鉢植えの花を移動しても大丈夫でしょうか?
ぼのぼの
【東北】
2014/11/13(木) 10:32:31
蘭とシクラメンの購入を考えています。
自宅は雪国で外には置けないので室内で出来るだけ日当たりの良い場所、午前中は2階の踊り場、午後からは台所に移動させながら育てようかと思っているのですが踊り場凍らないまでにもかなり冷えますし、台所はほぼ1日中誰かがいて暖房を点けているのでそれなりに温かいです。
蘭やシクラメンをちょくちょく移動させる事にもなりますし、温度差も激しいですが大丈夫でしょうか?
また適した場所を探すポイント、管理方法などありましたら教えて下さい。
よろしくお願いします。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2014/11/13(木) 12:12:41
蘭にもいろんな種類がありますが候補の種類はお決まりですか?蘭とシクラメンは同じ場所に置くご予定なのですか?
まだ購入前と言う事で、お買いになる蘭の事は事前にインターネットでいろいろお調べになり好む温度帯はしっかりとあらかじめ調べておいて下さいね。
私は蘭とシクラメンを同じ場所に置いて楽しむ事は難しいかもと感じます。簡単に言ってしまうと蘭とシクラメンは好む生育環境が正反対なんです・・・。
蘭は熱帯原産の物も多く北国の寒さは基本的に苦手です。東北や北海道の様な北国の冬の寒さは、室内とは言え無暖房の踊り場だと寒すぎる可能性があります。まずは踊り場の朝から昼まで午前中の温度の変化は確かめておくのが良いかと(これからどんどん寒くなるのも考慮に入れて下さいね)。また蘭はある程度の湿度が必要な物もあるのですが、北国の近代建築の住居の室内はその気密性から湿度が低めなことが多く、それを補おうと迂闊に加湿器を置けば置いたで窓の結露やカビの原因となりがち・・・。
シクラメンはあまり暑い場所は苦手です。なので北国の冬の室内(ずっと暖房を炊いてる居間や料理をすると室温の上がる台所)だと暑すぎることも多々あります。できれば無暖房だけど寒すぎない程度(人がずっとそこに動かず居ると肌寒く感じるくらいのところ)の廊下や無暖房の部屋に置いた方が問題なく育てられることが多く、人が快適な温度と感じる場所だとあまり長持ちしません。シクラメンも乾燥は苦手なのであまりに湿度が低い場所に置かれるとハダニが大発生したり病気になる事も多いです。いつも見ていたいと鉢が居間に置かれがちですが、かえってそれが不調の原因となりがちなんですね・・・。
どちらの花も移動はできればおやめになった方が・・・。植物全般に言えることですが急激な環境変化は苦手で、それが原因で不調に陥ることも多いです。特に温度差は植物の体力を大幅に消耗させます。北国の「朝方の冷え込み」あたりは大変なストレス。植物によっては急に冷え込んだらその一度だけで組織が凍ってしまい、北方性の物なら持ち直すことがあっても熱帯物だとその一回だけが致命傷・・・。北国ではよくお正月の帰省や長期休みで独身者アパートや会社のビルなど居る人が減ると建物ごと冷えて観葉植物などがダメになることが多いです。
秋に屋外の植物を室内に取り込むときに普通何日もかけて場所を徐々に動かしながら慣らし(玄関で数日過ごさせ、廊下数日、暖房の無い部屋数日と置いてからようやく居間に。と言う様な・・・)負担が少ない様に気を遣いながら移します。これをしないとすぐ不調になり枯れやすいです。
屋外と室内ほど極端に温度差が無くても目立った温度差があるなら毎日動かすのは植物には負担になります・・・。
冬の室内栽培はどんな植物でも基本環境は変えず同じ場所にずっと置いておくのが基本です。毎日動かされればそれだけ毎日体力の消耗やストレスを受けるわけで、長く楽しみたいのなら行ってはいけない事ですね・・・。できる限り室内で一日に一度以上移動させるのはおやめになられた方が良いです。花を長く楽しみ、花が咲いた後も育てて来シーズンもまた楽しみたいのならなおさら・・・。
