堆肥の作り方

[園芸相談センター]の過去ログです

popii 2014/12/13(土) 08:41:51
小さな庭ですが、土を掘り起こし、笹の根や、雑草の根を取り除きました。枯葉をビニール1袋用意していますが、そこを来年小さな畑として使いたく、その枯葉をどのように、すればいい堆肥になるか、お教えください。畑仕事は全くの素人です。ほかに肥料を加える必要があるんでしょうか。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/12/16(火) 17:39:49
まずお住まいの地域と、落ち葉の樹種は必ずお書きになって下さいね。堆肥を作るにあたってこの情報は必須です。特にこれから寒くなってくるので地域によっては落ち葉を堆肥にしたり土に漉き込んでも春までに間に合わず完全には分解されずに残ってしまう恐れがあります。
また樹種によっては暖かい時期に行っても葉の室により分解の遅れる物がありますし、アレロパシー成分を含む物だとすれば畑の面積や落ち葉の量によっては、その成分のせいで作物が正常に育たなくなる恐れもあります・・・。

新規に畑にしたのなら、落ち葉はできれば直接土に漉き込むのではなく別途堆肥化してから使い、早くから畑地として使いたい場合はベースの土つくりの堆肥として市販の完熟腐葉土を購入し、土質に合わせた量を入れて春まで土を寝かせておくと良いです。そして野菜の作付時に「それぞれの作物の植え場所に合わせた特徴の種類の堆肥」を足して混ぜ、植え付け時に元肥を適宜根の下に混ぜ入れておけば良いです。
なので、今から肥料を入れない方が作業も簡単で済みます。

新規に開拓したばかりの小さな畑だと直接種蒔きして育てる野菜よりもビニールポットなどで育苗した物を定植した方が楽で育ちも早いと思います。
新規の畑に苗を植えての栽培でしたらお勧めなのが、定植時の植穴を2〜3倍の範囲大・深さに大きめに掘っておき、その穴の中に「市販の野菜用の土」に必要な堆肥を2割ほど混ぜたものを入れ(最初から堆肥入りの製品なら堆肥は必要ない)、その土の中央に植え付けると、元の土のままで栽培するのよりも格段に育ちが良いです。収穫を終えたら、その土は周りの元の土に混ぜ込みます。これを3年くらい繰り返すと野菜の土と堆肥が元の土と適度に混ざり合い畑の土へと土壌改良している事になります。
何年かは畑地の土として土壌改良しながらの栽培となると思うので、全部をいっぺんに改良しようと思わなくても、このように株周りから徐々に土を変えていくと楽ですよ。

落ち葉の方は庭の隅に穴でも掘って、土と一緒に埋めておけばいずれ自家製の腐葉土になりますが数か月かかります。完全に熟してから使わないと発酵途中で野菜の根が傷む原因となる事もあるのでご注意を。

落ち葉と共に抜いたり刈った雑草(生きた根や種子が付いていない物)、台所からでる野菜ゴミを利用しコンポスト堆肥をお作りになるとゴミも減り良質の堆肥を安価に作ることが出来ますよ。
最初に容器代がかかりますが地域によっては申し込むと購入費の一部を助成してくれるところもあります。この堆肥をもしお作りになるなら、まずは原理や使用法を必ず本やインターネットでお調べになって理解してから行ってください。自己流で使っていくと不快臭が漂ったり不快昆虫が大量発生します。主に「入れるたびに土で表面を覆う・残飯は入れない・動物性の残渣を入れない・濡れたものはある程度乾かしてから入れる」という決まりを守れば失敗は少ないです。ベタベタしたりなどどうしても乾かしにくい物は、あらかじめお茶や健康茶・麦茶の殻をカラカラに干してておき保存しておいた物を濡れたものに沢山まぶしたり混ぜて水分を吸わせ湿り気を落ち着かせてコンポスト容器に入れると良いです。堆肥は有用微細生物の働き次第で分解の速さや質が決まるので、土を食べる種類の微細昆虫やカビ・ミミズ・バクテリアたちが居心地の良い環境を作ってあげれば沢山集まったり殖えてくれて良い働きをしてくれます。

