オリエンタルポピー苗の越冬について

[園芸相談センター]の過去ログです

Morino Hukuro 【北海道】 2014/11/23(日) 16:57:37
2014年6月頃、オリエンタルポピーの種を通販で購入し、直径10p位のビニールポット30個に5〜10粒を蒔いて、ビニールハウスの中で発芽させました。その後、葉の長さ5p枚数が5枚くらいの段階で間引きし1ポットに1苗という状態にしました。
現在では、葉の長さが10p位、枚数が10枚位まで成長しましたが、苗を越冬させるため家の中に入れ、6畳の部屋に入れてストーブ暖房で室温15〜20度程度に保ち管理していますが、葉が萎びた感じになり赤茶色になって枯れてしまいます。(ストーブ暖房ですので空気は乾燥しています。)
つきましては、冬期間の苗の管理方法と水やりのタイミングをご教示願います。

お逃げし 2014/11/23(日) 19:38:14

何を焦ったのかわかりませんが、冷涼地なら、秋に蒔いても良いですが
東北北海道のような厳寒地なら春に蒔けば良かったように思います。

まだ種子が残っていれば、凍土凍結解消や雪解けを待ってから植え替え
る段取りで、1ケ月前に種蒔すれば理にかなうように思います。

発芽温度は20度前後で、発芽には太陽は必要ありません。
ただし、本葉が生えてから、日当たりがないとひ弱になる。

鬼ゲシの最大の欠陥は、株元から茎葉20cm以下と根は乾かし気味にしないと腐ってしまいます。
従って、株の間隔を40cm程度とやや広めにとり、混みあった下の葉は摘
み取り、風通しを良くすることです。
次に、支柱を立てて倒壊を防止することです。
ここが、他のポピーと違う点です。

移植は、大変嫌います。が、苗が5cm以下ならできれば3cm以下なら、牛
蒡抜き裸根にしても根付きます。
これも、鬼ゲシの植え替えの秘訣です。
大事にしないことです。荒っぽく大胆に。
大きくなれば、より神経質に植え替えないと、クタっとなりそのまま枯
れてしまいます。
まず、葉の付け根から黒く腐ってきます。

すでに、発芽してしまったものは仕方がありませんから
とりあえず、簡易ビニールハウスにでも入れて、室内乾燥と苗の湿度要求とをニラメッコしながら、様子を見ないと仕方がありませんね。
支障がなければ、10度以下に室温を下げ成長抑制をするとか。
10度でも高いかもしれません。
定植するまで、苗を大きくしないことが無難かも。

温度が高く土が湿りすぎていると根が腐りやすい。
大気湿度が高すぎて、風がないと葉が腐りやすい。(ビニールハウスの結露)
一に乾燥地・排水の良い土地。 二に葉に水をかけない。 葉に水がか
かったら、風ですぐに乾く程度。
アフガンとは、そのような地域です。

多分ポット土の根周りが、何日も湿りすぎているように思われます。
5度前後の低温で、苗が小さければそれでも良いですが、
苗が大きくなり成長期温度に入れば、根の周りの湿り気は、さらっとした湿り気程度がよい。
本土でも、春先まで小さくて、気温の上昇とともに、グングンと大きくなります。
宿根草と紹介されていますが、まず宿根することはない。
ヒナゲシやハナビシソウでない限り、鬼ケシは、毀れダネでも発芽しにくいものです。
ここが、栽培禁止の薬物ケシや雑草ケシと異なる点です。

私は、鬼ゲシの花は豪華で好きですが、場所を取るのでやめました。
ばらまきで、3cm程度の苗の時に、コボウ抜き裸根で定植していました。

冬場の室内管理は、生活の為に暖房しますが、扇風機も必需品です。微
風を天井に向け扇風機を回した方が事故も傷みも少ないです。
尚、空気清浄器の風では、弱すぎます。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/11/23(日) 21:29:54
オリエンタルポピーはずっと昔から北海道ではオニゲシとして親しまれてきて、積雪が少なく極寒なこちらでも楽々越冬できる宿根草。かえって冬の室内での越冬は良くないです・・・。暖房を入れていない寒い部屋に置いた方が、おそらくまだ無事に越冬できていたでしょうね・・・。

