シャコバサボテンの茎(節)の成長について

[園芸相談センター]の過去ログです

M 2014/11/12(水) 10:01:35
春と秋に葉摘みの作業があります。

私の育て方が悪いのか(肥料、陽当り)、春秋に摘むと、株が大きくなる
ことはありません。
というか、節の数からいってギリギリです。

きちっと育てると、十分に葉摘みできるくらい何節も成長しますか?
現在の環境は悪いのですが、毎年株の8割くらいに花をつけるので
よしとしていました。

現在の環境は、春から秋:半日陰、冬:ほぼ日照なし、植え替えは最低
2年に1度はする、水やり肥料の方法は頭に入ってはいるものの、
枯れない程度のお世話かもしれません。
短日処理はしていませんが、頭にはあるのでなるべく玄関の明かりに
気をつけたり、夏以降の肥料を避けたりはしています。

花芽は1節から2つ出ない節も多いので、そういう意味では花付は
良くないかもしれません。

株元から3節目を目途に葉摘みしています。
毎年、伸びた分の茎を摘むので株元は木質化してきています。
(伸びて摘んででプラスマイナスゼロです)
木質化してきている株は、この冬で購入から丸2年です(開花は3回目)

他にも、10年近く育てている株、挿し穂をいただいて少しずつ株を
大きくしている最中の株もあり、現在3種育てています。
ちなみに、10年くらい育てている株については花付が悪くなったので
株の更新しました。古い方の親株も枯れてはいないのでかわいそうで
捨てていません。

惰性で育てるのを改めたら、実はもっときれいに咲いてくれることを
期待して質問させていただきました。

よろしくお願い致します。

蟹葉仙人掌 2014/11/14(金) 18:30:32

私個人としては、世間一般的には、合格ラインの育て方と思いますよ。

むしろ、この画像の方が、まぐれと思います。
http://www.yonemura.co.jp/pho/pk/syako.jpg

http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-7f-e9/yokanisedon12/folder/1231940/02/27172602/img_0

一般的には、このようになる
花が終われば、脱水してしわしわになり、次年度には、見苦しくなる

http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/flower/flowwr8257large.jpg

現状維持がせいぜいの一般的な育て方の 良い方。
http://livedoor.blogimg.jp/jun6791/imgs/7/7/7742472f.JPG

毎年安定して、これ以上を望むのなら
栽培農家に体験入学するか、毎月訪問するかして、何かを感じ取らないと仕方がありません。

画像は、品種的な性質もありますが、それ以前に、シャコバサボテンとは、本来どのような性質を持っていたのか、その性質のどこに観賞用としての欠陥があり改良選抜されて、今日に至ったのか。
又、お手元の品種が、どの時代のものか(原種からHTまでの位置づけ)
主に、花を中心にした見栄えとして、改良されてきましたが、他に気が付きにくい事柄として、土壌環境や温度湿度日照等自然環境など育てやすさの汎用性も追及されてきました。

そもそもどのような場所で、発生した植物か
ブラジルのこのような山の、崖岩か木にランや苔のように、しがみついて生えている・・・・・下の方の右側の画像
http://www.ac.auone-net.jp/~iueno/2006brasil03.html
地名と崖岩に着生しているということから
気温は15-25度で、そこそこ日当りがある湿度の高い場所で、大気湿度があり、根には、新鮮な空気と水分がある。肥料分は流れる湧水程度と薄い。垂れるところから真上には伸びない。しがみつかなければ、場所の確保が難しいので、株元の根以外に、蔓植物のように気根をはやして、その気根を補助として、しがみつく。柔軟性を持たせるために又繁殖と不都合が生じた場合に切れやすいために、関節構造になっている。
低緯度で山と海があれば、雨季と乾季がある。雨季の終わりには、休眠する。休眠前に花を咲かせる。 雨季に花を咲かせれば、腐るし受粉ができない。
そこで、日本では、猛暑の夏と厳寒な冬があり、垂直面に植えるのではなく、水平面に植える。大気湿度が十分でないので、気根も生えないし、保護されているので、必要性もない。
ブラジルの自然環境と日本の栽培環境の違いを簡単に理解して、
サイトの年間栽培管理を読めばよいかもしれません。

