セントポオ−リヤの株分けって出来ますか?
ひろちゃん
【近畿】
2013/11/04(月) 16:19:34
おおしえくださいませ。
春植え替えしたんですが、鉢の中が株1杯に成ってしまい、花が咲きません同じとき植え替えた一組は次次花が咲いているのですが、この
鉢は株が沢山になって鉢1杯です株分けしたほうが良いでしょうか教えてくださいませ。1本植えたのに5本になっています、お互い喧嘩してるみたいです狭くなって・・・ご指導おねがいします。
ひろし@小南部
2013/11/04(月) 20:43:53
花が咲かず脇芽ばかり増えてしまったわけですね。一緒に植え替えたものは次々花が咲いたということですが、同じ用土同じ管理で差が出たわけでしょうか?
肥料及び副資材(ミリオン、シーライムなど)はどんなものをおつかいになったのでしょう?
セントポーリアは花芽も脇芽も出所は一緒で葉の付け根の懐です。その脇芽ばかり殖えた株は花芽を作らずに全て葉芽にしてしまったわけですが、考えられる原因は、
@その株のもっている固有の性質
A窒素肥料の効きすぎ/燐酸肥料欠乏
B光不足
の何れか、あるいはそれらの複合であろうと思うのです。
どんな光環境で、どんな管理(施肥、水遣り)をなさったか、また用土と副資材は何を使ったのか教えていただけますか?
株分けというか脇芽をはずしてクラウン挿しの要領で用土に載せておけば発根してそれぞれが独立した株にはなりますが、原因を押さえて対策を採らないとまた同じ結果になる可能性が高いです。
ばんざいうさぎ
【北海道】
2013/11/05(火) 12:17:53
長文に成ってしまいます。申し訳ありません・・・。
過去ログのキンギョソウさんのセントポーリアについてのご質問は参考になると思いますので是非ご覧になってみてください。
あちらにも書いていますが、系統や花色によっては置く場所の環境が同じでも一品種づつ開花し易い、しにくくなるなどがありますので凡その系統名や花色が解ると原因が見つけやすく成るかもしれません。品種名は解りませんか?もし可能なら画像掲示板の方に株の画像を載せていただければ大体の見分けが出来る事もあります。
昔セントポーリアを栽培してた時は系統によっては脇芽が出易い・出にくい、最初から脇芽でわかれやすく群生させて楽しむ系統などいろいろなバリエーションがありましたよ。
私は最初の一鉢は姉が貰って来たオプチマラ種の紫色の品種で、これは特に育てやすくて良く咲きました。でもそのうち物足りなくなり当時ブームに成っていた事もあり、見かけの違う物を求め買い足していきました。特に好きだった(原種に性質が似ている)匍匐性の強いトレイル系は脇芽がどんどん出る性質。株自体は成熟しても小型のままでよく枝分かれして小さめの可愛い花が咲きました。もしご質問の物が入手時の大きさが一株仕立てで花が咲いていたとしても他のものと比べ小型の株の様に感じておられたなら、トレイル種(又はトレイル種そのもので無くても交配に使われていて性質が受け継がれている)の若い株だった可能性があります。もしそうなら脇芽が出易いのは当たり前で、繋がった複数の株の状態で開花させて楽しむ類の種ですから株を分けてしまうのではなく、鉢が狭く成ったら大きめの鉢に鉢増ししてある程度の枝分かれした株数での群生で育ててあげて下さい。
セントポーリアと言えば、普及種であるオプチマラなどの様に一株仕立てのまま大きく育つものというイメージが定着している様に感じます。でも実はオプチマラ系はセントポーリア全体からみればかなり大きめの系統で脇芽は出づらく感じます。実際はかなりの系統・性質が多く匍匐性の物やミニチュア種のものまでいろいろ。
また、現在は良く販売されている物でも必ずしも一株仕立てに向く物とは限らず、販売時は一見一株仕立てにしてある様に見えていても実際は数株仕立てが向く物だったり。育成・出荷までは葉挿し増殖かメリクロン苗から育てた若い株を促成栽培やバランス調整された肥培で株が若いうちから見栄えが良い様に無理に多く花を付けさせています。それで一株仕立ての様に見えるだけです。
購入時はとても沢山花が付いていたのに購入後には花付きが悪く感じる、自分で殖やしても花付きが悪いと感じる物もありますが、栽培環境や使う養分など管理が違う事からの事も多く、セントポーリアというのは系統や品種によっては案外気難しく感じる物もある植物です。