北海道なら春蒔きが基本なので、ビニールハウスで6月に蒔いたとしても室内に取り入れずにずっと屋外に置いてあれば、小さな苗であっても越冬できたと思います。冬もビニールハウスが設置されていればその中に置いて乾かない程度に水遣りしておくのでも良かったです。
ただ、苗はゴボウ根で移植を嫌うので結構早いうちから植える予定の場所に定植してしまうか、大きいビニールポットに植えておくことが一番の条件(移植時根鉢の形のまま抜いて植え付けるため)ですが・・・。

今回、全ての苗を室内に取り入れてしまったんですよね?だとするともう春まで屋外には出せません。一度室内の温度に当ててしまったらもう今時期の屋外に置くことは無理です・・・。

オリエンタルポピーの様な性質の宿根草の越冬なら凍らない程度の無加温の薄暗い所で管理し水遣り頻度も土が完全に乾かない程度に与える程度で越冬芽を休眠させつつ冬越しできればよかったのですが(チューリップを早春に室内で咲かせるときに寒さにある程度当てて越冬させるのに向くような環境)、現在芽が動いて葉があって現状の弱り方ではもうそれさえも行えないかもしれません・・・。本来屋外で休眠させて越冬できるものを、室内に取り入れて休眠させずの越冬と言うのは一番重要な環境を植物の好みに整えきれないので(人の好む環境を好まないので)かなり難しいものです・・・。

本来屋外で越冬できたものを室内に取り入れてしまった時点で失敗でしたね・・・。屋外に置いたまま雪の下にしておけば(株の上には落ち葉でも厚めに敷いておくとなお良し。無ければ土をかけておき雪解け後に早めに取り除く)屋外で全部までは生き残るとは言い切れませんが、おそらく半分以上は生き残ってくれたと思います・・・。

正直現在の物は生き残る確率はかなり低そうです。来年また種蒔きに挑戦するか(春早くに室温の低い部屋で種子まきして育苗するか、屋外にビニールトンネル設置で苗床を作ると生育が早いですよ)

もし、特定の好みの品種は無いのなら最初から苗の状態で購入して植え付けた方が確実に育ち早くから花が咲いてくれますよ。

あと、海外の種苗会社のオリエンタルポピーの種子であれば大丈夫とは思いますが国内種苗メーカーの種子の場合は袋の表記はオリエンタルポピーなのに中の種子の種類が違っていることが時々ありますのでご注意ください。種子のケシ粒の状態だとどの種類も同じで見分けが付かないからと思います。
お隣のお婆さんが実家にオニゲシがあったので自分の家でも咲かせたいと春にオリエンタルポピーの種子を買ってきて蒔いたら、その年のうちに花が咲いてしまい、花が早すぎるし見た目が違うけどこれもオニゲシ?と私に聞いてきたので、植えた場所を見せてもらうとヒナゲシが咲いていました・・・。どうも種子の袋詰めの時に誤って入れられていた様です・・・。こちらではヒナゲシは一年草扱い。このケシは毎年種子から生えて咲く種類ですねと教えたら「オニゲシじゃないのは残念だけどこれはこれでいいもんだね」と言っていました。種子が沢山出来て風で我が家の敷地まで運ばれてくるので、時々小さく人知れず株が育ち赤い花が咲いて初めてそこに生えてたのに気付かされたりしてますよ。

Morino Hukuro 【北海道】 2014/11/25(火) 21:53:05
「お逃げし」さん、「ばんざいうさぎ」さん、何かとお忙しい中、即日でご教示いただきありがとうございます。
オリエンタルポピーの知識が全くない私が、不適切な時期に種蒔きをし、その後の越冬方法も間違いだらけの扱いをして、苗をダメにしてしまいそうですね。
「ばんざいうさぎ」の指摘では、現在の物は生き残る確率はかなり低そう、とのことですが、最大限の措置をして来春まで1苗でも2苗でも生存させたいと思います。
幸い、現状においては、1苗のうち一部の葉が枯れてきていますが他の葉は緑色をしていて今後の対応次第では助かるものもあると信じています。他のポットの苗もほとんどが同様の状態ですが、「お逃げし」さん、「ばんざいうさぎ」さんのご指示に沿って対処したいと考えています。当面、優先的に対処することはどのようなことでしょうか。(ストーブ暖房のある部屋から、暖房のない気温5度前後の部屋へ移します。)
再度のお願いですが、よろしくご教示願います。

