてる坊主 2015/04/26(日) 02:34:40
お返事ありがとうございます。

あまり農薬を使いすぎるのもかえって良くないのですね。梅雨入り前に、予防でこまめに使っておいた方が良いのかなと思っていましたが、病気になってないかどうかチェックしてから使っていくことにします。
こちらのミニバラですが、葉をほとんど取って冬のような姿だったのがやっとまた小さい芽がでてきました。お天気にも注意して、今度こそ気をつけて世話をしていきたいと思います。
アドバイスどうもありがとうございました。大変参考になりました。


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