購入後栽培していくうちに株が成熟・老化してきて子孫を残そうとする本能が働き本来の性質が現れて脇芽が出始め、購入時から見れば姿が乱れる事も多く、元々の原種が脇芽が分かれて殖えていく性質なのを人間の都合で一株仕立てに出来るように改良しているので見た目では本来の性質が目立たないだけで隠れていて後に目立ってくる物も多いです。この性質は改良ではなかなか改善は出来ず、すでに成熟していて老化に向かっている株の姿を維持し続けたいなら、株へのダメージが少ない脇芽が出始めのうちからすぐに芽掻きを続けて対処していくしか方法はありません。しばらく栽培しているうちに古く成って取れた葉の付いていた根元の茎の部分(ワサビ根状態)になると、特にそこから脇芽が出易い物が結構あります。この場合は茎を根元から切り離し、茎の部分を一番下の葉のすぐ下から楔状に削ってから土に挿して発根させ仕立て治せばしばらくは脇芽が出なくなる事もあり、普通に茎を切って挿し穂を作って挿すだけでは案外早くから脇芽が出始めてしまいます。これは挿すと地中や根元際に位置する部分に茎の表皮?が残っていると、元の葉の付け根の所に脇芽の生長点が残っているから。土に挿す部分の表皮を削ってしまう事になる楔型にすれば脇芽の生長点も取り除け新たな脇芽が出にくくなります。脇芽が育って大きく成ったのを途中で切り離したりの挿し穂では、この削りをしなければ脇芽が出てしまうのは挿し穂自体がもう成熟している為で仕方のない事です。
どんな系統のものでも(たとえトレイル種でも)、個人的な好みで綺麗な一株仕立ての姿にして花を出来る限り多く咲かせて楽しみたいのなら、一番確実な方法は株の更新(若い株に取り替える)を行うしかないです。
脇芽をあまり大きくしないうちに(葉が5〜6枚くらい)切り離し鉢上げするか、葉挿しして土から生え出て来た芽を育てて購入時位の若い株に育て上げ、肥料などを調節し開花し易い様に育て上げる方法。それを数年に一度は繰り返す事で脇芽が出る事に悩まされる事が少なく姿が良く花付きの良い物が楽しめます。ただ、その分育苗の手間暇がかかりますが・・・。
ただし花色が複色(覆輪やストライプ模様の花のは葉挿しで模様が崩れますので葉挿しはできず、殖やすのは脇芽からの株分けと、成功率の低い花茎挿しのみ)の物に限ります。特殊な花色の品種は殖やしにくいです。
普及種のオプチマラ種以外の他のセントポーリアは案外手のかかる物。これが栽培を経験した私の結論です。
我家では株更新で花付きを改善させる方法を行っているうちに(老化株は処分)育苗のも合わせて鉢数が増えてしまい、目配りがおろそかになりがちになって(50品種、苗・実開花株含めて100鉢くらいあった)不調が蔓延し手当の甲斐なく栽培崩壊を起して短期間のうちに全滅してしまいました。
個人的にはよく花を咲かせるには土状態を保つのが重要で株の維持には定期的な植え替え(新しい土に替える)は欠かせないのと、病害虫や不調の初期を防ぐ為に毎日全部の株状態の観察が必要という印象が強いです・・・。
できればセントポーリアの本を一冊お買い求めになる事をお薦めします。ネット上では把握しきれない、いろいろな系統やその性質が解りますし近年の出版の本を選んで買えば大抵の疑問の対処法が載っています。
セントポーリアは嵌ると、あの花も綺麗だし斑入り葉も良いと買い集めコレクション性が強く成りがちなのを心がけておいて、本当に気にいっているものだけを残す様にして一定の鉢数を維持するか、あまり手間をかけたくないなら栽培が容易で丈夫な花付きの良い物(オプチマラ系など)を選んで楽しむのが良いですよ。
ひろし@小南部
2013/11/05(火) 12:47:06
ばんざいうさぎさんへ
あなたがセントポーリア栽培に関する経験と知識をお持ちであることは重々承知しておりますが、質問の内容とはあまり関係のない、かなりマニアックなことまで全部述べられても逆に質問者のひろちゃんさん(質問の内容からあまり栽培経験がないと私は思いました)が理解できずに混乱するのではないかと危惧するものです。
質問者さんから、では、なぜ?という質問が出たときのためにとっておかれたほうがよいのでは?
