二年連続のふくろ実病について

[園芸相談センター]の過去ログです

rei 【東北】 2014/11/08(土) 18:51:19
お世話になります。
山形県の日本海側に住んでいます。
果樹栽培は素人です。
接ぎ木苗で育てている5年目のスモモ(品種は大石)について、ご意見をお聞かせください。

去年から、たくさん花が咲きましたが、なった実は、ことごとくふくろ実病にかかっていました。
今年も、枝びっしり花が咲きましたが、すべての枝に着いた実は、全部ふくろ実病でした。
植えた時から、冬場には、7倍の石灰硫黄合剤の散布をがっちりしていました。
近くには、アンズや、梅が植えられていますが、そちらは、葉先に縮葉病がほんの少し出るくらいで、ふくろ実病は、まったく見受けられません。
今年の冬、石灰硫黄合剤を散布して模様を見るか、伐採してしまうか、迷っています。
ご意見をお聞かせください。
あと、果樹栽培の教科書となるにふさわしい本をご存知でしたらご紹介ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

なおたか 2014/11/09(日) 12:56:42
 スモモの袋実病に対する石灰硫黄合剤の使用は発芽直前に20倍希釈で散布すると良いということです。小枝の芽に十分散布することが肝要なようです。山形県での適期は不明ですが、大分で2月上旬、奈良で3月上旬ぐらいということです。

 しかしながら石灰硫黄合剤は薬効が強い半面タイミングを間違うと薬害も出やすい薬剤です。以下に代替案を示したいと思います。

1.ホーマイコートを使用する。
 休眠期塗布も生育期散布もできるので有効な薬剤ですが、農協でしか扱っていない上1kgパッケージしかありません。普通物なので印鑑等無くても購入できます。

2.ホーマイコートの有効成分と同じ混合剤を散布する。
 チオノックフロアブル+トップジンM水和剤+ニーズ展着剤が代用になるようです。前者2つは通販でも購入できますがニーズは農協のみの扱いのようです。チオノックが1Lなので多いかもしれません。トップジンは袋実病に対する適用は書いてありませんが、参考にしたサイトにはこのように書かれていました。ニーズは殺菌用展着剤としてとても機能的なものです。
 チオノックの代わりにベンレートT水和剤20でも同様の効果が期待できますが、小型核果類に適用がないのでお勧めできません。
 これも生育期散布が出来ます。

 また通風が良くないと被害が拡大しやすいようです。適切な剪定がよろしいと思います。生育期散布ができる薬剤では芽が膨らみ始めた時点と葉の展開が始まった時点の2回散布が有効と考えます。

 伐採ですが、菌が冬芽近くで越冬するため小枝一本残さず廃棄することが重要です。土中に埋めたりせず、必ず燃やすか可燃物としてごみ処理に出して下さい。

なおたか 2014/11/09(日) 13:03:45
追記
 ホーマイコートは固着性が高い製剤になっているそうなので展着剤はなくても良いようです。展着剤を加える場合は前述のニーズか浸透性の高いアプローチBIが適当と考えます。
 トップジンMについては、有効成分がホーマイコートに含まれるので袋実病に適用がなくても使用されるのだと思います。

ももちゃん 2014/11/09(日) 15:51:16

何事も納得した解決方法を見つける早道は、こだわり続けることです。
簡単言えば、好きになることです。
何をといえば、今回の場合には、スモモではなく、ふくろ実病!!をです。

99%以上の人は、気になれば、調べたり聞いたりしますが、実際のところ結局何だったのかまでは、理解していません。
断片的なことを知って、完璧なものになったと錯覚しているだけです。
いわゆる世間話で、完了したものと、してしまいます。
又、程度の差はあれ、それで十分に、ほとんどの事柄は解決するものです。 良くも悪くも、時間が解決してくれます。