私なりの用語の意味の解釈
春の芽摘みは、簡易な株更新・・・元気な新芽や枝数を吹かす目的
秋の芽摘みは、ひ弱な又は充実していない若葉を摘みとり蕾をつけ挿す目的。
株元の葉茎は、古木化しているので、根張りが良くない事と枯れやすいので、定期的に緑軸の茎と入れ替え株更新する。
それでなくとも、鉢植えは、新鮮な空気と新鮮な水が与えにくい。
何でも、淀めば、腐る。常に新鮮なものと入れ替える必要がある。

花は、休眠期までに、葉を充実させなければならない。
蕾は、環境が変われば、親の保身の為に、切り捨てる。
時として、葉も切り捨てる。

黴と一緒で、雨季に茎葉は、ぐんぐん成長する。日本では5-6月。
乾季ではないですが、盆過ぎから、気温は低くなり、日照時間が短くなるので、休眠期に入り、花芽を作り出す。
ここで、休眠期の意味の違いとして、現地では雨量が少なくなる乾季ですが、日本では、気温の低くなる事がその働きをする。
しかし、まだまだ暖かいので、ここで肥料を与えると、しばらく(気温が相当低くならないと)成長し続けて、若葉ばかりで、蕾ができる前に、冬が来る。完全休眠になる。
どちらかといえば、日陰植物に近いので、環境の変化に鈍感な面もある。

そこで、一つの方法として、春の芽摘みは3葉残すとか、挿し木する前に、初春に霧吹きして、気根を生えさしてから、挿し木するとか すれば、
大きい、促成苗ができる。春から夏場までの成長期には、根がある分早く成長する。時間の節約ができる。
又、鉢植えにする場合には、一鉢に沢山纏めて束ねて植えるとかすれば
面白いかも。

盆過ぎに、肥料分を洗い流して、若葉摘みをし、短日処理をすればよいよいに、思います。

花芽細胞が、どのような環境下で、いつごろ発生して、何日後に蕾が出て花が咲くのかは、いまだに不明。 又、花芽細胞ができ始めるときの変調も不明。調べても解らなかった。
蕾から開花までの期間が長すぎる。 といって、安定した加温には、設備がいる。室内管理に移動すれば、蕾がしなびれる。蕾が落ちる。

比較的ポイントをつかんだ、やや詳しい月々の管理サイトは、あることはあるのですが、卑猥な広告が多すぎるので、リンクが張れません。
ありふれた簡単な暦のサイトですが、深読みすれば面白いかも。
http://www.komeri.com/howto/html/00860.html

HAND 【近畿】 2014/11/15(土) 21:16:57
>株元から3節目を目途に葉摘みしています。
毎年、伸びた分の茎を摘むので株元は木質化してきています。

「シャコバの育て方」を調べると、ほとんどがその様にしか書かれていませんね。
春・秋に伸びた分を葉摘みしていたら当然大きくる事はありません。何れ全て木質化し新芽が出る事も無くなってしまいます。

毎年8割方花芽が着き咲かされている様なので育て方・環境に問題が有るとは思えませんので、葉摘みの個所を3・4・5と増やしていけば見応えの有る立派な大株になります。

木質化した部分が見苦しくなっている様なら植え替え時に1節ほどの深植え気味にすればいいと思います。

我が家の15年ほどになる鉢には1株しか植わっていませんが50センチ程の半球状のカスケード仕立てで楽しんでいます。

M 2014/11/17(月) 13:25:44
[[解決]]
詳しい回答ありがとうございます。
概ね今のままで良さそうですね。

園芸種でなんとなく簡単なイメージで育てていましたが、
原種の生育環境に目を向けるという当たり前のようで気づかなかった
部分があり、勉強になりました。

仕立て方も教科書通りではなく、自分のイメージで葉摘みしてみたいと思います。

今年はもう蕾がついている状態なので、来春以降積極的にお世話していきたいと思います。


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