Morino Hukuro 【北海道】 2014/11/25(火) 22:02:24
先ほどの質問中、「ばんざいうさぎ」の指摘では、の部分を、「「ばんざいうさぎ」さんの指摘では」、に訂正してください。
申し訳ありません。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2014/11/26(水) 10:30:53
Morino Hukuroさん、おはようございます

当面の優先的対処ですが、無事に生き残りそうなものを暖房の無い部屋に移したなら、適度の水遣り以外は特にすることは無いのではと思います。冬の間は温度の低い場所にあるものには肥料も必要ないですし。
何分自身はケシ科を室内越冬させた事はないので(普通する必要はないので)経験談としては語れません・・・。
おそらく、雪の積もらない地域での越冬状況に近い状態で「休眠状態を保てられれば」春まで持つのではないでしょうか。休眠すれば株の体力の消耗も無く春までの半年近くを乗り切れますから・・・。

雪が積もる北国の場合、植物の多くが雪の下になれば大抵は地上部がほとんど枯れて越冬芽の状態で休眠しますが、ケシ科宿根草だと本州では葉が冬葉に変わり地面に臥せってロゼットの状態で越冬してるのでは?と思うのですが、何分私は本州に住んだことはありませんし見聞きした事も無く、現実はどうか分りません。
「本州など屋外で冬に雪の積もらない地域での冬の状態に近い姿で休眠を促し、なおかつそれを保って越冬できるかどうか」が越冬に成功するかどうかに繋がるのではと思います。

できればこちらのスレに雪の積もらない時期の屋外のオニゲシの越冬状況を教えて下さる方がいらっしゃれば(サイトやブログなどでも運が良ければ見つけられるかも)、それを参考として似た状態の越冬環境を整えられると室内でも無理なく越冬できるのではと思います。

冬は屋外で休眠できる(させる)植物の、あえての北海道での室内越冬って気密性の良い建物だからか環境を整えるのが難しく案外難しいんです。少しでも暖かく途中で休眠が解けてしまえば病気や害虫やカビが出てきてしまうことも。元々室内栽培でも大丈夫なゼラニウムなどの熱帯系の植物なら普通に居間に置け丈夫で花もずっと咲き続け、楽々越冬できます。
一番重要なのは、熱帯植物以外の植物には花芽分化の条件に「一定期間(数か月)寒さに遭わせる」と言うのが結構多く、その温度の度合いは植物により自生していた国が違うのでそれぞれ違います。大抵は休眠も伴うので普通に屋外で越冬できる植物をわざわざ室内に取り込んだり休眠させないで越冬させてしまうと「春以降にまともに花が付かない」事も多いんです。花数が少ない程度で済めば良いですが、蕾が出ても花弁が育たなかったり、そもそも全く蕾が出来ない事もあります・・・。
それを解っている人は確実に条件を人工的に再現できる植物であれば室内に持ち込むことはありますが(例えば、早く咲かせて室内で楽しみたいヒヤシンスやチューリップの鉢植えなどの春咲き球根植物など)大抵の物は無理をさせずに外に植えっぱなしで雪の下で越冬させます。

私も若い頃はそれを知らず、当時入手が難しく漸く買えたニオイスミレを室内越冬させてしまった事があります。晩秋に本州から通販で送られてきたものを、まだ積雪は無かったのですぐに屋外に植えてしまえば良かったのに良かれと思って(当時、ニオイスミレの知識も満足になく無茶とは思いもしなかった)居間に置いてしまったのですが、マンション形式の3階と言うのは階下の家庭で炊く暖房熱が階下天井を通して伝わり、日中自宅ではストーブを消しても熱帯の様な暖かさ(実際、年末にハイビスカスが咲いてました)、当然休眠せず次々と葉を出してランナーまで伸ばして株が殖えていましたが寒さに当てていないので一つも蕾は付かず、冬の室内の湿度の低さ故にハダニが大発生。それが原因でソウカ病になってしまい葉に斑点がびっしりと付いて弱ってすべて枯れてしまいました・・・。
後で知りましたが、ニオイスミレは北方性の植物で耐寒性が凄く強く、野には極く近い種類のアオイスミレが生えているほど北海道の庭向けの植物だったんです。
そのアオイスミレを含む野に咲くスミレの情報が縁で、ある人に場所を大まかに教えていただいた札幌の某所で見た野生化ニオイスミレの凄い規模の大群生(おそらく100年近くかけて広がったもの)の満開時には、その花の膨大な数故にとても強く流れてくる香りを辿って外側に茂る木に隠れていたのに楽に見つけられたほどで見事なものでした。
現在住んでいる元農家の敷地には雑草として普通にアオイスミレが早春のフクジュソウと一緒に咲いています。それと同じ頃から15年くらい前私が植えて殖えたニオイスミレ各品種も早咲きが咲きだし、遅咲きだとゴールデンウィークまで沢山咲いて香り、花の乏しい早春に目と鼻を楽しませて貰えています。

