ヤマザクラが欲しいです
南房総のおばさん
【関東】
2014/02/24(月) 00:10:02
昨年、福島の花見山公園に出かけて素晴らしい花々を満喫しました。
さて、その帰り海沿いに茨城を通って帰ってきたわけですが、途中の山々をピンクに染めたヤマザクラに驚嘆しました。千葉にもヤマザクラはあるのですが、数の多さと更に色の鮮やかさは特別でした。前置きが長くてすみません。あの濃いピンクの花と同時に出ている赤いくらいの美しい葉をもった桜の名前が知りたいのです。近所のホームセンターでは売っていません。ネットで買うしかないのでしょうか。
サクラ子
2014/02/24(月) 11:52:10
一般的にヤマザクラと云われているものは、山桜グループと言う意味ですから、沢山の種類があります。
山桜なら何でも良いというのであれば、通販で買うなり、ホームセンターで取り寄せれば良い。
果たして、希望に合うヤマザクラが手に入るかは至難の業です。
通りすがりに一覧した第一印象とは、曖昧なものです。
又、一本一本の個体により、生育環境により、さらに付近の景色に拠っても、葉色や花色も微妙に異なります。
実際に手にとって、葉色や花を見ないと解らない。
しかも、長年育ててみないと花も咲かないここに、印象と現実とのギャップもあります。
更に、ヤマザクラは、趣味の園芸品種としては、人気が有りませんから、単一品種としては固定化されておらず 希望の品種が、見つけられるかもなかなか難しい面もあります。
以上のことから、自分自身で接木するしかないでしょうね。
紅い葉も、幼葉の時には、紅くて、完成葉になれば、緑色に変化するものも多い。
完成葉になっても、紅いものは 一般的に 銅色葉といわれているようです。
通販や取り寄せは、返品交換ができない。
長年育てないと、わからない。
花色や花の大きさは、沢山の花が咲いてみないと解らない。
写真と現物にもギャップはある。
その点を割り切って、注文しましょうね。
何でもいいのなら、適当なヤマサクラを買うなり、八重桜などの接木苗
を買って、接木部分より上を切れば良い。
又は、初夏に、近所の花サクラのサクランボを拾ってきて、種の滑りを洗い砂に埋めて、冷蔵庫で、晩秋まで、黴に注意しながら保管して、
そのまま、外に出せば、種は生えてきますから、春になれば生えてくる。 それも色々な種類のサクラが生えてきますから、その苗を選別すればよい。死ぬまでには、咲くことでしょう。
oakland
2014/02/24(月) 12:40:52
実生の場合、鉢植えなら2,3年、庭植えでも4,5年で開花します。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2014/02/24(月) 15:14:25
野生の樹木は、もし種類が同じでも生えている環境に合わせてそれぞれ目に見えない性質などが変わっているものですから、実物を見た現地で手に入れない限り(採取では無く、現地あたりの生産者や販売先から)やはり見た時のイメージと似て咲いてくれるとは考えない方が良いです。その時の美しさを手元に置きたいと願って買うと実際咲いた物を見た時にがっかりすることも多いものです。やはり思い出は思い出として「野の花は野に置け」で、同じ様な感動をまた得たいのなら無理に人の側に似た物を寄せるのではなく、「人の方が会いに行く」しかありません。野の花の美しさは長年その場に生えているからのこと、旅の過程で偶然出会えた時の感動が重要な要素で、同じ花を家で見た時とは見え方が変わります。自分で世話してみると不都合が出たり手間がかかったりですから案外開花時の感じ方は現地で見るのとは違ってくるものです。
まずお庭は桜の木を植えるのに向いている環境が整っていますか?一般に桜の木は大木になり、周囲を人が通って土が踏み固められてしまうと木が弱るので一株につき広く場所を必要とし、庭木には向かないと言われています。また、桜にはアレロパシーと言う 性質があって、葉から放出されるクマリンという成分が木の周囲で他の植物(双葉で芽生えるもの)が生えくるのを阻害します。お庭に植える場合はこの点を気を付ける必要があり、落ち葉や害虫がご近所に迷惑になり易いなど他にもいろいろありますが長くなるので割愛させていただきます。
充分広さがあり環境が整っていて桜と、桜から影響を受けない様な植物が植えられるような場所があれば植えて楽しめます。市販品は花色の良い個体の接ぎ木苗が多いでしょうが濃い花色かは解りません。植える土地の土質や年間の天候などが実際は人が思うほど合わなければ植えても途中で枯れたり病害虫が出たりすることが多いです。ヤマザクラは基本的に北方性の木と思って下さい。北海道や東北だと平地にも自生し問題なく育ちますが、本州だと標高の高い山に自生し、平地に植えると気候が違ってしまいます。園芸品種と違い性質の固定や環境への馴化などがほとんど行われていないので生えていた土地の環境と違うと特に実生苗だと生き残りにくい木です。市販品なら馴化くらいは行われていますし元々は一つの木の枝から同じ性質を受け継いでいる物ですから花色なども安定していますし、必ず接ぎ木苗かを確認すべきと思います。
