シラカバのひこばえが大きくなり、上が枯れてきました

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グリーンサム 【甲信越】 2013/09/04(水) 08:44:31
2年ほど前に八ヶ岳南麓1000m付近に土地を買い移住しました。直径25cm高さが15mほどのひょろひょろのシラカバが何本かあったので、それを残し、周囲にたくさん生えていたアカマツを伐採しました。 その後シラカバの根元から1.5mぐらいの間に勢いのよい枝が出てきてそのままにしておいたら、上の方が枯れてきてしまいました。 下から出た枝は皆切った方がよいのでしょうか? また切るとしたら、9月の今でもよいのかそれとも冬になってからの方がいいのでしょうか? またテッポウムシが気になりますので、切ってからの処理があれば教えてください。 よろしくお願いします。 

ばんざいうさぎ 【北海道】 2013/09/04(水) 11:53:36
シラカバは自然に生えてきたものか、誰かが植えた物かの区別は付きますか?
販売されているシラカバ苗木には接ぎ木苗があるので、そういう苗木の台木から上が弱り気味になると台木部分からヒコバエなどが生えやすく、すぐに取り除かず放置しておくと接いだ上の部分が余計弱って最悪枯れる事があります・・・。台木から生えたヒコバエは自前の根から育つので性質が強く育ちが良いので、養分はそちらの方優先に偏ってしまうんですね・・・。

もし自然に生えてきた木(周りのシラカバの実生株)であっても生えてくるヒコバエの方は早めに取り除いた方が良いです。(上の方の部分に何かトラブルがあると生えてきやすいので、対処は早めに)

ただ、現在は樹液が動いている時期ですからヒコバエが結構育っている場合切ると樹液が出て来て止まらないかも・・・。
落葉後、できれば冬に入って木が完全に休眠してからヒコバエと、枯れかかった部分は近くの大丈夫な部分から切ってしまい、切り口を癒合剤でしっかり塞いでおくのが良いと思います。くれぐれも年を越しての2〜3月以降には切らない様に。樹液が勢いよく動き出す時期ですからこの頃に切ってしまえば樹液が止まりづらく元々弱っている木は確実に弱ります。詳しくは「シラカバ 樹液」で検索してみて下さい。早春のほの甘い天然飲料として採取・販売しているところもあります。

テッポウムシなどの害虫被害が現在ある株ですか?文の内容から現在は該当の株に被害がある様に感じませんが、もしあるならすぐに殺虫薬剤を使うなどの対処が必要でしょう。でも現在はまだ被害にあっていないなら「あらかじめの予防」というのは難しいと思います・・・。
適期の薬剤散布などもあるのかもしれませんが私個人は行った事は無く、散布する場合は充分な慎重さをもっての使用が大切です。

ただ、食害予防の一つとしてニームケーキという天然資材があります。これは植物の内部に食害昆虫が健康を害する成分を蓄積させ、食害する害虫を拒食症状や成虫に成る過程を阻害させ駆除し、被害を最小に防ぐと言う物です。ほとんどの植物に使えるはずです。
ニームケーキはインドセンダンの木の実などからエキス(ニームオイルなど)を絞ったカスですが、これにも充分薬効があり食害昆虫以外の生物(動物や人間など)にはほとんど影響が無く周囲への気遣いもなしで予防でき土内に漉きこむか根元に敷くだけでしばらく効き目が続きます。

樹木なので、ある程度多くの量が必要となると思います。もし興味がおありなら検索などで調べてみて下さい。ニームオイルの方は使用法と量的な点で樹木の小苗(発芽後数年の物)以外には不適と思います。

もし適期にヒコバエや枯れた部分を切り取って木が運よく助かった場合は、てっぺんの生長点を失った場合は綺麗な樹形には成りにくいです。
てっぺん近くの脇枝が無事なら、その枝を上に向けて誘引する事により生長点の代わりとして育てればほぼ同じ樹形に形作れる事もありますが、上部をかなり切り取る事になれば本来の樹形は望めません。毎年適宜剪定を繰り返して、木の高さと枝張りのバランスが合う好みの樹形に整えてあげて下さいね。