北海道など北国のガーデニングでは耐寒性の度合いがとても重要で、これを考えずに購入すれば冬を越せずに枯らしてしまう事が多いのはご存知と思います。それが、北海道はとても広いので札幌なら問題ないのがこちらでは越せない物があり、大抵こういうのは室内越冬も難しいなどで、個人的に大好きで植えたいのに栽培をあきらめた植物は沢山あります。
そういう物がある他、今回の様に本来は屋外で越冬できるのに何かの事情で出来なくて室内越冬させたいけれど、それがかえって難しいと言う物もあるんですね・・・。北海道のガーデニングは結構寒さ関係の悩みが多いです・・・。通販にしても、北方性の植物で欲しい品種が本州でしか売っていない場合に取り寄せるタイミングが合わず12月初めにもう根雪になってから送られてきたり、3月に開花状態のニオイスミレやプリムラがパリパリに凍って送られてきたことも・・・。(幸いこの2種は凄く寒さに強いのでどうにか解凍でき生き残りましたが、普通は解凍できないです・・・)今はインターネットで北海道生産・販売を探せるようになったのでかなり楽ですが、私好みの物をもっと扱ってくれればなぁ〜と思ってしまいます。

これからは欲しい植物があればまず耐寒性を調べ、お住まいの地域でも無事冬越しできそうか確認。もし種子から育てるなら種子蒔き時期をちゃんと確認して(北海道では秋に蒔くと苗が冬越し出来ない事も多いので基本は春蒔き)、発芽条件の温度など環境を整えて蒔きます。元農家の伯母は室内で2月からトマトの種子蒔き・育苗をしてましたし私が学生の時に手伝いに行った親戚の農家の玉ねぎ種子蒔きもビニールハウス内で2月から。暖房などで保温して育苗しゴールデンウィーク頃に定植です。私は初夏に休眠する性質の植物を育てる事が多く休眠までに苗を大きく丈夫に育てる為に、その玉ねぎ育苗を応用して春蒔きは庭に南向きにビニールトンネルを設置し、まだ雪が溶けきれない早くから蒔きます。
春の種子蒔き・育苗も時期が遅れると後々生育に影響があるので技術が伴い、定植時の対処が適切なら(苗帽子を使うなど)早ければ早いほど良いです。まずは冬のうちから来年春の綿密な計画を立てておくと良いですよ。

Morino Hukuro 【北海道】 2014/11/26(水) 16:26:47
[[解決]]
「ばんざいうさぎ」さん、再度にわたるご教示有難うございます。
私は、道東の太平洋に面した地域から少し内陸寄りに住んでいますので降雪量は多くありませんし、冬期間の平均気温は氷点下10度前後、最低気温が氷点下15〜18度という状況です。このような気象条件ですので室内で暖房無しでは3〜5度位の室温となります。
したがって、当面の優先的な対処方法として「ばんざいうさぎ」さんのお考えのとおり、生き残りそうなものを暖房の無い部屋に移し、適度の水遣りを行うとともに、注意深く観察をしていきたいと思っています。
「ばんざいうさぎ」さんの、他の植物における経験談をお聞かせいただきましたが、植物は、それぞれ栽培方法が違うということを頭に入れて育てなければならない、ということを痛感いたしました。
お話しいただいたことを参考にさせていただきながら、一株でも多く生存させるため頑張ってみようと思います。
この度は色々とアドバイスをいただき誠に有難うございました。来年、春以降に状況報告をさせていただきます。


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