ピエールドウロンサールの夏の切り戻し

[園芸相談センター]の過去ログです

ひな 2014/08/26(火) 21:32:37
ピエールドウロンサールの大苗を今年の2月に購入し、5月の花が咲き終わってから地植えしました。まだ秋には咲かないと思いますが、夏の切り戻しをした方がいいですか。

蔓バラ 2014/08/27(水) 00:01:57
色々な仕立て方があるでしょうが・・・・
栽培地・支柱のタイプ(将来の景観)が未表示です。
支柱のタイプとは、壁面直付け・チェーンタイプ(花壇進入禁止のようなもの・縁取り)・トレリスの形等と高さ幅・・・良く似たタイプのカタログの画像アドレスを貼り付ける等。
現在の茎の長さ・太さ・株元から生えている蔓茎の本数・植え付けた株数なども表記すれば、質問者さん向けの回答が付きやすいかもしれませんね。



とりあえず、私の剪定の考え方。
冬場の強剪定に関しては、ネットに沢山紹介されていますから、省略。

夏場の剪定(秋花目的)に関しては、一般的に 軽剪定 とされています。
これが、今一つ理解しがたい表現です。

そこで、私流にアレンジ細分化すれば次の2点に分けた方が良いように思われます。・・・・四季咲きの花バラを例にする。

1)花カス摘み剪定・・・・春花(2-3回咲く)が終わった時の剪定で、花茎部分の半分程度切る。(三つ葉を2-3枚残す) 又は、花首だけちぎる(3つ葉も残す)
夏場のバラ花は、咲いても小さいし花びらがすぐに反り返って綺麗ではない。花も1日しか持たない。反面何か色がついていないと寂しいものですから咲くものは咲かせても、すぐに摘み取る。
しかし、冬場のように、短く強剪定してもよいのですが、新芽が早く生えてくるし、バラの体力も消耗する。(秋バラ用に体力を温存したい)、その新芽も夏の暑さで元気もない。 この弱い新芽をなるべく初秋まで延期したい。
切れば、すぐに新芽の発芽が始まりますから、切らなければ、新芽も生えなくなる。そこで花茎を少し残すと良い。花茎部分は、花が咲けば、用済みで次第に枯れてきます。三つ葉と四つ葉の境目まで、枯れるころから新芽が生えだす。早く生えても自然に任す。・・・・チラホラした色取りだけの役目。万が一蕾が多いようなら、花が全開する直前に摘み取るように心がける。暑いので、涼しい時間に間引き蕾摘みでもよい

2)真夏の高温季も過ぎ、最高温度が30度以下になったら直ちに、軽剪定する。
軽剪定とは、混み入った春枝を整理する。 ひ弱な春枝を整理する。
春に咲いた伸びた太い枝(冬剪定で残した枝を1番茎とし、其処から生えて春花の咲いた2番枝や3番枝)を半分程度切り詰める。
イメージ的には、冬の強剪定が株全体を対象として切る(接ぎ木上10cm〜膝高や腰高以下いろいろ)のに対して、晩夏の軽剪定は、春から伸びた当年茎を対象とする。
私は、来月早々剪定の10月中ごろ開花を目指していますが、それでもまだ気温が高いように思っています。

本日バラ園をちらっと観察してきましたが、すでに、8月の中ごろに剪定を済ましたようでした。 バラ園なので早く剪定して早く花を咲かせたいのか、それが本来の剪定の姿なのか良く解りません。 余談ですが、ちらっと数えただけでも10株ほど枯らしてしまっていました。又機会があれば秋バラの開花時期にどう処理したのか観察に行ってみたいと思っています。(予算あり、専門員常駐、スプリンクラー完備、マルチング完備・消毒で葉は真っ白それでも枯れている。)

感心したことの一つに、すべてのバラが見事に冬剪定の茎も含めて、緑軸でした。(古木がない。)シュート茎更新が完ぺきでした。(蔓バラの一部とスタンダード仕立てを除く これらはそれしか方法がないので仕方がないですね。)

蔓バラは、間引き剪定の上、軽く誘因し直した痕跡も見受けられた。
スタンダード仕立ては、冬剪定と全く同じの支柱傘?部分・枝分かれ部分で、春枝を1-2葉残して丸坊主に剪定したように思われる。(枯れたスタンダード株をちらっと覗き見て確認)

新発見、モッコウバラの樹皮って、2重になっていることを知る。
株元から1mの長さまでの外皮(鬼皮)が今にもはがれそうな状態で、剥離していた。 それにも拘わらず、すべての当年新蔓は瑞々しく、葉もシャキっとグリーングリーンしていた。
生命力がたくましいバラです。