このような掲示板では畑地の土作りの詳しい内容まで教わるのは難しいので是非「土つくりに関した本」を一冊購入することをお勧めします。特に新規の場所からの畑地への変換ではきちんとした土壌改良が必要な事も多いので、この類の本があると手さぐりで行うよりも基礎の基礎から分かりやすく理解でき、今後の応用も効きやすいです。
本屋や図書館の園芸本コーナーで「土・堆肥・肥料」について一冊にまとめた本を数冊読んでみてご自分で解りやすいと思う物を本屋で買ったり、なければ取り寄せてもらうと良いです。もし某国営放送出版で出している本があるなら、それが一番わかりやすいと感じます。

大体ほとんどの野菜が育つ畑にするためには、元の土の保水性・保肥性、pHを必ず把握し(リトマス試験紙は薬局で買えます)、それらに不都合があれば他の質の土や資材を混ぜて改善させなければ満足に野菜が育ちません。その為に必要な事のほとんどが本を読めばすぐに理解でき実践できますので是非一冊お買いになってお手元に置きお読みになってみて下さい。

popii 【関東】 2014/12/17(水) 13:24:33
ばんざいうさぎさん、とてもご丁寧なお返事をありがとうございました。私の場合、全くの素人ですので、今年は、まず、掘り起こした隅に、穴を掘り枯れた葉っぱを入れて、来年夏ごろまで、様子を見たいと思います。園芸って、頭をつかうんですねー。絵私の頭では、、、。でも某出版の「野菜の作り方」(?)の本を1冊購入し読んでみたいと思います。何回もばんざいうさぎさんのアドバイスを読ませていただきながら、進めていきたいと思います。本当にありがとうございました。

新たな花壇 2014/12/18(木) 12:21:26
何も植えていない状態での花壇つくり
私個人としては、最初の事ですから、地下50cm掘って、
一畳に付き安物のウッドチップ堆肥を1袋20〜40kg買って、
万遍なく混ぜ込んだ方が、簡単なように思われます。

落ち葉1袋では、体積量は多く感じられますが、実質的には、
腐食しにくく、フカフカな土にする量としては、
1cm程度の厚みにしかなりません。
10袋程度必要になります。10袋混ぜ込むことは、
近い将来の地盤沈下(重量圧縮)大変なことです。
10cm程度は欲しいものです。
最初に1度混ぜ込めば、5年程度は、土のフカフカ間は、持続します。

花壇の性質としては、球根・宿根草・樹木他常にいろいろな植物が植わ
っており、植え替え時期もそれぞれ異なりますから、後で大幅な土壌改
良することが難しいものです。

一番安いフッドチップなら、20kgでDIYで500円程度です。
取り扱っていないDIYもありますから、事前確認が必要です。
比較的早く腐食する枯葉は、桜の花と落ち葉です。
桜の利点は、完全に乾燥すれば、簡単にもめば、細かくなる・腐食が早
い。集めやすい。雑草の種子が混ざり難いことで、私のお気に入りで
す。
ネットの都市伝説では、アレロパシーの弊害が大きいと紹介されていま
すが、全く影響がないといっても良いでしょう。

落ち葉の腐食の一つの方法として、
花壇を50-60cm掘る
掘り出た瓦礫を一番下に捨てる。
土嚢袋にパンパンに落ち葉を詰めて、瓦礫の上に敷き詰める。(鉢底石のイメージ)
そこへ、掘りだした土を埋め戻す。
翌年に掘り出して、土と腐食落ち葉と混ぜ込む(土嚢袋も腐食している場
合もある・もう二度と掘り起こすことはないでしょうが)
・・・・この状態の効果としては、排水と保湿を保つ程度で、混ぜ込んでないので、土のフカフカ感はない。

他の方法として、雨水の側溝溝に、金網と粗い石で雨水が流れるように
両端を堰き止めて、その間に枯れ落ち葉を敷き詰め腐らせる。
半年から1年かかる。
場所があれば、コンポストやゴミバケツを利用するとか。
予算があれば、家庭用生ごみ乾燥機を利用して、完全乾燥すれば土に混ぜ込むとか
卵の殻は、一度加熱して、卵白を取り除かないとダメです。
隅っこに野積みしておくとか
植木鉢の周りに詰め込んで、防寒に一時利用しておくとか。
いずれにしても、体積量としては、1/10以下になる。


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