さぎそうの葉

[園芸相談センター]の過去ログです

ryou3t 【関東】 2014/08/20(水) 16:37:34
あと数日で開花しそうな鷺草(銀河)です。ミズゴケに植えつけ、毎日の水やりで何とかここまで来ましたが、葉の先が1/3位枯れています。
見た目もあまり良くなく、出来れば青々ときれいに と思っています。
これは病気等よくないことの表れでしょうか?教えていただければと思います。現在は家の中に入れてあります。

花梨 【関東】 2014/08/20(水) 17:07:18
千葉大学大学院園芸学研究科・園芸学部の「まちのみどりと園芸の相談Q&A」の中に
同様のご質問がありました。
http://www.h.chiba-u.jp/soudan/flower/sagisou.htm
回答の中に心当たりはありませんか?

ryou3t 2014/08/20(水) 20:50:17
[[解決]]
花梨さん ありがとうございます。私の症状としては、生育障害に近い気がしますので、風通しの良い場所に置きしばらく養生しようと思います。

サギソウ 2014/08/21(木) 12:38:17
育てたことはありませんが・・・・(以下 私の独断と偏見による想像)

多分この対処方法では、来年の開花時期までには、9割の確率で、自然消滅してしまうことでしょう。無事に生存させたとしても、再来年の生存率は1割程度か。(1%の生存確率)・・・病害虫による消滅や自然増殖等を除く。
尚、この場合の比率は、100株育てて1株残るの意味ではなく、100人育てた人の内1人しか生かすことができない。ほとんどの方は枯らす・なくなるの意味。

参考サイト千葉大学院の解答及び質問者Qの解釈と対処方法がそれぞれ一致しているかにより、翌年にはサギソウが全滅しているか、今頃は大繁殖しているかのどちらかと思われる。

質問者Qの現状説明
>用土は、鉢底に山砂と細かい鹿沼土を混ぜたものを敷き、上に水苔を入れて植えつけています。
・・・・砂や鹿沼土が鉢底石なのか(不必要) 培地なのか良く解らない。(ミズゴケが培地なのかマルチングなのか良く解らない)

大学院の解答
>対策としては、風通しの良い場所に置き、西日を避けてできるだけ鉢土の温度を低く保つことが必要です。また、水切れを起こさないように注意し、常に鉢表面のミズゴケは湿った状態を保つように管理します。

この問答から、
サギソウやトキ草は湿地性のランである。
球根性ランの球根は、球根による貯水能力があっても、球根による保湿補完機能が葉に及ぼす能力に乏しい・・・ほかのランのようにバルブの役目が弱い。
更に、湿地性ランの球根や根は、防湿バリアも弱い、併せて病気に対する抵抗力も不安定。
ということが、栽培者に伝わったかどうかです。

併せて、
病気になった場合においてのみ、ほかに方法がないので、やむおえず
>対策としては、2週間に1回の間隔でベンレート水和剤やダコニール水和>剤などを散布します。
又は、諦めて廃棄する。

いずれの場合も、広い意味の生育生理障害と思いますが、狭い意味な
ら、保湿管理不備の乾燥による障害と私は、断言します。
その根拠は、多分すべての葉の先端又は、縁が枯れていると想像するからです。この症状は、新芽が生えない限り元には、戻りません。
来年の発芽時期まで、修復することはできません。
・・・今の時期少なくとも、開花時期としては、異例の出来事です。
7-8月の管理ミスで初心者のほとんどの方が、引き起こす例です。
次には、夏より確率は格段に低いですが、冬場の乾燥。この2つの原因で、9割の方が、自然消滅させてしまいます。
この管理の是非で、存在させ無くなるか、無数に繁殖するかの分かれ道になります。

では、どこに栽培管理ミスがあったのか
栽培地が、ミズゴケ単用である。・・・・慣れないと管理が難しい。
同様に、水遣りの仕方が、土(ミズゴケの中まで)に十分保湿させていない。表面だけ濡らしただけである。・・・・水遣り後に保湿状況を再確認していない。
少なくとも、数回は、ミズゴケを完全に乾燥させてしまった。球根や根の周りのミズゴケの乾燥による、球根や根を乾燥させてしまった。
結果的に、花芽が育つ弱い時期に葉先を枯れさせた。
一度目覚めた花は、惰性によりそれなりに咲きますが、・・・植え付けた段階で、よほどのことがない限り、花は惰性で咲くようにプログラムされています。
しかし、株としては、相当疲弊していますから、体力回復がやや難しい。
極端に言えば、手遅れとは、言いませんが、確実に絶滅死滅方向に進んでいます。
生存手立ての方向性としては、今ある球根の疲労回復と来年の為に新たにできるであろう子供球根を育むことです。

本来なら、直ちに植え替えることをお勧めしたいところですが、休眠期でもなく、発芽の初期段階でもないので、防疫バリアの弱いこの時期なら、かえって、絶滅させるリスクがたかいです。

そこで、一つの対策として、0.5-1mm粒程度の川砂をミズゴケの全量(体積)の1/3程度を表土に撒いて、ミズゴケの隙間に、水で流し込むと良いかもしれません。・・・・球根や根を乾燥から守る。
又は、水遣りを如雨露などで与えるより、植木鉢ごと水に沈める(ミズゴケを水洗いするイメージで、出し入れを数回繰り返す。)
この時の水は、バケツ一杯に付き、液肥1滴程度と薄めに混ぜるなど。

水ゴケ単用で、育てている方も多数おられますが、それは、ミズゴケの性質をよく理解している人のことです。・・・通常サギソウの植木鉢を、口径が広く浅い容器を利用していることによる。
むしろ、初心者の場合には、排水保湿のよい土にうえて、球根の少し上から、マルチングの為に、ミズゴケを利用した方がよいと思います。
更に、凍結・高温・水腐れを防ぎながら、水受け皿に水を貯める底面吸水を補完機能として利用するとか。

もっと極端に言えば、海に浮かべた船のように、植木鉢の1-2割程度を沈め(8割程度を浮かべる)ように、植木鉢の周りに浮き輪を付けて、バケツか洗面器に植木鉢を浮かべて育てるのも面白いかも。

ミズゴケ単用の栽培者・・・・熟練者向き
http://www14.ocn.ne.jp/~hikari33/asagao/sagisou.htm
初心者向けの一般的な植え付けサイト
http://miki30.fc2web.com/sagiuekae/sagiuekae.html
国交省系の指導対策報告サイト
PDF下の方 P3-227 画像 植物58-3 サギソウの移植1年後の様子
http://miki30.fc2web.com/sagiuekae/sagiuekae.html

このような性質のラン植物と思います。

サギソウ 2014/08/21(木) 12:44:07
余談ながら
大学院の質問内容は、質問者Q だけではなく、いろいろな質問をまとめて要約された架空の質問もしくは、改ざんされたものと想定される。
いわゆる代表質問かもしれません。

サギソウ 2014/08/21(木) 12:46:13
3番目 国交省系のアドレス誤り 訂正
http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/tnn/tnn0721pdf/ks0721.pdf


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