一番確実性の高いと思われる方法は、幸い山形在住とのことであり、中でも、中山町が東北一の生産と広報では、紹介されていますから、体験入学とまでは、言いませんが、出向いて聞いた方が早いでしょう。
といっても、内容は、概説程度でしょうが。概ね最低必要と思われる3ケ月程度体験入学したとしても、概説程度でしょうが、その農家の人がつぶやくわずかな一句が、すべてを解決することにつながります。
たかがほんの一瞬に発する、なにげない一語これが、決め手となると思っています。この一語をつかみ取り、どのように解釈するかが決め手です。歴史を振り返っても、物事の始まりは、一瞬でありただの一語から始まります。
この一語を、見つけることは、大変なことです。
中学校か小学校の問題ですが、合同と相似は、全く違います。この違いが老弱男女鬼才天才痴呆などどの立場の誰しもが気付かないものです。気が付いたとしても、どのように理解したらよいかわからないものです。

これらの一連の流れが、理解できるのなら、面倒な手間暇をかけて、わざわざと中山町へ行く必要はないことです。

ではどうするかといえば、
今まで、いろいろと調べたことを、もう一度、最初から調べなおし、しぶとく試行錯誤するしか方法はありません。

栽培している多くの人は、すでに、解決していることですから誰しも不可能な事ではない。
どのような手立てをしても、採算が合わないとなれば、すでに廃版絶滅危惧種に転落しています。
いまだに名品であり、人気があるということは、それほど難しい事ではないということです。

今までに参考としたであろうサイトの表現タイプの例http://agrin.jp/cgi/ibview.cgi?p=175:3020108:10024100http://www.sc-engei.co.jp/navi/byoki11.html


違った観点から、このサイトが面白いかも。
http://i134.blog108.fc2.com/blog-entry-148.html

マニアック向けのサイト
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%8A


一般的に、大石早生品種は、ふくろみ病に強いと紹介されていますから、それを諦めたら、モモ系は諦めることになります。・・・その一

今までに、さんざん調べている?のだから、どのような本やサイトを読んでも、文字数の多い少ないこそあれ、内容は同じようなものです。買った持った見ましたとなるだけでしょうね。・・・・その二

発生するということは、
最少条件として、生態(病原菌)がある。(病原菌の)食べ物がある。(子育ての)快適環境がある。
どれか一つ断ち切れば、存在しなくなる。

食べ物があるから湧いてくるのだから、すべて伐採する、一部の枝を切る。 実に付く病気だから、実をならせないようにする。実は花の末裔ですから、その前の花蕾を始末するのも、一つの選択技です。・・・本来の目的から外れるので、面白くない。

快適環境を破壊する。発生時期が、低温多湿降雨と重なるということですから、高温乾燥する環境にすればよい。・・・温度気温を上げるとか、雨を防ぐということはムリなことと考えないと仕方がない。無菌設備がいる。

となれば、病原菌を無くすることが、一番簡単な方法となる。
概ね農薬で始末する。
これも、常に大量無限に浮遊しているカビ菌であり、その一個が住み着けば、急速に大繁殖する。
そこで、テキストの一語を探すとありふれた言い回しですが・・・・

適合農薬で適期適量を付近一帯隈なく殺菌消毒をする。しかし、耐性菌も存在する。
しかしこれは、瞬間的な静止画像的な処方であって、現実の社会は動画です。池の魚ではなく、川や海の魚のようなもので、いくら猛毒の薬品を用いても、再び湧いてくる。 
微毒であっても、とっかえひっかえ品を変えながら、しぶとく繰り返さないと致し方がありません。
除草や掃除も同じといえます。

幸い石灰硫黄合剤には、使用回数の限度がない、とすれば後の心配なことは植物に対する薬害だけです。
一回目は、例えば、その木の全部なり、一部分なりに、原液とか7倍とか強烈に焼き殺す高濃度で使用し、その後、芽だし前に、樹の2/3とかを40倍に薄めて使うとか、次には140倍と薄くして、1/3噴霧するとか、 薬害が心配となれば、違った殺菌剤を利用するとかして、小さい果実が確認できたら、農薬の使用をやめて、果実の収穫が終わったら、もう用済みですから、再び殺菌消毒をし始めるとか。 いろいろな選択技はあります。・・・・尚、全部・一部・1/3などの表示は、農薬の効果を比較するための例です。

