選択性除草剤について

[園芸相談センター]の過去ログです

ちび 2014/11/16(日) 00:20:37
竜のヒゲ(タマリュウ)やコグマザサの間に生える雑草だけを枯らす除草剤はないんですか?
生えている雑草はスズメノカタビラやイヌビエのイネ科、カタバミ系やコニシキソウが特に多く、一部広葉系もあります。
竜のヒゲとコグマザサには影響がない除草剤を探しています。

除草 2014/11/16(日) 14:07:39

結論から言って、そのように都合の良いものは無いです。

そもそも科学の概念は、誰もが理解しやすいように(法則に沿った再現性)細かく分けて、そのものの全体としての本質を理解しようとする試み方です。
除草剤は、科学の一つの分野である生化学に帰属します。
ある意味、極めて専門化されたもので、汎用性を犠牲にし否定したものです。
そういった意味で、日常会話でも。ハイクラス?の地位にある人は「専門外です」「専門分野ではありませんが・・・」と切り出す。

選択制除草剤として、比較的有名なのは、稲用と芝生用程度かもしれません。
外国には、転用できるものはあるかもしれませんが、日本では認可されないでしょうね。
多分、該当植物として市場の要求もなく、戦略物資としての重要性がないので、今後開発されることもないと思われます。

又、玉龍と笹とでは、その性質や構造も全く異なりますから、別に考える必要があります。
川の水と海の水と原油とでは、全く取り扱いが異なります。
この3種類の液体から、それぞれ飲料水を作り出すようなものです。
一般的な非選択性除草剤は、川の水に当たり、洗濯せずに、すべての植物を枯れさせることを目的に、開発された生化学物質です。
稲や芝用は単用専門的な化学物質で、海水の淡水化逆浸透膜法のようなものです。
原油なら、比重分離と蒸留分離しなければなりません。しかも手間暇コストの割には、微々たる量しか採取できず、手軽な他の方法で足りる。
つまり、必要性がない。これが、有人宇宙船となれば、資源そのものすらないので、人糞や尿等からでも、分離生成して飲料水を確保しなければならない。

玉竜は、多年草ですが、自立繁殖できる地下茎がなく、草花と同じように、除草剤に弱い。
笹は、地下茎がある。
雑草の除草剤で勘違いしやすいのは、比較的除草剤に強いといわれているイネ科雑草でも、本当は、除草剤には、弱いものです。
ただ、種子の数が、最初から無限に配布されているので、次々と新たな生命が生まれてくるだけです。数が多い・種子の耐久性が長い・一つの株からの種子の生産力も多い・次々に持ち込まれてくる・運ばれてくる。
しかも、種子の保護防衛能力が強くて、除草剤が全く効かない事にも、原因があります。

芝生の除草でも、笹でも、芝刈りを頻繁にしていれば、ある程度は抑制されます。
更に、病害虫の防除や見苦しさを無視できるのなら、芝ゴミの後片付けをしなければ、更に抑制される。

では、どうしたらよいかといえば、見っけしだい直ちに、手で一本一本引き抜くしかない。
ここで、問題になるのは
引き抜きにくい、(根張りが強い・硬い・絡まって選り分けにくい)、面倒くさい。腰が痛い、手が荒れる切れる。しだいに嫌になってくる。
ですから、そのような面倒なものは、植えないことですが、全ての植物は植えられないことですから、そうもいきません。
そこで、嫌悪感を捨てて、友好的に好きになることです。
草抜きをゲーム化するなりして好きになることです。

先ず、種子ができる前に取り除く。・・・一本抜けば、1億本を駆除したことに値する。

選り分けられない。
ことの対策として、
植物には、急激に成長する時期があり、植物により時間差があります。概ね育てている植物より、雑草の方が早く伸びる。
それを利用します。雑草の良く伸びる時期前に、全部芝刈りして、伸びた雑草を引き抜けばよい。

