植物の科
ずんだ
2013/12/21(土) 11:04:50
初歩的な質問かも知れませんが、ナス科とか、バラ科といった植物の「科」はどこを見分けているのでしょうか。また、素人でも分かる判別法があったら教えてください。
ぶるこ
【甲信越】
2013/12/21(土) 15:10:45
ずんださん、こんにちは。
「科」はいわゆる植物であれば植物の分類ですので
見分けるのはさすがに難しいかもしれませんね。
命名は命名規約というもので規制されています。
なので調べるしかないともいえるでしょうか。
ただ、花で「もしかしたら?」ということは可能です。
特にナス科やバラ科は特徴がありますからね。
タネツギ
【関東】
[URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/]
2013/12/21(土) 18:51:54
顕花植物は単子葉と双子葉に。
双子葉植物は合弁花(ナス科など)と離弁花(バラ科など)に。
あとは雄蕊数や子房の位置など、旧来は花の構造に着目して科を分けてきたと思います。
しかし、最近は遺伝子レベルでの分類になったそうで、目には見えなくなっているのでは。
ずんだ
2013/12/22(日) 00:38:25
[[解決]]
ぶるこさん、タネツギさん、ご高説をありがとうございます。昔はオシベの本数で見分けていたという浴説もあながちウソではなさそうな、勉強になりました。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2013/12/22(日) 02:56:03
シソ科はコツがわかれば見分け易いと思います。花弁の形が基本唇状で、茎の断面が四角に成るものであれば大抵はシソ科の何かでは?と予想できます(断面が四角くないものもありますが)。この科は葉等に何らかの香りがあるものも多く(例えばラベンダーや薄荷など)香りの特徴がその植物の特定のヒントと成り易い事も多いものです。
スミレ科も日本産なら花がほとんどの種で同じか良く似ている特徴的な形なので見分けやすいですね(海外だと属が違えば似ていないものがある)。正面から見ると花びら5弁のうち2弁が斜め上あたりを向き、2弁が左右の横に、残りの1花弁が下を向き他の花弁よりも大きめ。ガクの後ろには距があると言う特徴。開花時期なら花びらが多弁化(重弁化)に変異していない限りはスミレの仲間と解り易いです。
ただ、海外の複数の異種との交配のうえ改良を繰り返し園芸化されているパンジーはかなり特徴を変えられています。
スミレの全体の構造では生え方に有茎と無茎がありますし、葉には様々な形や特徴があって花の無い時期には「何科なのだろうか」と思うほど見分け辛い物もあります。でも運よく実が付いていたり爆ぜた後のが残っていればその他の科には無い特徴的な形からスミレ科と見分けられるものも多いです。
ただ、本来は科が違うのに花の形が何となく似ていると言う事で名前の一部に「スミレ」が使われるものもあります(食虫植物のムシトリスミレ、セントポーリアの和名アフリカスミレなど)。
ネギ科(アリウム)も株の大きさはさまざま、葉の形もアサツキの様に細い管状からギョウジャニンニクの様に幅がとても広い物まであり、集合花の大きさも形も様々。例えば我が家にある見た目にはとても可愛いアリウム・モーリーの様な咲き方の小型種だと一見ネギ科と思えないのですが、葉を擦ったり千切ると漂う独特のネギ臭からしっかりとネギの仲間と解ります。育てて咲いた花を部屋で楽しむ事も多いのですがこの種だけは切り花で楽しむのは断念しています。
キク科は案外簡単な様で実は難しいですね・・・。花弁の数や形状の違いの幅が広すぎて・・・。でも葉に香りがあれば割とキク科独特の香りに近い物が多いのでヒントになり易いものですが、あまり感じないものや臭いもの、稀に他の植物の香り(ハーブのジャーマンカモミール又はカミツレの花はリンゴの実の香り、雑草のコシカギクの花はパイナップルの実の香り)もあります。ゴボウなんて、あの巨大な姿やトゲトゲの花の形や大きな葉っぱの形から見てもキク科と知らない(そもそも株がゴボウと気が付かない)人も結構いるのではと思います・・・。
アブラナ科の特徴は大抵の物が花びらが4枚である十字花。花の時期なら簡単に見分けられます。あと、食べられる種類には全草に辛みやエグミが強いものも多いです(ホンワサビや大根などがその類。晩生の越冬キャベツも収穫後一定期間寒さに当てないと辛くてエグイ)。
マメ科も花一個の形の特徴を覚えると見分けやすいと思います。他の科にはほとんど無い、受粉のための独特な形状をしています。この花一つ一つの集まり方で花全体の印象が変わり、藤の木(複数の花が房状に付く)、エンドウマメの花(花柄に2〜3輪)、クローバーの微小な花(無数の集合花)がどれも同じマメ科と言うのはイメージしにくいかも・・・。蔓性の物が多い事も特徴ですが巻きひげのある物が多い(豆類・野菜としての栽培種に多い)一方、クローバーに近い這うだけのもの、這わずに自立して大株に育つ(アルファルファなど)というのも案外多いです。
植物での分類での「科の数」は膨大で科それぞれの特徴全てを記憶する事は不可能と言っても良いですが(私も把握していない科はかなり多いです)、身近に生えている事の多い科であれば株の大・小や細身・太身の差はかなりあったとしても同じ科であれば「部分的になんとなく似ている」事が多いですね。
大体、花の形や特徴(色や模様はあてに成らない)・葉の形(進化によっては違う形・特徴の物もある)と特徴・茎の特徴(節にどんなふうに何枚葉が付いているかなど)、枝の分かれ方の法則性や、地中の根の形状も科によっては共通している物が多いので、その辺をよく見るのが重要。
花弁がよく似た形でも科が違う「他人のそら似」というべき物も時々ありますが(サボテンに良く似たユーフォルビア類など、好む環境が似ていたり何らかの事情で形状が良く似る事は植物に限らず動物にもある)
かなりの確率で科を見分けられる様に成るかどうかは「その人の努力次第」ということになるでしょうか・・・。
まずは植物の各器官(各部位)の構造の基礎からお覚えになり特に専門用語をできるだけ記憶しておき、知りたい科の植物の部位の形や有無、独特の特徴などお調べになったり実物を沢山見て経験を積む事でしょうね・・・。
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