たちつ 【近畿】 2013/09/04(水) 12:07:39

シラカバとは

シラカバの状態を実際に手に触れて見ないと良く判らない。
>勢いのよい枝が出てきて・・・・上の方が枯れてきてしまいました
徒長枝(ヒコバエ・側芽を含む)が、元気に育ちすぎる という現象にも、生理的なものか、病害虫からのシラカバとしての保身回避的なものなのか
その原因を確認しないと、次に進めない。

私個人なら、今後その異変のあるシラカバが枯れたとしても、元気の良い枝を切り捨てます。違和感もあり、邪魔になるからです。
万が一枯れたとしても、他に大きなシラカバも沢山あるでしょうし、苗木も付近一帯に沢山アル。

>テッポウムシが気になります
もともとから、自然が好き?で、自然豊かな別荘的な場所へ移住したのだから、病害虫は、ことさら気にしても、防ぎようがない。
少なくとも、付近一帯5km四方を無菌状態にしない限りどうしょうもナイ。それ以前に、身の丈以上の樹木なら、消毒も監視も十分にできない。
1m離れた場所から、新聞はスラスラと読めない。

ということは、自然観察をして、その周期や発生場所に、絞って、細々と対応しなければならない。
通勤電車は、平日朝の一時が一番混雑するし、駅前には、商店街が発展する。発展しだしたらマスマス発展するし、寂れだしたらマスマス寂れる。虫も人も同じようなもの、

ということで、不細工かも知れませんが、株元から1m程度の間(比較的産卵しやすい範囲)に、幹周りより2-3cm離(産卵管の長さ)して、防虫ネットを張るとか、園芸用殺虫防腐剤・忌避材を塗る・トラップを仕掛けるとかしないと、飛来害虫は、防ぎようがない。
穴を見たら、養生保護をしておく。進入穴は、見つけにくく、排出穴は、見つけやすい。 排出穴でも、転居済み空き家と兄弟在宅中と住人入れ替わりがある。

斬る時期は、いつでも良い。 きれば切り口に、防腐剤・消毒剤を塗るのは、人も同じ。傷口が癒合(傷口がふさがって、皮膚ができる。少なくともそれ以上悪化しない状態)するまで、防腐剤や消毒剤の効果持続を注視することも人の怪我と同じ。
何でも、割り切るのなら、早いほうが良い。 良しにせよ悪しきにせよ迷うということは、面白くない。そうでなければ、無視すればよい。


このようなイメージと思います。
・ 

oakland 2013/09/04(水) 12:28:20
はっきりいって、寿命です。
シラカバは約40年で寿命となります。
太さ・高さからして樹齢はそのくらいでしょう。
自生地でも、カミキリムシの食害を受けやすく、材は非常に腐りやすいので40年程度で倒木となって終わります。

ひこばえが出たから本体が枯れたのではなく、本体が枯れかかっていたのでひこばえが出たわけです。
根が健全なら、本体を切り倒し(枯れているので、いつでもよい)、それを育てることもできますが、大抵は根も老化していて、数年以内に完全に枯れる可能性大です。

グリーンサム 2013/09/04(水) 13:50:29
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皆様、早速お答えいただきありがとうございます。
これらのシラカバは敷地の周囲にきれいに並んでいるので、たぶん以前の持ち主の方が植えたのではないかと思います。 見る限り、現在はご相談したシラカバにはテッポウムシの被害はないようです。 ただ伐ったところから入るのではと思い処理方法をお伺いしたところです。
ばんざいうさぎさん、とても丁寧に教えていただき、ありがとうございます。 ひこばえと枯れた部分は年内に伐ってゆ合材をぬって様子を見てみます。 それで枯れたら、oaklandさんのおっしゃるように寿命とあきらめます。  


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