私の通った高校は近くに大きな神社がありヤマザクラの名所でした。北海道でも漁業で古くから栄え、漁業関係者が建立した神社にはその頃に植えられたらしいヤマザクラの古木が多く生えていて開花時は本当に見事な物です。全体に花の色も濃く他の土地の方からはとても目を引く桜で、学校行事でいらっしゃる来賓の方々へのお土産にと生徒が種子を拾っては苗木を育てていました。これは赤十字関係の部の活動になっていて30年以上前に私も在籍し苗木の年間管理に参加しました。
部の全道大会で私たちの高校が当番校に成った時、来賓に赤十字社の名誉総裁をされていらっしゃる女性皇族の方がいらっしゃりお土産にヤマザクラの苗木を差しあげると(北国の某藩のご出身なのでもしかするとヤマザクラがお懐かしかったのかも)いたくお気に召して、是非他の宮家へのお土産にしたいと同席していた他の来賓の分の苗木も全て御所望になり沢山の苗木をお持ち帰られました。そのうえ次の年の歌会始の御題が偶然「桜」だった事もあり、桜と私たちの事をお読みいただきました。
そのときはただただ嬉しい限りでしたが、大人になり樹木の事をいろいろ覚えて行くうちに実生の苗は環境変化に弱めなこと、北国のヤマザクラは関東だと育ちにくいことなど知り、4〜5年生の実生苗木は果たして宮様がたのお庭、特に来賓でいらした女性皇族の方のお庭で無事に育って、きれいに花を咲かせてくれて目を楽しませてくれているのだろうかと時々思い出します。
私は現在は他の土地に住んでおり、屯田兵の開拓頃から建立された神社が近くにあり境内にもたくさんヤマザクラが植えられています。神社前の土地が開発されるにつれ環境が悪化して来たのか(特に周囲の土地改良からのの乾燥化と車の排気ガスあたり)大木は弱って大枝が折れたり虫が付きやすくなったりで、もう一つの山の中の桜の名所と比べるとヤマザクラには住み心地は良くなさそうです。こちらの土地のヤマザクラも元々人為的に植えられたものですが平地なのでおそらくそれぞれが違う場所から移植された由来らしく花色に結構色幅があります。
大きな道路一つ挟んで少し低い土地の我が家は元農家なので敷地は広いのですが、元湿地だった家の周囲の土地は環境が合わないようで園芸品種の桜の木は移植して何年も経っていたのに病気で途中で枯れてしまいました。先代が植えた本州由来の八重桜の品種のようでしたからこちらの気候自体が合わなかったのかも。その代わりにと自分で植えたチシマサクラと言う北海道の庭木に向く小型の種類の接ぎ木株の方は、下水管埋設工事の都合で結構離れた元畑地に移植されてから(普通桜の時期外れの移植は難しいですが、下水管工事の重機で若い木の根をなるべく多く残す様に大きく掘って埋めてもらいました)この木にとっては良い環境を得た様で以前はいじけた様な姿だったのが(元々は盆栽用に継がれ1〜2年経った苗木だった)去年あたりから木らしくなり大きさに見合った数で花が咲き始めました。この種類も元々は北方系の野生種で細かい変異が多く私の実家にあるものと比べると花色も薄めですが、これはこれで愛着があり育ってくれるのを楽しみにしています。
とおりすがり
2014/02/25(火) 06:05:45
山々を染めていたというのであれば日本固有種のヤマザクラでしょう。
ヤマザクラは地域差や個体差がよく見られます。
新葉が緑芽ではなく赤芽、茶芽もありますし、花も薄ピンク、濃ピンク、白花もあります。
白花〜薄いピンクに赤芽のヤマザクラは咲き始めのコントラストが最高ですね。
購入希望でしたらやや厳しいと思います。
その理由はヤマザクラは非常に成長が早く大きくなることから
一般家庭の庭木向きではないため普通の庭木屋ではまず扱っていません。
サクラは移植も苦手ですから成木を購入するのは難しいでしょう。
よって苗木をネットで探すしかないと思います。
楽天を見てみましたがヤマザクラは豊富に揃ってますね。
ただ、ヤマザクラは園芸品種ではなく固有種ですら前述のように個体差があるため
せっかく購入したのに花色が思っていたものとは違ったとか、新芽が思っていたものとは違ったとかありえます。
しっかりとしたお店で買うことを勧めます。
南房総のおばさん
2014/02/26(水) 07:31:49
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皆様、桜のこと良く知らないド素人の私に、かなり詳細な情報を有難うございました。購入するなら、銅葉色のヤマザクラですね。私は18歳まで北海道のオホーツク寄りの地域に住んでいました。現在、裏山に老後の楽しみにと河津桜、吉野桜など植えていますが、やはり北日本のヤマザクラに心をひかれたのも、生まれのせいかもしれませんね。家族があの桜はあの地にあるから、あの花色葉色なんだと言われました。故郷に帰るたび、同じ花でも見た目が違うのはうすうす感じていました。やはり手に入れるのは難しそうですね。心のこもったご回答有難うございました。
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