酔芙蓉
mimi
【東北】
2014/10/05(日) 19:43:20
5年位前に鉢植えで買った酔芙蓉。翌年、庭に植えたら大株になり見事な花が毎年咲きます。種を採取してまいたら3本育ち、それも見事に咲いていますが、不思議な事が?...親株は一重の花なのに、その種から育てた花は、全部 八重咲きです。どうしてなのでしょう?
スイフヨウ
2014/10/06(月) 15:10:18
原因は、買った酔芙蓉の株の遺伝子(花びら=雄蕊)が不安定だからです。
本来は、花粉を作る雄蕊になるべき部品が、花びらに変異した結果、八重咲(多数の花びらの集合体)に育った。
好みや考え方もあるでしょうが、本来は、大輪一重咲の酔芙蓉(白花が時間の経過とともに、桃色に変化して萎む)のが、良いとされていました。
最近は、好みの多様化で何でも良いとされ、酔芙蓉(本来は一重咲)・二重咲酔芙蓉・八重咲酔芙蓉として、市販されています。それぞれ酔芙蓉ピンク咲や一花で白花ピンク花混合咲や株によりシロピンク混合咲き分けや八重咲の花びらがクシャクシャとしたシシコ咲などが、変種としてあります。
概ね花びらが多くなれば、花径が小さくなります。
一重咲が一番大きく咲く。
一種の雑種F1ですから、いろいろな花の形を作る可能性を持った種子ですから、いろいろな花が咲きます。
お手持ちの花を一花一花分解して、統計を取れば、同じように見えても、微妙に違います。
共通しているのは、雌蕊の先端が5個に分かれる。又、時間の経過とともに雌蕊の先端は、5個とも揃って、花粉の方へ曲がる。ハイビスカス系で、酔芙蓉だけの性質。
本来の第一花びらは5枚で、第二ガク(幅が広い方)も5枚 細い第一ガクは、不安定で10本前後
第二花びら以降(先端・中心に向かうほど)には、花粉がある場合がある。
尚一重・二重・八重も、その年の環境(昼間温度・夜間温度・積算温度など気温・雨量・大気湿度・日当たり)や枝の成長や剪定の仕方・樹齢・樹の大きさで、いろいろと変わり安定しないことも多い。
ですから、今年の花と来年の花は、イメージが異なる場合もあります。
種子の種蒔も、どの位置の花なのか・一つの花に沢山の種ができるので、一つの花から採取したのか、いろいろな枝や株から採取したのかにもよります。
挿し木繁殖でも、採取する枝や株により異なる場合もあります。
従って、相当選抜され遺伝子が、固定化していないと栽培環境により左右されることがある。
一度、画像検索で、酔芙蓉(スイフヨウ)の花で、検索すれば、いろいろな花の形が表示されます。
私は、一般桃花フヨウの花変わりから採取した種子を蒔いて、咲いたのが、白花一株とピンク花一株の酔芙蓉?です。 まだ不安定なので、それぞれ一重咲と二重咲が枝ごとに咲き分けて咲いています。
一般的に、一重咲が先に咲き出し始めて、しばらくして二重咲きが咲き出します。
咲く前後の気温により、一枝の先端に白花とピンク花が隣同士で、同度に咲くのが、珍しいらしい。 実際には、前日に咲いたのが気温が低いために2日咲き続けてピンクに染まり、翌日に別の白花が咲いて、同時に開花したように錯覚することですが、鑑賞者には、秘密にしています。
それが二重咲なので、よけいに珍しいらしい。
ということで、親株の遺伝子に不安定要素が多すぎたということです。
見かけ一重咲の内面は八重咲品種株。
最近は、この株が多く市販されているのかもしれませんね。
逆に考えれば、近所の酔芙蓉の花が二重咲ばかりとか、八重咲ばかりが豊富にあれば、毀れダネの自然発芽株をもらったということかもしれません。もしその近所に、一重咲きがなければ、遠方からもらってきたか、最初の人は八重咲株を買ったか、もらったということでしょうね。
それが近所に、広がった。
種子が多いだけに、毀れダネでも、生える年には、何千何万株とビッシリと生える。通常は、毀れダネでは、生えないし、稀に生えても数株育つか育たないかです。それも、引き抜かれてしまいますから、人為的に育てないと自然ばえはしにくい。
種子に印が付いていれば良いのですが、ついていないので区別できない。
極端な表現すれば、酔芙蓉自体が奇形品種ですから、種子は奇形になる。一重咲遺伝子は弱く、多重咲きが強い。
挿し木して選別しないと仕方がない。
同じように、ハイビスカスの八重咲きも安定性がない。
mimi
2014/10/06(月) 16:26:44
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スイフヨウさん 有難うございました。近所で酔芙蓉は見かけた事はないので、親株の遺伝子のせいだったんですね。種をまいて2年目で花をつけ今年で3回目ですが、朝に白く咲いていたのが 夕方帰宅するとピンクに色が変わってます。開花時期は一重の株より10日位おくれてます。それにしても 色んな種類があるんですね。すごく興味がわいてきました。でも私は、やっぱり一重の清楚な花が好きです。
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