近くのミニ薔薇園は、6月ごろに、夏剪定?切り戻し剪定?していたのがどうなっているか、も機会をみて、観察に行かないといけないかもと思っています。

バラ薔薇 2014/08/27(水) 00:16:13
なお、観察バラ園は、関東のXXXX 関西のXXXXとネット上では、1・2位を争うほど有名ですから、模範テキストとしては、優れていると思われます。

蔓バラ 2014/08/27(水) 00:54:07
バラ薔薇 誤りに付き訂正→蔓バラ

バラふぁん 2014/08/27(水) 08:51:02
ピエールって、一季咲きですよね。うちでは春しか咲かないです。

で、剪定は全くせず伸ばしっぱなしです。鉢で育てていますが、すさまじい伸び
です。隣に棒を建てた鉢を別に用意してそれに絡ませようかなと思っています。

剪定しても、ピエールは咲くようではありますね。でも、なるべく剪定しないほう
が良いのでは?

ひな 2014/08/27(水) 20:08:34
蔓バラ様、バラふぁん様、丁寧にお答えいただいてありがとうございました。情報不足ですみません。静岡市で、ひと株を庭植えで壁面に仕立てるつもりで現在真っすぐに支柱を立てて伸ばしています。シュートは4ミリの太さで120センチが1本、5ミリ太さで110センチが1本、他は2ミリ太さで50センチが3本位あります。でも5ミリ太さで110センチのシュートがチュウレンジ蜂に卵を産み付けられて5センチほど割れています。
初心者のためバラ用語も分からず、蔓バラ様のアドバイスも十分理解できず申し訳ない次第です。よろしくお願いします。

Jack9 【中国】 2014/08/28(木) 12:18:39

久々の訪問で、久々のコメントになります。

一般的につるバラ、特にピエール・ドゥ・ロンサールのような一季咲き品種は、夏剪定は
不要ですよ。
現在の状態のまま、冬まで真っ直ぐに伸ばし続けることが基本となります。

そうして伸ばしておいたつるを、冬(12月中旬以降頃)になると、壁面になるべく水平
に近いような形で誘引します。
実際には、水平にするのは難しいので、斜め方向への誘引になるのですが、なるべく倒し
て誘引を行います。(特に、ピエールはつるが硬いので大変です)

その誘引の時に、つるの先端を20cm程度剪定してやります。
同時に、不要なシュートも元から剪定します。

普通は誘引前に、葉を総てむしり取るのですが、翌早春になると、葉の付け根にある芽か
ら新芽が芽吹いてきます。
_

蔓バラ 2014/08/28(木) 13:43:42
バラ用語など知っている方が有利という程度で、知らなくても良いですよ。
知っていても花が綺麗に咲くというものでもなく、知らなくても手入れしなくても、綺麗に咲くものです。
ただ、知っていれば、事故が起こった時に、素早く対応できる可能性があり、手入れすれば、景観上も生育上も 毎回安定して綺麗に咲かせやすいという程度かも。 そういえば、どこかにそのようなことが書いてあったなぁー というindex程度でよい。
月日が経てば、そのうちに明るくなってきます。

壁面におけるツルバラの一般的な仕立て方。

最初が大切です。(再び植え替えることはないだろうから。長期戦略)

1-1) 植え付け穴は、広く深く耕して、土をよく解す。 更に耕した土が硬くならないように、粗い腐葉土を混ぜ込んで、土のフカフカさを末永く保てるように配慮することが望ましい。
概ね樹木もそうですが、根は地上部の横幅と同じと単純に割り切った方が良く、深さは50cm以上。 実際には有効深さ30cm幅60cmもあればよいことですが。

1-2) 壁面についてですが、ツルバラには、気根(蔓から吸盤の根)がありませんし、壁は垂直ですから、しがみつくことができません。
そこで、蔓をビス止めすることになりますが、壁は家屋を雨風から守る防水する役目もあり、壁に穴を開けることもできません。

そこで、壁に穴を開けないような処置として、大きな餅網などが必要になります。樹や竹で組み立てても良いのですが、腐りやすいので、それ相当の耐久性と強度(バラの重みと風による転倒防止処置)が必要です。
http://cdn.engei.net/Browse.asp?ID=80876

2-1) 一般的な壁面誘導の仕方と意味
2枚目の画像のように、山登りの登山道のように、緩やかにジグザグに折り返す。
http://blogs.yahoo.co.jp/zmm84abetm/59207689.html