もし蘭もシクラメンもお買いになるのなら、私なら蘭はずっと台所に置きますね。日当たりさえある程度確保できるなら日中は温度も湿度もどうにか保てると思います。あまりに暗いとお思いなら一鉢を照らせる植物育成用のLEDライトに別付けでタイマーをセットし薄暗い時間帯に使用。夜間冷えるようなら部屋中心あたりのテーブルの上くらいの高さに移動させ段ボール箱を被せるか、フラコンカバーなど被せ更に上から厚手フリース生地の小毛布などをかけると良いです。
シクラメンはずっと2階の踊り場に置きっぱなしにします。もし窓際に置くご予定なら夜だけ窓際から離した方が良いかもしれません。厳しい寒さのせいで葉の窓側だけが傷んだりすることが。ガラス窓は案外とても冷気を伝えやすいのですが、踊り場の窓に厚手の防寒カーテンを付けているご家庭はあまりないでしょうし・・・。
北国の蘭栽培は案外大変な種類も多いので、まだ欲しい種類が決まっていない場合はできるだけ耐寒性の強くて性質も丈夫なものをお選び下さいね。それでも栽培自体が慣れていない場合蘭は難しく、1シーズンでダメになることも多いのですが・・・。
シクラメンの方は暑すぎなくて日当たりの良い所に置くと言う点だけ気にすればそれほど手間はありません。ただ、普通の園芸種よりもミニシクラメンの系統の方が性質は強めです。
シクラメンの様な性質のは冬に出回る鉢花に多く、特にプリムラも暑がりで居間などに置いてすぐダメにしてしまいがちですのでご注意ください
北国の冬で楽しむ植物は、案外熱帯樹木の鉢物や(ハイビスカスは冬の室内が開花期。ポインセチアも綺麗に保てます)熱帯性の観葉植物、多肉植物などが向きますしうまく育てられます。もちろんいつも暖かい居間などに置くのが条件ですが、多肉植物だと葉に水が貯蔵されているので水遣りを控え気味にすると少し寒めなところに置いても耐寒性も強められます。
北国の冬は明るい色が乏しくなるので鉢花を飾る人が多いですが、各家庭で家の気密性などが違ったり暖房の運転サイクルも違い置く環境が違ってくるからか案外途中でダメにしがち、それから比べて熱帯樹木や観葉植物や多肉植物は案外冬の室内の温度差に強くて育てやすい物が多く感じます。葉に斑模様の入ったものや、葉が赤い観葉植物、様々な形や色の多肉植物など工夫次第で室内に明るい色を置けて何年も長く楽しめますよ。
私の今年の冬の鉢物でのヒットはフユサンゴの斑入り品種。葉の印象が白い部分が多く明るい上に、実が最初は白く育つにつれ緑の模様が入り最後はオレンジ一色の丸い実に。とってもカラフルで居間に置いていつも眺めて楽しんでいます。
ぼのぼの
【東北】
2014/11/18(火) 19:50:41
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ばんざいうさぎさん、こんばんは。
返信が遅くなってすいません。
蘭は雪国で育てるのは難しい花なんですね。
蘭は品種は忘れてしまいましたが、近所のホームセンターでシクラメン・ポインセチアと一緒に売られていたので寒さに強い花なのかと思っていました。
去年、シクラメンは購入したのですがしばらくして枯れてしまいました。
台所の窓際に置いていたのですが、午前中はほとんど日すぎが当たらないのでそれが原因だと思っていたのですが、シクラメンには熱過ぎたのかもしれませんね。
ポインセチアも考えていたので蘭は見送ってシクラメンとポインセチアを購入したいと思います。
丁寧な回答ありがとうございました。
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