桃(防虫ネット)掛けについて

[園芸相談センター]の過去ログです

駄天王 2013/02/28(木) 20:49:35
今年2月末2年生白鳳苗木を入手 防虫対策が大変、そこで自家受粉も考慮し スリット鉢の開口部全てを防虫メッシュで囲い、幹(棒苗状態)も防虫ネットで囲う(直径1m外周3m)鉢底石、赤玉小粒、苗木用土も購入後、即、鉢に投入灌水後即ネット掛け  これでいいのでしょうか?

べっぴー 【近畿】 2013/03/01(金) 09:22:57
やりすぎではないですか。駄天王さんは、一切農薬を使わないということなんでしょうか。私も当初は、巨峰で同じ事をやってました。地植ですが、今はブドウも多くの種類があり、家の2階へ回したり、キウイもあるし、世話が大変なので、若干の薬をつかいます。ネットを使うと風よけにもなりますが、幾分風通しも悪くなり、カビ系の病気になりやすいかも。私も、売れ残りの棒苗で、白鳳、白桃、それに梨の鉢作りをやっています。ネットなしのそのままです。枝を誘引して、鉢で小さく育てます。若葉を枯らさないようにだけ注意して、適当に市販のマルチの農薬を使います。摘果をして、毎年美味しい実を付けます。花が咲くと地植のスモモの花の受粉のため、場所を移動させます。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2013/03/01(金) 13:18:57
肝心な事をお忘れと思います。病気はネットで囲っても防げません。
病原菌は薬剤以外で防ぐのはかなり大変ですがどのような対策をお考えになっていましたか?果樹では発病してからの対処では遅い事が多く、基本時期前に防除目的で薬剤散布をするのが基本です。
また、ベッピーさんの仰る通りネットを被せてしまうと通気性が悪く成り易いので確かにカビ系の病気に罹るリスクは普通の栽培よりも高くなってしまうと思います。
それに防虫ネットの目の細かさによっては充分に葉に日光が当たらない怖れ、部分的にネットに触れられて葉が重なってしまったりも。そうなれば生育に影響があったり、木自体があまり丈夫に育たなかったり・・・。

人間の都合に合わせて作り変えられてきた果樹という木は、基本薬剤散布をしないと満足な実が採れません。木自体は別に人間に実を食べてもらわなくても(種子を落とせるなら虫や鳥に食べてもらった方が好都合)本来の目的は果たせるので野生の種類や、放置されて野生化した木では実を大きくも甘さを強くもさせずに小さくて沢山の実を付け子孫を残そうとします。
それを人間が人為的に性質を変え、枝を切ったり、花や実を間引くと実を大きく甘く成る様に改良してきたのが果樹です。もうここまで改良されてしまった樹木は人が過保護に世話をしてあげなければ美味しい実を成らせることが出来ないくらい性質が弱くなった「お嬢様みたいな」木です。

果樹は少しでも手間を省いて実を成らせようとすると反対に不都合な方に進みやすいので、ちゃんと年間管理を覚えて必要な病害虫防除の農薬散布は行うべきと思います。他の果実でなら少し管理が甘くてもそこそこ食べられる果実がなるのもありますが、果実の皮がとても薄く実も柔らかい桃の場合は、ちゃんとした管理をしないと美味しい物は望めません。

あまり知られていませんが北海道の結構寒さが厳しい所でも桃が栽培でき、親戚の農家の家に木があります。昔からある自家用のスモモなどの防除の時に一緒にするそうで病害虫に罹らず見かけは良い実が成るそうで一度いただいて食べた事がありますが、残念ながら環境が過酷な事もあって本州ほど美味しい物はできない様です。

おそらく本州にお住まいなのでしょうから北海道産よりは美味しい物が作れる環境と思います。でしたら手間をかけない栽培を考える(他の弊害が出易い)のではなく、果樹にあった防除を心がけなければせっかく入手なさった苗木がもったいないです。

私の家は元農家なので土地は豊富にあります。果樹を植えたいなと思っていましたが、その実を食べるのにかかるまでの手間暇や農薬散布、余所への病気の伝播が心配で周りへの迷惑を考えると素人には栽培が難しい事が解り、諦めてしまいました。
病害虫の伝播可能距離内に開園準備中の観光リンゴ園(公園付属で役場の管轄)があり、他に元リンゴ農家の家で何本か栽培しています。私の植えたい中にリンゴの原種にあたる物があり、リンゴとの交配由来品種もありました。果樹まで改良されていないので基本病害虫に強く何本も有機栽培するつもりでした。
でも本で、有機栽培していたリンゴ農家が病気を蔓延させ、近くのリンゴ園(ちゃんと農薬防除をしていた)に感染させてしまって裁判沙汰になったケースを知り、それを考えての事です。素人判断での栽培だと結果病害虫を広めてしまえば甚大な損害が起こる可能性があり、地域の活性化の為にと税金を使ってこれから開園しようとしているリンゴ園に感染させてしまえば私には賠償はとうてい無理ですから・・・。

たとえ私の家の様な特殊なケースで無く、周りの家で果樹栽培をしていなくても、伝播可能距離に同じ科の樹木(例えば桜の木)があれば自分の家の果樹がきっかけで共通の病害虫を広めてしまう事態も考えられます。それを考えればちゃんと害虫の他に病気の予防に薬剤散布の方も心がけなければなりません。

「果樹を栽培するのは手間をかける覚悟がいること」と心がけて、できるだけ気にかけてあげて栽培なさって下さいね。

駄天王 2013/03/01(金) 20:43:08
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ご指南有り難うございます。初心に返り基本的なことから、一歩から始めます


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