硬い問題に対しては、柔らかくすればよい。
硬い事の原因は、概ね2種類あります。
一つは、雑草の株が古株である場合、根の塊が大きい、根張りが広く深く、引き抜いても、一部分で、株分け状態になりすぐに繁殖しだす。
二つ目は、土そのものが硬い。
この問題と、種子が無限大にばら撒かれていることも含めて、一挙に解決?する方法は。

定期的に、植え替える・植えなおすということです。
どうするかといえば、
最初から、掘り返さずに、玉龍と笹の根の位置を確認して、できるだけ浅く土と根を浮き上がらせるようにしてから、玉龍や笹だけを引き抜く感じで、苗として確保する。この時に、根の土も落して置く。
次に、表土5cmを削り取って、隅っこに置いておき、
それから、50cmほど耕す。この時に、深く穴を掘って、穴の下に表土を埋めて処分し整地する。。・・・・天地返し。

植え付けは、溝を掘って、並べて植えるなり、引き抜いた苗を置いて、撒き土で軽く覆土して、たっぷりと水を撒く。
1日一坪が人力としての仕事量かもしれません。
これで、3年〜5年は持続します。

農業とは、イエイエ全ての第一次産業とは、いくら科学が進歩しても、原始的なもので、一に見回り・二に草引きです。後は天気しだいです。
そのことが大好きでないと務まりません。
漁業でも草抜きから始まります。ただ漁業の場合には、海流が人に変わってしてくれているだけです。
そのことに気が付かなくて、今になって、山に木を植えたり、漁礁を入れたり、川や海の護岸コンクリートを壊したりしています。
見張り台を作って、魚の大群を見つけるから、雑草探し(潮目)から、雑草の植え付けへと変化してきました。漁業の分野では、いまや雑草は貴重品です。
林業でも、土砂災害防止や野生動物排除の為に、雑草雑木は、重要視されてきつつあります。
いずれにしても、「雑」の字を好きにならない事には、始まりません。
「雑」を無視したら、悪い事・災いが猛威をふるいます。
「神仏」を敬い拝むより、「雑」を尊んだ方が良いかもしれません。
諸悪の根源は、「神仏」の管理指導者と崇拝者にあり、「雑」を軽んじることにあると私は、確信しています。
といっても、その方が、簡単であり、この世の定め、自然の成り行きですから、永遠に変わることはないでしょう。
それほど「雑」とは、苦痛を伴うものです。

科学的な数字でいえば、「雑」とは、全体の95〜97%の種類を、わずか5〜3%に寄せ集め圧縮したものですから、無視したくなるのが普通です。
誰しも、絶対に確保する事のできない5%の方より夢のある95%を選択する。
絶対ですから、得ることはできない。一時的には、そのようなこともあるでしょうが、長続きしない。雑%は、永遠に不滅な分野ですから、長続きする。
95%を一億人で奪い合ったとしたら、ほとんどの人は0%しか確保できない。それなら、5%を独り占めしたら又は、一握りの人で分けたらどうなるか。と考える集団がある。もちろん95%の争奪戦にも参加しつつですよ。
この5%だけを専門に研究している大学が、日本で一番有名な大学であり、
暗雲立ち込める霞が関というお城です。
では、そのお城を総攻撃したらどうなるかといえば、そのお城は持ちこたえるだけ持ちこたえて、持ちこたえられないと判断すれば、直ちに逃避し放棄して、幕舎をつくり、次の戦略を構築する。外見は外見として、一時的な物であり、狙うは、永遠不滅な5%の追求のみ。
この集団に入植するには、それ相当の資格をすでに持っている事とカリスマ性を養い続ける事の2つは、最低必要な要素であり、乖離してはならないということです。乖離すれば直ちに排他される・・・・・・

