切り株に生えたキノコについて
じゃがもり
【関東】
2014/11/07(金) 19:26:40
枯らしたいと思っていた切り株があり、その全体にビッシリとキクラゲのようなキノコとサルノコシカケ?が生えました。
直径は20p程です。
どのくらいの期間で完全に朽ちるでしょうか?
また、もう一本枯らしたい切り株があります。
キクラゲを埋め込めば繁殖しますか?
ばんざいうさぎ
2014/11/08(土) 12:44:48
すっかり材ごと枯れている木でも、朽ちるスピードは樹種により異なります。また、生えていた土質や水はけ、住んでいる地域の気候、材を食べる昆虫の幼虫の有無などでも変わるので、確実にいつごろ枯れるとは誰にも分りません。でもキノコの菌糸がすでに回ってきてくれているようなので、キノコの菌糸の回り具合(これは素人が見極めるのは難しい)によっては何年かで切り口から徐々に中の材が崩れてきてくれるかもしれません。できるだけ早く朽ちさせたいなら頻繁に周りや切り株、崩れかけた所を集中的に大量の水を時間をかけて与えておくことです。要するに「椎茸のホダ木に行う日頃の管理」と同じ。でも、それに伴い水道代や時間をかなり多く取られてしまうことになりますが・・・。あと、一部でも生きてる部分があれば、水が供給されることによって復活してしまう恐れも。
樹種によっては材が崩れだしてからカブトムシやクワガタに沢山産卵してもらえれば多くの幼虫が食べてくれるので朽ちるスピードをより速くなります。ただ、幼虫が食べられる樹種じゃないといけませんし、人が連れてきて放しても必ず産卵してくれるとは限りません・・・。
もし普通にカブトムシやクワガタなどが生息し飛んでくる環境で、運搬の手間をかけられるのなら、切り株の周りにカブトムシなどの幼虫が好む樹種のオガクズや材木チップを大量に積んでおくと寄ってきてくれます。ただ、場所が広くて入手が容易と言う条件であればできる方法なので、一般には現実的ではないかも・・・。
北海道では本来居なかったはずのカブトムシが現在凄く沢山生息しています。最初は買ってきて飼っていたのが逃げたのが、現在これほどに凄く増えてしまったのは道内各地の森林産業の盛んさ故なんです。
材木の加工場で出た大量の木屑の山や、剥いだ樹皮を利用するバーク堆肥の材料の内部では発酵して中がかなり暖かくなるので、成虫がここに来て産卵し、生まれた幼虫が北海道の厳しい冬を中でぬくぬくと越せたのが原因なんです。冬はそうして寒さから身を守り生き残って成虫になったものがまた木屑に卵を産みに来て、それがもう何世代も繰り返されつづけて北海道のカブトムシは地域によってはもはやありふれた外来昆虫となりました。
木が朽ちるスピードは、キノコよりも昆虫による食害の方が圧倒的に早いんですよ。
もう一本枯らしたい切り株というのは現時点ではまだ生きているのですよね?生きている木にキノコの胞子を付けても簡単には定着し菌糸を巡らせることはありませんからキクラゲを埋め込んでも増えません。木の樹液成分が殺菌してしまうでしょう。
キノコに生えて欲しいなら、まず切り株を枯らせることが先決です。どんな樹種か分りませんが、切り株によってはなかなか枯れずにヒコバエから再度育とうとする性質の強い物も多いです。生きている木はキノコが生えても樹皮にしか菌糸は回らないので、早くに切り株を枯らすことは難しいです。
もし早く枯らしたいなら物理的に根を枯らすしかなく、太い根を出来る限り切断するしかありません。
掘れる広さ・深さにある限りの根をまず切断してしまいます。費用や手間が大丈夫なら切り株ごと抜根するのが良いのですけど、無理なら根を切断した後は切り株に何か所も電動ドリルなどで大き目・深めの穴をあけ、そこに除草剤の原液を満たしてから切り株ごと分厚いビニールで覆って縛っておくのが良いです。よほど性質の強い木で無い限りは枯れるでしょう。
ただし、このような処理で枯れた木にはキノコが生えない可能性も。朽ちるのを待っても何時朽ちるか予想はできません。
やはり早めに処分したいのなら手間がかかりますが抜根が確実となります。
じゃがもり
2014/11/08(土) 18:51:18
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ありがとう御座いました。
キノコより虫が原因で枯れる速度が上がるとは、初めて知りました。
丁寧なお答えを頂きましてありがとう御座います。
除草剤の方法をさっそく試してみたいと思います。
家の壁に密着していた方にキノコが生えていて枯れたら助かると思っていたので。
もう一本はコンクリートの壁に食い込んでおり、成長と共にコンクリートの接続部分を広げて隣家との境が崩れてきているので、すぐにでも試してみます。
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