私は入門用のオプチマラ系であれば、教本など要らない、却って害になる、と思っています。セントポーリアの普及を妨げたのは難しすぎる教本がひとつの原因だと思っているからです。
ひろちゃん
【近畿】
2013/11/10(日) 13:40:40
ひろし@小南部様
いつも解かりやすくご教示くださり有難うございます。
土はセントポーリヤ用、鉢は5号吸水鉢。日光は東出窓朝から半日ずっと当たっています。肥料は液肥10日に1度、株分けしたのではなく
前のものを大きな鉢に植え替えただけ、片方はどんどん咲き、ピンク、咲かないほうは紫オプテイマウとラベルが入っています。
あれやこれやと手お出しているのに知識無しで困っています。
ひろちゃん
【近畿】
[URL:私は考えなくやっている。]
2013/11/11(月) 12:33:33
ばんざいうさぎ様
有難うございます長い時間とって頂き申し訳ありません。
私は何でも考えなくやってしまって、いきずまるみたいですもっと本を読んで勉強がいると反省しています。
先日みどりの相談センターに行って何が良いのかお勧めの本聞いて帰りました。沢山は育てることなりませんが、10鉢程度は育てたいとと考えています。クリスマスに向かうと沢山の色が、出るので買ってきたいと思ってます。またそのときは御指導くださいませ。
又このあとゆろしくおねがいいたします。
ひろし@小南部
2013/11/11(月) 14:57:34
私の経験ですがオプティマラ系がもっとも咲かせやすくかつ丈夫で、紫色の花のものがその中でも丈夫でありまた脇芽を出して増えやすいと認識しています。脇芽の出方は、ばんざいうさぎさんコメントにあるように古くなった葉を落とした茎部分からの、元の葉の潜芽からのものが多いのです。
無闇に増やさないためには出るたびに摘むか、ワサビ状の茎の皮を薄く剥いて潜芽を取ってしまうかしたほうが良いのですが、今回のひろちゃんさんの問題は本来花芽になるべきものが葉芽になるということですから、問題なのは窒素肥料分の効きが良く「燐酸肥料分の効きが悪い」ということだろうと思います。
吸水鉢の場合水切れの心配が少ないので吸水鉢用の配合だとすると水はけの最もよい配合になっていると思います。バーミキュライトやパーライト/ビーナスライトの配合が多く、またおそらく珪酸白土(ミリオンなど)が配合されていてほとんど中性、肥料分はほとんど無いので吸水タンクには薄めた液肥を使うことになりますがこのような用土なら燐酸分の高い配合か元肥としてバットグアノなどを入れないと花つきが悪くなりますね。
吸水ポットなのに施肥は用土に与えているのでしょうか?
オプティマラ系の場合むしろ普通の挿し木/種蒔き用土に普通の3号/3.5号鉢に植えたほうが花つきが良いと思います。この場合施肥も普通に2週に一辺5:10:5のありふれた液肥を2000〜3000倍で与えるだけで十分花が楽しめます。脇芽の新芽は吸水鉢ではなくて普通のプラ鉢で育ててみてください。普通の鉢として育てる場合セントポーリア用土だと毎日水遣りが必要になりますが挿し木種まき用を使えば5日〜7日に一回で済みます。
ピンクのほうはおそらく系統が違い、より中性土壌に向いている系統なのだろうと思います。
ひろちゃん
[URL:良く解かりました]
2013/11/13(水) 21:36:05
[[解決]]
ひろし@小南部様
良く解かりました。肥料のことなども納得しました。
教えていただいたこと肝に銘じて進めます。
良く見ると葉がピンク、と紫で葉に違いがあります。
ミリオンも買って来ました。やってみます窒素が多いい、みたいにおもいます。
葉の勢いのすごい事厚くいつぱいつぃています。
有難うございました。
大変良い勉強させていただきました。有難うございました。
園芸相談掲示板@園芸相談センター