胡蝶蘭

[園芸相談センター]の過去ログです

ルー 【九州】 2013/09/07(土) 06:51:26
胡蝶蘭の花が終わったのをいただいたのですが、来年も咲かせるには今後どのようすればいいですか注意するポイントを教えてください

たちつ 【近畿】 2013/09/08(日) 13:57:47

コチョウランとは

どのランでも、それぞれ個性が強すぎるので、とりあえず、基本的な管理をし、行く末を見守らないと仕方がない。

栽培環境依存型の草花群。
神経質に管理しても、枯らすし、反面ほったらかしでも、育っているし。
誰しも、迷っている。 
バイテクコチョウランでない限り、何年たっても、安くなったと云っても価格の高いランです。高価だったカサブランカ百合の暴落とは相対的です。

簡単な、株の生死の見極め。栄華盛衰の見極めは、古い葉?大きい下の葉? 完成葉? の 葉の状態に極端に表れる。

年間作業カレンダーの サンプルサイト
http://www.city.tokai.aichi.jp/5934.htm



たちつ 【近畿】 2013/09/08(日) 14:02:01

暇があれば、下記内容も\読みすれば、参考になるかも。
コチョウランの主な疑問
http://www.city.tokai.aichi.jp/module/8318.htm#moduleid8318


たちつ 【近畿】 2013/09/08(日) 14:39:01

一つ忘れていました。

貰ったコチョウランの鉢花は、景観見栄えと手間隙省略のため
小さなビニポットを3個程度を大きな化粧鉢に詰め込んで、寄せ植えデコ鉢にしてある場合がある。
それを確認しておくこと。 広く浅い植木鉢に、植え替えたほうが良いかも。


たちつ 【近畿】 2013/09/08(日) 15:09:56

もう一つ 極端な話として

ランの株そのものを育てる というより、 ランの共生菌(ラン菌・有益ばい菌)を育てる気持ちで。 

一般的に、育てるに必要なことといえば、お花に水をやる。肥料をやること と誰しも考えますが、 ランの場合には、ばい菌に水や肥料をやるイメージ。 ばい菌が目に見えないので、誰しも迷う。

言ふならば、酒造りの時には、麹菌という黴の管理培養に、全勢力を費やすようなイメージ。

モット極端に言い換えれば、松を育てるには、松そのものを育てるというより、マッタケを育てれば、そのおまけとして、松樹がよく育つ。
ランのばい菌を育てれば、そのおまけとして、ランに綺麗な花が咲く
ものと、割り切ったほうが楽かも。
その根拠は、松にしても、ランにしても、根の構造が、他の草花と少し違う。



ひろし@小南部  2013/09/08(日) 21:32:01
まず、ギフト株のほとんどはポリポット育てられたものが3乃至5株ポリポットごと化粧鉢に押し込まれ、隙間は発泡スチロールなどで充填され、ボロ隠しに化粧用のミズゴケやバークなどで表面がつくろわれている場合がほとんどです。それぞれの株の根がどんな状態にあるか、根腐れしていないかの確認が最初ですね。

胡蝶蘭を咲かせるのは難しいと考えられている一番の理由が、胡蝶蘭の生態を理解しようとしないまま慣れ親しんだ温帯地生植物のつもりで水遣りしすぎで腐らせる方が多いからです。開花中どんな水遣りされていたか、、、それによってはもうほとんど助からない状態まで悪くなっている場合もあります。

市販されている胡蝶蘭のほとんどは交配種ですが、それらの元になる原種の原生地環境をそっくりそのまま再現できれば簡単に咲かせられます。胡蝶蘭を咲かせるということは、出来る限り「株が原生地にいるのだと騙す」作業を続けることです。
胡蝶蘭は熱帯〜亜熱帯の不明瞭ながら雨期と乾期のある気候帯の樹林の樹木の幹や枝に着生しています。水分は降雨と霧でしか供給されません。雨期に葉を増やします。乾期には葉の成長を止め、花芽を出します。乾期は雨がほとんど降らないのですが霧は出るので霧で水分は補給できます。その中で花軸を伸ばし乾期の終わりごろに開花します。花が終わる頃雨期が始まり葉の成長を再開します。

日本で一般家庭で栽培する場合、夏を雨期、冬を乾期と捉えて管理すると楽です。最近の日本の夏は亜熱帯の樹林地帯の夏より暑いくらいですが、冬は胡蝶蘭には厳しすぎますが、室内で最低気温12度以上(最高気温20度くらい)を保てる環境であればなんとか冬越しもOKです。

今の時点で花後株というのは残された生育期間が少ないこと、乾期を迎え株が休眠する時期をまじかに控えているので植え替えには向いていない時期です。(まったく出来ないというわけではないのですが)
むしろ花軸を切り落としただけで春まで株を休ませると考えたほうがよいでしょう。但し、葉が現在成長中であればまた話は変わってくるのですが、、、

休ませるのであれば水遣りは控えめにする必要があります。ポット内が乾いてから2日ほど置いてから水遣りします。葉が成長中ならポット内が完全に乾ききる前に次の水遣りをしたほうが良いので、株の状態により管理は変ってきます。

また根腐れしていた場合リスクを侵しても植え替えたほうが良い場合もあります。

胡蝶蘭育て方で検索してみてください。画像による質問を受けているサイトもあります。

あいらん童 2013/09/08(日) 22:19:58
栽培法については、ひろし@小南部さまの書かれたとおりですが、ラン菌について補足します。

多くのランは、発芽するときもその後成長するときも、ラン菌を食べることで栄養を得ているという一種の寄生植物です。なので、ラン菌がいない環境=人工的な栽培環境=では数年以内で枯れるものが多いです。

地生ラン(普通に地面に生えているラン)の場合、ラン菌がいなければ生きていけないランがたくさんあります。そういうランは事実上栽培不可能です。とくに国産のランは、ほとんどが栽培不可能種なのです。

ラン菌がいなくても生きていけるような性質のごく少数のランが、園芸化されています。その大部分は、外国の冬暖かい地域が産地の着生ラン(大木の幹や枝などにはりついて生きているラン)です。洋ランはほとんどが着生ランか、それに近い生態のランです。

熱帯が原産の着生ランである胡蝶蘭は、ラン菌はいなくても生きていけるランといえますので、ラン菌のことは考えなくてもいいです。その点(だけ)は安心して栽培計画をたててください。


[園芸相談センター]の過去ログです

園芸相談掲示板@園芸相談センター園芸相談センター