ここで、問題となるのは、株元(接ぎ木瘤の上)から、中心となる主蔓が何本必要かということです。 本線1本と脇道1本予備本線1本の3本は欲しい。
少なければ、万が一のリスクが高くなるし、多すぎれば邪魔になる。
可能な限り、3本の蔓は常に緑色なものがよく褐色に古木化したものは良くない。従って、約3年以上経てば古木化するので、毎年1本は新たな新芽蔓茎を生えさせて、主蔓更新をしなければならない。
古木化すれば、突然の蔓枯れを引き起こす場合もありますが、それ以前に、交換用の元気な新たなシュートが生えなくなりやすい。(交換に不適格なひ弱な新芽がでる。)

といって、慣れれば別ですが、毎年好みのシュートを生えさすことは、神頼み・運任せですから、出さし方は、後日ということで省略

株元接ぎ木瘤下から生える新芽は、見つけ次第に摘み取る。
古木化すると動脈硬化現象で、生えやすく成長も早く、目的の蔓バラを枯れさせてしまいます。更に難儀なことに、一芽生えさせると癖になり絶えずそこから生えてきます。 時として浮き根(地上にむき出しに生える根)からも生えてきたりします

ジグザクの登山道に誘導する意味。
これは、蔓が長くなりすぎた・余ったので、仕方なく折り返したという意味ではありません。
頂(上)芽優勢の原則といって、成長点は、より上にある位置に有り、高い方が早く大きく成長するという植物の性質(好光性・陽光の先取り特権)があるからです。
蔓の先端を、蔓の途中より下げる位置に有れば、蔓の途中から、側芽がはえる。・・・葉の付け根・落葉の跡から生える
バラの花の数は、新芽の数ですから、壁面は沢山の新芽で覆った方が、花一杯の壁画に染まる。
この新芽にも、花専門の新芽と花のない茎葉専門の新芽がある。
極端に、元気よく伸びた蔓は、ほかに目的がなければ、切除く。
垂直に這わすより、なるべく水平に近く緩やかな傾斜をつけて這わすことも必要です。

次に、冬場の落葉期には、骨組みの蔓が良く解りますから、ロープのように、細かい枝葉を取り除いて、すっきりさせ、誘因し直した方がよい。できれば毎年。・・・棘がある・ゴチャゴチャニ絡まったら嫌になる。 越冬病害虫の駆除撲滅のためにも。
夏場は、混み入った場所だけ整理する。冬のメンテナンスが楽になる。
あまり高く伸ばすと、梯子が必要となり、手が届かなくなる。

>5ミリ太さで110センチのシュートがチュウレンジ蜂に卵を産み付けられ>て5センチほど割れています。
もったいないですが仕方がありませんね。
割れてしまったものは、チュウレンジが毛虫になって、這い出した後です。 裂けたといっても、蔓を枯れさせることはありませんが、帰巣本能がありますから、近々親が戻ってきて、再び産卵します。
毛虫になれば、日増しに葉を食べつくしてしまいますが、汚くなっても枯れることはありません。毛虫が大きく育てば、兄弟喧嘩して、弱いものが死んでしまいます。
ということは、生存確率は低いですから、元の親はその近所にも産卵していることにもなります。から、要注意です。
産卵植え付けした痕跡は、穴が小さすぎて、我々には発見できません。

私なら、植えはじめということもありますから、その蔓が枯れてもよいので、30cm程度に切ってしまいます。又は株元から。切り口には、癒合剤乾燥防止剤を塗っておく。その上消毒しておきます。
緑軸が充実したころに産卵しに来ます。1-2分間で、産卵し終わります。

太い蔓からは、太い蔓が生えてきます、細い蔓には細い蔓しか生えてきません、従って、太い蔓が生えれば、細い蔓と逐次交換するように心がけましょう。

いずれにしても、2-3年という長期線ですね。

もっと解りやすい画像があればよいのですが。 頂芽優先のイメージとして。道路に垂れているバラの花数(花芽)は多い。
境界フェンスに絡ましてほったらかしになっている蔓バラは、蔓先が外に垂れ下がって、外側の花数が一番多く、次に上手すりが多く、家屋側には花がない。
2枚目ピンク花の画像
http://mokotan913.blog.fc2.com/blog-entry-393.html

ひな 2014/08/28(木) 23:37:17
[[解決]]
Jack9様、蔓バラ様、詳しく教えていただいて大変勉強になりました。壁面に這わせる支柱があるなんて知りませんでした。経験されている方は違うなあと感じました。また色々教えてください。ありがとうございました。


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