すべての人は誰でも、寝貯めと食い貯めは、できません。
大食いするときもあるでしょうし、爆睡するときもあるかもしれませんが、長続きするものでも、させる、べきものではありません。

石灰硫黄合剤
http://www.oat-agrio.co.jp/cgi/psearch/item/2013101716073304/index.html


尚、以上の説明は古い内容も含まれています。従って、農薬の取り扱いに関しては、最新の使用基準など法令に従ってください。

ふくろみ病や委縮病にしても、増殖速度や根絶性のしつこさは、強靭なものですが、サイトで言われているほど、広範囲に拡散するものではないように思います。
無農薬栽培(同じ時期に植えた同じ品種同じような大きさ)で、例えば、家の右側と左側に植えてあるユスラウメでも、右側の生垣には全く発生していなくて、左側は、葉の数が多いのかフクロ実が多いのかというほど発生している、おうちを見かけます。 道路を挟んでの向かい同志でも、発生の有無に関しては、同じことが起こっている場合があります。
環境を一寸だけ変化させるだけでも、発生は抑えられるかもしれません。

ももちゃん 2014/11/09(日) 17:31:09

紹介サイトマニアック編以外にも、カビ菌の成長過程における、菌糸の影響の他、植物の抗体反応として、ある種の成長ホルモンが活性化大量増産され異常形態を作るという、植物の一部分に限定される・・・・テキストの常道解説。
・・・のではなく、広くその植物全体においても、体質変異が起こっている・・・私個人の思惑。

従って、部分的な対処方(滅菌や羅漢部治療、羅漢部は自然に腐り落ちて消滅する)だけではなく、全体株の体質改善治療も必要かもしれません。
羅漢部だけなら、摘み取りや切り捨てるなり落葉などにより一時的には、無くなったように見えますが、・・・・半年とか1年など短期間。
体質改善となれば、長期間の治療が必要になる。

人により、紫外線を浴びただけで、死に至るほどのアレルギーを引き起こす人がいるようです。紫外線は完全には防げないものです。
日焼け水膨れなら、比較短期間に治療できます。 又黒く日焼けしても半年も経てば治ります。しかしシミやケロイド跡は、長期間待たないと仕方がない。 このようなものかも。

いずれにしても、早期発見早期対処するに越したことはない。

裁判員たる栽培者は、病害虫の加害者と被害者たる植物の抗体反応との双方の言い分を聞きながら、より良い方法を見出して、解決していかなければならないでしょう。

つまり、短期的時間稼ぎ的には、常道手段たる殺菌農薬処理と併せて、
意味不明な雲を捕まえるような新たな長期的な対処方法も、編み出さなければならない。忘れてはならないということだと思います。

以前に、生まれてこの方蚊に噛まれたことがないという成人女性がいました。
やらせではない実際の実験放映として、どのような方法を試しても、結局最後まで噛まれなかった。噛まれなかったというより、蚊自体が、その女性に寄り付かなかった。
他の試料人間は、全員無数に噛まれていた。
製薬会社も蚊の専門家も協力した。
この違いが、ユスラウメの生垣の例のような現象を引き起こしているのかもしれません。

rei 2014/11/10(月) 06:25:51
[[解決]]
なおたか様 ももちゃん様

ご回答ありがとうございます。
熟読しました。

この冬は、石灰硫黄合剤を、倍率を変えながら、何度か散布してみます。
それでも、罹病したら、あきらめて、伐採する覚悟を決めました。

調べれば、いろいろなサイトが出てきます。
でも、こちらの意図に沿ってお答えしてくださる、園芸掲示板が一番参考になり、最終決断をする決め手になります。
これからも、よろしくお願いいたします


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