挿し木の根付く期間

[園芸相談センター]の過去ログです

飛ばないじじー 【関東】 2015/04/06(月) 23:19:55
今年1月末に剪定の桃の枝、2本をプランターに挿しておいたら、
3月30日に2本で計5個開花・葉はまだ出ていません。
根付いたと考えて良いのでしょうか、

挿し木 2015/04/07(火) 01:43:53
ダメです。

挿し穂の栄養と惰性で、見かけ上生きているだけです。
最低3ケ月は、其の儘にしておいた方が安全です。
草花なら1-2週間。
椿なら、1年経っても、瑞々しいからといって、引き抜いてみれば、根がない場合があります。品種がよかったのか、挿し穂が元気過ぎたのか、水揚げがよすぎて、根が必要なく延命する場合もあります。
もっとも一度引き抜いたら、数日内に枯れてしまいますが。
時として、根が新しい土との相性が悪く、根が多くても即死する場合もあります。環境適応能力の不備・順化不能苗。


ところが、その時分は、真夏ですから、結局のところ、秋に落葉してからになってしまいます。
種蒔を始め、挿し木等栄養増殖には、はまりますが、後の処分に困ります。
捨てるには、未練が残ります。あげても迷惑そうになります。
釣りの世界他、趣味とは同じようなものです。
釣りなら、竿作りから浮き作り、疑似餌にはまり、結局凝ったものより、浮きなら、ゴム風船が万能且つ便利なものと気付く。
最近は電子ハイテク浮きとスマホが必需品になりつつあるようです。
電話機がないと釣りができないなんて、想像すらできませんでした。
浮きの反応を見ないで、スマホで魚の動きを見ているそうです。

私も同様、植える場所探しで、決まった時には、コンテナが割れています。


全般的且つ長期的に見て、
趣味の園芸で、失敗するのは、植え付け植え替えと、夏冬の環境管理です。
これで、7割り方解決します。
1割が水遣りの量と回数の不備(保湿排水通気換気)と施肥管理(多肥と栄養素の片寄りによる生理障害)・・・・やりすぎよりやらない方が良い。
後は、剪定間違いや病害虫管理や不慮の事故他です。

多くの失敗の原因は、その逆の比率と錯覚しているからです。
そのようにとらえるのは、本末転倒して、最初から、売れる商品づくり
を目指そうとするからです。
趣味の園芸で、オクションマニアは別として、売る人は稀ですが、無意識的に、売れる商品づくり的に、走りたがります。
なぜなら、参考書やネット情報が、初心者版もレジメも含めて、営農向きプロ仕様になっているからです。
中には、博士論文研究論文からの一行パクリ暴露もあります。
もっとも、私も重宝オタクです。

ほりっぱなし挿し木の短所は、ご存じの通り、無肥無菌の土を理想としていますから、根付いたら、液肥程度は与えた方が良いかも。
私は、土の段取りすら面倒なので、植木鉢の余白部分に挿しています。
植え替えの時に、ついでに選り分けて植え替えています。

適当に始末しても良いことですが、植え替え後1年間は、様子見期間と思ったら間違いはないですね。
といって、別段不安を抱いたり、神経質になることもありません。

理由は、この世の全ての生物は、生きる為子孫繁栄の為の宿命を持って生まれてきたからです。
もつとも、この世の頂点に立つ人間だけは、別ですが・・・・

飛ばないじじー 2015/04/12(日) 01:31:45
[[解決]]
現状のままで、1年ほど様子をみます。
有り難うございました

挿し木 2015/04/12(日) 09:16:45
>飛ばないじじー
さんという、ペンネームをお使いですから、あえて言いますと・・・

じじーとおシャル限り、ご隠居さんと思われます。
いずれにしても、立場の違いを別にして、いろいろと人生経験豊富な方には、違いありません。
とするならば、

>現状のまま
の中に、余韻含み言葉もあるものと想定しています。

その余韻に、気が付かない人もおられますから、補足します。

通常、挿し木には、無菌無肥の挿し木培養土の使用を理想としています。
挿し木専用の培養土は、根のない状態から、発根させるまでの保護安全目的とする狙いがあります。
いうなれば、ある意味、未熟児の保育室に当たります。
未熟児が、正常分娩児と同等に成長すれば、自然環境に慣れさせたり、
保護安全を目的とする制約を、徐々に緩め、通常管理にする必要があります。

従って、根が生えていることを引き抜いて、確認することは危険行為なので、することはできません。従って、2-3ケ月で、根が出ていると推定し、そろそろと肥料を与えていかないと、その後の、発育が、ひ弱になったりします。
そこで、いきなり、普通食・普通肥料を与えると脱水症状を引き起こしたり、病原菌(発酵腐敗菌)による食中毒腐敗を引き起こす可能性もあります。

そのリスクを抑制するために、例えば、液肥(無菌化学肥料)を通常希釈を更に、10倍から5倍程度薄くして、与えることも一つの方法かもしれません。 
いつまでか?  
様子を見ながら、植え替えるまで、徐々に通常希釈倍率にしたり、普通肥料に切り替えていくことになります。

その後、時節状態をみて、鉢上げ植え替えする事になります。

鉢上げ行為は、格好よく育てる為に、早く大きくするために、習慣として、漠然と誰しもする行為ですが、
見方を変えれば、間(植え付け間隔、根や枝張り間隔)をとる事と同時に、普通環境に慣れさす(環境順応化)ことも同時に意味しています。

同じ事が、種蒔き(無肥無菌・分娩出産)→幼苗移植(離乳食から普通食や保育園で、集団生活に慣れさす)→定植(中学卒業や成人式、社会に出る資格が与えられ認められる。自活できる) といえるかもしれません。
挿し木の鉢上げは、病気事故入院から、退院する事に、該当します。

この事も、念頭に対応すれば、その後起こるかもしれない事故リスクを一つでも、回避できるかもしれません。

リスク回避タイプの安全重視か、メリット追求タイプの成果重視かは、それぞれの価値観です。

過去の質問で、
挿し木の発根要求期間は?
白い根塊(カルス・瘡蓋・未分化細胞)は、病害虫の発生ですか?
挿し木状態で放置するとその後の生育が、悪く、早く鉢揚げしたほうが良い。格段に悪い?
鉢上したら、枯れた。なぜ?
などなど いろいろな心情的な不安が原因とする質問が多いです。

これらを一つでも、知っておれば、一つでもその不安から解放され、
より、自由権の獲得につながり、自由選択権の幅が広かる可能性があるものと考えられます。
反面、それは、併せて、自己責任の負担もより重く担うなることを意味します。


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