じったん 2014/11/16(日) 22:33:53
小熊笹はイネ科ですし、

すずめのかたびらもイネ科ですし、

むりぽいですね。

気持ちわかりますけど、これは、解決法を冷静に考えるしかないですね。

イネ科だけ枯らす薬はあったような気もするんですけどね。

ちび 2014/11/20(木) 18:54:39
イネ科だけ枯らす除草剤はワンサイドp乳剤を持っているので、玉竜の間に生えたのはそれで退治してます。

やっぱりそこまで都合のいい選択制除草剤はないんですかね?
玉竜だけでも四万ポットはあるので、パートさんの時間が…。

今、現在は雑草が生える前に、ディクトラン乳剤を撒いて雑草だけ退治して、イネ科が生えてきたらワンサイドp乳剤って感じです。

それならダラダラと生えてくる雑草を一度に強制発芽させる方法はないですかね?
一度に全部雑草を発芽させて除草をすれば、雑草の種がなくなるので…

除草 2014/11/20(木) 21:56:47

営農ですか、それなら一つの方法として、配合土(肥料無・腐葉土と土のブレンド)を蒸すなり煮るなりして、雑草の種子を高温抹殺して、水を切り天日干しなど乾燥させる方法もあります。

手間暇や経費は別にして、ドラムカンと廃材の薪きで煮る。
経験上、土のみの空焚きは、温度が上部まで上がらないし下が焦げるので効率が悪すぎる。
かといって、蒸すのには、コストと時間がかかる。
水煮が簡単でした。ドラムカンの1/3程度水を入れれば良いのでは。
表土まで満タンに水を張れば良いのですが、汚水の処分と乾燥に困ります。
ドラムカンの上の土の温度を測る。
その後乾燥させ、植え付ける前後に、液肥を散布するなど。

土だけなら、深層土を利用すればよいことですが、問題は土のみならず、腐葉土に雑草の種子が混ざっている。 家畜のふんなどにも。
特に、馬糞牛糞なら雑草の宝庫となり最悪です。
一見なさそうな川砂でも、前もって乾燥させ水洗い選別しても、無くならないものです。
後は、玉竜の土を落として植え付けるなども併用する
後は、灰の処分とドラムカンの移動とぶちまける方法だけです。
灰も、消し炭を如何にして、取り出すかを考えれば、消し炭は細かくして、培養土に混ぜ込めば、灰も幾分少なくなります。
その灰も、顆粒に固める方法を考えれば、再利用も可能かもしれません。
ついでに、その熱も冬場のハウス?の床下暖房に使えば面白いかも。


以前に、自然の土をいろんな場所から採取して、どこの土が良いか調べたことがあります。
その時の除草対策として、土の水炊きが一番楽でした。
料理でも、肉の一切れでも混ぜれば、それだけで水炊きになりますから無駄もなく一番楽です。

一度、捨てる鍋で試してみる価値はあるかもしれませんね。

ちび 2014/11/21(金) 23:34:22
熱で雑草の種子を退治する方法は少量なら、蒸気で蒸す機械があるのでそれでできますが…
燃料代と時間がかかりすぎるのでちょっと…
培養土の基本になる黒土だけで10トン車で運んでなので、量と時間的に厳しいです。
今は培養土を作るときにクロルピクリン液剤もしくは石灰窒素で種を退治して、出来上がった土に除草剤のディクトラン乳剤で生えなくする方法をとってます。
それでしばらくは雑草は生えてこないですが、種が飛んでくると発芽して雑草が生えてしまいます。
発芽してすぐなら除草剤だけで退治できますが…
知りたいのはある程度大きくなった雑草のみを退治する方法なんです。
選択制除草剤もイネ科だけの退治は簡単ですが、広葉系のキク科だけ、カタバミだけ、ユリ科だけに効く除草剤はないんでしょうか?

なおたか 2014/11/30(日) 20:48:46
 水稲用除草剤、芝生用除草剤の他、食用作物の播種前処理用除草剤、定植前処理用除草剤はいくつか知っていますが、既に作物がある状態で飛来・発生した雑草のみ選択的に枯死させる除草剤は記憶にはありません。

 農薬研究所勤務時、ゴム手袋をつけ、その上に軍手を付けて指先に非選択性移行性除草剤(ラウンドアップなど)の原液をつけて雑草をつまむ、という方法で除草したことがありますが、人件費的に営利栽培には向かないかと思います。


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