紅かなめの剪定

[園芸相談センター]の過去ログです

みっちゃん 【九州】 2015/01/26(月) 10:48:58
18年前に庭に植えた紅かなめですが、中が枝だらけでスカスカになっていて、最近は毎年黒い斑点が葉についています。
これは気づいたら自分で消毒しています。
いっそ地上から40センチぐらいの所から切ってしまおうかと思ってます。どうでしょうか?
切る時期とかありますか?宜しくお願いします。

カナメモチ 2015/01/26(月) 12:28:05

ベニカナメやツゲは、放任栽培してもそれなりに容認されがちです。
鬱蒼としたり、害虫が見苦しくしない限り安心してしまいます。
ところが、害虫の被害なら、まだ容易に修正できますが、枝枯れなど、
生理的なものは、気が付いた時には、容易に修復できません。
やはり、季節季節のコチョコチョとしたお手入れが、大切です。
生垣共通のメンテ。

特に、ベニカナメは、常に新芽を常に、生えさせるようにしないと値打ちがありません。
新芽が、紅葉する。
少なくとも、年に2回や3回は、浅く刈りこむ気持ちで、新旧入れ替える。高さは、最初から決めないと、高く大きくなれば、修復に時間がかかります。
一番の問題は、下枝と中枝(幹の中心に近い新芽小枝、日当たりや風通しが悪い)が、無くなる貧弱になると修復が難しくなり、上は立派でも、徐々に裾が寂しくなる。
一時的には、両隣の株の枝や近くの上の枝を紐で引っ張り、ごまかさないと仕方がありません。
広葉樹ですから、切る位置より下に、葉のある枝を数枝残して、切り口に癒合剤(乾燥・防水・防菌・防腐剤次に癒合)を塗っておけば、より安心です。
併せて飛び出し枝をこまめに摘み取る。
ある意味お茶新芽の管理に似ている。
理屈としては、萌芽力旺盛な初春剪定は、やや強く、夏冬は休んで、晩春初夏剪定は、どびだし芽や真夏対策の修正剪定、晩夏初秋剪定は、正月前の景観剪定でやや浅め。かもしれません。
・・・・天井をたたいて、新芽を常に入れ替える。

次には、新芽を格好よく入れ替えるためには、元気な良芽を
を出させないと次に、進めない。
この基は、根の影響も大きい。特に細根の管理。
これは、掘ってみないと解りません。
又、植え付けは、適当で良いのですが、移植には、事前準備して等注意が必要です。 つまり、移植しないまでも、根をいじくるには注意気配りが要ります。
枝を切れば、新芽は生えてきます。同じように、根を切れば、新芽同様に、細かい根が生えてきます。長く太い根を切るということは、幹を切るということです。太い根は、樹を支えるだけの働きであって、根の生理成長には役に立っていない。最先端の細い根が必要です。
その細く白く新鮮な根を常に元気に育てないと、突然に傷みだす。修復できなくなる。
数年に一度は、根きりして、根の周りの土をよく解し腐葉土を漉き込んだ方が望ましい。 剪定はしても、根の剪定はまずしない、根域の改善。
又手持ち総数の1割か1-2本程度の予備苗は、確保しておく。そうでないと、植え替えても、両隣と揃わない、違和感が目立つ。

後は、好みの位置で切って(大幅な改作)して、期待通りの位置に新芽新梢が育ってくれる事を祈るのみ。
又は、腹接ぎして、植毛しないと仕方がありません。
又は、手軽な久留米ツツジなどの下草でごまかすとか。
頂芽優勢の原則がありますから面倒なことです。

下葉下枝の修復の質問は、多い方です。
野良猫の出入りや、人目が気になるようです。 気分的な問題かも。
又、花は咲かせないようにした方がよい。楽しむなら、最低限度に抑える。
といっても、あまり深く神経質に考えることもありません。
人は、綺麗にしたい格好よくしたいと考えますが、樹は生きるため、子孫繁栄だけに絞ってまっしぐらで、本能に逆らうことはありませんから。

この辺のサイトが、模範解答かも
レッドロビンの剪定の概要。
http://niwa-iro.jimdo.com/%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3/

ベニカナメ管理の概略
http://www.sc-engei.co.jp/plant/garden_tree/cultivate/226.html

みっちゃん 2015/01/26(月) 16:46:57
[[解決]]
カナメモチさん早速のご回答ありがとうございました。
とても参考になりました。根の剪定も大切なんですね。改作、頑張ってみます。


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